おもしろ飼育コラム

ゾクッ2 アフリカオオヤスデ
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ゾクッ2 アフリカオオヤスデ

こんにちは。 今回は、企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」からヤスデの紹介です。 ※この下に大きなヤスデの写真があります。苦手な方はご注意ください。           この企画展ではインパクトがあるアフリカ産の大ヤスデを展示してみましたが、水槽の前ではこんな会話をよく聞きます。 「ヤスデって何?ムカデじゃない?」などなど。 ヤスデの仲間は、庭や林など身近なところにすむ生き物ですが、意外とみなさん知らないようなので説明します。   ムカデとヤスデの違いを簡単に紹介しましょう。   【ムカデ】※写真(左) 体の特徴:1つの節に1対の脚、動きが速い 食べ物:昆虫やクモなど 性格:攻撃性が強い その他:毒を持つのでかまれると痛い、腫れる 漢字で書くと「百足」「蜈蚣」 【ヤスデ】※写真(右) 体の特徴:1つの節に2対の脚、動きが遅い 食べ物:落ち葉や朽木など腐食した植物質のもの 性格:おとなしい その他:毒はない、危険を感じると丸まり、臭い液を出す 漢字で書くと「馬陸」「八十手」 なんとなくムカデとは違う生き物だってことは伝わりましたか?   今回展示しているヤスデは、世界最大級のアフリカオオヤスデ。 どのくらいデカいのか、水族館のまわりにいるヤスデと比べてみましょう! ※この下に大きなヤスデの写真があります。苦手な方はご注意ください。         どうですか? 身近なヤスデ(写真下)が赤ちゃんのように見えますね。 飼育も比較的簡単で、ある程度湿度を保つことと、エサはリンゴや昆虫ゼリー、リクガメフードです。とてもおとなしく噛むこともないので、手で直接さわっても問題はありせん。 優しくさわれば臭い液も出さないですよ。   おまけの話 ヤスデの体をよく観察してみると、なんとっ! 脚の方からダニが見え隠れ。大きいだけでゾクッとするのに更にゾクッとします。 さわっても、人にダニがうつることはないので大丈夫です。   ゾクッとするだけではないですよ。魅力的な部分もあります。 ヤスデが歩くときの脚の動き、このウェーブの動きが綺麗でたまりません。     こんなヤスデの魅力を伝えるべく、何かできないかと模索中です。 お楽しみに!   Tweet

ゾクッ1 ヘラクレス
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ゾクッ1 ヘラクレス

こんにちは。 7月より開催している企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」。皆さん、もうご覧いただきましたか? 今日は企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」で展示している生き物を紹介します。   今回はこの生き物。 「大きさにゾクッ」ヘラクレスオオカブト。 世界最大(最長)のカブトムシです。 日本のカブトムシと比べると大きさの差は歴然!われわれの常識を超えるサイズです。 成虫の大きさは、一般的に46mm~178mmと言われ、150mmを超えればビッグサイズです。 一方、日本のカブトムシは、27mm~85mmの大きさで、70mmを超えればビッグサイズと言えるでしょう。 成虫(オス)での比較ですが、ヘラクレスの大きさ(長さ)は、実に日本のカブトムシの2~3倍です。 そしてさらに 成虫がデカいということは、幼虫もデカいはず!! カブトムシは、成虫になってから脱皮して大きくなることはないので、幼虫の大きさで成虫の大きさが決まるんです。 展示している幼虫は、3令の中期で現在約70gの重さですが、後期になってくると100gを超えます。 大きいものだと150gくらいにもなるそうです。   日本のカブトムシの幼虫の重さは、30~40gなので、ヘラクレスの幼虫は、3倍以上!!! さすがワールドクラス、半端ない。   これだけでも十分面白い話ですが、もう1ネタ紹介します。 羽の色が変化するって知っていました? 以前、飼育していたヘラクレスに霧吹きの水がかかった時の写真がこちら。 羽の一部が黒色になっているのがわかりますよね。 湿度や体内の水分量、栄養状態(エサの質など)によって羽の色が変わることが知られています。 そこで標本のヘラクレスの羽で実験してみました。 ↑これが乾燥した状態。 ぬれたタオルで数分間包んで見たら...。 黒っぽく見えますよね。 羽の色が変わりました。ビックリしませんか?   ここからは余談ですが、こんな大きくて強くて格好良いいヘラクレスですが、 飼育している時は、いつも真上から見ているのでヘラクレスってこんな形です。   何かと同じ形に見えませんか? そうです これです。ナスに見えませんか? 誰が何と言っても やっぱナスでしょー。 こんなことを思うのは私だけでしょうか?   何だかんだ書きましたが 「幼虫」と「成虫」を同時に展示しているところは、なかなかありませんよ。 そんなヘラクレスオオカブトを見に来てくださいね。   Tweet

