おもしろ飼育コラム

その後のその後(そして魚は泳ぎ出す・・・)
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その後のその後(そして魚は泳ぎ出す・・・)

さて、先日ふ化したサツキマスの仔魚たちのその後はといいますと・・・ こんな感じです。   これは、2月14日の様子です。少しずつ泳ぐようになってきたので、 サツキマスたちの育成用水槽をセッティングして、収容しました。 これで、オショロコマの予備水槽を間借りしていた ザルのワンルームの生活ともおさらばです。 ピントが合っていないですが、 後ろのほうで立ち泳ぎしているものも見えますね♪うふ   そして・・・ じゃ~ん!!!!! これが、2月20日の様子です。   どうです!!魚らしく泳いでるでしょう? 餌もちらほら食べるようになってきました。 でも、どんな魚でもそうですが、初期餌料が大事で、 ここでコケるとあえなく全滅になりかねません。 浮上が始まり浮かれながらも「油断禁物」と自らに言い聞かせ、 せっせと餌を与えては掃除するを繰り返しております。   移動の時、数を数えましたが、その数216尾。 全てが成魚サイズになるとは思いませんが、せめて半分でも・・・。   この成長記録的なブログが続きますように   ツイート        

産卵しましたよう~
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産卵しましたよう~

さぁ、はや2月に入りました。 いよいよ両生類たちの産卵シーズン到来です。 まずは、こちら。ホクリクサンショウウオ! 1月30日に産卵しました(2年連続) ホクリクサンショウウオは環境省レッドリストにおいて、 絶滅危惧ⅠB類に指定されています。   そして、お次は、アベサンショウウオ! 2月8日に産卵しました(こちらも2年連続!) アベサンショウウオは環境省レッドリストにおいて、 絶滅危惧ⅠA類に指定されており、 さらに種の保存法で国内希少野生動植物種に指定されています。   親は福井県の個体で、 自然下ではもう少し早い時期に産卵がみられます。 やはり、岐阜と福井では気候が違っていますので、 これが多少のズレの原因になっているのでしょう。 ちなみに、このように卵でお腹がパッツンパッツンの個体もいますので、 あと1対産卵が見られると思います。   昨年、日本で初めて飼育下で生まれた卵のうを展示しましたが、 今年はちょっとお待ちください。 ぜひとも皆様に、今すぐ卵のうをご覧いただきたいのはやまやまなのですが、 アツいサンショウウオ展示を懐に忍ばせておりますので、 今展示するわけにはいかないのです。 全国各地に数十万人ともいわれるサンショウウオファンには、 いずれちゃんと埋め合わせをいたします。たぶん。   さて、話は繁殖の方に戻しまして。 この2種、どちらも屋外に設置した飼育槽で繁殖させました。 成功に至るまで色々と試行錯誤し、 それぞれの種にあわせた工夫を水槽内に取り入れています。 しかし、それだけではもちろんダメで、 繁殖させるには、気温の変化などが欠かせません。 いくら福井(アベ)・石川(ホクリク)と岐阜で気候が違うとはいえ、 同じ日本で、ましてや隣県。 季節の温度の移り変わりなどは、まぁ似たようなものです。 気温変化・水温変化・日の長さなどなど自然任せなので、 繁殖のためのキーとなる要素は、ある程度目星をつけることが出来ても、 確信をもって「コレでOK!」とは言えません。   というわけで、飼育下繁殖の技術を確立するために、 来年からはこういった環境要因を 少しずつではありますが、人為的にコントロールして取り組むつもりです。 試行錯誤はまだまだ続きます。やるぞ~!   と、皆様の前で、はや来年の抱負を述べたところで、 お話をしめくくらせていただきます。 おあとがよろしいようで。   ツイート

