おもしろ飼育コラム

動物奮闘記~宿敵あらわる!?カワウソ「エナ」!!~
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動物奮闘記~宿敵あらわる!?カワウソ「エナ」!!~

みなさま、こんにちは!   動物班の尾崎です。   以前書きましたが、動物班へ移動した当初の私の苦労話その①です。 動物班に移動してから一番苦労し、悩まされたのがカワウソの「エナ」です。 (現在エナは展示の巣穴の方で見ることができます。)   カワウソの給餌をはじめたのは異動して1カ月後ぐらいでした。 カワウソは現在ナガラ・ミナミ・エナ・レンゲの4頭を飼育しています。 そして先輩いわく、『エナが一番給餌しやすいだろう。』ということで、エナの給餌から始まりました。   『部屋に入ったら座って待っていれば寄ってくるよ。』と言われ、いざエナの待つ部屋へ!!   しかし、いくら座って待ってもエナは近づいてこない!!しかも威嚇しているような…気が…。 エナはそのまま、ドンゴロスに隠れてしまいました。 どうすればいいのか分からず、外で見ている先輩を見てみると、 『ドンゴロスから出して!』とジェスチャーで指示がきました。 恐る恐るドンゴロスを持ちあげると…   噛まれた!!ドンゴロスに入っているにも関わらず、噛まれたぁ~。  ドンゴロスに入っているのも関わらず、なぜ私の手の場所がわかった!? けっこう痛いですし、なにより怖かった…。 その後も1時間おきに給餌に入るも、毎回のように噛まれました…。 結局その日は先輩と交代し、カワウソデビューは痛い、痛い思い出となりました。   はたして私はエナと仲良くなれる日は来るのか!? つづく。
動物奮闘記
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動物奮闘記

みなさま、こんにちは!   元魚類チーム、そして現在動物チームの尾崎です。 以前、先輩が書いたブログに書かれていた通り、 現在アシカのミントのトレーニングに燃えております(笑) ミントをはじめて近くで見た時は、あまりの大きさ・迫力に驚き、近づくのも怖かったです…。 本当に怖かった…。 しかし恐怖の初対面から約3カ月、今では仲良しになりました♪   もちろん、何の苦労もなく、今に至るわけではありません。 はじめは動物達(特にカワウソ)となじめず、 「これからやっていけるだろうか…。」 と、悩みに悩みました…。   そんな苦労話を交えて、お客様からはなかなか見られない、 動物達の姿を数回に分けて、ご紹介していきたいと思います!!(なんせ、苦労話が多いもので、一回では書ききれませんから。)   お楽しみに!! ちなみに写真はミントです。    
大きくなりました
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大きくなりました

2年前の春に、バックヤードで繁殖に成功したナガレヒキガエルですが、 その後、生まれた子どもたちは今、どうしているのかというと、 ゆっくりではありますが、着実に大きくなっています。 大きいものだと、体長7cmにまでなりました。   というわけで、3匹だけ、展示デビューすることにしました。 本当は、20匹ぐらいデビューさせてもいいのですが、 ナガレヒキガエルは、そんなに簡単に見つけられる種類ではないので、 水槽内にうじゃうじゃいれてしまうと、ナガレヒキガエルの品格が台無しになりますからね。   展示水槽で、自分たちの伯父さん叔母さんと一緒になりました。 写真の左に写っている2匹が、新米です。 右にいるのが伯父さんか、叔母さん…。やっぱり大きくて貫禄あります。 新しいすみかで、伯父さん叔母さんにもまれながら、 たくましく成長してください!!
寝てても見えるよ
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寝てても見えるよ

コツメカワウソのエナに、新しい寝床をプレゼントしました。 これなら、床がぬれてても、布団代わりの麻袋までぬれてしまうことはないし、 寝てる姿を、お客様に見てもらえるし、一石二鳥です。   気に入ってくれたようで、ごらんのとおり。   愛らしい寝姿に、ちょっと心がなごみます。
1mmの成長
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1mmの成長

 こんにちは。 みなさんも気になって仕方がないのではないかと思い、  先日のチビっこのサワガニの続編を書きます。   10月のはじめと11月のはじめにぞくぞくと脱皮しまして、 ちょっと大きくなりました。2回脱皮したわけです。   今、甲幅が、6~7mmぐらいです。  前回(10月4日)のブログでは、5mmぐらいでしたから、わずかに1mm成長しただけですが、 ぱっと見た感じでは、だいぶ大きくなった気がします。 捕まえて手にのせると、多少重みを感じるようになりました。 また、大きくなったらお知らせします。    隣の水槽には、ちびっこたちの父親と母親たちが入っているのですが、 来年の繁殖に向けて、現在、栄養蓄え中です。 こちら、さかさまになってエサのオキアミを食べているのはメスです。  で、下の写真がオスです。オキアミ2匹キープしています。 オスとメスの違いはわかりますか? お腹をよく見てくださいね。 オスのお腹にもメスのお腹にも「ふんどし」とよばれる三角形があります。 ペロンと伸ばすと、そこには呼吸器官のエラが付いているんですが、 そのふんどしの三角形が長細いとオスで、 お腹いっぱいにひろがっているのがメスです。 メスはその部分に卵を抱くわけですから、大きいふんどしの方がいいですよね。   ちびっこたちでもお腹を見れば、もうオスかメスか判別できるのかな? デリケートですからね。まだ今は見るのやめておきますが、 近々、確かめてみようと思います。   では、また。
チビっこのサワガニ
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チビっこのサワガニ

