おもしろ飼育コラム

メタリックブルーなカダヤシ
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メタリックブルーなカダヤシ

こんにちは。春の足音がしだいに大きくなってきました。   今日はタンガニーカ湖にすむカダヤシの1種、 ランプリクティス・タンガニカヌスについて、お知らせいたします。 前にも、一時期展示していましたが、 近々、どーん!と展示再開の予定です。   どーん!とといっても所詮はカダヤシの仲間ですので、 ちまちまと小さいのですが…   このちまちまたちを、だだっ広い水槽に入れてやるぞ!! ということで、昨年の7月に10匹購入し、 以降は、地道に卵を採取し育ててきました。   ランプリクティス・タンガニカヌスは、クラックスポウナーといわれ、 岩の割れ目などに産卵します。 卵は赤色で1.5~2mmぐらい。ときどき黄色い卵もあります。 水温にもよりますが2週間ほどでふ化します。 毎日、1粒2粒の卵を回収し、育てること約半年。 産まれた子も産卵に加わるようになり、 今では、なんと300匹以上になりました。 (ここだけの話、お店で買うと1匹2000円ぐらいはする…)   300匹をいっきにどーん!と展示水槽に入れるのは非常にこわいので、 まずは数匹入れて様子を見つつ、ずっと先まで安定して展示できたらいいなと思います。   タンガニーカ湖固有のメタリックブルーなカダヤシ、 ランプリクティス・タンガニカヌスです。 お楽しみに。   Tweet

したたかに
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したたかに

みなさん、こんにちは。 以前トビハゼやアシハラガニがいた水槽で展示されていた イシガレイの給餌風景をご紹介します。   動画はこちら。     展示終了後はバックヤードで飼育しており、 手のひらくらいには成長しましたので、オキアミやゴカイなどを給餌しています。 上から餌を落としてあげると、目で餌を確認しているのがよくわかります。 餌が射程圏内に入ってくるのを待っている場合もあれば、 餌までそっと近づいて一気に餌へ飛びつく場合もあります。 見事です。 スローでもう一度どうぞ。     波打つようにヒレを動かしながら、方向転換も前後の動きもお手の物。底を這うような泳ぎ方も個性的。   魚によって餌の食べ方は千差万別。個性的な食べ方をする魚も多いです。 当館では朝の10時半くらいからと、夕方の4時くらいから各水槽を回りながら餌をあげていますので、ご来館の際はぜひご注目ください。   Tweet

2番目のエイ
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2番目のエイ

こんにちは。 2019年が始まり、はや1カ月。 寒い日が続きますが、みなさまお元気ですか?   さて、寒さとは無縁のアマゾンコーナーに、アマゾン淡水エイの1種、ポルカドットスティングレイ(以下ポルカ)が仲間入りしました。 去年の7月~12月にかけて、企画展で展示していたばかりなので、真新しさがなくてすみません。   企画展では、75cmの長方形の水槽での展示でしたが、今回は、水量約25tの広くて深い水槽での展示です。そのため、以前より活動的なポルカをご覧いただけるはずです。   エイといえば、アクア・トトぎふには、同じくアマゾン淡水エイのモトロを展示していますので、ポルカはそれに次ぐエイとなります。   水槽に移す際、何かあったらすぐ対応できるようにと、私もウエットスーツを着て、一緒に入りました。   水槽にポルカを放つと、「え~!!なにここ、広いじゃ~ん」とでも言わんばかりに、胸ビレをさかんに動かした後、UFOのように静かに着底しました。 広い水槽の中でも、ポルカの白と黒の水玉模様はとても目を引きます。 残念なことに、たいてい角っちょの足元にいるので、こんな感じなんですけど…。 問題なのは、エサがしっかり食べられるか…。   アロワナやパクーなど、ほかの魚もたくさんいる水槽なので、底にいるポルカまでは、なかなかエサが届きません。そのため、今はダイバーがエサを与えることにしています。 移動した翌日から、臆することなくバクバクとエサを食べてくれたので、一安心です。今はまだ1匹しか展示していませんが、そのうち2匹にしてみようと思っています。   飼育係の間でも人気の高いポルカです。きれいで元気ですよ。みなさまも会いに来てくださいね。     Tweet

