おもしろ飼育コラム

涼感
  • アクア・トトの生き物

涼感

こんにちは。暑くてたまりませんね。 でも暑いからこそ、涼しい瞬間にふと「幸せ」と感じるので、幸せがいっぱいな真夏でもありますね。   さて、今日はちょっと涼しくなれる潜水業務についてのお話です。 毎朝、水槽内の掃除のために、大型の水槽に当番制で入ります。 もちろん冬は寒くて気が乗らないときもありますが、この時期は涼しくて生き返ります!   アクリルについたコケをスポンジでこすったり、底にたまったゴミや落ち葉を回収したり、石や流木の配置を変えたりなど、なるべくお客様が来館される前までに…とあちこち忙しく掃除します。 水の中で作業していると、ときどき拾い物をすることもあります。 たとえばこちら。 歯でございます。 落とし主はおそらく巨大なアオウオです。 のどにある咽頭歯(いんとうし)といわれるもので、アオウオなどのコイの仲間はとても発達しています。 真っ白でつやつやでとてもきれいです。 潜水するとたいていひとつは見つけます。さらに、水槽の底にあるポケットの蓋を開けてみると、中にはごろごろとたまっています。 人の奥歯にちょっと似ていて、大きいものでは1.5cm以上もあります。   次はニシアフリカコガタワニの歯。   そして最後はゴライアスタイガーフィッシュの歯。 これはたまたま見つけたのではなく、ゴライアスタイガーフィッシュの歯が抜けてなくなっていたのを見て、飼育スタッフのひとりが、砂利の中から探しあてたそうです。   生き物の歯はバラエティ豊かなので、暑い夏、まさに今、水を感じられる涼しい水族館に来ていただいて、「あ~そういえば歯でも見てみるか」ってな気分になっていただけるとうれしいです。         Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ドワーフスネークヘッド稚魚展示終了のお知らせ
  • アクア・トトの生き物

ドワーフスネークヘッド稚魚展示終了のお知らせ

みなさんこんにちは。 ツイッターの動画にて、何度かご報告していました ドワーフスネークヘッドの稚魚たちですが、 すくすくと成長し今では全長6cm以上になりました。   思い返すと、予備水槽から展示水槽へ移動してからわずか6日ほどで オスが口に卵をくわえているのを発見し、 環境への適応の早さにびっくりしました。   いつ稚魚たちがでてくるのかと観察しても中々見つからず、 「ダメだったか・・」と思った矢先に、 水槽の端っこにマックロクロスケのようなものが動いているのを確認し、 その後オスの口の中から出てきた稚魚たちは、 群れを作り親の後をしきりに追いかけていました。 (本当は、もっと小さく体の形ができていない頃から群れているのですが、 動きが素早くブレブレの写真しかなくお見せできません・・・)   生後一ヵ月程たつと、縄張りをもち稚魚同士闘争が始まったので 回収し分散させていましたが、一部は展示水槽に残して様子をみていました。 すでに両親の行動にも変化があらわれ、子の保護などはやめてしまったので 「親離れの時期なんだな・・」と思いつつも、 親子一緒にみたいという熱心なお客様もいたり、 私自身名残惜しくなったり、何より子供に対して両親が悪さをしないので、 そのまま展示を継続していました。   しかし、成長させるには大きな水槽へ移動する必要がありますので、 展示水槽での稚魚展示は終了し、バックヤードの水槽で飼育を行っていきます。 (隠れるのがとても上手な稚魚がいて、なかなか捕まらず もしかしたら2.3匹残っているかもしれません)   みなさまには、いずれこの小さい姿から大きく成長した姿を お見せしたいと思いますので、どんな成魚になっているか楽しみにしてくださいね。   子育てを温かく見守ってくださりありがとうございました。 *引き続きペアでの展示はしております。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
冷たい水の中で
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

