みなさまこんにちは。 展示飼育部の佐藤です。 今日、紹介するメコン川の魚は「ハサミのような尾」をもつ シザーステール・ラスボラという魚です。 ラスボラの仲間は東南アジアを中心に分布するコイ科の仲間たちです。 アクア・トト ぎふでは「メコン川草地水溜りの魚」水槽で展示しています。 では、「ハサミ(シザース)のような尾(テール)」とは どんな尾なのでしょうか? 写真を見ていただくと、もうお分かりだと思います。 魚体は銀色でとくに目立ちませんが、 尾ビレには鮮やかな黄色、白色、黒色の模様が入っています。 この模様と形からハサミを大きく開いたような姿に連想して 名づけられたといわれています。 これをふまえてもう一度見てみると、ハサミを横にした姿に見えますよね。 現地ではメコン川本流のような広い水辺ではなく、 支流の小さな川でよく見かける魚です。 私は、過去に東南アジアにも住んでいたことがあり その時の様子を少しご紹介します。 現地の季節は雨季と乾季に分けられ、雨が降る雨季には水辺が広がりますが その雨の影響で濁ってしまうため、魚はなかなか観察できません。 一方で乾季は雨が降らないため、 川の水は濁りにくく、黄色、白色、黒色の尾ビレをもつ シザーステール・ラスボラの姿を観察することができます。 ご来館の際には美しい尾ビレをゆっくりと動かしながら泳ぐ シザーステール・ラスボラをご覧いただき、 現地の水辺を泳ぐ姿を想像していただけると幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。 それではまた!