おもしろ飼育コラム

渓流展ブログ4「カワネズミ」
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渓流展ブログ4「カワネズミ」

ネズミですか? いいえ、モグラです。 モグラですか?        いいえ、カワネズミです。   というわけで、みなさま、あけましておめでとうございます。 新年早々、岩本の記事ですみません。 リレーブログなるものが回ってきましたので、筆をとらせていただきます。 お題は、 「カワネズミ」 です。   この記事を通して、カワネズミの展示がいかに貴重であるか、少しだけご理解いただけると幸いです。   手始めに、カワネズミを見たことがないであろうそこのアナタに、この写真を       これが、カワネズミです。 なんとなく、口先が尖ってるって? 目ぇ、小さいって?   そうなんです。   カワネズミは、ネズミじゃないんです。 どちらかというと、モグラの仲間に近い生き物なのです。   では、モグラの仲間に近いとうことを念頭に、展示水槽をご覧ください。   水!? コケ!?   そうなんです。 カワネズミは、渓流に棲む生き物なのです。   お次は、こちらの写真を。  魚食べてる!? そうなんです。 魚、食べるんです。 ついでに言うと、水生昆虫もたくさん食べるんです。     ということは… そうなんです、泳ぐんです。(すみません、写真ないです。)     水を上手にかくために、足の指には毛が生えているのです。 ということで、 おさらいしましょう。   カワネズミは、 ネズミじゃない。 モグラの仲間。 渓流に生息し、 魚や水生昆虫を食べる。       カワネズミは渓流域に生息し、かつ川を駆けるように動き回ることから、 自然界でもなかなかお目にかかることができず、 「幻の水中モグラ」とも言われています。   その上、その生活史には謎が多く、飼育技術も十分に確立されていないため、 非常に展示の難しい生き物です。   日本の水族館で、カワネズミを見ることができるのは、実は当館だけです。     さぁ、見たくなってきましたね!?     ぜひ!来ちゃってください!!!     そして、「これが幻の水中モグラか~、さすがだなー。」って言っちゃってください。   でも…せっかくここまでブログを読んでくださったのだから、 少しだけ、その展示の様子を写真でお見せしましょうか。。。     展示の様子は、こちら。      ・・・・・・・!   どこっ!?     おらんがや!(名古屋弁)     しいて教えるとするならば・・・        というわけで、幻の水中モグラは、そう簡単には見ることができないのです。     わたくしは、声を大にしています。     ちゃんと、いますので、がんばって探してください!   ※最近は展示にも慣れてきて、巣材運びしてる姿なども見られるようになってきました。 暖かい目で見守ってやってください。       以上。   新年ブログでした。       さて、お次は…  誰が登場するでしょうか??   お楽しみに!!     ツイート

ご好評につき?
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ご好評につき?

特別展示「夜行性動物展」も無事終わり、 展示生物たちは水族館裏側へ転居したものもいれば、 他園館へ返却されたものもいます。     そんな中、引き続き展示を再開した生き物もいます。  それは、こちら        カヤネズミです。 今でも愛くるしい姿を、皆様にご覧いただいております。 特別展示中から、皆の視線を集中させていたカヤネズミ。 ぜひ、これからもよろしくお願いいたします。   ただ、寿命が1~2年と短いので、上手く繁殖してくれないと・・・・・ですね。 子供産んでくれないかなぁ。   3F田んぼと用水路の生きもの手前の通路にて、絶賛展示中。          ツイート

カワネズミ&ハリガネムシはじめました。
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カワネズミ&ハリガネムシはじめました。

こんにちは、岩本です。   ついに始まりましたね、「渓流展」 それぞれの生物に関する詳しいブログはまた後日UPされますが、 ひとまず私の個人的なイチオシを宣伝しにきました。   えーっと・・・     カワネズミはじめました!     もうこれだけでビックニュースですよね。 渓流に棲むモグラ、カワネズミ。 日本国内の水族館では、初展示となります!     それから…   標本になりますが ハリガネムシはじめました!   みなさま、ぜひ私の恩師である佐藤拓哉さんに執筆を依頼した解説文をお読みください。 コイツはひょっとかしたら世界を牛耳っているかもしれないスゴイ奴なのです。     そしてそして…   このハリガネムシを…?   ポストカードにしちゃいました!!!     ご丁寧にカマドウマのお尻から出ています。   いやいやいや、 こんなポストカード作っちゃうの、うちだけですよね!? 写真は、フォトグラファーの檀上幸子さんのものです。 素晴らしい!!!   檀上さんのポストカードは、その他のものも合わせて 当館のミュージアムショップ、「フィッシュタンク」にて 一枚150円で販売しておりますので、気になっちゃった方は、ぜひ!   ということで、宣伝でした!!!   おしまい♪      ツイート  

