おもしろ飼育コラム

エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!
  • アクア・トトの生き物
  • 研究・調査

エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!

4月26日から展示を始めた 「実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生」 ※過去のブログはこちらからどうぞ↓ 4/29 「エゾサンショウウオの幼生を展示しました!」  5/9 「頭でっかち化、進んでいます!」  5/14 「色々な角度から比べてみました」   実験水槽の幼生の変態が始まりました! 飼育密度の低い環境、高い環境の幼生のどちらも 外鰓が小さくなり、眼も盛り上がって顔つきが変わってきています! 尾びれの膜もどんどん減ってきました。 飼育密度 低     飼育密度 高 変態が始まっていない幼生のうち、頭でっかち幼生が現れているかというと…   実は、前回から頭の大きさに変化はありませんでした。 むしろ、両者の差が無くなっているような…   一部の幼生で変態が始まった!ということで 無事に成長してくれたことを嬉しく思いますが、 それとともにこの展示の終了のお知らせをしなければなりません。   展示期間は5月31日までです。 まだ見てない!という方はどうぞお早めに…!     実験結果はというと、  エゾサンショウウオの幼生は、飼育密度を高くしたことで 実験から2週間ほどでやや、“頭でっかち化”したが、  1か月ほど経つと  “頭でっかち化”が途中で止まってしまった    ということになりました。 個人的には去年現れた頭でっかちの幼生を見ているだけに、 もっともっと大きくなってほしかったなー!と感じております…。 私がみなさまにお見せしたかった幼生の参考画像です。       うーん、悔しい! 頭でっかち化が顕著に見られなかった原因を考えてみると、 バックヤードの水槽から実験水槽に移動する際、 幼生の前足が出る程度の成長具合の幼生を選んでいたため、 実験開始の時には 頭でっかち化のスイッチが押される期間がすでに過ぎていたのかな…とか、 餌やりの頻度かなぁ…とか、色々な思いが頭をめぐります。   環境を操作して、生き物が変化する様を展示することの難しさを 今回の取り組みでよーく感じることができました! 得られた課題を次につなげ、いつかリベンジさせていただきます!   短い期間でしたが、エゾサンショウウオの頭でっかち化という 不思議な能力を紹介する展示ができたことを嬉しく思います! 実際に展示を見てくださった方! ブログから幼生の成長を見守って下さった方! 頑張ってくれたエゾサンショウウオ幼生たち! 本当にありがとうございました!!!       それではまた!     ツイート  
葦原蟹
  • アクア・トトの生き物

葦原蟹

こんにちは。潮干狩りのシーズンですね。 というわけで、 今日は干潟の生きもの、アシハラガニをご紹介します。 ブルーグレーのボティにオレンジ色の縁取りのある、 つるんとしたカニです。 名前の通り、アシ原の発達した河口にすんでいます。 (近年ではアシ原とは言わず「ヨシ原」ということが多いのですが…) 3月下旬に干潟に行くと・・・ たくさんのアシハラガニがいました。 どれも甲幅3センチぐらいの大人サイズです。     稚ガニは巣穴からあまり離れず、干潟のような水のある、開けた場所にはめったに来ないので、この時は見れませんでした。       あたたかさに誘われてか、 この日は大量のアシハラガニが干潟に出てきていました。 さて、水族館のアシハラガニはというと、隠れてばかり。 水槽をのぞいても、あしだけとか、 ハサミあしだけとかしか見れないことが多いです。 しかーし!! 先日、予備槽で交尾しているところを見ちゃいました!!!   左側の「オテアゲっ」てなっている方がオスです↓ 真横から見ると↓     やっぱり「オテアゲっ」ってなってます。     サワガニなどのように、交尾のときは、オスがハサミ脚でメスを「がしっ」と抱きしめるんだと思ってたんですが、なんかちょっと違ってました。卵から孵化したアシハラガニの子どもは、海で浮遊生活をおくり何度か脱皮をしてカニの姿になると河口へと戻ってくという生活史をもつので、育てるのは非常に難しいですが、まずは、交尾を見れて写真を撮れただけで満足です。   アクア・トト ぎふでは、長良川の下流~河口ゾーンの トビハゼのいる水槽にて展示しています。 夜行性なので昼間は隠れてばかりですが、ちゃんといます! さがしてみてくださいね!     ツイート  
水中適応の証
  • アクア・トトの生き物

