おもしろ飼育コラム

パンタナールに行った人の情報⑥
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パンタナールに行った人の情報⑥

パンタナールに行った河合です。 6回目の情報です。 今回は何を書こうか迷いました。   展示している魚を順番に書いていくのもよいのですが、ほかの飼育スタッフが少しずつ紹介していくれているので、展示できなかった種について紹介しましょう。 プラタ川には59種の魚類が確認されています。参考までに、パンタナール全体には約300種の魚類が生息していると言われています。(※一緒に調査した魚類学者のレアンドロ達の情報)     そしてこれが貴重なデータです。 ほんの一部だけお見せします。     そして我々が何かとお世話になったプラタ川の施設「Recanto Ecológico Rio da Prata」のHP https://www.riodaprata.eco.br/trilha-e-flutuacao プラタ川の概要はこちらで確認できます。 誰でも観光で行けるところなので、どんなところかチェックしてみてくださいね。 ちなみにポルトガル語なので、翻訳ソフトを使えば何となく書いてあることは解読できると思います。   これは余談でしたが 今回のプラタ川調査で確認できた魚類は約45種でした。 夜間の調査がもっとできれば、ナマズの仲間なども確認できたことでしょう。     お客様とお話してご質問をいただく内容で多いのが「現地で捕まえた魚を展示しているのですか?」と。 「はい!」とお答えしたいのですが実は違います。そこにはブラジルの事情があるのです。     開館10周年のアマゾン展の時は、スタッフが捕まえた魚も展示していましたが、今回訪れたパンタナールは… いろんな法律や規則があり、捕獲することはもちろんNG、魚の輸出もNGです。 川で生き物に触ることも許されませんでした。 と、こんな厳しいところだったので入手ができず、我々が現地で見てきた魚をすべて展示できないのです。   ついつい前置きが長くなってしまいました。 それでは紹介します。 全種は紹介できませんが、うまく撮影できた魚を順番に!   奥にいる3匹 縦じまの魚がレポリヌスの仲間(Leporinus striatus)現地ではピアーバと呼びます。とてもきれいで特徴的な魚だったので展示したかったです。残念! 手前の背びれとしりびれが赤い魚はモンクホーシャの仲間(Moenkhausia bonita)現地名はランバリです。種小名にボニータ(美しいの意味)とついています。その名の通り美しい魚でした。 これも皆様に見ていただきたかった魚です。 これもレポリヌスの仲間(Leporinus friderici)現地名はピアウです。 個人的にはあまりときめかなかった魚ですが、40cmくらいになるので大きな個体は見ごたえがあります。小さな口で巻貝をくわえてずっともぐもぐしていました。   これはブッシープレコの仲間(Ancistrus sp.)現地名はカスクード。同定は難しいみたいなのでぱっと見わかりませんが、別の模様のブッシープレコもいたような気がしました。大好きな魚です。   今回の紹介は長くなりすぎるのであと1枚。 少し頭の下が白くなっている魚に注目してください。 これはピラプタンガ(Brycon hilarii)現地名もピラプタンガです。訪問先のボニートと言う街の、観光のシンボルフィッシュになっている魚です。 この頭が白い部分は、ドラードに襲われた傷跡らしいですよ。 ついでに手前にいるうろこの大きい魚がクリマタ(Prochilodus lineattus)現地名はクリンバタです。40cmになる魚で大きなクリマタにはたくさん出会えました。     次回も続きを書きます。 今回は長文になってしまったので、次回はあっさりと生き物紹介をします。 お楽しみに!     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
違う視点で
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違う視点で

みなさんこんにちは。 いよいよ待ちに待った秋が来ましたね。 特に釣りをする方なら、秋の夜長に釣り三昧で、とても楽しみですよね!   さて、今回は現在開催中のパンタナール展のお話です。   スタッフが実際に取材に向かったパンタナール湿原の美しい自然の一つでもあり、それを何とか再現しようとしたテーマの一つに「水草の楽園」があります。       透明度の高い水に、緑の絨毯のように生い茂った水草はとても美しく、 それを再現しようと考えました。       現地で生えている水草は何なのか? 入手は可能なのか?どのような組み合わせが良いのか?   そして、あーなのか?こーなのか?と考えた結果   最初は このようなレイアウトで展示をスタートさせました。     のですが、 現在スタートより、約3か月・・・・・・・・・・・・   このレイアウトは、かなり変わった形になって落ち着いております! 最初にご覧くださった方も、もう一度お越しいただければうれしいです。         しかし、また考えが少し行き詰まったりした際に、いつもとは違う視点で みてみようということで、魚目線で動画を撮影してみました。 レイアウトは奥が深くてすごく悩みますよね。   [video width="854" height="480" mp4="/wp-content/uploads/2019/10/mizukusa.mp4"][/video] Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
パンタナール展の気になる魚 その②
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パンタナール展の気になる魚 その②

