おもしろ飼育コラム

恐る恐る
  • アクア・トトの生き物

恐る恐る

当館のメコンオオナマズも、飼育年数が15年を過ぎました。 1年で約4~5㎝ずつ大きくなっており、現在は全長約180㎝くらいでしょうか。   大きく成長しても人に慣れないというか、とにかく何かに驚くといきなり猛スピードで突進してきます…。   スキューバ潜水時に吐き出した空気の泡もかなり嫌がるので、この水槽の清掃はタンクを背負わずに息をとめて行っています。     そんなメコンオオナマズ水槽の照明が、先日切れました。 ということで、照明球を交換しないといけません。   作業者を決める力の入ったジャンケン大会が開催され、私は見事に勝利。   メコンオオナマズが変な動きをしないか観察がてら、作業風景を撮影しましたので、今回ご紹介したいと思います。   [caption id="attachment_7157" align="alignnone" width="525"] 作業者のクニさん。不安からうつろな目をしているように見えますが、大体いつもこんな感じです。[/caption]     バケツをぶら下げているのは、ここに新しい照明球や工具を入れるためです。   [caption id="attachment_7158" align="alignnone" width="525"] 作業者その2のナカノくん。この人も肝が据わっているので、いたって平気そうです。[/caption]   照明球交換は2名で行います。   照明の設置位置に足場はなく、脚立を水槽にいれるとメコンオオナマズがパニックになります。     じゃあ、どうするか。そう、肩車です。         外から見るとこんな感じです。 この時ばかりはタンクを背負わないと溺れてしまいますが、極力メコンオオナマズを刺激しないよう前につけています。     今回の交換はメコンオオナマズ達も落ち着いており、何事もなく終了しました。 以前にはこの状態の潜水者めがけて、メコンオオナマズが突進してきたこともあります。   照明は10個以上ありますので、またそのうち交換作業が行われるでしょう。 その日までに、私はジャンケンの腕前を磨いておきます。マジです。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
今年のアユ
  • アクア・トトの生き物
  • 新しい展示
  • 日本の淡水魚

今年のアユ

こんにちは。 今年のアクア・トトぎふのアユ。 これまでになく勇ましいことになっています。 水槽の下のほう、体が黒くて背側がオレンジ色になっているのが、 サビアユと呼ばれる、婚姻色のあらわれたオスです。 今年、完全にサビてしまいました…。   ご存じの方も多いと思いますが、アユは年魚です。 秋に卵から産まれたアユの仔魚は、流されて海へ行き、そこで冬を越します。そして、春に川に帰ってきます。 川で石に着いた藻類などを食べて成長し、秋に川の下流域で産卵して一生を終える。 これがアユの一生です。   でも、こんな生活史では、当館のあの水槽では、冬にアユが展示できません。   そうならないために、これまで毎年、アユに秋を、というか四季を感じさせないように、照明を24時間点灯し、水温も低めに保つなどしていました。 でも、どういうわけでしょう…。今年は、完全に秋が来たのに気づかれてしまったようです。 というわけで、見事に繁殖期を迎えたアユたち。 本来のあるべき姿を今年はご覧いただくことができます。   [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2019/09/ayu1.mp4"][/video]   途中で、オスが体を震わせて放精(精子を放出)するようなシーンがありますよね。ニシシマドジョウとシマヨシノボリが寄ってきて何かを食べているようです。   そうです。ここの砂利には、アユの卵がたくさん産みつけられているのです。   先日のブログで「繁殖期は一段落」と、のんきなことを申しましたが、 繁殖期はまだ終わっていなかった…というか休む間もなく秋産卵型の繁殖期到来です。   当館でアユが産卵したのはおそらく初めて。 アユの卵を直接見たのもわたしは初めて。   両側回遊型だし、光に気を遣わなくちゃいけないみたいだし、 育てるのは非常に難しそうだなぁ…。 と思いつつも、繁殖期を終えて死んでしまったら、 水槽にアユがいなくなってしまうかもしれない!!! という危機感から、少しだけ卵を回収して育て始めました。   ↓ 1日目   ↓ 4日目     ↓ 6日目     ↓ 10日目     [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2019/09/ayu2.mp4"][/video]   ふ化しました。全長は約7mmで、体は細くて透明。そして目の大きいこと! この目で何を見るんでしょうね。   現在、ふ化してまだ1週間。これからどうなることでしょう。   産まれた仔魚はさておき、岐阜県の県魚にも指定されているアユです。 朝早くや夕方に産卵していることが多いので、勇ましいアユの姿をぜひ見に来てください。 今年限定です!来年以降は何か手を打ちます。たぶん。   あ、長くなりましたが、アユの右隣の水槽にも目を向けていただきたいです。 こちらには、今年に入ってから新種として発表されたナガレカマツカを展示しています。   カマツカとして知られている魚が、じつは3種類だったということが明らかになり、もともと展示しているカマツカに加え、それよりもちょっと上流に生息するナガレカマツカが仲間入りしました。 こちらは、岐阜大学の向井准教授にご協力をいただき展示することができました。 当然ですが、カマツカそっくりです。 ヒゲの長さや胸ビレの形が見分けるポイントです。 名前がついたばかりのぴかぴかの新入りをどうぞよろしく。       Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
繁殖期は一段落
  • アクア・トトの生き物

