おもしろ飼育コラム

隠れ家、増量。
  • アクア・トトの生き物

隠れ家、増量。

2階、コンゴ川の水槽に大きな流木を追加しました!    矢印で示したのが追加した流木です!  ビフォー写真を撮っていなかったことを悔やんでおります。。   新しく変わった環境に、魚たちの反応はというと… トンネルを覗いてみたり (クテノポマ・オケラートゥム)    隙間に収まってみたり (ライオンヘッドシクリッド)      なかなか新鮮だったようで、物珍しそうに流木の周りを散策する様子が観察できました。     手前に隠れ家が出来たことで 魚たちの姿がより間近で見られるようになりましたよ! ぜひ!水槽の前で足を止め、 魚たちの表情豊かな行動に注目してみてくださいね♪ それではまた!   ツイート
ヒゲいろいろ
  • アクア・トトの生き物

ヒゲいろいろ

  アクア・トトでは様々なナマズのなかまを展示しています。   こちらは3階にいるナマズ。 チャームポイントはやっぱりヒゲです! このヒゲは味を感じることができ、 餌を探すのに重要な役割を持つといわれています。 ナマズのなかまといえば、長く立派な髭を持っているイメージがありますが、 こちらはどうでしょう!    2階にいる、メコンオオナマズです。 ヒゲがない!? と思いきや、アゴの先に注目してみてください!     お分かり頂けるでしょうか!?         体に対して、すごく短いんです! 例えるのであれば、 プッチンするプリンの容器の底にあるアレのような、 ツンとした形をしています! 最後にもうひとつ、とっておきのヒゲを… コンゴ川に生息するシノドンティス・ノタータです。      ちなみに2階のこの水槽にいます。       さてそのおヒゲは…      枝分かれしてる! まるで植物の根っこのようです! このヒゲを常にせわしなく動かしているため、 撮影するのになかなか苦労しました。 見ようと思ってのぞかないとなかなか気づきにくいナマズのたちのヒゲ。 ちょっとマニアックですが、オススメの観察ポイントです! ぜひ、注目してみてくださいね♪   ツイート
プンプン!
  • アクア・トトの生き物

プンプン!

カラシン展の裏側で作業をしていると、なにやら気配が…       タライロン が 怒っている !! エラ蓋を立てて、ゆっくりと近づいてきました。     もうプンプンです。 どうやら水槽の上でゴソゴソされるのに反応した模様…。 ごめん、ごめんて!と言いつつ、 あまりの気迫に見入ってしまいました。   明らかに自分より大きな相手(私)にも ひるまずに、この表情です。     裏側はこんな感じ。       ちなみに、通常時はシュッとしています↓     このタライロン、野生ではどんなところにすんでいるのでしょう! 実際にアマゾンに行き、出会ってきた国崎さんに聞いてみました。   出会った場所はアマゾン川に流れ込むナナイ川という支流。 中央に小さく見えるのが国崎さんです。  なんとも広大ですね!         そんなナナイ川で流し網をした際、 偶然にタライロンを捕獲したそうです。       いました!     国崎さん、タライロンに負けない気迫です!   水槽の中で見られたような威嚇も、 実際はこの広大な水中で行われているのでしょうか。 水槽にいる個体を目の前にして、妄想が掻き立てられます!   企画展の観覧側から覗いても タライロンが威嚇してくることはほとんどありませんが、 今回のことで、裏側でもタライロンの気に触れないよう 慎重に作業することを心掛けようと思いました…。   カラシン展で一際存在感を放つ、 タライロンにぜひ会いに来てくださいね!      それではまた!   ツイート
おじいちゃんカワネズミのその後
  • アクア・トトの生き物