冷たい水の中で

こんにちは。秋真っ只中ですね。 冬になりさらに水温が下がると、魚によっては、じっとしている時間が増えて、 エサを食べる量も減ってきます。 ですが、春に産卵するタイプの魚にとっては、秋から冬にかけてこそ、 繁殖に備えた体づくりをする大切な季節でもあります。 ところで、こちらの写真ですが、これはふ化直前のビリンゴの卵です。 ビリンゴはウキゴリの仲間で、この地方では「ゴリの佃煮」として売られています。 ビリンゴも初春に産卵します。 昨年の秋から春にかけて、水温や照明の時間を操作するなど、 繁殖に備えた体づくりをサポートしたところ、3月7日に産卵しました。 3月?今さら?という感じもしますが、 先日ようやく育った若魚を展示水槽に入れることができましたので、 このタイミングでのお知らせとなりました。 ふだんのビリンゴはこんな感じで、 透きとおったような薄茶色の体に黒い背ビレが特徴です。 それが繁殖期を迎えたメスは大変身! 近くにオスがいないとここまで黒くはならないのと、 カメラを構えたりして人の気配を感じると、 色が薄れるので写真をとるのは苦労しました。 寒い冬が終わり、水温10℃以上になると繁殖行動を開始するそうで、 水槽内でも水温12℃のときに盛んにメスがオスにアピールしていました。 12℃というと、手を入れるとめっちゃ冷たい。 スイカだったらキンキンに冷える水温です。 オスは巣穴で待機していて、そこにメスがアピールするのがビリンゴの求愛です。 本来は川の泥底にある穴を利用して(あるいは穴をほって)、 それを巣穴とするのですが、 予備槽では細いパイプを巣穴として利用してくれました。 産卵が終わってもオスは巣穴に残り、 胸ビレを使って卵に新鮮な水を送るなど、ふ化するまで卵を守ります。 水温が低いこの時期ですから、ふ化まで約1カ月もかかります。 そして誕生したのが、こちらです。体長は6.5ミリ。 ふ化直後にしては、わりとしっかりとした体つきをしています。 数日たって遊泳力がついてくると、とにかく臆病で、 逃げて水槽にぶつかるため、 これ以降の写真は撮れませんでした。 ですが、ふ化したほとんどの個体が生き残り、今は展示水槽と、 来年の繁殖に向けた予備水槽とに分かれて元気にしています。 ビリンゴの繁殖は、当館ではこれが初めての試みでしたが、 奇跡的に成功しました。まぐれかもしれません。 そのため大事なのはこれからです。 当館で産まれた個体が育ち、やがて成魚となり、 うまく繁殖してくれるでしょうか? 水温だけでなく、日照時間、エサの量や種類、水質などなど、 気を遣うことが多すぎて、今年もひやひやな冬を送る予定です。 Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ウキゴリ故郷にかえる
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  • 日本の淡水魚

ウキゴリ故郷にかえる

こんにちは。あっという間に秋になりましたね。 涼しくて食欲も増し増しです。 さて今日は5月に「こちらのブログ」で紹介いたしました ウキゴリの稚魚のその後についてのお知らせです。 稚魚の展示は6月の初旬に終了しましたが、 その後もちゃんと元気に生きてますよ~。 あれからたった3カ月ちょっとしかたっていませんが、 見違えるように大きくなりました。 4月↓ 5月↓ そして現在はこんなかんじ。 9月↓ どうですか?どこからどう見てもウキゴリですよね。 背ビレの後ろのほうに、黒と白の模様もちゃんとでています。 稚魚期はあまり泳がず茶柱のようでしたが、 今やしっかりと群れてホバリングしています。 時に泳ぎ、時に潜り、食欲も増し増しです。 大きさは、大きいもので6cmぐらいになりました。 展示槽の石の下に産みつけられていた卵からフ化したのが4月20日。 それから、成長に合わせてあっちこっちの予備槽を転々として育ちました。 その稚魚たちが今、まさに展示デビューを迎えています。 展示する水槽は、稚魚たちが産まれた故郷の水槽。 先日こそっと第1陣を展示槽に入れてみたところ、 無事に生存しているのが確認できましたので、 今日、第2陣を送り込みました。 この展示槽は、とにかくカワヒガイがエサをかっさらっていくので、 若いウキゴリたちがしっかりエサにありつけるか…。かなり心配です。 そして、油断すると石のすき間にかくれている 巨大なヌマチチブに バクッとやられるおそれもあり、さらに心配です。 でも、たくましく生き残ってほしい。 そしてまたこの水槽で産卵してくれるといいな。 みなさまもちょっと小ぶりなウキゴリを見つけたら、 ぜひ応援してあげてください。 それから、アクア・トト ぎふにもう一種いるウキゴリの仲間のビリンゴも、 この春に産まれた若魚を展示に加えました。 こちらは「下流のカニ」水槽にいます。 ビリンゴの繁殖についても、またブログを書きますね。 おたのしみに。 Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
黄色いカニ
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黄色いカニ