アカハラ隊長の婚活
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アカハラ隊長の婚活

こんにちは。岩本です。   今回は、田んぼや用水路に棲む生き物を展示している 水槽のアカハライモリの近況をご報告します。   アカハライモリの雄は、繁殖期になると婚姻色と呼ばれる、 独特な青みを帯びた色に変化します。(写真参照)   通常、アカハライモリはこの時期は冬眠しているのですが、 水温がコントロールされている当館では 今まさに一匹のアカハライモリが美しい婚姻色を呈しています。 私はひそかに彼に「アカハラ隊長」の称号を授け、観察をしております。   せっかくなので、今回はアカハラ隊長の雄姿を、みなさまにもご覧いただきたく思います。   では、早速ご登場いただきましょう。     こちらが、アカハラ隊長です! 予想以上に、カワイイと思われた方が多いかもしれません。 しかし、アカハラ隊長の婚活にかける心意気はまさに漢(おとこ)。 それを証明すべく、最近のアカハラ隊長の日常の一部を、写真で追ってみました。     フラフラ泳ぐ。     緊急浮上!     メス発見!!!     追跡開始!     逃げられる…。     つーかまぁーえたぁぁぁぁ。     求愛ダーンス!!!   ちなみにこの時、オスは総排泄口にみられる柔毛突起からフェロモンを出しているそうです。(写真参照)   さて、話に戻りまして…   結局、メスにかわされる・・・。     しかし、めげずに別の子にアタック!!!!! 繰り返す・・・・・。     どうでしょうか、婚活にかけるこの思い(執念?)!!!   これぞまさに男であると思うのは、私だけでしょうか。   次回ご来館の際には、ぜひみなさんもアカハラ隊長の雄姿を観察していって下さいね。   平日10時半のアシカショーも、お待ちしておりまーす!!!     おまけ   男は背中で語るものさ…。   ツイート

平日10時半のアシカショー
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平日10時半のアシカショー

こんにちは。   新米飼育員の岩本麻未です。 気がつけば、前回の記事から3カ月が経過してしまいました。 新年になったことですし、今年は週に一回くらいは更新したいと…心では思っております。 更新がなかったらせかしてやって下さい。 さて、鮮烈なアシカショーデビューを果たしてから今日まで、 ショーを行う中でマリンと日々練習を重ね、なんとか無事にアシカショーを行ってきました。 寒い中でも、毎日マリンと頑張っております! 冬季のアシカショーは 10:30, 12:00, 13:30, 15:00と、一日4回。 その中でも、朝一番の10:30のショーは、マリンもやる気マンマン。 朝が苦手な私も、元気なマリンに背中を押され、ステージへと向かいます。 そして、さぁ出番だ! と、扉を開けてステージに立つと・・・!   ・・・・・誰もいない。 そう、お客様がいないのです。 アシカショーが行われるのは真冬の寒空の下。 そんな中での朝一番の10時半のアシカショーは、非常にお客さんが少ないのです。 やる気満々で登場したマリンも、思わずこの表情。 ギャラリーの少ない寒空の下でアシカショーを行うのは、少し寂しい気持ちになります…。 しかし!朝一番のアシカショーには良いところもあります。 それは、お客さまが少ないからこそ、より深くお客さまと触れあえること。 マリンがお客さまの目の前に登場する際も、一人ひとりのお客さまの前に、 普段より長く滞在することができます。 また、土日や繁忙期にはなかなか出来ない!という声をよく聞く、輪投げ。 こちらも冬場の平日10時半のアシカショーですと、 比較的高い確率で輪をゲットすることができます★ こう考えると、朝一番のアシカショーも意外と魅力的なのではないでしょうか。 マリンと一緒に、平日10時半。 お待ちしております★   ※輪投げの数には限りがございます。    状況により、輪投げができない場合もございますので予めご了承ください。   ツイート