休館日の水槽で
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休館日の水槽で

こんにちは。この前の雪の日、アクア・トトは休館日でした。休館日は「大がかりな仕事をする日」。例えば、メコンオオナマズの水槽では、      こんなふうに、大島課長代理が池谷課長を水の中で肩車して、 水槽上部の照明電球を新品に交換していたり…、 新・オオアタマガメ水槽では、ガラスについた細かい傷を研磨していたりするわけです。 わたしもこの日は、水槽2本を大掃除しました。   水槽によって、すぐに汚れるところ、すぐにコケがつくところ、 すごく掃除がしにくいところなど、色々ありますが、 何よりも、「水槽がきれいな水族館」を目指して頑張りたいです。   ずっとバックヤードで作業していたから、気付きませんでしたが、 この日は1日で、こんなにも雪が積もってました。     ツイート  

カヤネズミ団子
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カヤネズミ団子

こんにちは。 お久しぶりの岩本です。 生きてます!   人気を捕りにきました。   「カヤネズミの塊」 どうだ! かわいいだろ。 たぶん、真ん中のこっち向いてる個体は調子に乗ってる。     と思ったら…   潰された。     全体像は、こんな感じです。   基本的に真ん中は競争率が高いようです。   カヤネズミを展示している「夜行性動物展」は12月17日(月)まで。 運が良ければ、こんなカヤネズミ達の攻防が見られるかもしれませんね。   おしまい♪     P.S. 私は次回特別展のスペシャルゲストであるカ○ネズミに夢中です。ふふふ…。    ツイート

紅葉の季節
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紅葉の季節

みなさまこんにちは。 動物班の尾崎です。 久々にカメラをもってアシカステージに行ってみました。 アシカステージから見える木々も紅葉が始まっています。 秋ですね~。     この時期アシカショーやトレーニングをやっていると 突如大量の葉っぱが吹き込んでくる事があります。 私は一瞬ドキッとしますが、マリンはわりとへっちゃらな様です。     こんな感じで「シラ~ッ」としています。 肝が据わったアシカだとつくづく思います。     もっとたくさん写真を撮りたかったのですが、残念ながらカメラの電池切れにより、 今日はこの2枚だけ…。 今度はフル充電して撮影に挑みます!   有名な観光地での紅葉狩りもいいですが、 紅葉も見れて肝っ玉アシカのマリンのいるアクア・トトにも遊びに来て下さいね。  ツイート  

1年と4カ月
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1年と4カ月

そう、それは、1年4カ月前に遡ります。 2階にあるメコン川ゾーンの小さな水槽で、ベタの仲間の展示を始めました。 当初は、ベタ・スマラグディナ、ベタ・マハチャイ、ベタ・インベリス の3種を入手しましたが、 紆余曲折あり、現在は、ベタ・スマラグディナの1種のみの展示となっています・・・     これが、そのベタ・スマラグディナです。うん、地味ですね。 観賞魚屋さんなどでの売られているベタの仲間のほとんどは、 いろいろと交配を重ねて創られた改良品種です。   しかし、アクアトトぎふでは、  原種(つまり交配されていない種、現地のタイにホントに生息している種)  を展示しました。 地味ながらも、その「動き」をよ~く観察していると、 これがなかなか飽きないくらいにオモシロイのです。   落ち葉の下に隠れながら、エサを食べつつ、調子にのって他のテリトリーに侵入すると、 他の魚に追いかけられ、ビビって流木の影に身をひそめたり・・・   そんなに泳ぎまわる魚ではなく、  隣の水槽のシザーステールラスボラやパールダニオなんかに比べると むしろ「静」な魚です。   だからこそ、時折見せるちょっとした「動き」は、目を引きます。 で、この度、今までで一番の「動き」を魅せてくれました。 それが、こちら・・・      青色鮮やかな体色がお分かりになりますか?これが、オスの婚姻色たるものです。 さらに目を凝らしていただきますと、吻の先に泡が溜まっています。 オスがせっせと泡を溜めて、産卵床を作っているのです。 ベタの仲間のなかには、このように泡の中で産卵し、 その後オスが卵や仔魚を守る習性をもつものがいます。   こういった習性を「バブルネストブリーディング」と呼ばれています。 へぇ~と感心していると、さらに・・・     そう「産卵!!」です。オスは、メスの体に巻きつくようにして、産卵を促し、放精します。 周りの魚を追い払いつつ、何度も何度も泡の中に産卵を繰り返します。 どんな生物もそうですが、やはり「繁殖の瞬間」は感動的ですね。   で、その卵を泡ごと取り上げ、孵化したのが、こちら・・・   大きさは、3㎜くらいの極小サイズ。 卵黄の吸収が終わっていないので、 なんとも言えませんが初期餌料にちゃんと餌付いてくれるかどうか・・・・。 不安を抱えながらも、期待しています。 (ベタマニアの方なら、別に珍しくも難しくもないんでしょうけど) 産卵周期があるようですが、今のところ1週間ほど継続して営巣、産卵が繰り返されています。 今が旬の魚です!!!!ぜひ♡   (・・・次からはもっと上手く写真を撮ります・・・)  ツイート  

