おもしろ飼育コラム

カナヘビ産まれたよー!
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カナヘビ産まれたよー!

  わかりやすいタイトルをつけてみました。   飼育員2年目、カナヘビの母になった岩本です。 前々回の記事、前回の記事でご紹介させていただいたニホンカナヘビの卵ですが、 5月13日に採卵分の4個の卵全てが、無事にふ化しました。 見たいですか?見たいですよね。 というわけで、感動の瞬間をば!!!     HAHAHAHAHA! So cute!!!! 日本語で言うと、萌え!!! 大人のカナヘビですら、かわいさとカッコよさを兼ね備えた完璧な存在であるのに、 その子どもときたら・・・カッコかわいすぎます!!!!   産まれかけの赤ちゃんは、怪獣みたい。       小さいくせに、生意気にも爬虫類らしい鋭い目つきをしております。       産まれたときから、非常に長いシッポをお持ちでございます。       あぁ、小さい。小さいのね。萌え(*´∇`)       せっかくなので、このカナヘビ達の健やかな成長を願って、 7月8日まで開催中のトト短冊に思いをしたためました。     みんな元気に育ちますようにー。っとね。   しかし、あと14卵あるという現実が頭をもたげます。 ・・・・・(-_-)(-_-)(-_-)       家族計画は万全に!!! また定期的に、カナヘビ達の成長っぷりをご紹介したいと思いまーす!   おしまい♪     ツイート  

17児の母
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17児の母

  こんにちは、飼育員2年目、   カナヘビの卵を集め続ける岩本です。   前回の記事で、カナヘビの卵を孵化させるべく別の場所で保管するのです! なんていうお話を書いたのですが、その後しばらく… 産むわ産むわの産卵ラッシュ。 気が付いたら、17個もの卵を集めておりました。 採取日も記入され、なんだか小学生の頃に育てたアサガオのようですね。 一番始めに採取したのは5月下旬なので、孵化まで約40日と考えると・・・ もうすぐです!   カナヘビの卵は必要な養分は卵の中にあるものの、水分は十分ではないそうで、 土から水分を吸うため、少しずつ卵自体が大きくなるそうです。 私の見守る卵達も、今のところ大きくなっていっているように思います。 (下の写真左手が6/4採取、右手が6/19採取) ここまでブログに載せてしまったのだから、みなさんの期待に応えるためにも、 必ず無事に産まれてくれー!と、切に願う日々です。   と、いうわけで、孵化したわけでもないのですが、ただの近況報告でした。 卵だけでは寂しいので、私の思う、これから産まれ来るカナヘビの赤ちゃんの絵を載せておきます。 画力がちょっとアレですが、まぁ、こんなもんでしょう!!! おしまい♪   ツイート    

脱ぎながら食べます。
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脱ぎながら食べます。

ヤマアカガエルです。   閉館後の見回り中に脱皮していました。   前あしの皮を口で引っ張っています。   脱皮中は、こんなふうに口を開いたり、目を閉じたりします。   脱皮の時の動作はかなりゆっくりです。前あしの付け根あたりまで来ました。     申し訳ありませんが、わたくしせっかちなもので、というか待つのが苦手な性分ですので、 しばらく見てても、脱皮が一向に進まず、この後を見ずに立ち去ってしまいました。   カエルが脱皮をすることにびっくりした方もいらっしゃるかもしれませんが、 わりと頻繁にカエルは脱皮をします。 何日おきとは断定できませんが…。 夕方の見回りの時に、全カエルをチェックするとたいてい1匹ぐらいは脱皮しているような気がします。   …そういえば、ヒキガエルの脱皮をしらべた論文があったなー。 …読んでまいりました。   それによると、 ① 気温が高いほどよく脱皮をする。 ② メスの方がオスよりも脱皮する ③ 若い個体の方がよく脱皮をする ④ 脱皮をする時間は15~21時が多い ⑤ 冬眠中も脱皮をする だそうです。知らなかったな~   脱皮の法則、調べてみたらおもしろそうです!   ツイート    