水中適応の証

水族館には水中生活に適応した生き物が多数飼育されています。 当たり前ですよね。   ところが魚類以外には、 泳ぐ姿をあまり見かけない生き物もたくさんいます。 そこで脚好きの私、 特に泳ぎに適応している証「水かき」を探してみました。   まずは、石の上や擬岩の陰でじーとしていることが多い、カジカガエル。  おぉ~、これは上手に泳げそうな水かきですね。   ライトの当たる場所で日光浴をして過ごすニホンイシガメ。  こちらも結構しっかりした水かきです。 水槽の底でじーと動かないことが多いクサガメだって。  飼育員として働きながらも、泳ぐところを見たことがないマタマタだって、ほら。 カメ類の中でも水中での動きが機敏なスッポンだと・・・・  (常設しておらず、バックヤード飼育なのですが)   足全体が船のオールのようですね。 イシガメやクサガメよりも、水中生活への適応度が高そうです。   クサガメと同じ水槽ですが、水上に浮いているカルガモ。  水中には潜りませんが、 カルガモも立派な水かきがあるようです。   最近生まれたコツメカワウソの子ども。  生後47日目の写真ですが、しっかりと水かきがありますね。   前肢後肢ともにありますが、 後肢の方が大きな水かきなんですよ。  こちらは足跡。 水かきまではわからないですね。   カリフォルニアアシカ  生物分類だと、鰭脚下目(ききゃくかもく)というだけあって 鰭(ヒレ)状と言えるほど水かきが発達しています。   最近当館にやってきた子どものカピバラだってほら。    暖かくなったら、泳ぐ姿をご覧いただける予定ですので、 おたのしみに。   幻の水中モグラと言われるカワネズミだって。 あれ?? 水かき………、、、ないですね!!   解説板には下のように書いてあります。 「指に生えた短くかたい毛を水かき代わりにして水中を巧みに泳ぎ・・・」 水かき代わりの毛というのがこちら、ドン!!   かたい毛で巧みに泳ぐなんて、驚きです!!   まだまだ、様々な生き物に水かきをはじめ、 多様な水中適応の証が隠されています。 お客様お一人おひとり、こんなふうに 観察するポイントを決めて水族館をご覧になってはいかがでしょうか。  ツイート  
コーキング補修作業
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

コーキング補修作業

今回は以前のブログで紹介いたしました、 水槽のコーキング部分(水槽のアクリル板を固定している部分)の かじり被害を防止するための補修作業を紹介します。   「河口の魚」水槽では アイゴがコーキング部分をガジガジとかじってしまい、 コーキング部分は写真のようにデコボコと無残なことに・・・。 植物質の餌が足りていないのでは? という可能性を考えてレタスを与えると、 コーキングをかじる被害は少し落ち着いてきました。 しかしコーキングがむきだしでは またかじられるかもしれません。 そこでこれ以上かじられないよう、塩ビ板で補強することにしました。   塩ビ板の貼り付けには 生き物に影響がなく、他の水族館でも使用例がある シリコン剤(接着剤)を使用しました。   水槽に入り早速作業開始です。   潜水するスタッフはそっと水槽に入りますが 魚たちはびっくりして、水槽の端っこで 「何が始まるんだ?」と小さくなっています。   スタッフはもくもくと作業を進めていきます。 シリコン剤を水中で塗り広げ、    そこに切り出した塩ビ板を貼り付けていきます。    作業は順調に進み、無事完了です。   おびえていた魚たちも、 作業後は何事もなかったかのように餌を食べてくれたので 一安心です。   これでかじり被害はなくなるはずです。  あと「アマゾン川の魚Ⅰ」の水槽も、近々補修する予定でいます。     ツイート    
水族館のクリスマス
  • アクア・トトの生き物
  • 新しい展示

