おもしろ飼育コラム

運動会
  • 企画展・特別展示
  • 日本の淡水魚

運動会

こんにちは。 前回に引き続き企画展の紹介になります。 こちらの水槽では婚姻色をテーマにしてボウズハゼの仲間が展示されています。 ボウズハゼの仲間はおもに沖縄など暖かい地方に住んでいますので、あまりなじみがない魚かもしれません。 ボウズハゼの仲間は植物食性の傾向が強いので、石の表面などについているコケなどを食べます。   [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2019/01/20190108.mp4"][/video]   このように石の表面についているコケをこきざみに口を動かしながら食べる様子を「ボウズハゼ運動」と呼んだりします。 アカムシやブラインシュリンプなどを食べてくれるようになるまでは、自然のコケをエサとして与えるために、コケのついた石を定期的に入れ替えて飼育しています。 コケがついた新しい石をいれてあげると、すぐに寄ってきて食べていますので、やっぱり好きなんだと思います。 あっちでもこっちでも一生懸命コケをそぎとって食べている様子はまるで運動会のようににぎやかで楽しさを感じます。 ボウズハゼの仲間はオスとメスでまったく見た目が違う種もいますので、どれがオスでどれがメスなのか、この水槽に何種類いるのかじっくりと観察してみてください。 Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
タイムラプス
  • 企画展・特別展示

タイムラプス

皆さん、明けましておめでとうございます。 新しい年になりましたが、企画展は昨年12月から新しいテーマに変わっています。 今回は最初に薄い水槽があります。 こちらの水槽には水草とネオンテトラ類などが展示されており、今回はこちらの水槽をタイムラプスで動画撮影してみました。 [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2019/01/20190107.mp4"][/video] 水中にある虹?イルミネーション?のような感じでしょうか。 この魚ならではの映像だと思います。ふつうに見ても十分きれいですが、見る角度を変えてみるのも悪くないかと思います。 今回の企画展では「美しさ」という部分にもこだわっていますので、写真や動画撮影も楽めると思います。 こちらの水槽は、その薄さを活かして水槽越しに写真も撮ることができますので、ぜひご利用ください。 Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ゾクッ4 オオツチグモ
  • 企画展・特別展示

ゾクッ4 オオツチグモ

こんにちは 今回は、オオツチグモの紹介です。 オオツチグモって聞きなれませんよね? 英語で「タランチュラ」と総称される大型のクモのことです。 あ~タランチュラなら知ってる っていう方は多いと思います。   でもみなさんが「タランチュラ」と呼ぶクモ 調べてみるとタランチュラのもとになったクモは、種類の異なる別種のクモだということが!  ということで簡単にタランチュラストーリーを紹介します。   タランチュラの語源は、イタリアの港町「タラント」に由来し、この地方の毒グモ伝説が始まりです。 タランチュラのモデルとなったクモは、タラントに生息する「タランチュラコモリグモ」。体長が2~3cmのコモリグモの一種なんです。皆さんがタランチュラと呼ぶ大型のオオツチグモの仲間とは全く違うクモだったんですね。   では、なぜそんな大型のオオツチグモの仲間が「タランチュラ」と呼ばれるようになったのでしょうか? イタリアの港町タラントの毒グモ伝説がヨーロッパの人々に広まり、新大陸に渡ったヨーロッパの人が恐ろしいクモを見ると「タランチュラ」と呼ぶようになり、それが現在に至るようです。このような生き物にまつわる話も面白いですね。 ※実際にタランチュラコモリグモに噛まれても人間には何の問題もないそうです。   前置きが長くなりましたがオオツチグモの仲間の話をしましょう。   主に熱帯域に生息し、現在約900種が知られています。大きさは、種によって違いますが、体長は5~9cmで、脚を広げた時の大きさが20~30cmに達するものもいます。   昆虫やネズミなどの小型の哺乳類を襲って食べることが知られていて、小型の鳥(ハチドリ)を食べる様子を描いた彫刻から、鳥を食べるクモという意味の「バードイーター」という別名も持つ種もいます。   体が大きいだけでもかなり怖いですが、大きな鋏角(牙のようなもの)を持ち、獲物をかみ殺します。この鋏角には毒があるので更に怖いですね。 人間に対しての毒性は低いと言われますが、噛まれると痛いそうですよ。 こんなのに噛まれたくないですね。 更にさらに、危険を察知すると後ろ脚を使って、腹部(おしり)の毛を飛ばす種類もいます。この毛にやられるとかゆいとか痛いとか そんなことが言われています。 そういえば、このクモの水槽の土を入換えた後は、腕がかゆくなったような…   昔ブラジルに行った時に、タランチュラの毛が刺さるとチクチクして痛いんだよーって現地の人が言っていた話も思い出しました。 なんとも怖い生き物ですね。   怖い話ばかりも何なので少しかわいいポイントも紹介しましょう。 クモの目って見たことありますか? 展示しているオオツチグモの目はこちら 頭の上にちょこんと付いているものが目です。大きな体に、こんな小さな目。 チャーミングでしょ? クモの目の配列(並ぶ位置)は、種類によって違うのでクモを分類するときに役立ちますよ。   最後に 私がこの世で最も苦手とする生き物はクモ。 そんな私ですが、タランチュラを飼育しているうちにだんだんとその魅力に取りつかれています。 これを機に、みなさんもじっくり見つめてみてください。   それでは   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ダイオウグソクムシとオオグソクムシ
  • 企画展・特別展示