クリオネ、ピンチ
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クリオネ、ピンチ

前回のブログで、クリオネが展示されるまでのお話をしました。 試行錯誤を繰り返し、はるばる新江ノ島水族館からやってきたクリオネでしたが...。   クリオネがアクア・トト ぎふの水槽に入った翌日、なんと水槽に欠陥が発覚し大ピンチ!   お手製のクレーゼル水槽(円形の水槽)は排水用の穴が大きすぎたようで、クリオネが吸い込まれて外側の水槽に出てしまうというトラブルが発生。 小型のものはすべてクレーゼル水槽を抜けて外側の水槽に逃げ出していました。   クレーゼル水槽の排水口にネットを張るなど処置をしましたが、結局、残ったのは大型の個体のみ。 他の水族館からクリオネをいただけることになったものの、いただいたクリオネはかなり小型で、今の水槽ではうまく飼育できないということがわかりました。   企画展はすでに始まっていましたが、ここで新しい水槽の製作に取り掛かることにしました。 他の水族館にも問い合わせて、今度は写真のようなU字型のものを作製することに。 ネットを細かくするなど改良を加えて、クレーゼル水槽2号の完成です。 水流の循環もOKということで、早速水槽の入れ替えに取り掛かりました。   ですが、ここでさらなるピンチ!! 海水が冷たすぎたのでしょうか? 固定が悪かったのでしょうか? 壁の向こうで「ピシッ」、続けて「ジョロジョロ」と嫌な音が・・・   なんとクレーゼル水槽を入れている、外側の水槽が割れるという悲劇。 普段はスローな私もこの緊急事態にラガーマンのように突っ走り、帰り支度をしていたスタッフも捕まえて総動員で処置にあたりました。 そして、無事にクリオネを死なせることなく翌日も展示することが出来ました。 ホッ...。   まだまだ続く企画展!もうトラブルが起きませんように...。     Tweet

たまたま出会う
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たまたま出会う

こんにちは。8月も今日で終わりです。 みなさまはどのように夏を満喫されたのでしょうか?   私はお盆前の猛烈に暑い日に、日本海へと釣りに出かけました。   きれいな砂浜で足だけ海水浴をしながら波打ち際で釣りをしていると、すぐそばに黒いものが漂っていました。   ゴミかな…と思い、特に興味もなく釣りをしていましたが、 しばらくしても、黒いものは打ち上げられるわけでもなく、沖に流されるでもなく、同じところ辺りにとどまっていました。   変だなと思い、よく見てみたら…びっくり!   こ、こ、これは…。 驚かさないようにちょっと遠目ですが、動画を撮影しましたので、ごらんください。     お分かりですか? 体長2.5cmほどのゴンズイ幼魚の群れです。通称は「ゴンズイ玉」。 ざっと200?300?匹ぐらいはいたんじゃないでしょうか。     ゴンズイの群れといえば、今ちょうどアクア・トトぎふで開催中の企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」のなかで、「謎の集合体」として展示しています。 水槽では変幻自在に群れの形を変化させながら、たえず泳いでいるので、お客様にはシンクロナイズドスイミングみたいと言われております。 右から左へ、下から上へ、ぎゅっと集まったり、少しばらけたり…つぎつぎに様子が変わります。 おもしろいので、ずーっとながめていられます。 幼魚のころだけお互いに集合するフェロモンを出して、このような群れで生活するんですよ。   大きくなると体長20cmほどになり、群れは作らなくなります。   海では神出鬼没なので、見たい!と思ってもなかなか出会えませんが、企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」ならいつでも見られますし、じっくり見ることができます。 なので、ぜひ会いに来てください。     Tweet

