おもしろ飼育コラム

寝てても見えるよ
  • アクア・トトの生き物

寝てても見えるよ

コツメカワウソのエナに、新しい寝床をプレゼントしました。 これなら、床がぬれてても、布団代わりの麻袋までぬれてしまうことはないし、 寝てる姿を、お客様に見てもらえるし、一石二鳥です。   気に入ってくれたようで、ごらんのとおり。   愛らしい寝姿に、ちょっと心がなごみます。

1mmの成長
  • アクア・トトの生き物
  • バックヤード

1mmの成長

 こんにちは。 みなさんも気になって仕方がないのではないかと思い、  先日のチビっこのサワガニの続編を書きます。   10月のはじめと11月のはじめにぞくぞくと脱皮しまして、 ちょっと大きくなりました。2回脱皮したわけです。   今、甲幅が、6~7mmぐらいです。  前回(10月4日)のブログでは、5mmぐらいでしたから、わずかに1mm成長しただけですが、 ぱっと見た感じでは、だいぶ大きくなった気がします。 捕まえて手にのせると、多少重みを感じるようになりました。 また、大きくなったらお知らせします。    隣の水槽には、ちびっこたちの父親と母親たちが入っているのですが、 来年の繁殖に向けて、現在、栄養蓄え中です。 こちら、さかさまになってエサのオキアミを食べているのはメスです。  で、下の写真がオスです。オキアミ2匹キープしています。 オスとメスの違いはわかりますか? お腹をよく見てくださいね。 オスのお腹にもメスのお腹にも「ふんどし」とよばれる三角形があります。 ペロンと伸ばすと、そこには呼吸器官のエラが付いているんですが、 そのふんどしの三角形が長細いとオスで、 お腹いっぱいにひろがっているのがメスです。 メスはその部分に卵を抱くわけですから、大きいふんどしの方がいいですよね。   ちびっこたちでもお腹を見れば、もうオスかメスか判別できるのかな? デリケートですからね。まだ今は見るのやめておきますが、 近々、確かめてみようと思います。   では、また。

チビっこのサワガニ
  • アクア・トトの生き物
  • バックヤード

チビっこのサワガニ

サワガニの子どもが産まれました。 大きさは甲幅(こうらの横幅)5mmぐらいです。 親に比べるとなんだか少し、あしが長くてスレンダーなスタイルな気がします。 そしてすばらしい脚力の持ち主!垂直の壁でもぐんぐんよじ登っていきます。 20匹ほどの稚ガニたち、無事に育ってくれればいいんですけど。   さて、話はさかのぼり、ちょうど1年前のこと。サワガニを繁殖させてみようと思いたちました。 その以前から、たま~にサワガニが交尾しているのは知っていました。 そして、お腹に卵を抱いた母ガニの姿を見かけたこともあります。 ですが、稚ガニが誕生することはありませんでした。 というわけで、サワガニ専用の繁殖槽をせっせと作り、 体が大きくて立派なオスとメスを選んで繁殖槽へと移しました。 冬が過ぎ、 春が来て、 5月になった頃、 繁殖槽のメスたちが一斉にお腹に卵を抱いていました。 「よーし!!」と喜んだのもつかの間、 私に見られた母サワガニはポイポイと卵を捨ててしまったのです。 どうやら、私に見られる=多大なストレスだったようです。 そのことに気づき、繁殖槽のサワガニを見ないようにしました。 朝、照明をつけて、夕方消す。 たったそれだけにしました。 その結果、稚ガニが誕生したのです。 飼育係としては、実に寂しい繁殖技ではありますが…。 来年は、なんとかもう少し観察できるように工夫してみます。 この写真は、先日、野外で見つけたサワガニ誕生の瞬間です。 こんなふうに観察できるといいんだけどなぁ。  

レンゲ
  • アクア・トトの生き物
  • バックヤード

レンゲ

久しぶりのコツメカワウソについてです。   当館には4頭のコツメカワウソがいますが、今は3頭しか展示していません。 広いところにいるのはナガラとミナミ。 となりのスペースにいるのがエナ。 これがエナ。衣装用ケースのプールに、よくこんな感じで浸かっています。   もう一頭は…?   もう一頭の名前はレンゲ。エナの姉妹です。   以前はエナとレンゲは仲良しで一緒にいたんですが、 ある時、何の前触れもなく大喧嘩をするようになりました。 実はこの喧嘩は、縄張り争いのようなもの。 大人になったってことですね。 互角の勝負で、両者傷だらけになってしまい、引き離しました。 今ではもうすっかり傷も癒え、元気でやってます。   そうだ!レンゲをブログ記事にしよう!と思って、 カメラを構えると… カメラに興味しんしん。これじゃ写せません。 はいもう一枚。  今度はカメラについてる、ひもが気になった様子。 はいもう一枚。 撮れました。レンゲです。結構整った顔つきです。   展示はしていませんが、元気でやってます。皆様、ご安心ください。 それでは今日はこのへんで。 