クサガメについたヒル
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クサガメについたヒル

最初に宣言しておきます。 今回の記事、閲覧注意です。 ヒルとか、そういう系苦手な人は見ないでください。   最近、当館に長良川で捕獲したクサガメがやってきました。 メスの立派な個体です。その個体に、たくさんヒルがついていました。 ヌマエラビルという種で、主にニホンイシガメやクサガメに寄生します。 なかなか、興味深いので、皆さんにも是非みてもらいたく。   「そんな気持ち悪いのどこが興味深いのだ!」などという意見は、軽快にスルーします。 ヨメさんから日常的に聞く言葉ですので、へっちゃらで~す。   というわけで、スクロールしないと見えないよう、たくさん改行しておきます。                                 はい、ここまでスクロールされたアナタ。覚悟はよろしいですか。 早速、ごらんいただきましょう。これだ、1・2・3!   これは、ちょうど前あしの裏側です。ビッシリです。私も興味深いとは言いましたが、得意ではありませんので、若干さぶいぼが出ました・・・。次に、背甲に目を向けると、、 プツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツ・・・。 これはヌマエラビルの卵です。   さあ、それでは、さっそくヒルを除去しましょう。 方法は、ただひたすらにピンセットで引っこ抜くだけであります。   この作業を続けること30分。 1頭でこれだけのヒルが!!   まぁ、たくさんいたものです。       ヒル除去後のクサガメ。 スッキリした表情に見える!か見えないかといったら、別に見えないですね。 それよりも、ずっと捕まえられていたことの方が、嫌だったことでしょう。すまんね。     ツイート  

動物奮闘記 ~プラナリア駆除小作戦!?~
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動物奮闘記 ~プラナリア駆除小作戦!?~

皆様こんにちは。 動物班の尾崎です。   久々の動物奮闘記ですが、今回はかわいくないですよ~ 気持ち悪いかもしれませんね。ご覚悟を。 今回のテーマは招かざる生物、プラナリアです。 プラナリアが発生するのは、1Fのヤドクガエルが展示されている水槽です。 扁形動物のプラナリアは、生物の再生実験でご存じの方もおありかと思いますが、 水槽の中では美観を損ね厄介者なので、定期的に駆除しています。   こんな感じで、水槽の中に罠をしかける訳ですが、さて今回はどれだけとれたかな??                   衝撃…。 こんなにいたとは驚きです。 ですが、どれだけ駆除しても1カ月もすればまた出てくるプラナリア。 私とプラナリアの戦いはまだまだ続きます…。   ツイート  

子育て中のママにこそ、水族館を思い切り楽しんでほしい
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子育て中のママにこそ、水族館を思い切り楽しんでほしい

平日の昼、館内ではベビーカーを押すママの姿を多く見かけます。 育児や家事の合間に少しだけほっとしていただける時間でしょうか。   幼稚園や保育園に入園前の小さなお子さんたちは、 その小さな瞳をキラキラ輝かせながら 目の前でゆっくりと泳ぐ魚や生き物を見つめています。 お母さんは、そんなわが子の成長がうれしくて写真をパチリ。 このようなほんわかした光景に、私たちも嬉しくなってしまいます。   小さなお子さんたちは、歩くことや走ることが楽しくて、いろんなことに興味があって、 心やからだがどんどん発達していく時期です。 この時期だからこそ、いろんなものを見せてあげたり、教えてあげたり、 一緒になって遊んであげたりしたいですよね。   私たちは、子育て中のママにぜひ、お子さんと一緒に水族館に来ていただきたいと思っています。   水族館のスタッフは、生き物の大切な命を預かる仕事。 来館してくださったお客様に、命の大切さや 生き物の不思議について、少しでも多くのことを伝えたいと考えています。   そんな私たちの思いは、水槽の設計にもあらわれています。 当館の水槽の高さは、お子さんにも見やすいように低い位置にあり、 水槽にはりついて間近に泳ぐ魚たちを見られるようになっています。 これらの展示はきっと、お子さんの好奇心や冒険心を大いにかきたて、 心や脳の発達にも良い影響があったり、 癒しの効果があったりするのではないかと考えています。 お子さんはもちろん、お母さんたちも。   でも、お子さんが何よりも嬉しいのはきっと、 優しいお母さんがいつも近くにいて一緒に笑ってくれること。 そんなささやかで幸せな時間を水族館が提供できれば、 アクア・トトのスタッフはとっても嬉しく思います。   水族館の生き物は皆、水そうの中で いきいきと暮らしています。   その姿を見て、子どもさんたちは純粋な心で大切な何かを感じてくれるはずです。   そして、ここで育んだ「感受性」や「創造力」は、大人になっても色あせることはありません。   「心豊かな、好奇心あふれる子どもに育ってほしい」というお母さんの思いを、 アクア・トトぎふは応援していきたいと考えています。   ツイート        