おじいちゃんカワネズミのその後

こんにちは、 まだまだ寒い日が続きますね。     以前紹介したおじいちゃんカワネズミ(No.4 ♂)は、まだ元気にしています。 (2月で飼育開始から2年4か月)     最近は餌の時間を覚えたようで、 餌をあげる際にはピョンピョンと飛んで餌を探します。     餌の中でも特に大好きなコオロギは、与えるとすぐに食べに来て、 最近では人の手から直接餌を食べるようにもなりました。     視力の悪いカワネズミは、目で見て餌を認識することはできないようで、 手を入れてみると「餌かな?」と、指をクンクンしてきます。       そして・・・     「ガブッ」     落ち着いているときは餌じゃないとわかって離れていくのですが、 「餌だー!」と興奮状態になっていると、容赦なく噛みつきに来ます。       「あぁ、No.4…今日も摂餌意欲良好なんだね。元気そうで良かった。」 と、噛まれたところを見ながらニヤつく今日この頃です。     というわけで、まだまだNo.4は元気そうです。     目指せ3年。     長生きしてください。         p.s. 実は以前からカワネズミは毒を持つのではないか という説があったりしていたのですが、 少なくとも私は飼育している個体に何度も噛まれても、 人間に感じることのできるほどの毒があるようには思いません。 「カワネズミは毒を持つ生き物なのか?」 まだまだ謎だらけですね。 ※安全な範囲で行っています。皆さんはマネしないでください。     ツイート
そこから!?
  • アクア・トトの生き物

そこから!?

水族館の開館時間は朝の9:30。 開館時間に合わせて、水槽の生き物の様子を見たり、 コケを掃除したり…と様々な作業を行っています。 そんな朝の作業中、 デンキウナギの水槽を覗いた時に気づきました。 デンキウナギのあごの下辺りから、何かが出ている!!!       見つけた瞬間、 「お願い、力まないで!ちぎれないで!」と祈りつつ、カメラを取りに走りました。   この体からひょろっと出ている細長いもの。 デンキウナギのフンなんです! ウンチ細っ! というのは置いといて、 そこから出るの!?と言いたくなるような場所から出ていませんか? デンキウナギの内臓は頭部に集中しており、 お尻の穴も体の前の方、口のすぐ下に付いています。   本などで肛門の位置は知っていましたが、 実際にフンが出る様子を見たのは初めだったため、  かなり興奮しました。 我ながら、なかなかの運だったと思います! これからデンキウナギについて、自信を持ってうんちくを語れそうです!   頻繁に見られる場面でないとは思いますが、 ぜひ、デンキウナギたちのお尻にも注目してみてくださいね!         ツイート
足元に注意して!
  • アクア・トトの生き物

足元に注意して!

なんだかいつも同じなんですよね~。   何が?? 何がって?? 場所が?個体が?時刻が?何が??     ほら!! ほら!!   えっっっ!!!!????     「趾(し)が!!!!」、なんですよ。 ※趾(し)...あしの指のこと   羽づくろいする時って、 嘴(くちばし)を使う時と肢(あし)を使う時がありますよね。 で、肢を使う時には、 羽づくろいに使う趾がいつも同じなんですよ。(写真が悪いですね) なんでですかね~??     答えはこれです!!  実は、一番長い第3趾だけ櫛状(くしじょう)になっているんです。 こちらアオサギでも。   ほら、他の指は櫛(くし)になっていないでしょ。   この櫛はサギ科の特徴なんです。 (ちなみにサギ科ではない、岐阜県内に多数生息しているカワウにもあるそうですよ。)  そして櫛は爪の内側にあるので、 よ~くよ~く眺めると爪の内側で掻いているはずです。   この櫛の役割はというと、身体に粉綿羽(ふんめんう)という羽があって、 羽の先がボロボロと崩れて粉状になるのですが、 この粉を櫛爪で回収して身体全体に塗って防水効果を維持するらしいのです。 まぁ、かゆいから掻いている時もあると思いますが。   その粉綿羽がこちら。 羽根をかき分けて奥に隠れているふわふわした柔らかい羽毛です(ダウンですね)。     ついでにせっかくなので、コサギの足跡を2つ。   こっちはコンクリートの上を濡れた肢で歩いた跡。 ちゃんと爪や尾側の第1趾まで残っていますね。 次は足拓(あしたく)といって肢に墨を塗って紙にスタンプしたもの。 魚拓みたいなものです。   櫛まではさすがにわかりませんね。 真ん中の長い趾の先端に櫛はあるはずなんですが。   ということで、みなさま『足元に注意して!』。       ツイート
ようこそ!
  • アクア・トトの生き物

ようこそ!