10月に入り涼しくなってきました。パンタナール展は連日賑わっております。 展示されている魚種で、個人的に好きな魚をピックアップしています。   今回はプラタ川での小枝や流木を再現した水槽     ここでの主役はタイトルの通り、枝にそっくりな魚ファロウェラですが、私のお気に入りは流木や枝の間を縫うように泳ぐ丸っこい魚・・・、それはシルバーダラーです。   日本で使われているこの名前は、ーアメリカ1ドル貨幣のような銀色に輝く丸っぽい魚からーきています。       開館10周年企画展での調査でペルーアマゾンに出向いた時、アマゾン川の支流でこの魚に出会うことができました。     体高のある丸っぽいカラシンは、常設展示のミロソマやメチニスなどのパクーの仲間と同様に、私のお気に入りの魚のひとつであります。カラシン類はアゴや歯が発達しています。 シルバーダラーも丈夫なアゴと歯を持っていて、植物の葉や茎など植物質のものも食べることができます。   常設展示にもなんとシルバーダラーがいますよ!ご存知でしたか? 1階アマゾン川の魚Ⅰ シルバーアロワナのいる水槽です。   大型のパクーたちの影に隠れている感じはありますが、水槽の一番奥側、浮いている流木が集まっている場所の下に、数尾ですがいつも群れています。 もう何年も飼育していますから、大きい個体は全長15㎝位にはなっているでしょうか。 是非、探してみてくださいね!   画像が粗くてすいません。中央にいるのがシルバーダラーです。 Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
モンキヨコクビガメ
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モンキヨコクビガメ

現在のテーマ水槽、 主役はモンキヨコクビガメ。   顔の黄色い模様がとてもキュートです。 成長に伴い、特徴的な頭部の黄色い模様は薄れていきますが、現在展示中の個体たちは甲長6㎝ほどの幼体なので、実に鮮やかな色をしています。   普段は流木の上で寝てることが多いのですが、エサを察知するとすごい勢いでアピールしてきます。       こんな顔で見られたら通りがかっただけでも、ついつい、エサをあげてしまいますね…。     さて、モンキヨコクビガメの展示は9月30日までです。 あどけない姿も今月末で見納めですので、ぜひぜひお越しください。   アマゾン川にも生息している本種。 いずれはシルバーアロワナやパクーが泳ぐ水槽で、常設展示できればなぁと思っています。   はたして何年後になるかわかりませんが、こうご期待!   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
パンタナールに行った人の情報⑤
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パンタナールに行った人の情報⑤