クリオネ展示に向けて
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クリオネ展示に向けて

今日は企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」の中で、“かわいくてゾクッ”で紹介している、あの人気もののお話です。   今回の企画展の展示種を決める話し合いで、“お子様も喜ぶクリオネを展示したいよね”という意見があがりました。 暑い夏に冷たい海に生息するかわいいクリオネを見たら、きっと楽しんでもらえるんじゃないか、と展示することになりました。 クリオネは2℃~4℃の低い水温に生息しています。 そのため、水槽のアクリル面に結露が出来てしまうことが展示する際の課題でした。 企画展がスタートする2ヶ月頃から、展示に向けて結露の問題をどう回避するか、試作を始めました。 実際に予備水槽で2℃まで冷やすと、アクリル面は結露で真っ白。 何も見えません。 これはまずいと結露防止シートを貼り付けたところ、予想以上にきれいに見えたので、この問題は解決できたかと一安心でした。 次にクリオネ展示の際は、クレーゼル水槽という円形の水槽で水を循環させて、水槽に水流を起こす必要があります。 こうしないとクリオネは底に沈んでうまく飼育できないのです。 以前使っていたクレーゼル水槽を探すと、割れてしまって、すでに破棄済みとのこと。 購入すると結構お高い水槽です。 迷って、迷って、迷った挙句、結局はお手製の水槽を作ってみることに。   アクリルを切り出し、熱をかけて丸く曲げて、接着剤で接着して丸い水槽を作りました。 丸くない部分も少しありますが、いい感じの仕上がりです。 早速、排水の穴を開けて一度試しに循環を回してみました。 クリオネの代わりにフィルムテープを入れてうまく回るか見たところ、クルクルとフィルムテープが水槽内を回ってくれたので、お手製のクレーゼル水槽の完成です。 あとはクリオネの到着を待つばかりとなりました。   企画展で展示する生き物の多くは、普段はアクア・トト ぎふにいない生き物が多いため、随時搬入を進めていきます。 クリオネは企画展スタート日のわずか3日前の搬入となりました。   今回のクリオネはダイオウグソクムシと共に新江ノ島水族館からお借りすることに。 営業のスタッフと江ノ島まで、日帰りで車で受け取りに行きました。   片道約4時間、クリオネたちを無事に岐阜まで連れて帰らなければならないのですが、何せこの猛暑!! 車のエアコンをガンガンにきかせても、クリオネの入った氷入りの発泡スチロール箱の温度はみるみる上がります。 途中で高速のパーキングに止まり氷を追加したり、クーラーボックスに入れ替えたりして、水温を調整して岐阜までなんとかたどり着きました。 クリオネを水槽の中に入れ、水流でクルクルと回る姿を見て、ほっと胸をなでおろしました。 かわいい姿に“ゾクッ!”としてみてください。     Tweet

企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」
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企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」