繁殖期は一段落

こんにちは。 急に涼しくなりましたね。気が付けば夏休みものこりあとわずか。 この夏のわたしは、春に産まれた稚魚や幼魚たちの世話に明け暮れる日々が続いています。     たとえば、先日のブログでご紹介した奈良県産のニッポンバラタナゴ。 ご覧のようになりました。 今年は60匹以上が育ちました。大きいものは3cmぐらいになっています。 写真のように、幼魚の背びれには白黒の模様がありますが、3cmの個体はもう消えています。 成長が速い個体は、その年のうちに早くも繁殖に加わるそうですよ。       次に、これまた先日のブログで産卵の喜びを伝えしたシマヨシノボリ。 育てられた数は12匹と少ないですが、しっかりヨシノボリの体型になりました。 産卵したのは、あの1回ぽっきりだったので、それが残念です。 かなり臆病なため、顔を近づけすぎることや振動、光でてらすなどはご法度! 水換えや移動もごくごく最小限にして育ててきたので、実は、これが初めての写真撮影になりました。なのに、背びれに糸くずがっぁ・・・無念(涙)       泥底を好む、ゼゼラ、ツチフキ、トウカイコガタスジシマドジョウも育っています。   ゼゼラ↓   ツチフキ↓   トウカイコガタスジシマドジョウ↓     ゼゼラとツチフキは、よく似た姿をしていますが、ゼゼラは水草や木の根っ子などに卵を産み付けるのに対し、ツチフキは泥底にすり鉢状の巣をつくり、その中に卵を産みます。ゼゼラの卵はぶるぶるねっちょり。ツチフキの卵はひとつひとつばらばらになりコロコロしています。   でも、どちらもオスが卵を守るところは共通しています。     ↓ゼゼラの卵。卵を守っているオスの頭が見えているのですが、わかりますか?     ↓ツチフキの卵。一部はこのように露出していますが、大半は泥に埋まっています。       トウカイコガタスジシマドジョウは、なんと1匹のメスが1度に産卵した卵から、 294匹もの稚魚が育ちました。 産卵前のメスのおなかはこのとおり、ぷっくり。   上から見るとさらにすごい。 ひと目で産卵間近なのがわかりますね。       そして、ウシモツゴ。 今年から、岐阜市産ウシモツゴの生息域外での保護活動に協力しています。 4月から5月にかけての1か月間産卵が続き、その結果999匹もの稚魚が育っています。       そのほか、 デメモロコ、イトモロコ、カワヒガイ、アブラボテ、ヤリタナゴ、スイゲンゼニタナゴ、ビリンゴ、カワヨシノボリ、トウカイヨシノボリ、ゴクラクハゼ、チチブ、シモフリシマハゼ、アベハゼ、アシシロハゼ、そしてハリヨにホトケドジョウ。 以上がこの春から夏に産卵し、育った魚種になります。     展示個体数を維持するため、あるいは、生息域外での保存活動のためなど、繁殖させる目的は違いますが、水槽という特殊な環境でも産卵してくれたものですから、これから先も丁寧に育てていきます。     展示水槽での都合もありますが、これから幼魚たちが随時デビューしていきますので、楽しみにしていてくださいね。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ゲンゴロウの話
  • アクア・トトの生き物