鮮烈デビュー
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鮮烈デビュー

はじめまして!   4月からアクア・トトぎふに赴任しました新人、岩本麻未です。 先輩トレーナーの尾崎さんのブログにて 時折登場させていただいていたワタクシですが、 8月23日 10時30分、 晴れてアシカショーデビューいたしました!!!   デビュー前の練習ではマリンが途中でフリーズしてしまったり、 休憩モードに入ってしまったりと、苦労した私ですが、 デビュー当日は、無事… とはいかず、トラブル続きの中での、まさに鮮烈デビューとなりました。(笑) 当日、暖かい目で見守って下さった皆さん、ありがとうございました。 とはいえ、そんな私も今ではマリンと仲良くショーをやっております。 ショーの最中にセリフを忘れてしまったり、セリフがうまく言えなかったり・・・ そんな私にマリンも呆れて言うことを聞いてくれなくなったりと、 まだまだ緊張の連続ですが、毎日頑張っています。   下の写真はデビュー当日のものです。     これからもマリン共々、応援をよろしくお願いします!   ツイート  

動物奮闘記 ~新人トレーナーデビュー決定!!~
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動物奮闘記 ~新人トレーナーデビュー決定!!~

皆様こんにちは。 動物チームの尾崎です。 以前、今年の4月に入社したアシカの新人トレーナーをご紹介いたしました。(詳しくはこちら→ https://aquatotto.com/blog-diary/2011/07/post611.html) 飼育業務のかたわら、先輩トレーナーからアドバイスをいただきながら、 アシカのマリンとトレーニングを積み重ねてきた彼女ですが・・・。   ついに今日、デビューすることとなりました!!   いよいよですね~。 私はデビューの日、緊張で他の仕事が手につきませんでした。 しかし今回のデビューにはまだ課題があります。 というのも、実はお盆期間の約1週間、 新人トレーナーは一度も練習できていないのです!! さてさて、ちゃんとセリフやサインは覚えているかな?? そして無事アシカショーデビューはできるのでしょうか!!   予定では10:30の回が初ステージになる予定です。(あくまで予定ですので、変更になる場合がございます。) 皆様ぜひ応援に来て、初ステージを盛り上げてください!! よろしくお願いします!!   写真はあまり関係のないミントです。(現在ショーに出ていない方のアシカです。) 愛らしい顔でしょ(笑)     Tweet

ヒバカリ ~魚を食べるヘビ~
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ヒバカリ ~魚を食べるヘビ~

こんにちは。 夏休み期間中、こじんまりとではありますが、水族館1階ITルームで「岐阜県に生息するヘビの仲間」を展示しています。岐阜県には、アオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシ、ヒバカリ、シロマダラ、タカチホヘビ、ジムグリ、ニホンマムシの8種類のヘビがすんでいます。今回、展示しているのは、そのうちの3種類で、シマヘビ、ヒバカリ、ジムグリです。私は、何かとカエルが気になり、犬の散歩の途中や、ドライブに出かけた時などに、素敵な田んぼを見つけると足を止め、 カエルの観察をしてしまいます。 そんな時、よく出会うのがヒバカリです。 ヒバカリは、カエルやオタマジャクシ、そして魚をエサとしています。   ところでヘビはどうやって魚を捕まえるのか見てみたくありませんか? 一言で言うと、めちゃくちゃです。 ターゲットを見つけると、「下手な鉄砲数うちゃ当たる」、そんなかんじです。 では、連続写真でどうぞ。   ① 右前方にエサ発見!   ② えいっ!   ③ とりゃ~!こんな攻防がしばらく続きます。   ④ そして、ゲットーーー!!    ⑤ 食べる向きは決まって頭から。   ⑥ 飲み込んだ後は、胃まで流し込み   こんな感じです。ヒバカリでした。         Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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