こんにちは。 「メコン川中流の魚」水槽に‶チャンナ・アウロフラメア″が仲間入りしました。 昨年のこの時期に企画展「極色蛇頭魚」で展示していた大型のスネークヘッドです。 企画展では‶コブラスネークヘッド”として展示しておりましたので、本コラムでも、なじみのあるコブラスネークヘッドとしてご紹介します。 企画展終了の時点では、メコン川中流の魚水槽に入れるには、まだ小さかったため、とりあえず大きくしよう!…ということでバックヤードで育ててきました。 そして、9カ月たった今年の4月、大きく太くなったので「もういけるんじゃないか!?」と判断し、展示水槽に移すことにしました。 展示予定の水槽には、ワラゴ属やチタラ属など、口の大きい強者がそろっています。当館で最も殺伐とした水槽です。そのためコブラスネークヘッドが傷つけられないか、気を付けなければいけません。 そしてやっぱり。 心配した通り、日に日に尾びれに傷がふえていき、コブラスネークヘッドも所在なさげに水面近くでじっとしてばかりいました。 傷の感じからすると、犯人ならぬ犯魚はオスフロに違いない。 犯魚↓ 仕方なく、1週間ほどで展示を終了し、バックヤードで傷が癒えるのを待つことにしました。 それからおよそ1ヵ月。作戦をたてました。 ① 空気呼吸がしやすい場所にかくれ場所をつくる ② 新たなオスフロも仲間入りさせて、オスフロの興味をそらす オスフロは見た目ほのぼのとした雰囲気の魚ですが、組み合わせしだいでは同種間で激しく闘争します。 新入りオスフロ vs 古参オスフロでにらみ合っている合間に、 コブラスネークヘッドが自分の居場所を作って堂々としてくれれば、オスフロにつつかれる心配はまずないでしょう。 そして移動日。まずはオスフロから。 続いてコブラスネークヘッド。 コブラスネークヘッドはすぐに用意しておいたかくれ場所にすっぽり収まってくれました。 いい感じです。 でも、かくれ場所から外へ出ると、オスフロたちの注目の的に。 ヒヤヒヤな日が続きます。 それでも1週間もすると、コブラスネークヘッドはだいぶ慣れた様子で、かくれ場所から出てきて、流木の陰に隠れたり、広い場所を泳いだりするようになりました。 色つやもいいし、傷もできてない。もう大丈夫そうです。 仲間入り成功です!! ところで、新入りオスフロはというと、古参オスフロに少しつつかれることはありましたが、それももう収束したようで、こちらも無事に仲間入りをはたしました。 スネークヘッドは一般的にじっとして動きが少ない魚ですが、 こちらの水槽に来てから、この個体はよく動きます。 見ていておもしろい、オススメの1匹になりました。 Tweet