元旦のアクア・トト。 新年が明けて間もなく、珍客が来てくれました。    モクズガニです! オアシスパーク内の水辺から迷い込んでしまったのでしょうか、 なんと館内のアシカステージで発見されました。 しかも、なかなかの大きさです!   重さは約400グラム!   これもきっと、何かのご縁!? さっそく展示に仲間入りしてもらうことになりました。 場所はカルガモのいるこの水槽です。   「さあ、新居はこちらですよー」と地面に置くと、 いそいそと水槽の中へ入っていきました。   観覧面からみると、こんな感じ。 お迎えした水槽はかなり広いので、 見つけるのはなかなか難しいかもしれませんが、 出会うことが出来たらラッキーです! これからよろしくね、モクズガニ!!!   さて、今年一番のサービスショット! モクズガニの脚のフサフサのアップです。   なんて美しい毛並! 今年の干支、羊のそれとはちょっと違いますが、 なんとも魅力的ですね! それではまた♪   ツイート
あの魚は今!
  • アクア・トトの生き物

あの魚は今!

トト・サンタのプレゼント水槽! もうご覧になられたでしょうか? そのなかでも、今回はこちらの水槽に注目して頂きたいのです。 「この魚、どこかで見たことあるかも?」と思った方は、  かなりのアクア・トト通かもしれません。    実は、今年の4月マンスリー水槽で活躍してくれた ラピドクロミス・カエルレウスなんです! この魚は、メスが口の中で稚魚を保護する生態を持ちます。 5月には、メスの口から稚魚たちを取り出したことについて、 ブログでも紹介させて頂きました。 このたびのプレゼント水槽では、その稚魚たちを展示しています!! 口から出てすぐは、あんなに小さかったのに…   こんなに大きく、黄色くなって…! 種としては、育てやすい魚なのかもしれません。 ですが、水族館にやってきてくれた生き物たちが繁殖をして、 さらにその稚魚たちが育ち、再び展示で活躍してくれるということは、 本当に本当に嬉しいです。 今回のプレゼント水槽には、ブログで取り上げた稚魚たちはもちろん、 その後、卵から取り上げて育てたものもいます。 せっかくですので、その成長過程をご紹介させてください!   こちらがカエルレウスの卵。大きさとしては4ミリ程です。しずくのような形をしています。 孵化する直前の卵です。 表面にうっすら魚の形があり、血管も見えています。 上の状態から2日後、お腹に大きな卵黄を付けたまま孵化しました! ころん、と横たえた状態で、時折ぴょこぴょこ動きます。 孵化から一週間、卵黄は相変わらず大きいですが、 眼と口、さらには体のヒレも出来てきました。   もうすこし大きくなると、体を持ち上げた姿勢を保てるようになりました。 15ミリほどに成長した稚魚。だいぶ親と似た姿になりました。 卵黄をほとんど吸収し、餌を食べ始めます。 ここまでの発達過程は本来親個体の口の中で進んでいきます。 大きな卵黄を持ち、なかなか泳ぎださないことも 育つ環境が安全な親の口であるからこそなのかな、と思うと 本当に面白い生き物だなぁと感心してしまいます。 そんな成長を経て大きくなった稚魚たち、 この機会にぜひご覧くださいね! プレゼント水槽にて、お待ちしています!     ツイート
水面ヨーーシ!水中は!?
  • アクア・トトの生き物

水面ヨーーシ!水中は!?

ある日… この水族館で一番大きな水槽、そう! メコンオオナマズが泳ぐ水槽での魚の捕獲作業の話です。   メコンオオナマズの水槽の裏側、こんな感じです。 いつも餌をあげる時はここから投げています。   18時から作業スタート。   この水槽で作業する時は細心の注意が必要です。 な・ぜ・な・ら!! この魚の存在があるからです。 朝、皆さんが来館される前、潜水して掃除をする時があります。 そんな時、一言で言いますと、全然落ち着きません。 何度が見たことがある方もいるでしょう。 メコンオオナマズが狂ったように泳ぐ瞬間を… あれに突進されたらひとたまりもありません。 ということで、今回の作業も網でゆっーーーーーーーくりと挟み撃ち作戦。   あえなく玉砕。 しかし、これをひたすら繰り返すしかありません。 水中2名、陸上からのサポートが2名という体制でしたが、 1時間半を過ぎても依然として硬直状態。 仕事の後ということもあり、あまりにも動きがないので、 陸上ではこんな感じで疲れ切っていました。   水中の1名の様子を観察すると、中腰でじっと様子を伺っています。 10分経過、15分経過しても同じ姿勢。まったく動きません。 すごい集中力...   ん?なんかちょっと様子が変……ですよね。 そんな中、2時間が経過しようとした時、チャンス到来。 持久戦でさすがに魚も疲れており、 うまくスペースにおびきよせた所をすかさず捕獲―――!!!   いや~~~~~長かった。 ところで、さきほどの変な姿勢の人に話を聞いたところ、 ずっとトイレを我慢していたそうでした(笑) なるほど… 色んなものと格闘しとったわけですね、ほんまにお疲れ様でした。   ツイート
おじいちゃんカワネズミ
  • アクア・トトの生き物