マリモのような
  • アクア・トトの生き物
  • 企画展・特別展示

マリモのような

7月のマンスリー水槽のテーマは 「 水中HANABI 」、 水の中を彩る生きものたちを花火に見立てて展示しています。 その中でひと際歓声が上がる生きものが・・・、「あっマリモだ」と。     でもこの本種、実はマリモではないのです! では何なのかと申しますと、本州中部以南の湖沼や水田、河川などにみられるアオミソウ属の一種に属する緑藻なのです。 しかし、このように大きく丸くまーるくまん丸くなることは珍しく、やはりその姿はあたかもマリモ似。 それもそのはず、マリモを含む幾つかの藻類はマリモ・クレードと呼ばれる新規の生物群であることが近年の研究で分かり、アオミソウ属の藻類もこの生物群に含まれるているのです。 つまりマリモの近縁種(仲間)ってことです。 本種は、一宮市のご夫婦が大切に育てられてきたものをご厚意により展示をさせて頂いています。 私も本種を見た時にあまりのインパクトに驚きました。 ちなみに展示ではエアレーションにより水の中を踊っていますが、エアレーションの無い状態ではこのようになっています。     案外、沈んでいる姿もかわいいですね。 マンスリー水槽では他の展示を圧倒して、横の水槽なんかはかすんでいます。 みなさま、この珍しい藻に会いに来て下さいね。 今月中の期間限定の展示なのでお見逃しなく!

人知れず…
  • アクア・トトの生き物

人知れず…

アクア・トトの三階には「アメリカザリガニ」が入った水槽があります。 最近は隣に水生昆虫の水槽が引っ越してきたこともあり、そのまま通り過ぎていくお客さんも多い水槽です。 しかも2匹いたアメリカザリガニも、1匹に減ってしまい、「そろそろ新しいザリガニ入れなきゃな~」と思っていた今日この頃…。 水槽の中をよ~くみると、なんと小さなアメリカザリガニの子どもが動き回ってるのを発見!!     そして、大きなザリガニのお腹をよ~く見てみてみると、子どもがブラブラとたくさんくっついていました…。 ちょっと気持ち悪い…と思いながら写真をパチリ。     なかなかきれいに撮れましたね。 みなさんもぜひ、素通りせず、見てくださいね。

サツキマスがやってきました!
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

サツキマスがやってきました!

水族館4階~3階の「滝壷の魚」水そうに、今年もサツキマスがやってきました!! サツキマスは、アマゴが晩秋に伊勢湾に降海し、海で大きくなってサツキの花が咲くころ再び川に戻ってきたもの(いわゆる降海型)で、長い旅を経て長良川に戻ってきたその姿は、凛々しくもあり、たくましくもあり・・・。 今年は海水温が低く、ウナギの稚魚の遡上も少ないため心配していましたが、例年通り元気な姿を見せてくれてひと安心。 このサツキマスの展示は地元の川漁師さんにご協力いただいています。 今後も追加展示していく予定ですので、みなさんお楽しみに!!

待ちに待った春
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の両生類

待ちに待った春

  ぽかぽか陽気の日が続き、本格的に春がやってきました。先週末に満開を迎えていた近隣の桜も、今は道路をピンク色に染めています。 さて、水族館ではこの春を待ちわびていた生き物が元気に活動を始めました!           3階「水田と用水路のいきもの」水そうに展示中のトノサマガエル。先日水そう前を通りかかったときには写真のように水の中をスイスイ泳いでいました。なんとも気持ちよさそうですね。 トノサマガエルの見事な「平泳ぎ」についつい見入ってしまいました(^-^;)

7ヶ月ぶりのピラニア
  • アクア・トトの生き物

7ヶ月ぶりのピラニア

今年4月マンスリー「入学式だよ 新入生、集合!」で展示していたピラニア・ナッテリーが、この度バックヤードを卒業し、はれて展示水槽にデビューしました。4 月に新入生として入ってきたときには全長約4cmほどでしたが、今では約10cmまで成長しています。ピラニアは人食い魚として知られていますが、本当は とても臆病な魚です。今回展示へ移動した時も、石や流木の影に隠れてしまい姿が見えませんでした。今ではだいぶ落ち着いたものの、水槽の下でじっとしてい ることがほとんどです。しかし餌を水槽に入れると、獰猛なピラニアに変身。まだまだ小さいですが餌を食べる姿は迫力ありますよ。餌の時間は決まっていないので、餌を食べる姿を観察できた人はラッキーですね。ちなみに、今までご覧頂いていた先代たちは、バックヤードの水槽に引退しました。

カルガモカップル
  • アクア・トトの生き物

カルガモカップル

アクア・トトには7羽のカルガモがいます。雌雄の内訳はオス4羽、メス3羽。カモはペアで行動することが多いのですが、あれ、オスが1羽多いですね。そう、トトのカルガモはカップルが2組と、三角関係が1組となっているんです。鳥などは、力の強い順にペアを組むことがよくあります。うちのカルガモ達も一番強いオスとメス、一番弱いオスとメスがカップルとなったんですが、残りの2番目と3番目のオスが、2番目のメスを取り合う間柄に。この3羽、見てるといつも一緒に行動してるのですが、オス同士はやはり仲が悪く、常に牽制しあっています。2羽のオスを従えたメスはいつもなんだかすまし顔。どこかの大学のサークルみたいな人間模様ですが、見てるとなかなか楽しいですよ。今後、この関係が変化することはあるのかな?

31ページ(全37ページ)

本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

年間パスポート
のご案内