少しご紹介が遅れましたが、7月14日(土)より企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」が始まりました! 今回のテーマは、思わずゾクッとするような生き物たち。 「大きさにゾクッ」「姿にゾクッ」「毒にゾクッ」「かわいくてゾクッ」などカテゴリー分けして、いろんな ゾクッとする生き物たちを紹介しています。 展示生物の中には、ちょっと怖そうな生き物、思わず「え~」って言ってしまうような生き物もいるかもしれませんが、じっくり見てみるととても魅力的ですよ。 好奇心と怖いもの見たさで、個性的な生き物たちを楽しんでください。   こんな感じで、覚悟して見るコーナーもありますよ。 「もう見たよ~」っていう方もいるかもしれませんが、この企画展は12月9日までのロングラン。 1回見ただけで満足させるつもりはありませんよ。 これからも展示やイベントなど、いろいろ仕掛けていく予定です。 企画展の隣にあるトト・ラボのコーナーでも展示しています。 展示も少しずつ入替えしていきますよ。 他にも7月21日~8月26日の土日祝(※8/11~8/16は毎日開催)の12:30~15:00には、夏休み特別イベント「ゾクゾク体験塾」で生き物や標本にさわってゾクッと体験もできます。   まだまだこれだけではなく、スペシャルナイトツアー「夜も水ゾクッ館」や、アクア・スクール「もっとゾクゾク水ゾクッ館」、ものづくりワークショップなど、企画展特別イベントも開催します。 (※詳細はHPのイベント情報をご覧ください) この夏、アクア・トト ぎふでゾクッとした体験をしてみてください! まだ見たことのない世界があなたを待っているかも!?       Tweet

「多すぎて見つけられない!?」かくれじょうず通信⑧
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「多すぎて見つけられない!?」かくれじょうず通信⑧

こんにちは! かくれじょうず通信も8回目となりました。 残りの日数もわずかですが、少しでも生き物の魅力を伝えていきたいと思います! さて、今回紹介するのは、こちら。 アマモ場を表現した、アマモ水槽です! 自然のアマモ場には様々な生き物が生息しているので、今回の企画展の中でも、一番生き物が多く隠れている水槽です。 今日はその中のいくつかをピックアップして、ご紹介していきますね! まずは、この生き物。 背中がコブ状に曲がっているのが特徴のコシマガリモエビです。 見た目通りの名前ですね!笑 そして、もう一種類! こちらは、ホソモエビ、というエビです。 コシマガリモエビとは違い腰は曲がっていません。 どちらも、モエビ科に属するエビの仲間です。 モエビは様々な種類が生息しており、その生息場所は熱帯から寒帯、さらには深海など幅広い場所で確認されています。 写真の通り、小型のエビですが、身を守るためにしっかりと体色をアマモに似せて、擬態しているように見えます。 どちらのエビも、色は主に緑や茶色をしており、アマモに溶け込んでいるので初めは見つけにくいかもしれませんが、結構色んな所にいるのでよーーく探してみてください!   さて、お次はこちらです。 細長い形が特徴の、ヨウジウオ。 タツノオトシゴと近縁なんですよ! 特徴の細長い形を活かしてアマモに擬態しているようです! 写真をアップにしてみると、このように尾ビレが扇のような丸い形をしており、とても可愛らしくないですか??(私のお気に入りです!!) この尾ビレをアマモに巻きつけて隠れているため、パッと見たらゆらゆらと揺れているアマモのようで、私も初めて見つけた時は感動でした。 そして、ヨウジウオはなんと、 オスが出産をするんです!!! オスの腹部にある育児嚢と呼ばれるところにメスは卵を産みつけます。 オスは栄養を与え、卵を稚魚になるまで育てるんです! まさにイクメン!! 是非、イクメンのヨウジウオを皆さんに見つけていただきたいのですが、一つ気をつけてほしいことがあります。 上の写真はヨウジウオにそっくりですがヨウジウオではありません。 オクヨウジ、というヨウジウオの仲間です。 仲間なら一緒じゃないか!と思いますよね? でも、よーーーく見てください。 オクヨウジには、先程紹介した扇のような尾ビレがありません。 そして、サイズもオクヨウジの方が小さいです。 (下の黄緑色がヨウジウオ、上の茶色がかっているのがオクヨウジです!) この違いを踏まえて、ヨウジウオを見つけて、可愛いらしい尾ビレを是非堪能してくださいね!! さぁ、最後に紹介するのはこちら! この生物を見つけた時のお客様の反応は本当にそれぞれで、かわいい!と言ってくださる方や、気持ち悪い...と少し苦手な方がいて反応を聞いているだけでも楽しい生き物です。 こちらは、ナナフシにそっくりですが、ワレカラの仲間です。 ワレカラは、甲殻類に分類されます。 鎌状の脚が特徴的です! そして、エラはなんと赤丸で囲ってある部分なんです!脚だと思っていた方が多いのではないでしょうか? 確かに、写真を見てみると全体に脚がはえていますが、一つ疑問が出てきます。 あれ、お腹は一体どこ・・・? 実は、ワレカラ、腹部はほとんど退化してしまっていて、ほとんどない状態なんです! びっくりですよね。 それではここで、かわいいワレカラの移動シーンをどうぞ!(だいぶ短いです・・)     かわいらしいですね~~~!!! 何回でも繰り返し再生しちゃいますよね?分かります!!笑 さて、まだまだご紹介したい特徴や、生き物はたっくさんありますが、だいぶ長くなってしまいそうなので今回はこのあたりにしておきます!笑 アマモ水槽には様々な生き物が隠れています。 種名板に載っていない生き物もいるので、見つけて、色んな生き物に興味を持っていただけたら嬉しいです!! それでは最後に、アマモ水槽の一部のアップ写真です。 紹介したヨウジウオとホソモエビが隠れています。 他にも生き物がいますので、見つけてみてください。 企画展「かくれじょうずな生き物たち」も残り3日、皆さまのご来館心よりお待ちしております!   今回、アマモとアマモ場の生物展示にあたり、名古屋港水族館の飼育スタッフの皆さまにご協力いただきました。本当にありがとうございました!!     Tweet