パンタナールに行った河合です。 5回目の情報です。   今回は予告通りドラードについて紹介しましょう。 今回の調査で私が一番会いたかった魚が、ドラードです。 ※ドラドとも呼びます。 ドラードは、アマゾン川流域やパンタナールの河川に生息する大型のカラシンで、肉食性が強い魚です。 パンタナールでは観光用のスポーツフィッシングも盛んで、この魚は特に「釣り人の憧れ」になっています。   ドラードという名前は「黄金」という意味。現地では"Rei dos rios"=「川の王様」という異名もあるそうです。   現地で見たドラードは、その名の通り黄金に輝きとてもきれいで泳ぐ姿も貫禄があり、王様の風格もありましたよ。 [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2019/09/dourado.mp4"][/video] 4日目の調査で、クリンバタとピラプタンガの個体数調査をしたのですが、その後にオリバーの発案でドラードが何匹いるのか数えようぜということになり、各自でスタートからゴールまでの間に見たドラードを数えることになりました。数えることを忘れていたメンバーもいますが…。     ホテルに戻り結果発表! オリバーは13匹、私は12匹、レアンドロは11匹、大島は13匹と言っていたので、平均をとって12匹だったということにしましょう。 オーリョダグア川2.2kmの区間に生息していたドラードは、12匹という結果になりました。 出会えたドラードのサイズは20cm~60cmでした。 50cmを超えるさすがに迫力と貫禄がありました。 でも最大サイズは100cm。最大サイズのドラードってどんな感じなんだろう?   ということで 企画展会場で100cmのドラードと写真が撮れます。     本当は、今回のパンタナール行が決まった時に現地でたくさん魚を釣ろうと考えていました。もちろん巨大ドラードも。   しかし、今回訪問した場所は、生き物の保護に関するルールが厳しい場所で釣り道具や採集道具は持ってきたらダメよと言われたので早々に断念しました。 しかし、パンタナール全域が釣り禁止ではありません。 リリースサイズの設定など様々な規則が定めれていて、そのルールの下では釣りOKの場所があります。釣り目的でパンタナールを訪問する人も多いと思います。     20年前にパンタナールの北部に個人旅行したときにクイアバ川で20cmのドラードを1匹釣りました。 パンタナールではない別の場所サンフランシスコ川で50cmオーバーのドラードも釣り(夜釣です)ました。   おそらくパンタナールのドラードとは別種です。     前回のブログで紹介した水族館でもドラードが展示されていたので紹介します。 パンタナールに生息するドラードはこちらです。 水槽で飼育するとなぜか金色が薄くなるような気がしますが、まるまる太った立派なドラードでしたよ。     話は変わりますが現在は第2弾の準備とりかかっています。 少しだけブログの更新が遅れるかも…。 そこはあたたかく見守ってくださいね。   次回もお楽しみに!       Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
パンタナールに行った人の情報④
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パンタナールに行った人の情報④

パンタナールに行った河合です。 4回目の情報です。   今回はボニートにある水族館アクアリオ・デ・ボニート(ビューティフル水族館)の紹介です。   パンタナールに生息する魚を展示していて、水槽数は約30本、展示種数は約70種と小規模な水族館。   観光地にあるので営業は9:00~22:00で夜遅くまで開館しています。 スタッフの方は毎日忙しいよ~と言っていました。 入館料は45レアル(当時のレートは1レアル=約30円)で当館の大人料金と同じくらいの入館料でした。 民間運営の施設なのでこれを高いと思うか妥当と思うか安いと思うかはわかりませんが…。 展示(生き物の見せ方)はどうなのかというと日本の水族館と比較したら劣りますが非常にシンプルに魚を見せています。     中でも興味深かったのは、ピラプタンガを飼育している池のような水槽は面白かったので紹介します。 ※写真奥の中央にある池     ボニートの水族館ではピラプタンガの習性を活かした給餌体験とガイドをしていました。 その様子がこちらです。エサを見つけたピラプタンガがジャンプしてエサを食べるところです。 [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2019/09/映像1(ロゴ入れ済).mp4"][/video] これは水面近くにある木の実や虫を食べる行動をガイドにしたものです。 とても分かりやすく楽しいガイドで勉強になりました。 https://www.facebook.com/aquariodebonito/videos/339101883390902/ これを是非、企画展でも再現してピラプタンガを紹介したいと思っていたのですが… いろいろな厳しい事情があり、ピラプタンガの入手ができず断念となりました。 あの感動を味わってほしかったのですが、とても無念です。     淡水エイのタッチングも面白かったです。毒針をカットしてないエイをタッチするので、ハラハラドキドキしながら触りました。 刺されたらとんでもないことになるので日本では少し考えられませんでしたが、そこはブラジルだからか?あまり気にしていない様子でスタッフに安全面のことを聞いたけど、過去に事故は一度もないから大丈夫と!     余談ですがこれが解説板です。   Cachara(カシャラ)と書いてあります。 日本ではタイガーショベルノーズキャットと呼ばれる魚です。 今回の企画展で展示している魚たちには和名がないものがいるので、学名だけにしようかいろいろ悩みましたが、折角ブラジルに行ってきたので現地の名前を採用しようと思い、今回は「和名」ではなくこの解説に書かれている「現地名」で表記しました。この機会に是非、現地名も覚えてくださいね。   規模は小さな水族館でしたがボランティアスタッフなどの教育も徹底されていてガイドも素晴らしかったですし、環境問題の水槽や野生生物保護のための募金などもあり、とても充実した水族館でした。     案内してくれたスタッフの皆様ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。Obrigado por nos guiar! 日本の皆様も是非、機会があれば訪れてみてください。ピラプタンガの給餌ガイドも是非体験してくださいね。     次回は釣り人のあこがれドラードにしようかな? お楽しみに!       Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
なんか変わっている魚「ムスン」
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なんか変わっている魚「ムスン」