ダイオウグソクムシとオオグソクムシ

7月から開催している企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」も残り約1ヶ月となってきました。 先日、展示内容をプチリニューアルしましたのでご紹介します。   ダイオウグソクムシの水槽にオオグソクムシ2匹を入れたのですが、お気づきの方、いらっしゃいますか? 写真を見てお分かりの通り大きさがずいぶん違いますが、決してダイオウグソクムシの子供ではありませんよ。 当初、ダイオウグソクムシとオオグソクムシは飼育水温が異なるため同居飼育は難しいだろうと考え、同じ水槽での飼育はあきらめていました。 ところが、「相模川ふれあい科学館」で同居飼育しているとの情報を聞きつけ、オオグソクムシを追加展示してみました。 親子みたいな同居展示ですが、違いをよく観察してみてください。   ダイオウグソクムシは鳥羽水族館で5年間以上絶食していた話が有名ですが、このダイオウグソクムシも2年半以上絶食が続いている個体です。 お腹すかないのですかね? ダイオウグソクムシはアクア・トト ぎふに来てから、何度か餌を与えましたが全く反応なし。 それに反してオオグソクムシは着いてすぐにムシャムシャ餌を食べてくれました。 ちなみにエサはオキアミやイカなどです。 写真ではひっくり返ったまま餌を食べています。   食欲旺盛なオオグソクムシは飼育水を汚してしまいます。 すぐに有毒なアンモニアが出てしまうので、こまめに飼育水を換水して対応していく必要があります。 アクア・トト ぎふでグソクムシを見られるのもあとわずかです。 親子のような、ダイオオグソクムシとオオグソクムシの同居展示。 ぜひ見てくださいね。         Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ゾクッ3 ちょっとだけよ~
  • 企画展・特別展示

ゾクッ3 ちょっとだけよ~

こんにちは。 企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」より、ちょっといいお知らせです。 7月14日から始まったこの企画展もすでに3カ月が経ちますが、12月9日までとなが~い展示です。 「もう見たよ~」「楽しんだよ~」というお客様もたくさんいらっしゃると思います。 しかし、残りの約2か月をもっと楽しんでいただくために、プチリニューアルしました。 これが作業風景です。 新たに登場する生き物は、モンハナシャコ、テキサスジャイアントビネガロン、バンパイアクラブ。 その他、ダイオウグソクムシの水槽に別種の「オオグソクムシ」を追加しました。 この場で紹介したいところですが、実際に会場でご覧いただきたいので、ぜひ見に来てくださいね。 え~写真くらい見せてほしーい! なんて声が聞こえてきそうなので、10月1日から先行して展示しているフクラガエルの仲間を紹介します。 アメフクラガエルから変更しています。 アメフクラガエルよりも2まわりくらい大きく、目の後ろのオレンジ色がきれいでかわいいです。   ちなみに以前展示していたアメフクラガエルはこちら。   実は、地味にですが、トト・ラボ内の標本展示も変えています。 現在は、ダチョウの卵、エミューの卵、ネッタイタマヤスデ、バイオリンムシを展示していますが、その前はライオンゴロシ、ヤマアラシのトゲ、ヒシの実を展示していました。 トト・ラボの展示は11月以降も展示替えを予定しています。   どの水槽がどの生き物に入れ替わったのかは、お楽しみ! ではでは。       Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ゾクッ2 アフリカオオヤスデ
  • 企画展・特別展示