水族館のクリスマス

12月に入り街はクリスマス一色! もちろん!アクア・トト ぎふでも クリスマスのイベントをいくつかご用意しています。 毎年人気のデンキウナギのクリスマスツリー…    今年はテレビでも何回かご紹介いただきました。 が、今年の一押しはこちら!   「クリスマス トト・ツリー水槽」 キューブ水槽とグラスタワーを組み合わせて、 立体的なツリーをイメージしています。    そして、それぞれの水槽にはテーマがあります。 しんしんと降り積もる雪を 白いコリドラス と シルバーモーリー で再現した水槽。     長ーいひげのサンタさん!?は マーブルクララ。   赤いお鼻のトナカイをイメージした ラミノーズテトラ と オーナメントのキャンディみたいな クーリーローチ を展示した水槽も。    クーリーローチはどこに...?? よくトナカイの飾りの足元にいるので、探してみてください♪ 今年はエアープランツや多肉植物を植えちゃったりして、 大人っぽい展示になりました♡ デンキウナギを楽しんだ後は、こちらのクリスマス特別水槽もご注目を。 どちらも12月25日(金)までの特別展示ですのでお見逃しなく! それでは、また!   ツイート
オヤニラミ水槽みてみてね
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

オヤニラミ水槽みてみてね

こんにちは。 気づけばもう12月ですね。忙しい年末が始まります。 アクア・トトでもクリスマスのイベントや企画展の入れ替え、 お正月水槽の準備などあわただしくなってきました。 それに加え、新年をピカピカの水槽で迎えるために、 毎日の水槽掃除にも力が入ります。 掃除のついでにちょっとレイアウトを変えたりもします。 今日は10月2日に掃除してレイアウトを変えた「吉井川の魚」コーナーの 通称「オヤニラミ水槽」をご紹介します。 オヤニラミは京都より西の本州と、四国、九州に生息する魚ですが、 人為的に放流されてしまったものが、 その他の地域でも生き延びて繁殖し、定着しています。 ここ岐阜県や、愛知県、滋賀県にもいます。 今回は、その「オヤニラミが定着してしまった場所」をヒントに、 水槽をレイアウトしてみました。 こちら、川の中の様子↓ 水深は大人の腰ぐらいです。      水際には植物が生え、水面には葉や根や茎などがゆらゆらと浮かんでいました。 展示水槽に、こんなにももっさり水草を植えると、葉っぱで排水が詰まったり、 オヤニラミが隠れて見えなくなったりするので、 ここまではできませんが、これをイメージしてレイアウトをしました。 で、できあがりがこちら↓      全然ちがう!!! 笑えるぐらい違うものができました。 ですが、「きれいになりましたねー。」「水草がいいですね。」と お客様に言っていただけたので良しとしよう。 それから約2カ月が経過した今↓      緑色のきれいだった水草は全部ムギツク(※)に掘り返されてなくなりました。 殺風景になりましたが、水面にはごらんのとおり葉っぱが。    ゆらゆらとゆれて、葉と葉の間にオヤニラミが隠れていることもあります。 少し最初にイメージしていたものに近づきました。 オヤニラミはこういう抽水植物(根は水底の土中にあり、 葉や茎が水面から出ている植物)の茎の部分に 粘着質の卵をくっつけて産みます。 細い茎に産むからなのか、オヤニラミの卵はこんなふう↓      2列でたて長。    オスが卵を保護します。 また、水槽内で産卵してくれるといいな。 それは来年の春のお楽しみ。 明日からも水槽の掃除やレイアウト頑張ります! それではまた。 (※)ムギツク・・・福井県・岐阜県・三重県以西の本州、四国、九州に生息。                    オヤニラミやドンコの産卵床に托卵する。   ツイート
アユモドキ
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