みなさんこんにちは   今回はパンタナールの生き物紹介ということで、こちら 現地名で「ムスン」と呼ばれる魚をご紹介します! この魚はウナギやヘビのような体形をしており、鱗もなく、胸ビレ、腹ビレも見当たりません。     呼吸を行う鰓の穴もあごの下についていて、 個人的には少し変わった魚だなと思っています。   意外にも大きさの記録では、最大体長が150cmとされており、 大きい個体が日本へ観賞魚として「アナコンダシンブランクス」という名前で流通されたりします。 確かにそのくらい大きいとヘビと間違えそうですね。   なんとなく顔つきも魚っぽくない?でしょうか? 住んでいる場所は川や湿地、止水域となった水たまりにもいるようでそういった場所では、空気呼吸をおこない生活しているようです。     さらにこのムスンという魚は、成長するとメスからオスヘ性転換をおこないます。 種によっては、口の中で子供を育てる口内保育をおこなうとのことで、やはり変わった特徴をいくつも持っている魚です。     夜行性の魚なので、現地のパンタナールでは夜の観察で発見しました! ところで、この「ムスン」の仲間が日本にも生息しています。(同じ種類ではありません)   こちらではタウナギと呼ばれており、中国大陸や朝鮮半島から持ち込まれた個体が定着していると考えられています。 パンタナールの魚はあまり馴染みがない種が多いかと思いますが、タウナギと聞くとご存知の方もちらほらいらっしゃるようです。 田んぼで発見されるようで、田んぼにいるウナギで「タウナギ」とつけられたのでしょうか。     また、こういったにょろにょろとした魚は、何かと筒や石の隙間などを好んで隠れがちですが、 意外と堂々していることもあり不思議です。   やっぱりなんか変わった魚ムスンは、企画展ブース、一番最後の水槽でお待ちしております。 Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
パンタナールに行った人の情報③
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パンタナールに行った人の情報③

パンタナールに行った河合です。   3回目の情報です。 今回は、我々が拠点に置いたボニートの街に関わる生き物の紹介です。   その前にまず1つ豆知識として・・・。 パンタナールは、標高が130m以下の平原地帯で(※文献によっては80~200m以下と表記される)、毎年その平原の約7割が河川の氾濫により水没します。 同行したブラジルの生物学者のホセによると、今回の拠点「ボニート」は標高が約400mの場所にあるそうです。   厳密に言うと、ボニートは南パンタナールの水源地にあたる場所で、パンタナール大湿原ではありません。 街自体はそれほど大きくはありませんが、周辺にはプラタ川のような透明度抜群な川や鍾乳洞(洞窟)、森林などが点在していて環境に配慮した自然体験ができる南パンタナールの代表的観光地です。   このボニートの観光のシンボルになっている魚がこちら ピラプタンガです。   街中の公園にも大きなモニュメントがありました。   街の中にある水族館のFacebookでもシンボルフィッシュと紹介されています。 https://www.facebook.com/aquariodebonito/videos/339101883390902/   この魚は、今回訪れたプラタ川とスクリ川にたくさんいました。 オーリョダグア川(プラタ川の支流)からプラタ川までの合流地点まで約2kmの区間を何度も何度もシュノーケリングしましたがどこを泳いでいてもピラプタンガに出会うことができました。     そして調査4日目にはピラプタンガの生息数調査を行いました。 調査区間はオーリョダグア川の入水地点にある10m四方の大きな池のような場所。   調査風景がこちら この区間だけでなんと!! 約300匹 川に入った瞬間、ピラプタンガだらけ! [video width="854" height="480" mp4="/wp-content/uploads/2019/08/映像1(ロゴ入れ済).mp4"][/video] この感動は、この光景を目の当たりにした人にしかわからないかもしれませんが、とにかく感動しました。     ピラプタンガの生態も少し紹介しましょう。 ピラプタンガはとても目がよく、水上にいる鳥やサルの動きをよく見ています。 水上にある木の実を食べにサルや鳥がやって来ると、ピラプタンガはその木の下に集まるのです。   なぜ集まってくるのか? それはサルや鳥が落とす木の実を待っているんです。 そして水面に落ちた木の実をピラプタンガは食べます。   ピラプタンガが咀嚼した木の実からは種が出てきます。 その種は流れに乗って岸に辿り着き、芽を出し、やがて川沿いの森を形成します。 このような生き物のつながりを目の当たりにできたのも、大きな収穫でした。 このことを教えてくれたホセとボニート水族館の職員に感謝です。 この食物連鎖については第2章で紹介したいなーと思っています。   次回はボニートの水族館を視察してきた話を書きますね。 お楽しみに!     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
パンタナールに行った人の情報②
  • 企画展・特別展示