ゾクッ2 アフリカオオヤスデ

こんにちは。 今回は、企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」からヤスデの紹介です。 ※この下に大きなヤスデの写真があります。苦手な方はご注意ください。           この企画展ではインパクトがあるアフリカ産の大ヤスデを展示してみましたが、水槽の前ではこんな会話をよく聞きます。 「ヤスデって何?ムカデじゃない?」などなど。 ヤスデの仲間は、庭や林など身近なところにすむ生き物ですが、意外とみなさん知らないようなので説明します。   ムカデとヤスデの違いを簡単に紹介しましょう。   【ムカデ】※写真(左) 体の特徴:1つの節に1対の脚、動きが速い 食べ物:昆虫やクモなど 性格:攻撃性が強い その他:毒を持つのでかまれると痛い、腫れる 漢字で書くと「百足」「蜈蚣」 【ヤスデ】※写真(右) 体の特徴:1つの節に2対の脚、動きが遅い 食べ物:落ち葉や朽木など腐食した植物質のもの 性格:おとなしい その他:毒はない、危険を感じると丸まり、臭い液を出す 漢字で書くと「馬陸」「八十手」 なんとなくムカデとは違う生き物だってことは伝わりましたか?   今回展示しているヤスデは、世界最大級のアフリカオオヤスデ。 どのくらいデカいのか、水族館のまわりにいるヤスデと比べてみましょう! ※この下に大きなヤスデの写真があります。苦手な方はご注意ください。         どうですか? 身近なヤスデ(写真下)が赤ちゃんのように見えますね。 飼育も比較的簡単で、ある程度湿度を保つことと、エサはリンゴや昆虫ゼリー、リクガメフードです。とてもおとなしく噛むこともないので、手で直接さわっても問題はありせん。 優しくさわれば臭い液も出さないですよ。   おまけの話 ヤスデの体をよく観察してみると、なんとっ! 脚の方からダニが見え隠れ。大きいだけでゾクッとするのに更にゾクッとします。 さわっても、人にダニがうつることはないので大丈夫です。   ゾクッとするだけではないですよ。魅力的な部分もあります。 ヤスデが歩くときの脚の動き、このウェーブの動きが綺麗でたまりません。   [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2018/09/yasude.mp4"][/video]   こんなヤスデの魅力を伝えるべく、何かできないかと模索中です。 お楽しみに!   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
ゾクッ1 ヘラクレス
  • 企画展・特別展示