ゲンゴロウの話

さて、今回は久しぶりにこの生き物、みなさんお待ちかねゲンゴロウです。   ゲンゴロウの新成虫が土から出てきました。   本当は幼虫のときからブログを書きたい気持ちはあったのですが、卵の数が多く得られたわけでもなかったので、バックヤードでひっそりと飼育しておりました。 ゲンゴロウの幼虫はこんな感じ。 こちら1令幼虫です。アカムシを食べています。   大顎でアカムシを挟むようにしているのですが、そこから消化液を相手の体に入れ、消化された肉を再び大顎から吸い込むというタガメと似たような食べ方をします。 ちょっとぞくっとしてしまいますね。笑   2回脱皮をし、卵から孵化してから約40日で土に潜ります。 土の中の誰にも見られないところで脱皮をして蛹になり、そして羽化します。 羽化後羽が固まると土の上に出てきます。 土の中の様子もいつか観察してみたいなあなんて思います。   そしてその時の写真をもう一度。 潜ってから1ヵ月弱、土の上のこの姿をみて「あー!出てきた!かわいい!」なんてにやけてしまいました。 土の上でちょこんとしていて、つぶらな瞳がよく見えるでしょう。羽の色もきれいです。   水の中に入れて数時間後に様子を見に来ると 早速甲羅干しをしていました。   これまでゲンゴロウの幼虫についても書いてきましたが、いつか成長記録のように、ゲンゴロウの魅力についてもう少し詳しくご紹介していきたいと思います。     さて、話はまるっと変わりますが、ついこの間の夕方にこんな愛くるしい寝姿が…。 ゾウガメのコマチですがよく見ると前足の上に顔を置いています。   かわいい…!   この写真開館中に撮りました。夕方になると昼間とはまた別のかわいらしい姿にも出会えるかもしれません。   お盆期間の8/17までは19時閉館、夏休み中の9/1までは毎日18時閉館です。 昼間は暑いから出かけたくないなあなんて方、夕方でもゆっくり見られますよ。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
タイコウチの成長
  • アクア・トトの生き物

タイコウチの成長

6/2にタイコウチの産卵と幼虫の誕生までをブログで紹介しましたが、今回はタイコウチのその後の成長を紹介したいと思います。 タイコウチは5回の脱皮を経て成虫になります。今回はふ化から成虫までを紹介します。   5月31日 「ふ化直後」 ふ化したては6mm程度の大きさで、赤い体色をしています。数時間で体が固まってきて体色も茶褐色になります。   5月31日「1令幼虫」 餌は冷凍アカムシ(ユスリカの幼虫)を与えています。自然界ではボウフラやミジンコ、小型の昆虫などを食べています。   6月6日 「2令幼虫」 はじめて脱皮をして1cm程度の大きさに成長しています。両方の前肢を振って、積極的に餌を捕まえようとする行動が見られます。   6月13日 「2令幼虫」と「3令幼虫」の比較 成長に個体差があり2令幼虫と3令幼虫が混在しています。1.5倍くらいの大きさになっているのがわかります。3令幼虫くらいからコオロギの幼虫を食べるようになります。     6月18日 「4令幼虫」食欲旺盛で、個別の容器で飼育しないと共食いしてしまいます。   6月26日 「5令幼虫」羽になる部分が黒くなっていて、もうじき最後の脱皮をします。   7月5日 「成虫」と「脱皮殻」背中が割れて最後の脱皮をして、立派な成虫になりました。   7月14日 展示槽に入ったタイコウチのオスとメス 5月生まれの幼虫たちも5回の脱皮をへて無事成虫になり、7月14日に展示槽デビューしました。   成虫になったタイコウチは、順調にいくと来年の初夏には卵を産んで、新しい命がつながっていくかと思います。 当館生まれのタイコウチを是非見にいらしていただければと思います。   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
6月はムシの日、父の日
  • アクア・トトの生き物

6月はムシの日、父の日

さて、6月4日はムシの日でした。   そして6月には父の日がありますね。 最近は「イクメン」なんて言葉がありますが、生き物の世界でも「イクメン」なお父さんは多く、当館で展示しているものですとハリヨ、ウシモツゴ、オヤニラミ、他にも多くの生き物が「イクメン」なお父さんをもちます。     そこで今回紹介する生き物はこちら。 イクメンなムシ、コオイムシです。 オスが卵を背負うからコオイムシ。漢字では「子負虫」なんて書きます。 メスがオスの背中に卵を産みつけて、オスは卵を孵化するまで育てるのです。 背負っているのにどうやって世話をしているの?そう思いますよね?   背負うことで守っているだけかと思っていましたが、どうやらそれだけではないようです。   コオイムシの卵は水中の酸素を取り入れて呼吸をしていますが、水底では酸素が足りなくて窒息してしまいます。 そこで、卵が窒息しないためにオス親は1日のほとんどの時間を、卵を酸素がたくさん溶けている水面近くに持ち上げて過ごしているようです。   そうなのかと思いみてみると、ずっと観察しているわけでもありませんが、見に行くたびに水面にいること多いなあと感じました。           水面に卵が出ているのが分かりますか?(ピンぼけすみません)       また、写真のように卵を空気にさらすこともあります。     水中だけで育てているとカビが生えることがあるので、太陽の光にあてて卵を消毒をしています。 この写真はバックヤードにある予備水槽で直接太陽の光は入らないのですが、本能的に卵を空気にさらしているのでしょう。       こうしてオスが頑張って生まれたコオイムシベイビーがこちら。     おおー小さい…かわいい!     孵化してから世話をするのは私たち飼育スタッフ。 1匹ずつアカムシやコオロギを与えて、5回の脱皮で成虫になります。     これはコオロギを食べている写真ですね。     オスが一生懸命世話をして孵化した子たちの展示デビュー楽しみに待っていてくださいね。   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
タイコウチの産卵
  • アクア・トトの生き物