時は来た。
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時は来た。

お待たせしました。 ようやく展示することが出来ました。コガタブチサンショウウオの卵のう!       展示水槽も地下伏流水をイメージした、こじゃれたモノとなっています。   しかもタゴガエルの幼生とセットで展示という豪華さ。 どちらも当館で繁殖したのですよ。 この2種をセットで展示した理由。 それは両種の幼生(オタマジャクシ)とも、「餌を食べなくても卵黄の栄養だけで変態することができる」からです。 また、日のあたらないところで成長するわけですから、どちらの幼生も体色は薄く、なんとも儚く美しい。     コガタブチサンショウウオのほうは、卵のうの中でクリンクリン動くようになっており、 タゴガエルにいたってはもう後肢が生えてきました。 刻一刻と成長しています。 お早めに、そして何度も通って観察してもらえたら、おじさんとってもうれしいです。   写真はすべてコガタブチ。タゴガエルの紹介は堀江真子さんに任せます。 以前、サンショウウオファンにアツい展示をお届けするとの宣言し、 非常にプレッシャーを感じていたのですが、一応形になって一安心です。 当初思い描いていた展示内容はどうにも算段がつかず、 タゴガエル繁殖の知らせとともに進行方向を思いっきり変更したことは 絶対にバレない仕上がりに私は満足しています。   満足しています。   いや、ホントに。     ツイート  

産卵なう@ニホンカナヘビ
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産卵なう@ニホンカナヘビ

  こんにちは、飼育員2年目、岩本です。   先日、カナヘビ水槽の前を通りすぎたところ、ある異変に気がつきました。     あの丸の中に何かがあるのです。 アップで見ると、こんな感じ↓       そう、卵です。 流木の下にひっそりと卵がうみつけられていたのです。   そこで早速、裏側へ行って流木に手を伸ばし・・・       流木どけると・・・       大量!!!     7個もの卵がありました。   そして更に視線を下に落とすと…     産卵なう!        まさに今、カナヘビ母さんが産卵中でございました。 しばらく見ていると、無事に3つの卵を産み終え、そそくさとその場から去って行きました。       しかし、残念なことに水槽という限られたスペースの中では、この卵は他の個体に蹴飛ばされたりしてしまいます。 そこで、24歳の母、岩本の登場。 産卵された卵を別の容器に移して管理することにしました。         果たして、無事に孵化してくれるでしょうか!? またの機会に結果をご報告したく思っておりますので、楽しみにしていて下さいね★ (孵化しなかったらごめんなさい。)   おしまい♪   ツイート  

Gの季節
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Gの季節

  こんにちは。   飼育員2年目、岩本です。 先日まで、春めいてきました。なんて言っていたのに、もう夏の気配ですね。 夏と言えば、「G」すなはち、ゴキブリの季節。 …だけではなく、虫達がたくさん現れる季節です。 というわけで、今日は、ゾウガメ舎周辺に出没する虫についてのお話です。   昨年の秋口、ゾウガメ舎の掃除をしていると不意にどこからか視線を感じました。 気になって見てみると、そこにはアノ有名な虫さんがいらっしゃいました。 通称「こっちみんなの虫」     正しくは、クロウリハムシというそうです。 本当に、こっち見んな!と言っているかのような顔つきをしていますね。   秋口に幾度となくお目にかかったこの虫、冬になるとめっきり姿を見ることがなくなり、 そしてここ最近、またゾウガメ舎周辺に姿を現し始めました。 しかも、大量に。  クロウリハムシは、土の中や木の隙間などで集団で越冬するとのことなので、 きっとゾウガメ舎の近くに越冬場所があるのでしょう。   残念ながらクロウリハムシの集団越冬の写真は撮れなかったのですが、 同じく集団越冬するナミテントウの、越冬のために集まってきた際の写真を掲載しておきます。 ※虫が苦手な方はご遠慮下さい。               キモチワルイ(゜レ゜)   けれど、これがすべてクロウリハムシだったら、 きっといくつものあの視線が並び、さぞかし素敵な光景が広がるのだろうと心躍りますね♪♪   というわけで、来年はぜひともクロウリハムシの越冬場所を見つけ出し ブログにUPしたいなぁと思っておりますので、 「こっち見んなの虫」ファンになってしまった方々、来年までしばらくお待ちくださいませ。   そして、アクア・トトぎふにご来館の際は、 ぜひともゾウガメ舎付近でクロウリハムシを探してみて下さい★    おしまい♪♪   ツイート  