日光浴
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日光浴

遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。   入社して初めての年末年始、家でのんびりする人が多いのかと思っていましたが、館内はお客さんでにぎわい、けっこうびっくりしました。笑   そんな私の年末は、初めての一人当直(泊り)を経験しました。   何かあったら嫌だなあ、何かが何なのかは分かりませんが、とりあえず多くの不安材料とともに、水の音が響き渡る真っ暗な館内を懐中電灯1本で見回るわけです。   当直については何か面白いネタがありましたらまたブログに書こうかと思います。   さてみなさん。前置きが長くなりましたが今回は当直の話ではありません。   当館の水生昆虫水槽がどこにあるか知っていますか? スルーしている方、おそらく多いのではないかと思います。 その水生昆虫水槽で年明けにこんな姿を見ることができました。 ゲンゴロウの甲羅干しです。 まあなんとも気持ちがよさそう…。何を考えているのか。 つぶらな瞳がよくみえます。 ちょこんとしているところがかわいいでしょう。     実は、ゲンゴロウはたまに水中から出て、体を乾かすことがあるのです。 水中から出ると天敵に見つかりやすくなってしまいますがなぜでしょうか??   これはゲンゴロウの体にカビが生えてくるのを防いだり、体表を殺菌するために日光浴をしていると考えられています。   実際に大学生のころ飼育していたゲンゴロウには水カビが生えていたこともあります。 水カビが生えてしまってもすぐに死んでしまうことはありませんがかわいそうです。 これはまた別の日にみかけたものです。 ぶら下がっている感じですね。 でっぱっているところのほうが掴みやすかったのでしょうかね。   実は私、このゲンゴロウに関してはぶら下がって甲羅干しをしているところしか見たことがなく、最初の写真のようにのぼっているところは初めてみました!     とても珍しい行動というわけでもありませんが毎日していることでもないので、この姿がみられたときは思わず立ち止まってにやけてしまいます。     ムシかあ…なんて思ってムシして通り過ぎず、じっくりみてほしいなあと飼育スタッフの中でも数少ない水生昆虫ファンとしては願っております。   Tweet

クリスマス
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クリスマス

はじめまして! 今年の4月に入社した古田です。初めてのブログです。 アシカショーには出ませんが、アマゾンやメコンオオナマズなど魚のほうのガイドはやっていますのでタイミングが良ければ館内でお会いできるかと。   あと、好きな生き物は… 分かりますか?ゲンゴロウ! かわいいでしょう??? このつぶらなひとみ。泳ぎが上手で、餌も前足でしっかり持って食べるんですよー!   語りだしたらきりがありません。   残念ながら今回はテーマとは関係ありませんので、水生昆虫の魅力はまた別の機会にブログでたっぷりお伝えしていきたいと思います。     さて、今回はテーマ水槽のお知らせです。   早いもので私が入社して半年が過ぎ、今年もあと1か月ほどで終わってしまいますね。 そんな年末のイベントのひとつである「クリスマス」を感じる水槽の展示がもう始まっております。   まず1つ目がエントランスの水槽。     毎年恒例、デンキウナギです。   デンキウナギは名前の通り、発電する魚として有名です。私もこの水槽の設営中にビリっとやられました。ビリっと、というどころではなく肘の関節に衝撃がくる感じでした。(全然ケガとかはしていないですよ)   そこで、そんなデンキウナギが発電した電気を利用してクリスマスツリーを光らせよう!というイベントを開催しております。 こんな感じで12月25日までの間の土日祝13:00から飼育スタッフの解説つきで開催しておりますのでぜひお越しください。 ちなみにこちらのイベントは入館料はかかりません。笑     そして2つ目はクリスマスの特別水槽。 こちらは入り口入ってすぐ左側にあります。   きれいです。 ライトアップ多めでクリスマス感満載ですね。 SNS映えすること間違いないです。 この写真は閉館後に撮ったので館内も薄暗くてよりいい感じです。   水槽1つ1つ説明していると長くなってしまいますのでなしにします。 ちょこーっとだけ話すと、水槽の中に雪が降っていたり、当館で人気のあの4兄弟が超ミニチュアサイズで入っていたりします。 ぜひ見に来てくださいね。   こちらも12月25日までですのでぜひお越しください。   Tweet

