おもしろ飼育コラム

企画展からお便り ~番外編~
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企画展からお便り ~番外編~

みなさん、こんにちは! シリーズでお届けしております「企画展からお便り」。 今回は“番外編”ということで、企画広報チームの夏目からお届けします!   ただ今開催中の企画展「そのなまえヘンテコリン」。 企画展の最後に、こんな展示があります。 みなさんに名前を考えていただき、 自由に応募していただいくコーナーです。 みなさん、ユーモアたっぷりのネーミングを考えてくれていますね!   さて、今回ご紹介したいのは 「名前をつけてみよう!」の進化版として... 特別スクール「みんなでつくろう!ヘンテコリンな生き物たち」 という特別ワークショップを、岐阜県美術館さんのご協力の元、 開催することになりました!!   キーワードをもとに、オリジナルの「ヘンテコリンな生き物」を創造し、 いろんな材料を使って作品を作ります。   例えば、こんな風に... これは、キュウリしか食べない「キュウリサシ」という 生き物だそうです(※実際にはいません)。   出来上がった作品は、額縁に入れて完成です! 企画展担当スタッフ河合による「ヘンテコリンな生き物」のお話や、 企画展コーナーの見学、お土産にはオリジナルマグネットももらえます♪ 岐阜県美術館と合同の、いつもとはちょっと違った特別スクール。 創造の生き物たちを、作ってみませんか?   詳しい内容や応募はこちらから!   みなさんのご参加、お待ちしております!!   それでは、また!   Tweet

企画展からお便り7 ~ポストフィッシュ~
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企画展からお便り7 ~ポストフィッシュ~

配達はいたしません!! ポストフィッシュ ポストフィッシュは、体の模様が郵便記号の「〒」に見えることから、 名付けられました。 コイ科の淡水魚で、タイやマレーシア等の東南アジアに生息しています。   当館では、豊川市赤塚山公園(ぎょぎょランド・アニアニまある)より、 8cnほどの小さな個体と、15cmほどの大きな個体をお借りして、展示しています。 とくに注目して頂きたいのが、15cmほどの大きな個体。 渋く味のある顔つきが何とも言えません。 当館のコイ好きスタッフをも唸らせる個体です。   食欲旺盛で、ついついエサを与えすぎてしまうことから、 バックヤードには「給餌は腹八分でお願いします」と注意書きがあるほどです。 さて、このポストフィッシュ。 海外では模様が工具のスパナに見えることから「Spanner barb」や、 英字のTに見えることから「T-barb」と呼ばれています。 でもやはり、ここ日本では郵便記号の「〒」ですよね。   勝手ながら、名古屋駅前の新しい顔「KITTE名古屋」のマスコットキャラクターとして、 このポストフィッシュを推薦いたします?!     Tweet

企画展からお便り6 ~オジギソウ~
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企画展からお便り6 ~オジギソウ~

こんにちは 河合です。 第6弾はこちらの生き物。 五感で感じて、生き物の名前の由来を知るコーナーから これは皆さんよく知っているようですね。 企画展の会場内でも「学校にあるよ」とか「おばあちゃん家にあった~」 「懐かしいわ~」なんて声をよく耳にします。 かつては学校用の教材にもなったみたいで、 私が子供の頃もよく見かけ遊んだ記憶があります。 聞きなれた名前なのであまりヘンテコリンに感じないかもしれませんが、 よ~く考えてみると面白い名前じゃないですか?   名前は「オジギソウ」。 何かがふれたり、振動を感じると葉を閉じて葉の柄がお辞儀をするように垂れ下がります。 これが名前の由来で、漢字では「お辞儀草」と書きます。 夜になると葉を閉じることから「ネムリグサ(眠り草)」という別名もあります。 ちなみに学名はMimosa pudicaで「pudica」は「内気な」や「恥ずかしがる」の意味があります。 中国名では「羞恥草」と書くそうです。   おまけに オジギソウの花言葉は「繊細な感情」「感受性」「敏感」だそうです。 なんか納得ですよね(笑)     皆さんよくご存じのこの植物ですが、少しだけウンチクを紹介します。 ブラジル原産、マメ科の植物で本来は毎年花を咲かせる多年草です。 6~8月くらいにピンク色のかわいらしい花を咲かせます。 冬でも温度管理をして育てれば一年中楽しめますが、 日本では冬に枯らしてしまい主に夏の間だけ楽しむ1年草として扱われることが多いです。 オジギソウが日本にやってきたのは1843年(天保14年)だとか! 江戸時代から親しまれている植物なんですね。   ところで少し疑問がわいてきませんか? なぜ、オジギソウはおじぎをするのでしょうか?   「他の生き物に食べられないように身を守る」 「雨や風から身を守る」 「光合成のための光の量を調節する」などが理由だとか。 お辞儀をする仕組みは、面白いけど少し難しいので簡単に紹介します。     何かの刺激を感じる → それが電気信号で主葉枕という場所に伝わる →   → 細胞内タンパク質が変化を起こす → 細胞内の水が移動する →    → お辞儀をする   このような仕組みになっているそうです。 だから元に戻るためには少々時間がかかり、10~20分くらいたつと元の状態に戻ります。   どうしてもオジギソウの葉の構造上の仕組みから、 連続でさわるとお辞儀しなくなってしまいますが、定期的にオジギソウの株を 入替えてオジギソウを休ませながらローテーションしています。 さわっても反応しないこともありますが、ご了承ください。   ではでは。     Tweet