ゾクッ1 ヘラクレス

こんにちは。 7月より開催している企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」。皆さん、もうご覧いただきましたか? 今日は企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」で展示している生き物を紹介します。   今回はこの生き物。 「大きさにゾクッ」ヘラクレスオオカブト。 世界最大(最長)のカブトムシです。 日本のカブトムシと比べると大きさの差は歴然!われわれの常識を超えるサイズです。 成虫の大きさは、一般的に46mm~178mmと言われ、150mmを超えればビッグサイズです。 一方、日本のカブトムシは、27mm~85mmの大きさで、70mmを超えればビッグサイズと言えるでしょう。 成虫(オス)での比較ですが、ヘラクレスの大きさ(長さ)は、実に日本のカブトムシの2~3倍です。 そしてさらに 成虫がデカいということは、幼虫もデカいはず!! カブトムシは、成虫になってから脱皮して大きくなることはないので、幼虫の大きさで成虫の大きさが決まるんです。 展示している幼虫は、3令の中期で現在約70gの重さですが、後期になってくると100gを超えます。 大きいものだと150gくらいにもなるそうです。   日本のカブトムシの幼虫の重さは、30~40gなので、ヘラクレスの幼虫は、3倍以上!!! さすがワールドクラス、半端ない。   これだけでも十分面白い話ですが、もう1ネタ紹介します。 羽の色が変化するって知っていました? 以前、飼育していたヘラクレスに霧吹きの水がかかった時の写真がこちら。 羽の一部が黒色になっているのがわかりますよね。 湿度や体内の水分量、栄養状態(エサの質など)によって羽の色が変わることが知られています。 そこで標本のヘラクレスの羽で実験してみました。 ↑これが乾燥した状態。 ぬれたタオルで数分間包んで見たら...。 黒っぽく見えますよね。 羽の色が変わりました。ビックリしませんか?   ここからは余談ですが、こんな大きくて強くて格好良いいヘラクレスですが、 飼育している時は、いつも真上から見ているのでヘラクレスってこんな形です。   何かと同じ形に見えませんか? そうです これです。ナスに見えませんか? 誰が何と言っても やっぱナスでしょー。 こんなことを思うのは私だけでしょうか?   何だかんだ書きましたが 「幼虫」と「成虫」を同時に展示しているところは、なかなかありませんよ。 そんなヘラクレスオオカブトを見に来てくださいね。   Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
クリオネ、ピンチ
  • 企画展・特別展示

クリオネ、ピンチ

前回のブログで、クリオネが展示されるまでのお話をしました。 試行錯誤を繰り返し、はるばる新江ノ島水族館からやってきたクリオネでしたが...。   クリオネがアクア・トト ぎふの水槽に入った翌日、なんと水槽に欠陥が発覚し大ピンチ!   お手製のクレーゼル水槽(円形の水槽)は排水用の穴が大きすぎたようで、クリオネが吸い込まれて外側の水槽に出てしまうというトラブルが発生。 小型のものはすべてクレーゼル水槽を抜けて外側の水槽に逃げ出していました。   クレーゼル水槽の排水口にネットを張るなど処置をしましたが、結局、残ったのは大型の個体のみ。 他の水族館からクリオネをいただけることになったものの、いただいたクリオネはかなり小型で、今の水槽ではうまく飼育できないということがわかりました。   企画展はすでに始まっていましたが、ここで新しい水槽の製作に取り掛かることにしました。 他の水族館にも問い合わせて、今度は写真のようなU字型のものを作製することに。 ネットを細かくするなど改良を加えて、クレーゼル水槽2号の完成です。 水流の循環もOKということで、早速水槽の入れ替えに取り掛かりました。   ですが、ここでさらなるピンチ!! 海水が冷たすぎたのでしょうか? 固定が悪かったのでしょうか? 壁の向こうで「ピシッ」、続けて「ジョロジョロ」と嫌な音が・・・   なんとクレーゼル水槽を入れている、外側の水槽が割れるという悲劇。 普段はスローな私もこの緊急事態にラガーマンのように突っ走り、帰り支度をしていたスタッフも捕まえて総動員で処置にあたりました。 そして、無事にクリオネを死なせることなく翌日も展示することが出来ました。 ホッ...。   まだまだ続く企画展!もうトラブルが起きませんように...。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
たまたま出会う
  • 企画展・特別展示

