おもしろ飼育コラム

コツメカワウソは何キロ?
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コツメカワウソは何キロ?

こんにちは。ときどき、お客様に「カワウソって何キロぐらいありますか?」  って聞かれます。なので、今日はカワウソの体重についてご紹介します。  だいたい3kg~4kgなんですが、個体によってちょっとずつ違います。現在、当館にいるコツメカワウソは   【オス】  ナガラ(11才) ライ(2才)【メス】  ミナミ(9才) エナ(5才)   の4頭です。 体重測定は、月2回と決まっていて、朝イチで測ります。 体重計の上でエサを与えて、噛み噛みしているときに、デジタルの数値を読み取って体重を測っています。噛み噛みしているときに測るので、デジタルの数値は、2760...2770...2600...2640...2690........と、永遠に止まることなくピロピロと動きますが(笑)。で、ナガラ3600g ライ3500g ミナミ3500g エナ3000g だいたいこれぐらいです。こちら、ミナミが体重計にのっているの図です。     ひとつ難関がありまして、写真を見ていただくと、 するどい方はお気づきかと思いますが、 「しっぽ」・・・ コレです。地面についてる!!   そうすると正確な数値が測れません。 体重計の上で、回転させたり立たせたり、いろいろと体勢を変えさせて しっぽが離陸している時に、さっと数値を読み取るわけです。 しっぽが地面についていると、150gぐらい実際よりかるくなっちゃうので。    この写真を同僚に撮ってもらった時、 「しっぽが大変なのよ~、特にミナミはなかなかしっぽを浮かせてくれなくて…」 ってぐちったところ、 「青い台をもっと高くすればいいじゃん」  とあっさり。 それはナイスなアイデアです。気付かなかった…。   こんなかんじで、カワウソの体重を測って、エサの量などを管理しています。  ツイート
ライのまぶたがはれた日
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ライのまぶたがはれた日

こんにちは。 8月28日、環境省がニホンカワウソを「絶滅種」に指定しました。 昭和54年に最後の1頭が目撃され、 30年以上経過して「絶滅」とみなされたのです。 日々、コツメカワウソと接しながら、 こんなに表情豊かで、家族思いで、すばしっこい生き物を、なぜ人は、絶滅においやるほど、殺すことができたのだろう? と疑問に思ってしまいます。   それは、簡単にいえば、現代と当時の違いなのだとは思います。現代しか知らない私が、過去の出来事について言及することはできませんが、今後、同じことが繰り返されないように、動物を扱う者として、来館してくださる方々に、何を、どうやって伝えるのか 慎重に考えていきたいと思います。 さて、今日はコツメカワウソについて書きます。(全然関係のない話です。) 先日、「ライ」の左まぶたがはれていました。   そういう時は、第一発見者がすみやかに班内のメンバーに伝達します。    「たかがまぶたがはれたぐらいで…」とはなりません。なにか深刻な病気の予兆の可能性もありますから、慎重に対応します。「程度は?行動は?痛がる?気にしてる?写真撮っといて。」だいたいこんな感じの会話になり、写真をとったら獣医に相談します。 余談ですが、カワウソの写真撮るのは大変です。   めっちゃめちゃ動き回ってますから(笑)   ご覧のように、左のまぶたがはれています。 診断の結果、原因は分かりませんが、 抗生剤と消炎酵素剤の2種類の薬を3日間、 エサに混ぜて与える処方になりました。   捕まえて触診したり、外科的処置を行うことになる場合もありますが、それは動物にとって大きなストレスとなってしまいますから、できればやりたくない。 したがって、小さな変化も見逃さないように、エサの食べっぷりやふだんの行動をいつも以上によく観察します。  行動に異常はないか?いつもと変わらないか?まぶたを気にしたりはしないか? ドアのまどからそーっと観察していたのですが…、見つかってしまい、逆に観察されました。 「なにしてんの?」        「ねーなにしてんの?」       「ねーなにしてんの?ってば!」   好奇心旺盛!いつもと変わらず元気なライです。 これなら深刻な事態にはならずにすみそうだなー。そして5日目、まぶたのはれは、すっかりきれいに治りました♪ 関係ありませんが、コツメカワウソの足跡です。     まずは、どんな生き物でも精一杯生きていること、 そして、生き物は尊敬に値するものであること。   そのふたつを、アクア・トトで直感してもらえるように、展示を作っていきたいです。     ツイート
コツメカワウソ【ライ】の日常
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コツメカワウソ【ライ】の日常