サワガニの子どもが産まれました。 大きさは甲幅(こうらの横幅)5mmぐらいです。 親に比べるとなんだか少し、あしが長くてスレンダーなスタイルな気がします。 そしてすばらしい脚力の持ち主!垂直の壁でもぐんぐんよじ登っていきます。 20匹ほどの稚ガニたち、無事に育ってくれればいいんですけど。   さて、話はさかのぼり、ちょうど1年前のこと。サワガニを繁殖させてみようと思いたちました。 その以前から、たま~にサワガニが交尾しているのは知っていました。 そして、お腹に卵を抱いた母ガニの姿を見かけたこともあります。 ですが、稚ガニが誕生することはありませんでした。 というわけで、サワガニ専用の繁殖槽をせっせと作り、 体が大きくて立派なオスとメスを選んで繁殖槽へと移しました。 冬が過ぎ、 春が来て、 5月になった頃、 繁殖槽のメスたちが一斉にお腹に卵を抱いていました。 「よーし!!」と喜んだのもつかの間、 私に見られた母サワガニはポイポイと卵を捨ててしまったのです。 どうやら、私に見られる=多大なストレスだったようです。 そのことに気づき、繁殖槽のサワガニを見ないようにしました。 朝、照明をつけて、夕方消す。 たったそれだけにしました。 その結果、稚ガニが誕生したのです。 飼育係としては、実に寂しい繁殖技ではありますが…。 来年は、なんとかもう少し観察できるように工夫してみます。 この写真は、先日、野外で見つけたサワガニ誕生の瞬間です。 こんなふうに観察できるといいんだけどなぁ。  
レンゲ
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レンゲ

久しぶりのコツメカワウソについてです。   当館には4頭のコツメカワウソがいますが、今は3頭しか展示していません。 広いところにいるのはナガラとミナミ。 となりのスペースにいるのがエナ。 これがエナ。衣装用ケースのプールに、よくこんな感じで浸かっています。   もう一頭は…?   もう一頭の名前はレンゲ。エナの姉妹です。   以前はエナとレンゲは仲良しで一緒にいたんですが、 ある時、何の前触れもなく大喧嘩をするようになりました。 実はこの喧嘩は、縄張り争いのようなもの。 大人になったってことですね。 互角の勝負で、両者傷だらけになってしまい、引き離しました。 今ではもうすっかり傷も癒え、元気でやってます。   そうだ!レンゲをブログ記事にしよう!と思って、 カメラを構えると… カメラに興味しんしん。これじゃ写せません。 はいもう一枚。  今度はカメラについてる、ひもが気になった様子。 はいもう一枚。 撮れました。レンゲです。結構整った顔つきです。   展示はしていませんが、元気でやってます。皆様、ご安心ください。 それでは今日はこのへんで。 
マリモのような
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マリモのような

7月のマンスリー水槽のテーマは 「 水中HANABI 」、 水の中を彩る生きものたちを花火に見立てて展示しています。 その中でひと際歓声が上がる生きものが・・・、「あっマリモだ」と。     でもこの本種、実はマリモではないのです! では何なのかと申しますと、本州中部以南の湖沼や水田、河川などにみられるアオミソウ属の一種に属する緑藻なのです。 しかし、このように大きく丸くまーるくまん丸くなることは珍しく、やはりその姿はあたかもマリモ似。 それもそのはず、マリモを含む幾つかの藻類はマリモ・クレードと呼ばれる新規の生物群であることが近年の研究で分かり、アオミソウ属の藻類もこの生物群に含まれるているのです。 つまりマリモの近縁種(仲間)ってことです。 本種は、一宮市のご夫婦が大切に育てられてきたものをご厚意により展示をさせて頂いています。 私も本種を見た時にあまりのインパクトに驚きました。 ちなみに展示ではエアレーションにより水の中を踊っていますが、エアレーションの無い状態ではこのようになっています。     案外、沈んでいる姿もかわいいですね。 マンスリー水槽では他の展示を圧倒して、横の水槽なんかはかすんでいます。 みなさま、この珍しい藻に会いに来て下さいね。 今月中の期間限定の展示なのでお見逃しなく!
人知れず…
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人知れず…

アクア・トトの三階には「アメリカザリガニ」が入った水槽があります。 最近は隣に水生昆虫の水槽が引っ越してきたこともあり、そのまま通り過ぎていくお客さんも多い水槽です。 しかも2匹いたアメリカザリガニも、1匹に減ってしまい、「そろそろ新しいザリガニ入れなきゃな~」と思っていた今日この頃…。 水槽の中をよ~くみると、なんと小さなアメリカザリガニの子どもが動き回ってるのを発見!!     そして、大きなザリガニのお腹をよ~く見てみてみると、子どもがブラブラとたくさんくっついていました…。 ちょっと気持ち悪い…と思いながら写真をパチリ。     なかなかきれいに撮れましたね。 みなさんもぜひ、素通りせず、見てくださいね。
サツキマスがやってきました!
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サツキマスがやってきました!

水族館4階~3階の「滝壷の魚」水そうに、今年もサツキマスがやってきました!! サツキマスは、アマゴが晩秋に伊勢湾に降海し、海で大きくなってサツキの花が咲くころ再び川に戻ってきたもの(いわゆる降海型)で、長い旅を経て長良川に戻ってきたその姿は、凛々しくもあり、たくましくもあり・・・。 今年は海水温が低く、ウナギの稚魚の遡上も少ないため心配していましたが、例年通り元気な姿を見せてくれてひと安心。 このサツキマスの展示は地元の川漁師さんにご協力いただいています。 今後も追加展示していく予定ですので、みなさんお楽しみに!!
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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