タイコウチの産卵

だんだんと暖かくなってきて、水生昆虫の繁殖シーズンがやってきました。 今回はタイコウチについて、ブログを書いてみようと思います。   タイコウチは漢字で「太鼓打」と書き、前脚を広げて泳いでいる様子がまるで太鼓を打っているように見えることから、この名前が付けられています。   英名ではWater Scorpion(水中のサソリ)と呼ばれ、サソリを連想させるようです。 一般的にタイコウチはメスの方が大きいといわれています。 (正確には亜生殖板の形で区別できるのですが。)   下の写真はタイコウチの雄雌の写真ですが、大きさの違いが判るでしょうか。   上がオス、下がメスです。   当館で飼育しているタイコウチが、GWも真っただ中の5/2に産卵しました。   自然界では水辺の湿った土やミズゴケなどの中に産卵するため、その代わりとして園芸用の吸水スポンジを入れておいたところ、下の写真のようにその中に産卵していました。 その卵にはなんとヒゲ(毛)のようなものが生えています。 この毛は呼吸糸というもので、卵に酸素を取り込むためにあります。   また、卵の発生がすすんでいくと白い卵の色が変化していきます。20日ほどで白から赤っぽい色になり、ふ化して幼虫が出てきます。           ↓   ふ化したての幼虫は赤い色をしており、数時間で体が固まってきて茶黒色の体色になります。           ↓   1令幼虫にはアカムシといわれる蚊の幼虫を1匹1匹ピンセットで与えていきます。 3令幼虫で1.5cmくらいの大きくなってくるとコオロギの幼虫を与えます。   今後は2カ月ほどかけて5回の脱皮をして成虫になります。 新しく成虫になった個体を展示できることをご期待ください。   今回ふ化した個体を成虫になるまでしっかり飼育し、展示できるようになりましたら、またお知らせしたいと思います。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
脱走の名人!?
  • アクア・トトの生き物

脱走の名人!?

みなさん、こんにちは! もうすぐ梅雨入りですね。 梅雨といえば、あじさいやかたつむり、そしてカエル‼が思い浮かびますね。   今回の主役は、カエルです。 こちらの水槽ではニホンアマガエルやニホンアカガエル等を展示しています。 この水槽の裏側は… こんな感じになっています。 下の写真のように蓋を開けて、毎日きれいに掃除をしています。 ……よーく写真を見てください。 こちらの様子を伺いつつ、脱走しようとしているニホンアマガエルが!   そう、脱走の名人というのはカエルたちのことです。   油断しますと、蓋の上に堂々と座っていたこともあります。   その時は撮影どころではありませんので、写真はありません。     脱走しようとするカエルたちと戦いつつ、水槽を毎日掃除しています。   こんな小さな戦いを繰り広げつつ、きれいになった水槽を是非、ご覧ください‼   おまけ …ちなみにもう片方のふたを開けても!?   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ドワーフスネークヘッドの親子展示
  • アクア・トトの生き物