こんにちは。暑いですね。 仕事時の長靴の中が、サウナ状態の毎日です。 さて、今日は4月に展示の仲間入りをしたアカテガニが、 最近になってすっごくよく見えてますよ、というお話です。   どうですか?すっごくよく見えてますよね? いつもこのあたり(陸地の左の方)にいます。 今日もこんなかんじでした。↓   アカテガニは名前の通り、ハサミあしが赤色です。 甲の色は個体差があって、 展示個体のように黄色っぽいものや真っ赤なもの、 地味なグレーなどさまざまです。 同じ水槽にはよく似たベンケイガニもいますので、 見分けがつきやすいように、 黄色がかったアカテガニを現在は多めに展示しています。 下の写真はアカテガニとベンケイガニのツーショット。 似てますか?   こんなにきれいな色をしたアカテガニですが、 小さいころは体色が薄く、ハサミあしも赤くありません。 甲長1cm未満だと下の写真のような色合いの個体が多く見られます。   2~3cmほどに成長すると灰緑褐色(黒っぽいオリーブ色)になり、 さらに成長すると赤色を帯びてくるのが一般的です。 2cmほどの個体もブログ用に写真に撮ろうと思ったら、 なんと抱卵中でした!!まだ小さいのにびっくりです。  小さい個体も展示したいのですが、 脱皮のときに他のカニに捕食される危険があり、ちょっと難しいです。 同水槽に アカテガニ、ベンケイガニ、クロベンケイガニ と同じベンケイガニ科が3種そろっています。 興味のある方は、ぜひ「カニ当て」してくださいね。     ツイート
オオアタマガメのトレーニング
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オオアタマガメのトレーニング

私は、昨年7月からある取り組みをしております。   それは、タイトルにもあるように 「オオアタマガメのトレーニング」です!!!   先日、新聞でも取り上げて頂きましたし、 この場を借りて、私の口から皆様にも紹介をしたい!!と思い、 久々にブログを書くことにしました!!   さて、オオアタマガメについてちょっと紹介しますと・・・ 甲羅に頭が入らないくらい、大きな頭を持つカメです! 中国南部からインドシナ半島に生息しており、 ゴツゴツとした岩や崖がたくさんある流れのはやい渓流をすみかとしています。 そんなところに住むわけですから、野生下では、 岩や木を登ったりと、とてもアクティブに動き回る種としても知られています。   そして、すごい特技を持っており なんと、しっぽで木の枝にぶら下がることができるようなんです!!   そんなことができるなんて!! しかし図鑑には、ぶら下がっている写真は載っていません。 ・・・実際にみてみたくないですか? 見たいですよね? と、言うことで やってみることにしました。   当館のカメは、そんなに過酷な場所にいるわけではありません。 毎日、木の下なんかでのんびりと過ごしています。 待っているだけではしっぽで木にぶら下がるところは見ることができません。 どうしようかなぁーーっと考えた結果・・・ トレーニングの原理を使ってできないかと思いまして カメのトレーニングに挑戦してみることにしたのです。   まずは、ほめたい時にエサがあげれるようにしなければいけない!! なので、ピンセットから食べることができるようにトレーニング。 成功! ピンセットにまで食らいつくようになりました...。 (口を傷つけないように竹のピンセットを使い、さらにビニールテープを巻いています)   次にピンセットについてくるように誘導してみました。 実際はじめてみると、 思っていた以上に運動神経が良いことに気づきました。 いつもジッとしているだけなのに、こんなにも軽やかに動き回るとは!!!   なかなかやるなぁと思いながら、 水槽内の流木の上に誘ってみると・・・ そのまま登ってきました!!  そして餌を食らい、水に戻っていきました。 これなら、しっぽで枝にぶら下がるのもできそう!!ですよね?   しかし、どうやってぶら下げたらいいのでしょうか・・・ と悩んでいた時に・・・ 木に登ろうとしていたカメが滑って水中に落ちてしまったんです。   その時に、少ししっぽを動かしたのを見て これだっ!! と思いつきました!!   まず、木に手をかけさせ そのまま体をもちあげて、 同時にしっぽも木に巻きつけさせてみよう!!   と、いうことで さっそくやってみました。  カメが木にしがみつきながら   ひっくり返るように誘導して・・・ おっ! なんとか巻きつける(?)ことができました!!!!   ここからさらにトレーニングを続けていき・・・ 今では、木にしっぽを巻きつけるのは 余裕でできるようにまで成長しました!!!  この状態で、少しの間キープもできるようになったんです!!!   ここまでの成果をみなさんにも見て頂きたいと思い、 昨年10月8・9・10日の3日間 「オオアタマガメのフィーデングウォッチ」を行いました。  カメの解説とそれに合わせて実際に動いている姿も見て頂くというものです。 3日間ともお客様の前でしっぽを巻いているところを披露することができました!! たった3日間でしたが、多くのお客様にみて頂くことができ一安心です。 また、できたらいいなーー なんて思っています。 (開催できるかは未定ですが・・・)   ちなみに、 今でもトレーニングは続行中です。 場所は、水族館2Fオオアタマガメ水槽です。 毎日ではありませんが、運が良ければ 木にしっぽを巻いている様子が見れちゃうかもしれません!!! 水族館にお越しの際には、オオアタマガメの水槽を覗いてみてくださいね!! まだ、木にぶら下がることはできていませんが、 いつの日か、みなさんにお見せできるよう 頑張ります!! 応援よろしくお願いしますね!!   では!!!!!!!!!!  ツイート
“ハサミ”がなくても
  • アクア・トトの生き物