「不動の魚!?」かくれじょうず通信⑦
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「不動の魚!?」かくれじょうず通信⑦

みなさん、こんにちは。   今回ご紹介する生物は、落ち葉にそっくりの「リーフキャット」です。 企画展では、様々なかくれ上手な生き物を集めて展示しましたが、このリーフキャットはその中でもひときわ、かくれることに特化している生き物だと感じた一種でした。   それでは早速、どこにいるかわかりますか?   タイトルに「落ち葉」とつけましたので、底の方にいてくれるこんな個体は 見つけやすいかもしれません。   しかし、こんな枝葉に乗っている 個体もいます。 実はこの水槽、隣にいる「リーフフィッシュ」とあえて同じレイアウトにして、同じ枯葉をまねる生物だけれども、違ったかくれかた(リーフフィッシュは枝につく枯葉、リーフキャットは底にたまる落ち葉)をするということを伝えたかったのですが... 私の意図した隠れ方はしてくれず、思いの外トリッキーな隠れかたに翻弄されてしまいました。(4匹いるうちの3匹はいつも枝にくっついています)   さて、そんなリーフキャット。 ナマズの仲間で夜行性であり、枯葉をまねていることもあって、日中に動くことがほとんどありません。 それはもう、餌が近くにきても、体になにかが触れても微動だにせず、朝みた場所から夜まで動いていない!?くらいです。   ナマズの仲間はこの傾向がありますが、リーフキャットはかなり極端です。 そこで、夜どのような動きをしているか撮影しましたので、是非ご覧ください。   日中とは対照的にとても活発で、小刻みな動きで流れに向かって絶えず泳いでいます。 野生下では、夜になると小魚や甲殻類を探して捕食しているようです。   リーフキャットの姿だけでなく、行動に関してもかくれ上手な一面があるということが伝わればと思いブログを書きましたが、まもなく企画展「かくれじょうずな生き物たち」終了です。 まだ見ていない方も、もう見たという方も、今一度生き物たちを探しにきていただけたら嬉しいです。   それでは最後に、どこにいるでしょうか?     Tweet

「もう1つトトラボにもいるよ!」かくれじょうず通信⑥
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「もう1つトトラボにもいるよ!」かくれじょうず通信⑥