アユモドキ

2階の「淡水魚博士の探検小屋」にある『吉井川の魚』水槽では 岡山県の吉井川に生息する淡水魚の中でも、 タナゴの仲間を中心に展示をしております。 その中に“アユモドキ”という魚も展示しています。       よく耳にするのが「全然アユに似てないじゃん!」という会話。 野外では流れに逆らって泳ぐ姿が、アユに似ているそうなんですが...。 じつは、アユモドキは名前に“アユ”とついていますが、 アユの仲間ではなくドジョウの仲間なんです。 口ひげは3対あり、背中のしま模様は成長するにつれて薄くなります。  しかしドジョウの仲間とはいえ、一般的なドジョウとも少し違います。 アユモドキはドジョウの仲間の中でも「ボティア(botia)」 と呼ばれるグループで、その多く(50種以上)は 中国から東南アジアに分布しています。 当館で展示しているなかでは     メコン川に生息するシニボティア・ロブスタ(Sinibotia robusta)や       シンクロサス・ヘローデス(Syncrossus helodes)が   アユモドキと同じ「ボティア」と呼ばれるグループです。 どの種類も共通してこのように目の下に棘を隠し持っていて、      種類によって形が違います。   話は変わりますが   今年の11月19日に国際自然保護連合(IUCN)が レッドリスト(絶滅のおそれがある生物リスト)の改訂を行いました。 これはそれぞれの専門分野の研究グループが、 世界の植物や動物を対象に絶滅の恐れあるいは危機的状況を調査したもので、 そのデータは開発事業や国際取引などの指標として使われています。   その中に、日本固有種の淡水魚アユモドキが含まれました。 日本では国の天然記念物及び 種の保存法の国内希少野生動植物種に指定され、保護されているのですが 今では岡山県の2か所と京都府の1ヵ所のみに生息し、 その数は激減しています。 話がとんでしまいましたが、 水族館では楽しんでいただくことはもちろん、 生き物がおかれている現状なども知っていただく場を目指しています。 今度アユモドキをご覧いただく際は 「実はドジョウの仲間なんだ」ということに加えて このような状況も知っていただけるといいなと思っています。 それでは最後に、アユモドキの泳ぐ姿を撮影しましたのでご覧ください。         ツイート
かじる魚
  • アクア・トトの生き物
  • アマゾンの生き物

かじる魚

こんにちは。 11月も下旬になりすっかり寒くなってきましたが、 風邪などひかれていないでしょうか? さて、今日は水族館の「水槽」にまつわる困ったお話を少し。 よく、お客様から「大きな水槽はどうやってできているの?」 と聞かれることがあります。 アクア・トト ぎふにはいくつかの大きな水槽があるのですが、 その観覧面は透明のアクリル板をはめてでできていて コーキング剤という接着剤で壁や床に固定されています。 実は、そのコーキング剤をかじっている魚たちがいるのです。 例えば、ナイルパーチなどがいる「コンゴ川下流の魚」水槽の左側。 仕切り(写真の右)のアクリル板にコーキング剤が使われているのですが、 拡大してみると...。 水面より下のコーキング部分が、ごっそりえぐれています。 魚たちがかじらないよう、コーキング部分を覆ったりしていたのですが 最近では他の水槽でも コーキング部分をかじられる被害が出てきたのです!   それがアロワナなどがいる「アマゾン川の魚Ⅰ」水槽や 3階の最後の展示「河口の魚」水槽です。  写真左の水槽下層、コーキング部分が ところどころ丸く削れているのが見えますでしょうか。 これ、すべて魚がかじっているんです! 「河口の魚」水槽は、内側から水中撮影した写真をご覧ください。   少し分かりにくいですが 表面のボコボコっとしている部分、すべてかじられている部分なんです。 あまり影響ないのでは!?と思いそうですが、 ひどくなると水槽から漏水する可能性も出てくるので、 補修していかなくてはなりません。 ところで、どんな魚がかじっていているのかというと... 「アマゾン川の魚Ⅰ」水槽ではレポリヌスの仲間や、 「河口の魚」水槽では新しく入れたアイゴがかじっています。 アイゴについては、植物質のエサが不足している可能性もあるので 夜間にレタスを与えたりしています。 その効果もあって、 少しはコーキング部分をかじることが減ってきたようです。   今後は、削られてしまったコーキング部分の補修をしていく予定です。 また変化がありましたら、次回報告していきます。         ツイート
カエルの給餌
  • アクア・トトの生き物