パンタナールに行った人の情報②

パンタナールに行った河合です。 2回目の情報です。 まずはちょっと宣伝です。 8/4にフロアトークを実施しました。   その時の様子はこんな感じです。 ようやく生の声でリアルパンタナールをお伝えできました。 展示している魚の話や展示の見所はもちろんですが、現地での食べた物の話、ボニートの街の話など未公開映像や写真、資料なども使いながら解説しました。 まだあと3回あります。 8/11、8/12は大島 8/25は河合が担当します。     実際に行ったスタッフの生の声でパンタナールを体感してください。 反省点も活かしながら内容も改善していきますので2度目、3度目と見に来てくださいね。 ブラジルやパンタナールにあこがれている方、気になる方 パンタナールに行きたくな~るかも!?   更にはお盆期間(8/10~8/18)には、トトラボにてパンタナールのいろいろなお話が聞けます。   内容は 12:30~13:20 パンタナール大湿原について(カピバラの話もします) 13:20~14:10 パンタナールの魚について 14:10~15:00 パンタナールのカワウソについて このチャンスをお見逃しなく!!     なが~い前置きの後に本題へ 今回は「なぜこんな澄んだ川なのか?」を説明しますね。 水質は、pH7(中性)、水温は25℃くらい 水質はそれほど特別なわけではありません。   それでは なぜこんなに透明度が高いのでしょうか? その秘密は水質ではなくて川の環境にあります。 その環境とは、ボドケナ山脈と石灰質の岩にあります。 標高600~800mほどの山ですがボドケナ山脈が付近にあり、降った雨が伏流水となり、川のいたる所から湧き出ています。 イラストは同行したいた生物学者のホセが書いたものです。なかなか渋い絵ですよね。     他にも現地で購入した本やブラジルのWEB情報を解読すると…   石灰岩に秘密があります。 ①酸性の水を中和して水質を中性に保ってくれる。 ②多孔質であるため、細かい粒子を吸着する。 ③水中に溶け出した成分が泥や細かい汚れをコーティングして凝集する。   今回は少し難しいお話になりましたが、このような環境が澄んだプラタ川やスクリ川を作り出しているんですね。   まだまだ続きますよ。次はもう少しわかりやすい内容にしようかな~ お楽しみに! Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
企画展便り~おすすめフォトスポット~
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企画展便り~おすすめフォトスポット~

みなさんこんにちは 新しく始まりました企画展ご覧下さいましたか?   そんな企画展コーナーの中で、おすすめフォトスポットのご紹介です! 展示スペース後半に設置してあるのがこちら     「パンタナールで水中散歩」と題しまして、水族館スタッフが実際に体験したあの綺麗な水中をイメージしたスペースをご用意していますので、是非みなさんも色んなポーズにチャレンジしてみて下さいね! (気づかず素通りしてしまう方もいますので・・・・・)     さらにもう一つおすすめをご紹介しますと それは今回展示している生き物たち 小型でちょこちょこしている魚がいます。   そんな生き物たちを観察するときにおすすめなのが、下から見る!ことです。   当館の水槽は子供目線で見やすいように高さが調整してありますので、大人の方だと見づらい面があるかと思います。   そんな時はぜひ屈んで頂き生き物たちと同じ目線で、目を合わせるともしかしたら面白い発見があるかもしれません。   このくらいの目線、という動画が下です。 [video width="360" height="640" mp4="/wp-content/uploads/2019/08/20190802-1.mp4"][/video]   いろいろな角度から見てくださいね。 ではまた Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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