オタマジャクシだらけ…
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オタマジャクシだらけ…

こんにちは。先日のタゴガエルとモリアオガエルの産卵から、その後どうなったのかといいますと…。ちゃんと無事にふ化しました。こちらはタゴガエル。卵の中で成長しているのが観察でき、球状の卵がだんだんとオタマジャクシの形に変わっていく様子が見れました。ひとつ目の卵は5月3日に、あとに産み付けられたもうひとつは5月5日にふ化しました。 オタマジャクシのお腹がぼんぽんに膨らんでいますが、これは栄養がつまっているから。 なんと、タゴガエルのオタマジャクシはこの卵黄の栄養だけで成長し、カエルになるのです! とはいえ、エサを与えれば食べるので、与えておりますが…。 ふ化したオタマジャクシは、2つの卵塊をあわせると、223匹でした。   そして、モリアオガエルの方はというと…、こちらもふ化しました。 ふ化日は5月10日です。ちょうどその日、読売新聞さんが取材に来てくれました。     泡がもろくなり、オタマジャクシが泡とともに水面に落下しました。 オタマジャクシの数は129匹でした。 5月13日から、館内でオタマジャクシの展示をしています。   タゴガエル、モリアオガエルのオタマジャクシと、 4月に産まれたナガレヒキガエルとアズマヒキガエルのオタマジャクシ。 あわせると何匹???とにかくたくさんいます。 あっちにいってもこっちにいってもオタマジャクシがいます…。 ・・・がんばります。   ツイート  

入部しました。
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入部しました。

こんにちは。   飼育員2年目の岩本です。 当館には、解説ボランティアさんと水族館飼育スタッフが、 骨格標本を製作する集まりがあります。   その名も…。   「骨部」   そんな骨部に、若干アウェーな空気を感じながらも体験入部を申し込んだワタクシ。 体験と言いつつも、いきなりなかなかの大物、カルガモの骨格標本作りに挑戦しました。 水族館だからって、いつも魚の標本ばっか作ってるってわけじゃないんですよ。 たまには鳥とか、哺乳類とか、両生・爬虫類なんかに挑戦しちゃったりもするんですよ。   というわけで、早速体験開始。 始めは慣れない作業に四苦八苦してしまいましたが、 しばらくすると、これが不思議と面白くなってくる。 何が面白いって、標本を作る際に、鳥の体のつくりがよくわかるところ。 骨だけにするにあたり、その他の全ての部分を一つ一つ除去していく過程で へぇー、こんな作りになってたんだぁ~ という発見があります。 学生時代に鳥類学をかすめた私ですが、ここまで細部までじっくり見たことはなかったので、 非常に勉強になりました。 軽い気持ちで体験入部した私ですが、アッサリ本入部を決めました。   と、そんなことを思いつつ、仕上げとしてパ○プユニッシュで細かい肉を取って…(下の写真のように薬剤に漬ける)     最期に乾燥させたら完成!   というわけで、完成品の一部がこちら。 せっかくなので、「美化しすぎだろ!」と言われるGWイベントで 特別に配っている私の似顔絵入り名刺をバックにパシャリ。   なんせ今回私が骨部に入部したのは、 このGWイベントでの水鳥の解説でカルガモの骨格標本をお客様に見せるためですから!!!   もちろん、私以外のスタッフもこのGWイベントでいろいろな生き物の解説を行っております。 名刺にもしっかりとそれぞれのスタッフの似顔絵が入っておりますので、 GW中にご来館された方はぜひ集めて下さいね♪ お待ちしておりまーす★   おしまい♪   ツイート    

受精率0.5%のその後のその後。
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受精率0.5%のその後のその後。