カエルと植物
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カエルと植物

台風17号、はげしかったですね。急きょ水族館は14時に閉館となりました。 閉館後の空いた時間を利用して、ひとつ水槽をピカピカにしました。 ピカピカにしたのは、3Fのニホンアマガエルなど4種のカエルを展示している水槽です。 古いコケが黒ずんで、きたなーくなっていたので、掃除したいしたいと思っていて、ようやくできました。 きれいさっぱりと掃除をした後には、とれたてのコケやシダ植物を植え込みました。 こちらが掃除後の水槽 ↓↓↓ 明るくなり、緑がまぶしい水槽に大変身!掃除前の写真も撮っとけばよかったですね。 コケやシダがうまく育つといいなぁ。。。同僚にも誉められ大満足のデキです。   しかし、難点はちょっとカエルが見にくいということ。 以前は殺風景な水槽だったのでカエルがよく見えたのですが、 隠れるところが増えたのと、色が保護色なので、ぱっと見た感じ、カエルが少なくなった? と思ってしまいます。   たとえば、この写真、向こうを向いたニホンアマガエルがいますが分かりますか?  では、次、この写真は植物のすき間からシュレーゲルアオガエルが見えるんですが、分かりますか? むずかしい…。ヒントは写真中央より、ちょっと右です。 というように、カエルを見るためには、カエルを見つけなければならなくなりました。 でも、これが本来の姿ですから許してください。 そして「かくれる生き物がちゃんとかくれている」のが、私が心掛けたい展示のひとつでもあります。 こちらに見つからないように、ひっそりとしていて、それでいて、活き活きしている。 こういうシブさと生き物の色気が、みなさまにわかってもらえるといいなぁ。     ツイート  

古い写真から
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古い写真から

こんにちは。台風が去り、今日は秋晴れですね。 ニホンカナヘビのふ化、そして幼体を、「飼育2年目の岩本」がブログにアップして、 で、現在、展示をしています。 ふ化前後のニホンカナヘビの幼体には、卵歯という突起が鼻先にあって、 この卵歯で内側からたまごに裂け目をつくり、顔を出します。 顔を出した状態で、数時間じっとしてから外に出てきます。 この一連のふ化の様子は、ヘビの仲間アオダイショウと似ています。 アオダイショウの卵の大きさは… サインペンのマッキ―の太いほうのキャップぐらい(汗)。←いい例えが思い浮かばない…。 もう、何年も前ですが、写真があったのでご覧ください。 ①たまごに裂け目ができました。 ②たまごの裂け目から、顔を出しています。 ③産まれました。全長40センチぐらいです。 かわいい?それとも気持ち悪い?   バックヤードにアオダイショウがたくさんいても、展示できるのは1匹だけなので、 この時以来、繁殖はさせていません。最初で最後の貴重な写真となりそうです。では、また。     ツイート  

1/f
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1/f

脇役と言えば脇役か。 ココロの中では主役級。 水族館では、魚、鳥、カエルやサンショウウオなど様々な生きものを展示しています。 でもそれ以外にも水槽の中には水草などの植物も入っています。 この水草などがないと水槽として殺風景で見栄えがしっくりこないのです。 普段はあまり気にとめられることの少ない水草たちですが、 とても良いんです(と個人的には思っています)。   緑を見ていると癒される感じありませんか?   水族館では展示水槽を潤すようなこの水草も育てて、時折、植込みをしています。 なかでも、水草に付いた気泡、これがまたステキです。 水草が光合成をしたり、水槽の水を交換した時など、 葉に気泡を付けてキラキラと輝く姿はなんとも癒されます。       どうでしたか? 水草と気泡のコラボ。 なかでも気泡が次々と水上へ上がっていく様子は、見ていて心地よく感じてしまいます。     生きものは一定のリズムをもって生命を維持し生活を送っていますが、 実はこのような周期的なリズムだけではなく、生きものは「ゆらぎ」と呼ばれる 明確なリズムのない変動をも持って生きているのです。   ろうそくの炎の揺らめきやホタルが光る間隔、川のせせらぎの音などには 「1/f ゆらぎ」と呼ばれる成分があり、ヒトに心地よさを与えているとも言われています。   私たちもこの水草の気泡が浮き上がる姿に「1/f ゆらぎ」を感じているのでしょうか。   長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。           ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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