“ハサミ”がなくても

こんにちは。毎日寒すぎますね。 今日は個人的にちょっと心が温まった出来事を紹介します。   2カ月ぐらい前だったでしょうか。 展示水槽にいるアシハラガニにエサをあげようと、 石をめくって探していた時のことです。   「ん?なにか違和感…」       なんと大事なハサミあしが、すっかりないではないか!!! きっと仲間に襲われて自切したんだと思います。 あしも1本足りないし、甲には生々しい傷もあります。   これではエサをつかむこともできないし、 あれもこれもできなさそうで長くは生きられないんじゃないか。   それでも、ためしにエサのコオロギを与えてみたところ、 もがきにもがいた挙句、壁と体の間にコオロギをはさんで、 食べ始めました。   こいつはまだ、あきらめてないんだ…。 それならしっかりサポートしてあげよう。 次の脱皮までなんとかしのげば、新しいハサミあしが生えてくるはずです。   エサが少しでも食べやすくなるように、 小さな水槽に移し、食べやすそうな水草やアカムシをその中にたくさん入れて、 ときどきピンセットでコオロギや魚肉を与えました。 でも残念なことに、ほとんどエサを食べているのを見ることはありませんでした。   ほかのアシハラガニが次から次へと脱皮をしても、 まだ…。 「もうだめかな」と思いかけていたときでした。   だっぴしたー!!!  さて姿はどのように???           おー。 よかった。かっこいいアシハラガニに戻ることができました。 カニの再生能力ってすごいです。底力を感じました。   冬、カニたちは非活動シーズンではありますが、 展示槽のアシハラガニは冬でも元気です。 あいかわらず隠れてばっかりですが、また会いに来てくださいね。 ツイート
衝撃オタマの成長
  • アクア・トトの生き物

衝撃オタマの成長

前回お伝えした、 外鰓がフッサフサなキオビヤドクガエルのオタマジャクシ。     今回は外鰓が吸収され、細長い体になってからの成長をお届けします!      外鰓を吸収しきってしばらくすると、 オタマジャクシは餌を食べ始めるようになりました。 たくさん食べて、どんどんふくよかに…!    あっという間にぽっちゃり体型です。 はみ出る下腹、貫禄があります。 ちょっとしたチャームポイントですが、尾は波打っています。 後ろ肢が出るころ。体にうっすら黄色い模様がみえてきました! 出たての足もちょこっと黄色がのっていますね!         前足がポン!と出るころには、帯もだいぶハッキリ!   両足が出ると、尾はどんどん短くなっていきます。 そろそろ陸に上がるかな?と、 陸場を作ったプラケースに移動しました。     そして上陸!         卵を回収して約2か月ほどで、親と同じ姿になりました! 上陸まで観察を続けてみていると、 本当に劇的に体が変わるな…と感心してしまいます。     小さく跳ねる幼体に、嬉しさもひとしおです!     そしておしらせです! 今年生まれのキオビヤドクガエル2匹が 親と同じ水槽に展示デビューしました!     よく葉っぱの下に隠れているので、なかなか見られないかもしれませんが、 ぜひ探してみてください!       1匹はかなり特徴的な模様をしているので、探しやすいかも??? 運よく見られた際に、 「あ、あの不思議なオタマジャクシが育ったんだな」、 と思って頂けたらうれしいです♪ それではまた! ツイート  
衝撃の?オタマジャクシ
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衝撃の?オタマジャクシ