ふがふが!タイガーフィッシュは歯が命
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ふがふが!タイガーフィッシュは歯が命

コンゴ川中流水槽の主といえば、やはりこの魚。 ゴライアスタイガーフィッシュ。 昨年の12月から展示開始し、当初は水槽の奥でびくびくしていましたが、今では堂々とお客様の前をにらみつけるように遊泳しています。   さて、この展示開始をお知らせしたブログでは書かなかったのですが、水槽に移動して数日後…   歯が全部抜け落ちたんです。   何か硬いものにかみついたのか、はたまた衝突して折れたのか…、何より歯がないゴライアスタイガーってどうなのよ…、と頭を抱えること数日。   あれ、きれいに生えそろってる! 狐につままれたような気分ですが、歯は生えてるし、まあいいかと。     釈然としないまま、時は過ぎ…。半年後の2018年6月13日。 休み明けということで、作業前に館内を巡回しながらふとゴライアスタイガーをみると、   また抜けてるー!!! 1本はかろうじてくっついているようですが、抜け落ちるのも時間の問題な感じ。   しかもよーくみると歯茎から新しい歯の先端が見えています。     しかし、これで確信しました。定期的に抜け替わるに違いないと。   その日は潜水清掃の担当だったので、作業後いそいそとゴライアスタイガーのいる水槽に潜って、ただひたすらに砂を引っ掻き回しては、目を皿にして歯を探すこと20分…。   1本だけ見つけることができました!   うーん、それにしても、この生え変わりのスピードたるや驚きです。   調べてみると近縁なタイガーフィッシュHydrocynus vittatusでは、このような数日での歯の生え変わりが報告されていました。   タイガーフィッシュは開館からずっと飼育してきましたが、ゴライアスタイガーほど歯が露出していないからか、全く気づきませんでした。   ゴライアスタイガーフィッシュも6年以上バックヤードで飼育してきましたが、こちらは横から観察できる窓がとても小さく観察しづらい水槽だったので、気付かなかったのかも(そもそも担当じゃなかったし)。   こうなってくると、次のふがふが状態が待ち遠しいところです。半年周期と仮定すると次は12月頃。その時をいまかいまかと待っていたら、1ヶ月早い11月12日に「ふが」りました。                   ↓   まだ2回のふがふが状態ですが、次はおそらく、来年の4月か5月頃に見ることができそうです。   数日しかみれない貴重なふがふが。それだけ、この魚にとって歯は大事なものだということなんでしょう。   <追記>   ゴライアスタイガーフィッシュはいつも、「この魚すげぇ!」とか「めっちゃ怖い顔!」など大人気なんですが、ふがふが状態だとお客様のスルー率が高いこと。   やはり、ゴライアスタイガーフィッシュは歯が命。   Tweet