たまたま出会う

こんにちは。8月も今日で終わりです。 みなさまはどのように夏を満喫されたのでしょうか?   私はお盆前の猛烈に暑い日に、日本海へと釣りに出かけました。   きれいな砂浜で足だけ海水浴をしながら波打ち際で釣りをしていると、すぐそばに黒いものが漂っていました。   ゴミかな…と思い、特に興味もなく釣りをしていましたが、 しばらくしても、黒いものは打ち上げられるわけでもなく、沖に流されるでもなく、同じところ辺りにとどまっていました。   変だなと思い、よく見てみたら…びっくり!   こ、こ、これは…。 驚かさないようにちょっと遠目ですが、動画を撮影しましたので、ごらんください。   [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2018/08/gonzui.mp4"][/video]   お分かりですか? 体長2.5cmほどのゴンズイ幼魚の群れです。通称は「ゴンズイ玉」。 ざっと200?300?匹ぐらいはいたんじゃないでしょうか。     ゴンズイの群れといえば、今ちょうどアクア・トトぎふで開催中の企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」のなかで、「謎の集合体」として展示しています。 水槽では変幻自在に群れの形を変化させながら、たえず泳いでいるので、お客様にはシンクロナイズドスイミングみたいと言われております。 右から左へ、下から上へ、ぎゅっと集まったり、少しばらけたり…つぎつぎに様子が変わります。 おもしろいので、ずーっとながめていられます。 幼魚のころだけお互いに集合するフェロモンを出して、このような群れで生活するんですよ。   大きくなると体長20cmほどになり、群れは作らなくなります。   海では神出鬼没なので、見たい!と思ってもなかなか出会えませんが、企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」ならいつでも見られますし、じっくり見ることができます。 なので、ぜひ会いに来てください。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
クリオネ展示に向けて
  • 企画展・特別展示

クリオネ展示に向けて

今日は企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」の中で、“かわいくてゾクッ”で紹介している、あの人気もののお話です。   今回の企画展の展示種を決める話し合いで、“お子様も喜ぶクリオネを展示したいよね”という意見があがりました。 暑い夏に冷たい海に生息するかわいいクリオネを見たら、きっと楽しんでもらえるんじゃないか、と展示することになりました。 クリオネは2℃~4℃の低い水温に生息しています。 そのため、水槽のアクリル面に結露が出来てしまうことが展示する際の課題でした。 企画展がスタートする2ヶ月頃から、展示に向けて結露の問題をどう回避するか、試作を始めました。 実際に予備水槽で2℃まで冷やすと、アクリル面は結露で真っ白。 何も見えません。 これはまずいと結露防止シートを貼り付けたところ、予想以上にきれいに見えたので、この問題は解決できたかと一安心でした。 次にクリオネ展示の際は、クレーゼル水槽という円形の水槽で水を循環させて、水槽に水流を起こす必要があります。 こうしないとクリオネは底に沈んでうまく飼育できないのです。 以前使っていたクレーゼル水槽を探すと、割れてしまって、すでに破棄済みとのこと。 購入すると結構お高い水槽です。 迷って、迷って、迷った挙句、結局はお手製の水槽を作ってみることに。   アクリルを切り出し、熱をかけて丸く曲げて、接着剤で接着して丸い水槽を作りました。 丸くない部分も少しありますが、いい感じの仕上がりです。 早速、排水の穴を開けて一度試しに循環を回してみました。 クリオネの代わりにフィルムテープを入れてうまく回るか見たところ、クルクルとフィルムテープが水槽内を回ってくれたので、お手製のクレーゼル水槽の完成です。 あとはクリオネの到着を待つばかりとなりました。   企画展で展示する生き物の多くは、普段はアクア・トト ぎふにいない生き物が多いため、随時搬入を進めていきます。 クリオネは企画展スタート日のわずか3日前の搬入となりました。   今回のクリオネはダイオウグソクムシと共に新江ノ島水族館からお借りすることに。 営業のスタッフと江ノ島まで、日帰りで車で受け取りに行きました。   片道約4時間、クリオネたちを無事に岐阜まで連れて帰らなければならないのですが、何せこの猛暑!! 車のエアコンをガンガンにきかせても、クリオネの入った氷入りの発泡スチロール箱の温度はみるみる上がります。 途中で高速のパーキングに止まり氷を追加したり、クーラーボックスに入れ替えたりして、水温を調整して岐阜までなんとかたどり着きました。 クリオネを水槽の中に入れ、水流でクルクルと回る姿を見て、ほっと胸をなでおろしました。 かわいい姿に“ゾクッ!”としてみてください。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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