カエルの給餌

ブログがお久しぶりの須田です。 私事ですが、10月に魚類担当から動物担当になりました。 魚たちに変わって、これからはカエル、サンショウウオ、ヘビ、 カピバラ、アシカ、カワウソなどの動物たちと共に頑張ってまいります! さて、早いもので動物担当となって1か月が経ちました。 業務の中では、これまで水を隔てて接してきた魚たちと比べて、 生き物たちとの距離が近いなぁ…と感じることがあります。 今日のブログはそんな「近さ」を感じた餌やりの話です。 火曜日と金曜日は、カエルの給餌(=餌やり)の日。 カエルたちのごはんは主に生きたコオロギなどの昆虫です。 ↑こんな感じで、口の大きさに合わせて給餌できるよう 様々なサイズのコオロギを用意しそれぞれの水槽へと向かいます。 ピンセットで口元に近づければ食べてくれるカエルもいれば、 中には手が近づくと警戒して食べなくなってしまう種類も...。 その種独特の食べ方はもちろんですが、 個体のクセを見極めるのがなかなか難しいです。 ↓こちらはピンセットから食べてくれたニホンアマガエル。    餌のケースを片手に、予備水槽のカエルたちのもとにも向かいます! ↓こちらはモリアオガエルの予備水槽。  待ち切れていない個体がちらっと写っていますね! 先日、この水槽の餌やりを始めようとしたときのことですが、 ごはんだよ~とふたを開け、コオロギをつまもうとモタモタしていたところ! ビターンとコップに衝撃を受けました。     は、はりつかれた!!!   さすが樹上棲のカエルです。 このあとすぐにもとの場所へとお帰り頂きました。 展示水槽ではじっとしていることの多いモリアオガエルですが、 思っていたより強いジャンプ力と指の吸着力があることを しっかりと学ばせてもらった出来事でした。 自分との距離が近いことを頭に置いて、気を付けなきゃな、と反省です。 モリアオガエルが展示水槽のガラス面に張り付いているときは、 吸盤の観察チャンスです。   張り付く姿に出会えた際はぜひ、 ぷっくりつやつやの指先に注目してみてくださいね!     ツイート
コサギのビンボーゆすり
  • アクア・トトの生き物

コサギのビンボーゆすり

こんにちは、飼育の風間です。 みなさんいかがお過ごしでしょうか? 今回はコサギに関するブログをば。 ご存じの方もそうでない方もいるかと思いますが、 当館ではコサギを飼育しております。 本題に入る前にコサギについてプチ解説しますと、 コサギは俗に「シラサギ」と呼ばれる全身白色のサギのうちの一種で、 足の先が黄色いのが特徴です。 名前に「コ」と入ることからわかるように 他の白いサギ類に比べて体が小さいです。 というわけで、ここからが本題です。 このコサギという生き物、足先を使って漁をすると言われています。 どんな風に捕えるかというと、田んぼなどで、黄色い足先をユサユサ・・・ そこで、驚いて逃げ出した獲物をキャッチ! という手法です。 これは、「足ゆすり」と呼ばれたりもして、 下の写真のように野生のコサギを観察していると時折見ることが出来ます。  (一番左の個体が足ゆすりしてます。写真提供:先崎啓究) そう。 そして、みなさんもお察しの通り、この行動が当館のコサギでも見られたのです。 それも、「カルガモの餌」を狩るために。。。 当館では、コサギとカルガモを同じ場所で飼育しています。 この場所でコサギを飼育するようになったのは昨年のこと。 それから数か月経って、私はあることに気が付きます。 「カモの餌、誰かに荒らされてねぇか?」と。 そこで観察をしてみました。 午後3時 : 飼育スタッフが餌を置く。   1分後 : カルガモ登場。餌を食べる。   3分後 : コサギ登場。 餌を食べ…てない! 食べないけど、何かやってる!でもよく見えない! ということで、陸場にビデオカメラを設置してコサギの真実に迫ることにしました。 水槽の真ん中にある カルガモ用の餌スペースに 餌を置いた瞬間、まずは カルガモがやってきます。 3分後ほど経つと、 餌場付近にコサギ登場。 カルガモを蹴散らします。     しばらく首を伸ばして周りを警戒して・・・ 入ったーーーーー!   そして 足でユサユサしてるー!!!!!     しかも、自分の足で 吹っ飛ばしたカモの餌を  ついばんでいるではないか!     何事―ッ!??   ということで、そんなコサギの姿を動画でお楽しみにください。 いかがでしたでしょうか? まさか、飼育下のコサギも「足ゆすり」するとは。 しかも、カモの餌でやるとは。。。 よーく動画を見てみると、 弾かれたカモの餌を突っついて咥えはしますが、 食べれてはいない様子。 食べるわけでもなにのに、なぜ「足ゆすり」しちゃうんでしょうかね~? 不思議です。   コサギやカルガモの午後の餌の時間は、毎日15時くらい。 気になった方は、ぜひこの足技を披露する「コサギ」を見に来て下さいね~。   ※シラサギは俗名であり、種名や分類を指す呼び名ではありません。 ※コサギの「足ゆすり」行動は、必ず見られるわけではりませんのでご了承ください。   ツイート
17ページ(全37ページ)

本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

年間パスポート
のご案内