こんにちは。   今日は、コツメカワウソ(ライ)の日常を、追ってみました。 ライは、朝の9時ごろに起きて、寝室から、プールのある広い展示場へ出てきます。   もちろんメスのエナとそろって♪   そして、日中のヒマな時間は、プールの中でひとりで宝探しをしています。     ないかな? ないかなー??   ライが捜しているのは、小石です。 小さくて持ち運べる小石。そして、ちょっと変わった形の小石を探しています。     後ろあしで体が浮かばないように必死にこいで、 前あしで石をひっくり返してお気に入りを探しています。 ちょっと海女さんに似てる。 で、さすがに疲れたらしく・・・、休憩。 でも、休憩中にエナと目が合うとっ・・・ 恋に発展♥  これを繰り返し、ライの一日は終わります。 では、また。   ツイート  
ベスポジ
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ベスポジ

みなさん、こんにちは。 先日、当館にコツメカワウソ「エナ」(♀)のお婿さんとしてやってきた、 ♂のライのお気に入りの場所をご紹介。 体はエナより大きいですが、まだ、子供のライは寝てばかり。 麻袋を敷いたタルの中で、寝ている姿は、 まるでゆりかごで寝るように心地よさそう。   餌の時間が終わると、エナも一緒にお昼寝タイム。 お客様の記念撮影の新たな新名所として、 頑張っています(ただ、寝ているだけですが・・・)。   時間帯は餌の時間が終わった、11時頃と14時頃が狙い目です。 ぜひみなさんもライとエナをバックに記念撮影いかがですか? みなさんの御来館をお待ちいたしております。 もちろん、メディア各社の方々も取材お待ちしております。 ※ベスポジにいないこともありますので、ご了承くださいませ。         Tweet
コツメカワウソのタカ
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コツメカワウソのタカ

コツメカワウソにそもそも「右利き」「左利き」という概念があるのかどうか分かりませんが、以前からタカだけ左利きだなーと思っていました。落ちたエサを拾うときや、口の周りを拭くとき、お手をするときいつもタカは左手(正確には左前あし)を使います。いつも一緒にいるミナミはお手は右手でします。タカはおそらく7頭のコツメカワウソのなかでは、1番器用に手を使うことができます。飼育係からエサをもらうときも、どの個体よりもうまくエサを受け取ってくれます。そのしぐさはとてもかわいらしくて、見ているお客様が思わずまねをしてくれるほどなんです。そんなタカですが、顔を見てみると、鼻には古傷がありやや上向き。ひげはちぢれてまばら。7頭のうちで1番へんてこな顔です。「天は二物を与えず」。タカを見るたびいつもこのことわざが浮かんできます。
コツメカワウソの悩み
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コツメカワウソの悩み

当館のコツメカワウソたちは、肥満にならないように、いつも食事制限されています。お腹いっぱい食べられるのは夕方のエサの時だけ。カワウソたちは、自分用のエサがなくなったのを知ると、まずはバケツから残っている誰かのエサを持って行こうとします。でも、そうはさせません。すると怒って、飼育係の腕や手、ユニホームにとびかかって噛み付いてきます。歯は鋭くて噛まれるととても痛いので、なんとか振り払います。すると次は飼育係の長靴を攻撃してきます。おかげで、カワウソ担当者の長靴は穴だらけ…。長靴越しに足から血が出たこともあります。なので仕方なく安全靴を履いてエサやりをします。ふだんは横着なところがかわいらしいのですが、この時だけはさすがにトホホです。
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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