こんにちは。GW突入ですね。 今回から、著者名を村山→堀江(真)に変更することにしました。 よろしくお見知り置きを…。   さて、毎年わたしのこの時期は、GWのイベント準備と、 カエルの繁殖期が重なるため、本当にあっというまに過ぎて行きます。   今年も、また、新たなカエルの繁殖に成功しかけていて、 ちょっとルン♪としています。 その報告は、今度改めて…ということで、 今回は去年繁殖したツチガエルの現在をご紹介します。   去年、育った5匹のオタマジャクシのうち、先頭をきってカエルへと上陸した個体はこちら↓ すごい大きくなりました。 どうやらメスのようですが、オスならすでに繁殖可能サイズです。   では、残りの4匹はどうなったのかといいますと… まだ、オタマジャクシなんです。 でも、後ろあしはだいぶ生えそろってきましたので、もうそろそろで上陸です。   ところで、これまでいろんなオタマジャクシを育ててきましたが、 ツチガエルのオタマジャクシを見て、ちょっと「ん?」と思ったことがあります。 それは、シャイであること。   ヒキガエルも、アマガエルも、ヤマアカガエルもオタマジャクシのころは、 ただただ泳ぎ、ただただ止まり、ただただ食べる。 けっこう無防備に。 さすがにケースをたたいたりするとびっくりはしますが、 物陰に隠れたりはしませんでした。   ところがツチガエルは、基本、物陰に隠れています。 いつ見ても、水草の下やパイプの下に入り込んでいるのです。 オタマジャクシなのにかしこいなー。身を守っているんだなー。 と感心しました。   きっと、他の多くのカエルと違い、オタマジャクシで1年という長い期間を過ごすため、 水中での生きぬく能力がほかのオタマジャクシよりも優れているんだろなー と、私なりに解釈しています。   なんだか、地味な話になってしまいまして、すみません。 では、次回は、今年はじめて産卵にこぎつけた○○ガエルの話をしますね。 お楽しみに~。   ツイート

白い水の正体
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白い水の正体

こんにちは、 飼育員2年目、岩本です。   今回は、海水魚飼育初心者の岩本の失敗談です。 文字が多いですが、頑張って読んで下さい。   舞台は、4月のマンスリー水槽に展示されている生物のひとつ、「モミジガイ」というヒトデの水槽です。   マンスリー水槽の展示が始まった4月1日、 ふと、モミジガイの入っている水槽を見てみると・・・!? 白く濁っている!!!   Why? ワイ? なぜ???   ということで、先輩とともに原因を探るべく水槽をチェック。 う~ん… 濁る原因になりそうなものは見当たらず。 なんでじゃー! と、諦めかけたその時!!!     モミジガイから白い何かが出てるー(゜レ゜)     何コレ? 何これ? What is this?   すると先輩が一言。   「これは・・・精子。」   そう、白い濁りの正体は、モミジガイの精子だったのです。 写真のような感じで放精していたために、水槽の水が白く濁ってしまっていたのです。 放精なう。 ということです。   なんだー。 放精だったのね。 スッキリー★   なんて思っていると、先輩が 「岩本、ちゃんと水合わせしたの?」と。   水合わせとは、魚を新しい水槽などに移す際に、なるべく急激な水の変化の少ないように、 少しずつ新しい水に馴らしていくことを言います。   魚を新しい水に入れ替えたりする際には、 水温やphなどが大きく変化しすぎないか、確認する必要があり、 これをしっかり行わないと、 魚は急激な変化に耐えられずに病気になってしまったり、 死んでしまうこともあります。   先輩曰く、 ヒトデは水換えや水槽移動などをして急激に環境が変わったりすると、 それが刺激になって、放精することがあるのだとか。   これまで何の問題もなく飼育してきたモミジガイが、マンスリー水槽に移した翌日に放精。 まさに、水合わせ不足から来た結果です。   何がいけなかったのだろうかと水温だのphだのを確認してまわり、 特に問題はなさそうだなぁと思ったのですが、 ひとつ、重要な項目を忘れていたのです。 それは、   塩分濃度。   そりゃそーだよねー。 海水に棲む生き物ですもの。 淡水魚とは違いますわよ。   というわけで、原因は塩分濃度の調整が甘かったことでした。 海水魚飼育初心者の私は、すっかり別のところに気を取られ、大事な要素を忘れていたのでした。   それを考慮して再び水合わせをしたところ、モミジガイはすっかり元通り。 今では下の写真のような感じで、モリモリ餌(サバの切り身)を食べています。     そしてもちろん、しっかり先輩に叱られたのでした。    おしまい♪   ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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