7月16日からスタートした企画展「インパクト・アクアリウム」       刺激的な姿を持つ生き物たちを前に、 怖い…と立ちすくんでしまうこどもたちもチラホラ見かけます。 絶賛開催中のインパクト展には是非足を運んで頂くとして、 今日はバックヤードで見つけたインパクト!な生き物を紹介しましょう!   はいドーン!   どうですか、このオタマジャクシ。 なかなかの衝撃的な姿ではないでしょうか。   実はこれ、南米に生息する 「キオビヤドクガエル」のオタマジャクシなんです。   アクア・トト ぎふでは、1階のデンキウナギがいる水槽の隣で展示しています。   このオタマジャクシとの出会いはというと、 話は少しさかのぼります。   4月、展示水槽にてオスがしきりに鳴き始めました。 カエルの声とは想像できないような、美しい鳴き声です。 全身を震わせ、メスに向かって猛アピール!   これはもしかして、産卵してくれるかな!?ということで、 展示水槽に忍ばせていた産卵用のケースを確認すると・・・       卵を生んでくれました!   このプルプル感…まるで水まんじゅうのようです。 この黒い塊のような状態から、卵は目まぐるしく姿を変えていきます。 キオビヤドクガエルは4~5月にかけて定期的に産卵してくれたので、 その成長段階を追って撮影することができました。   卵回収から約3日後   黒い塊の上に小さなオタマジャクシの形が現れました。   卵回収から約4日後 なにやらオタマジャクシの頭からツノのような突起物が出ています! 突起物はどんどん細長く伸びていき…   卵回収から約7日後     始めにご紹介したあの姿に! オタマジャクシから伸びているこの血管のような部分について調べてみると、 どうやら『外鰓(がいさい)※』だということが分かりました。 ※エラのことです!   ヤドクガエルの仲間は、 自然下では植物の葉と葉のすきまにできるような わずかな水たまりで産卵するといわれています。 少ない水の中で、効率的に酸素を得るためのものでしょうか。 なんともカッコイイ姿に感動しました。   外鰓ができてしばらくすると、卵膜を破ってふ化しました。   この特徴的な外鰓、ここからどのように成長するのだろう!?と観察を続けましたが、 日を追うごとに体にどんどん吸収され、短くなっていきました。 1対あった外鰓は片側にしか見られなくなり 卵回収から12日~14日後に全て吸収されてしまいました。   ちょっと細長いオタマジャクシですね!     キオビヤドクガエルの、ほんの少しの期間のみ見られる姿に インパクトを受けて頂けたでしょうか!?   この後、オタマジャクシはどう育つのか!? 黄色い模様はいつ出てきたのか!? 気になる成長については、改めてご紹介させて頂こうと思います。   それでは、また!   ツイート  
父の日には黄色い…
  • アクア・トトの生き物

父の日には黄色い…

今週の日曜日、6月19日は父の日! 日本では、父の日のイメージカラーは黄色! ということで、 水族館に入ってすぐ、エントランスのテーマ水槽では 『父の日に贈る黄色のさかな』と題して、 鮮やかな黄色い体色をもつ魚を展示しています。  どうですか、この華やかさ! 水槽の中を彩ってくれている魚たちは4種います。  エサをあげている際、お客様に解説をしていると 「名前が呪文みたい」、「全部覚えるには根性がいるね…」 といった感想を頂くことが多く、 みなさまこのカタカナの並びに少し押され気味なご様子。 それぞれ目を引く美しさなのはもちろんですが 個人的にも思い入れのある魚なので、 ぜひこの機会に1種でも覚えて頂けたら嬉しいです!   今回はこの水槽から2種、ピックアップしてご紹介させて頂きます。 まずは黄色と青のコントラストが映える ニンボクロミス・ベネスタス  アフリカのマラウィ湖に生息するシクリッドのなかまであり、 この体の模様からジラフ(キリン)シクリッドとも呼ばれることがあります。   実はこのニンボクロミス・ベネスタス、  2015年夏の企画展「アフリカ~進化の湖~」でも活躍しました。  企画展の期間中、  メス親が口の中で卵を保護する習性を展示槽で見せてくれました。  ↑1匹のメスの口から出てきた稚魚です!(2015年9月撮影) 外に出たてホヤホヤの稚魚は7ミリほど。   既にキリン模様がありますね! このときの稚魚たち、現在ではだいぶ大きくなりましたよ! 実は今回のテーマ水槽で、親と一緒に泳いでもらっています! ひとまわり小さなニンボクロミス・ベネスタスにも注目してくださいね!   続いて ハプロクロミス・ソーヴァジェイ  5センチほどの黄色の体に黒いライン。 こちらはアフリカのヴィクトリア湖に生息するシクリッドのなかまです。 ニンボクロミス・ベネスタスと同様に メスが卵を口の中で保護する習性があります。   そんなハプロクロミス・ソーヴァジェイが 昨年繁殖した際の画像を見て頂きましょう!      口の中で育っている稚魚が丸見えです! 口の中から出てくる前に、 稚魚は外の世界が見えているかもしれませんね!   今回は2種のご紹介でしたが、 知れば知るほど面白い「黄色い魚たち」。 ぜひ、お父さんを誘って、見に来ていただけたら嬉しいです♪     ツイート  
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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