ドワーフスネークヘッドの親子展示

みなさんこんにちは   春が深まり、ポカポカした陽気な日も多くなってきて、外出するのがとても楽しくなってきましたね。   寒がりでスギ花粉に凄く弱い私には、ようやく待ちに待ちに待ちーーに待った季節の到来です。   さて、一昨年の冬ごろにドワーフスネークヘッドの産卵のご報告をさせていただきました。   こちらの記事です↓   https://twitter.com/aquatotto/status/942730179721306112?s=11   短い期間でしたが、ペアで展示を開始したドワーフスネークヘッドがわずか9日で卵を産み、両親が稚魚になるまで子育てを行い、親子で水槽を泳いでいるのをお見せすることができました。       雑誌に取り上げていただいたり、当館で配布しているカレンダーなどにも登場したりと大活躍でした。     そして、一年ちょっと前、こういったブログを書きました。   「ドーフスネークヘッド稚魚展示終了のお知らせ」   更に、最後のほうに次の文章を残して終了していました。   展示水槽での稚魚展示は終了し、バックヤードの水槽で飼育を行っていきます。(ですが、隠れるのがとても上手な稚魚がいて、なかなか捕まらずもしかしたら2.3匹残っているかもしれません)   みなさまには、いずれこの小さい姿から大きく成長した姿をお見せしたいと思いますので、どんな成魚になってくれるか楽しみにしてくださいね。   では、子育てを温かく見守ってくださりありがとうございました。 *引き続きペアでの展示です     で、今回のブログは・・・   では、一年たったその後どうなったでしょうか!   という話です。     まず、ペア展示を続けていく予定でしたが、稚魚たちを回収した後、だんだんと両親の闘争が始まってしまい一緒にすることが困難になってしまったこともあり、一度メスの方をバックヤードへ下げていました。ペア展示でなく、すみません・・・   その後しばらく時間を経て落ち着いたころ合いをみて、再度ペア展示を試みようとしましたが、水槽には回収することの難しい、隠れるのがとても上手な稚魚がいるため、メスをいれてしまうとメスに食べられてしまうという状態でしたので、そのままで様子をみることにしました。 (水槽の壁はFRP製の擬岩で、そこに小さな穴が空いており、手が届かない裏側へ隠れてしまっていました)   しかし、半年以上たっても子供の方は餌の時間だけ隠れ家からでてきて、餌の時間が終わると隠れ家に帰って見えなくなってしまうという展示泣かせな子でした・・・・   が、お父さんと仲良い感じでしたので、このまま展示を続けること、   一年・・・・・・     大きくなりました!     左が子供で右がお父さんです。     凄く臆病な性格で、目が合うと奥にひっこんでしまいますが、人に対して好奇心があるのかたまに寄ってきたりします。   そして、成長するにつれて、体が大きくなり隠れ家である、だんだん穴に入ることができなくなってしまったようで、現在では堂々とした姿がみることができます!   隠れたり出たりを繰り返していたので、なかなかお知らせできずすみません・・・・この場にてひそかに書かせていただきます。   幼魚のころもよく父親の体にくっついていましたが、今でも隠れる場所は親の体のようで、   とても可愛らしいです。   ということで、 まだしばらくはペア展示ではなく、親子展示を継続していきますので是非見に来てくださいね!   それではまた!   *ドワーフスネークヘッドは個体によって違いはありますが、気性が荒く、同種を一緒に水槽で飼育するとなると、特殊な状況でない限り闘争が起こります。   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
近ごろのタンガニーカ湖の魚
  • アクア・トトの生き物

近ごろのタンガニーカ湖の魚

こんにちは。 アクア・トトには、「タンガニーカ湖の魚」という名前の水槽があります。 アフリカンシクリッドとナマズの仲間を中心に、20種以上が展示されているのですが、 近ごろなんだかこの水槽がにぎやかしいことになっています。     例えば、ネオランプロローグス・ブリチャージ。 あちらこちらで繁殖していて、大家族を形成しています。 石のすき間には、親と子が固まっていて、 おまけにヘルパーらしき姉や兄にあたると思われる若魚もそばにいます。   続いて、ジュリドクロミス・レガニィ 25cm四方ほどの平らな場所を居場所としているようで、大小さまざまなサイズが集まり、なんだか集落のようです。 こんなジュリドクロミスの集落が水槽内には3か所もあります。     そしてこちらは、トロフェウス・ドゥボイシー。 数は少ないのですが、幼魚がいました。 これまでドゥボイシィの幼魚はほとんど確認できていなかったので、 ドゥボイシィ押しの私としては、見つけた時、かなりうれしかったです。 親と離れて、石のすき間で懸命に自分の命を守っているようでした。   となりの石のすき間には、近縁種のトロフェウス・モーリィの若魚がいて、 鉢合わせするとドゥボイシィを追い払っていました。 つい、「やめろー!!」と思ったりもしましたが、つかず離れず、 ずっとその場所にいるので、大丈夫なんでしょうね。   タンガニーカ湖水槽は、ふだんから稚魚や子育ての様子が見られる水槽ではありますが、今はふだん以上。 活気があっていいですね。   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
14ページ(全37ページ)

本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

年間パスポート
のご案内