モクズガニの秋
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モクズガニの秋

こんにちは。 こちらはモクズガニです。 英名はMitten crab(ミトンクラブ)といい、何ともかわいらしい名前です。 長良川の「下流の魚」水槽(カルガモがいるところ)にいます。 この広い水槽に10匹ぐらいのモクズガニがいます。 ふだんは、石の下や水槽のはしっこに隠れていて、なかなか見つかりませんが、夕方から夜にかけては活動的です。 閉館後の館内を見学するプログラム「夜の水族館」では、夜の見どころのひとつとして紹介しています。 ずいぶんと毛が立派な個体を見つけたので写真を撮りました。 ふっさふさでしょ? モクズガニは日本中のあらゆる川に生息しており、上流から河口までいたるところにいます。 アクア・トトぎふの裏庭にも時々いたりします。 個人的には、野外で見かけても(あ、モクズガニね)とさらっと終わってしまうことが多いのですが、去年の秋に、河口で見かけたときは大興奮しました。 その時の動画がこちらです。     交尾失敗…。 わっ!と覆いかぶさったのがオスで、いたしません!と逃げたのがメスです。 オスのほうが、はさみ脚の毛が立派です。   モクズガニの繁殖期は秋から冬にかけてで、おもに海水の混じる河口域で交尾をします。そのため、秋になるとせっせと川を下り海を目指します。 早いものでは2才、遅いものでは9才が、交尾のために何10kmもの道のりを移動します。   そのため、秋、河口に行くと、大きなモクズガニが集まっていて、こんなシーンを間近で見ることができます。   話は変わり、モクズガニは食用とされています。 モクズガニをとるための漁は、繁殖のために川を下る時期に行われることが多く、秋の風物詩とも言われます。 幾多の困難をこえて、大きく成長し、川を下って、さぁ繁殖だ!という時期に、捕まえられて食べられるカニの気持ちになると複雑なものがありますが、 これから先も、モクズガニにとってすみやすい環境が保たれ、日本の秋の味覚として漁や食文化が存続できることを願っています。     Tweet

涼感
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涼感

こんにちは。暑くてたまりませんね。 でも暑いからこそ、涼しい瞬間にふと「幸せ」と感じるので、幸せがいっぱいな真夏でもありますね。   さて、今日はちょっと涼しくなれる潜水業務についてのお話です。 毎朝、水槽内の掃除のために、大型の水槽に当番制で入ります。 もちろん冬は寒くて気が乗らないときもありますが、この時期は涼しくて生き返ります!   アクリルについたコケをスポンジでこすったり、底にたまったゴミや落ち葉を回収したり、石や流木の配置を変えたりなど、なるべくお客様が来館される前までに…とあちこち忙しく掃除します。 水の中で作業していると、ときどき拾い物をすることもあります。 たとえばこちら。 歯でございます。 落とし主はおそらく巨大なアオウオです。 のどにある咽頭歯(いんとうし)といわれるもので、アオウオなどのコイの仲間はとても発達しています。 真っ白でつやつやでとてもきれいです。 潜水するとたいていひとつは見つけます。さらに、水槽の底にあるポケットの蓋を開けてみると、中にはごろごろとたまっています。 人の奥歯にちょっと似ていて、大きいものでは1.5cm以上もあります。   次はニシアフリカコガタワニの歯。   そして最後はゴライアスタイガーフィッシュの歯。 これはたまたま見つけたのではなく、ゴライアスタイガーフィッシュの歯が抜けてなくなっていたのを見て、飼育スタッフのひとりが、砂利の中から探しあてたそうです。   生き物の歯はバラエティ豊かなので、暑い夏、まさに今、水を感じられる涼しい水族館に来ていただいて、「あ~そういえば歯でも見てみるか」ってな気分になっていただけるとうれしいです。         Tweet

ドワーフスネークヘッド稚魚展示終了のお知らせ
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ドワーフスネークヘッド稚魚展示終了のお知らせ