おじいちゃんカワネズミ

こんにちは、お久しぶりのカワネズミのお話です。 (カワネズミって何だ?って人はコチラをご覧ください。ネズミじゃないぜ!)   現在展示中のカワネズミ♂(個体名称:No.4)ですが、何と!   飼育開始から2年が経過しました!!! 飼育2年と言っても、きっと何がスゴイのかピンとこないかもしれませんが、 カワネズミは飼育がとーっても難しいとされてきた生き物で、 これまでなかなか長期飼育には成功してきませんでした。   そして、カワネズミの野生下では3年程度生きた記録があります。   展示中の1頭は2012年の秋に捕獲され、 成体サイズで当館にやってきたことを考えると、   既に2年半程度は生きている   =たぶん、きっと結構なおじいちゃん。   =そんな年になるまで飼育できたよー。   ということです。     この個体(No.4)の飼育を開始した2012年の秋といえば、 当館が初めてカワネズミの飼育を開始した頃です。 (若かりし頃のNo.4)     「幻の水中モグラ」と言われるだけあって、その飼育には大変な苦労がありました。   まず、どこに生息しているのかわからない。   生息地がわかったところで、どうやって捕まえるのかわからない。   捕まえたところで、どうやって水族館まで運ぶのかわからない。   適した餌がわからない。飼育ケージがわからない。気温がわからない・・・。     「水に潜って餌を捕るんだから、水場いるべや。」   と思って水場を入れたら全身ずぶ濡れになり、     「魚食べるんだから、アジ食うべや。」   と思えば、少し齧って放置されたり...     こちらの思うようにいかないことばかり。     問題が発生すると、その都度先輩である田上氏と相談しながら、 より良い飼育環境を探る日々の連続。 (ドジョウも与えた。イマイチでした。)   とにもかくにも、基本的に上手くいかないことばかり。   そんな中での私の(たぶん田上氏も)希望が「No.4♂」でした。   他のカワネズミが搬入直後に死亡してしまったり、 原因不明の死を遂げてしまうこともある中、生き続けたNo.4。   カワネズミ飼育ド素人が手探りで用意する環境ですから、 決してカワネズミにとって心地よい環境ばかりではなかったと思います。    それでも、No.4は生きている 上手くいかないことばかりのカワネズミ飼育の中で、 その存在がどれだけ支えになったことでしょう。   この飼育方法で本当に正しいのか?大丈夫なのか?   その最低ラインが「生きている」こと。     手探りの飼育を続ける中で、 No.4は常に「正しい」方向への希望を見出してくれたように思います。 (若かりし頃のNo.4。石とガラスの間がお気に入り)     飼育開始から2年が経過した今、飼育を始めたばかりのころの日誌を見返すたびに、 どれだけカワネズミにとって不適切な環境しか   用意できていなかったかを再認識させられます。   自身の力量不足を深く反省しつつ、   カワネズミに対して自分ができることは何だろうかと問い続ける日々です。 (現在のNo.4)     不甲斐無い飼育担当の元で何とか生き抜いてくれたNo.4。     その存在によって、少しでも「カワネズミ」という存在の認知度が上がり、 興味を持ってくれる人が増えることを祈りつつ、   No.4の飼育下2年記念をひっそりと祝いながら・・・     何となく足取りが悪く、白い毛の多くなったNo.4に 「老い」を感じて早くも涙する今日この頃です。     ツイート
19ページ(全37ページ)

本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

年間パスポート
のご案内