企画展「かくれじょうずな生き物たち」も残り1週間となりました。 今までブログを通して生き物たちの紹介をしてきましたが、いががだったでしょうか?   さあ、今回紹介するのはこれ!     ん?石?     って思ったそこのあなた! 騙されてますよ~。   実は、この中に植物が隠れているんです!!   それでは、正解をどうぞ!   全部で5点、わかりましたか?   これは、南アフリカに生えている多肉植物です。 リトープスの仲間で食害から逃れるために、石に擬態しています。 丸っこくて、可愛らしいですよね。   今回は植物についてのお話です。 (最後までお付き合い頂けると、とっても嬉しいです!笑)   では、この可愛らしいリトープスについてご紹介していきます。 まず知って頂きたいことは、 なんとこの植物、脱皮をするんです!! 植物なのに本当に脱皮するのか、気になりますよね?ですよね? では、ここで、さっきの写真をもう一度見てみましょう。 丸のついたリトープスにご注目。   実はこの3つが脱皮しているんですがわかりますか? 分かりやすいようアップの写真もご覧ください。 綺麗に脱皮しているのがお分かり頂けたでしょうか? このように脱皮をすることで大きく成長していくんです。   そして、なんとリトープス、花も咲きます! この真ん中の部分が成長点に当たり、 対になっているところのちょうど真ん中あたりに花が咲きます。   残念ながら10~1月(早ければ、8月~からも咲くそうです)に開花するので、まだ開花した写真がありません・・・。   白や黄色といった綺麗な花が咲くので、気になる方は調べてみてくださいね。   最後は少し面白いことをご紹介します。 リトープスははじめにご紹介した通り、多肉植物です。 先ほどの成長点の部分に水を蓄えていますので、水やりも毎日ではありません。 水をあげなくて、枯れてしまうということはありませんが、その逆、水をあげすぎてしまうと、ぺしゃっと潰れてしまいます。   そのため、リトープス初心者としては初め、水をあげるタイミングが分かりませんでした。 ですが、水が欲しいときはリトープス自身に少しシワができ、水が欲しいアピールをしてくれることがわかるようになりました。   可愛らしいですよね。   “擬態”しているのは動物や魚だけではなく、植物にも生き残るための、様々な工夫があります。   掘れば掘るほど奥の深い多肉植物。 市販でも沢山の種類が販売されているので、是非、皆さんも一度育ててみてはいかがでしょうか??   では、最後にジャン!   配置が変わってますが、もうどこにいるかわかりますよね。       Tweet

「トトラボにもいるよ!」かくれじょうず通信⑤
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「トトラボにもいるよ!」かくれじょうず通信⑤

ナナフシ、ってご存知ですか? 木の枝にそっくりな昆虫として有名ですよね。 けれど「名前は聞いたことあるけど、見たことない」という方も多いのではないでしょうか。   そこら中にたくさんいる虫なのですが、その特徴のとおり枝に紛れてなかなか人目につきません。まさに「かくれじょうず」。   ということで、現在トト・ラボにて、ナナフシモドキ(ナナフシ)を展示しております! 何匹いるか分かりますか?   ちょっと1匹出てきてもらいました。節くれだった感じとか、ほんとに枝っぽいですね。   このナナフシモドキ、4月からずっと飼育しているのですが、こんな発見もありました。   ナナフシの仲間はとても足が取れやすい生き物です。展示するために捕まえた個体の中にも、足が1本ないものを見つけました。   「あー、足取れちゃってる。これ、また生えてくるのかな・・・」 そう思ってよく見ると、そこにはすでに小さな足が生えかけていました(矢印)。   あれ、でもなんか変だぞ・・・足が丸い・・・??   写真を拡大してみると、確かに足の先がくるりと丸まっています。なんだこれ。   調べてみるとナナフシモドキは、足が取れてしまった時、   足取れる→脱皮→丸まった足が生える→脱皮→足が伸びて元の長さに戻る   という過程を経て、元通りになるんだそうです。 知らなかったなー。でもどうして丸まってるんだろう?     ナナフシモドキはアクア・トト ぎふがある公園内にもたくさんいますので、トト・ラボで特徴を覚えたら探しに行ってみてはいかがでしょう? エノキやアキニレ、サクラの葉によくくっついています。     Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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