みなさんこんにちは。 ツイッターの動画にて、何度かご報告していました ドワーフスネークヘッドの稚魚たちですが、 すくすくと成長し今では全長6cm以上になりました。   思い返すと、予備水槽から展示水槽へ移動してからわずか6日ほどで オスが口に卵をくわえているのを発見し、 環境への適応の早さにびっくりしました。   いつ稚魚たちがでてくるのかと観察しても中々見つからず、 「ダメだったか・・」と思った矢先に、 水槽の端っこにマックロクロスケのようなものが動いているのを確認し、 その後オスの口の中から出てきた稚魚たちは、 群れを作り親の後をしきりに追いかけていました。 (本当は、もっと小さく体の形ができていない頃から群れているのですが、 動きが素早くブレブレの写真しかなくお見せできません・・・)   生後一ヵ月程たつと、縄張りをもち稚魚同士闘争が始まったので 回収し分散させていましたが、一部は展示水槽に残して様子をみていました。 すでに両親の行動にも変化があらわれ、子の保護などはやめてしまったので 「親離れの時期なんだな・・」と思いつつも、 親子一緒にみたいという熱心なお客様もいたり、 私自身名残惜しくなったり、何より子供に対して両親が悪さをしないので、 そのまま展示を継続していました。   しかし、成長させるには大きな水槽へ移動する必要がありますので、 展示水槽での稚魚展示は終了し、バックヤードの水槽で飼育を行っていきます。 (隠れるのがとても上手な稚魚がいて、なかなか捕まらず もしかしたら2.3匹残っているかもしれません)   みなさまには、いずれこの小さい姿から大きく成長した姿を お見せしたいと思いますので、どんな成魚になっているか楽しみにしてくださいね。   子育てを温かく見守ってくださりありがとうございました。 *引き続きペアでの展示はしております。     Tweet

冷たい水の中で
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

冷たい水の中で

こんにちは。秋真っ只中ですね。 冬になりさらに水温が下がると、魚によっては、じっとしている時間が増えて、 エサを食べる量も減ってきます。 ですが、春に産卵するタイプの魚にとっては、秋から冬にかけてこそ、 繁殖に備えた体づくりをする大切な季節でもあります。 ところで、こちらの写真ですが、これはふ化直前のビリンゴの卵です。 ビリンゴはウキゴリの仲間で、この地方では「ゴリの佃煮」として売られています。 ビリンゴも初春に産卵します。 昨年の秋から春にかけて、水温や照明の時間を操作するなど、 繁殖に備えた体づくりをサポートしたところ、3月7日に産卵しました。 3月?今さら?という感じもしますが、 先日ようやく育った若魚を展示水槽に入れることができましたので、 このタイミングでのお知らせとなりました。 ふだんのビリンゴはこんな感じで、 透きとおったような薄茶色の体に黒い背ビレが特徴です。 それが繁殖期を迎えたメスは大変身! 近くにオスがいないとここまで黒くはならないのと、 カメラを構えたりして人の気配を感じると、 色が薄れるので写真をとるのは苦労しました。 寒い冬が終わり、水温10℃以上になると繁殖行動を開始するそうで、 水槽内でも水温12℃のときに盛んにメスがオスにアピールしていました。 12℃というと、手を入れるとめっちゃ冷たい。 スイカだったらキンキンに冷える水温です。 オスは巣穴で待機していて、そこにメスがアピールするのがビリンゴの求愛です。 本来は川の泥底にある穴を利用して(あるいは穴をほって)、 それを巣穴とするのですが、 予備槽では細いパイプを巣穴として利用してくれました。 産卵が終わってもオスは巣穴に残り、 胸ビレを使って卵に新鮮な水を送るなど、ふ化するまで卵を守ります。 水温が低いこの時期ですから、ふ化まで約1カ月もかかります。 そして誕生したのが、こちらです。体長は6.5ミリ。 ふ化直後にしては、わりとしっかりとした体つきをしています。 数日たって遊泳力がついてくると、とにかく臆病で、 逃げて水槽にぶつかるため、 これ以降の写真は撮れませんでした。 ですが、ふ化したほとんどの個体が生き残り、今は展示水槽と、 来年の繁殖に向けた予備水槽とに分かれて元気にしています。 ビリンゴの繁殖は、当館ではこれが初めての試みでしたが、 奇跡的に成功しました。まぐれかもしれません。 そのため大事なのはこれからです。 当館で産まれた個体が育ち、やがて成魚となり、 うまく繁殖してくれるでしょうか? 水温だけでなく、日照時間、エサの量や種類、水質などなど、 気を遣うことが多すぎて、今年もひやひやな冬を送る予定です。 Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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