企画展からお便り5 ~ホテイウオ~
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企画展からお便り5 ~ホテイウオ~

恵比寿さま? 大黒さま? 布袋さまー! ホテイウオ ホテイウオは、七福神の布袋様に姿かたちが似ていることから名付けられました。 水族館で展示している個体はまだとても小さく、親指の爪ほどの大きさしかありません。   小さくてとてもカワイイ!。。。と思いきや、意外とシブイ顔つきです。 正面から見ると全身が顔です。 例えるなら、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」で「オイ」とだけ言う頭のおばけ、 「頭(カシラ)」でしょうか。 今回、企画展で展示している個体は、北海道の「おたる水族館」からやって来ました。 (おたる水族館の皆様。お借りしたホテイウオは、岐阜で元気に過ごしています!) というのも、ホテイウオは本州の北部や北海道など、冷たい海に生息する魚です。 そのため、冬でも水槽をクーラーで5℃に冷やして、飼育をしています。   さて、このホテイウオですが、成長すると40cmにもなります。 北海道ではゴッコと呼ばれ、冬には鍋の具材として大変人気があるそうです。 こんなカワイイ、ホテイウオ。是非とも一度、味わってみたいデスなぁ。       Tweet

企画展からお便り4 ~謎の生物?~
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企画展からお便り4 ~謎の生物?~

こんにちは、河合です。 さてさて次はこの生き物ですよ~。   じゃーーーーん。 なにこれ?生き物? 見た目は何じゃこれ!? だけど立派な生き物ですよ!   これは企画展会場内の最後にある あのコーナー 「なまえ」を付けてみよう!の生き物です。 この企画は生き物の情報を読んで、生き物を観察して自分で名前をつける みなさんに参加していただくものです。 生き物の基本情報は、会場内にもありますが こちらでも紹介します。 知る人ぞ知るこの生き物・・・ さてさて気になるこの生き物の名前は アデヤカキンコ(流通名:シーアップル)です。   艶やかなキンコです。 えっ?キンコって何?ってなりますよね。 棘皮(きょくひ)動物でキンコ科に属する海産動物で、ナマコの一種。 少し余談になりますが、 キンコという名の生き物が東北地方や北海道に生息しています。 体型はずんぐりして背や腹の区別がはっきりしないナマコで 口の周りには触手があり、姿はこのシーアップルによく似ていていますよ。   さて、話を戻して このコーナーは、展示期間約90日で約170件の応募があり、 多くの方に参加していただきました。 この中から面白い!よく観察した!っていう作品を40点選んで、 このコーナーに展示させていただきました。   例えば 見た目由来の名前「ドラゴンフルーツミタイ」「シンゾウ」 毒由来の名前「ポイズンナマナマ」「ドクザクロ」「ハデナジャガイモ 」など。 個人的にユニークな発想だな~と思った名前は 「花火ドカン!」「ヨッパライ」 皆様個性あふれるネーミングをありがとうございました。   2月中旬にシーアップルは展示替えします。 次回は、この生き物(標本展示) 次はどんな名前をつけますか? 又のご参加をお待ちしております。   また展示終了が近くなったらブログでこの生き物の名前を紹介します。 それまではみなさん、この生き物の名前を考えて投稿してくださいね。   ~おまけの情報~ ヘンテコリンな「こよみ水槽」の生き物が 戌年にちなんだ犬の牙をもつ魚 アルマータス・ペーシュカショーロ から、 バレンタイン・ホワイトデーにちなんだキスをする魚 キッシンググラミー に展示替えしています。 運がいいとこの魚のキスシーンが見られるかも!! あっ でもこの魚のキスは「オス同士の闘争の行動」です。   この展示は2/1~3/14までの予定です。 展示生物を少しずつ変えていくので、また遊びに来てくださいね。 ではでは。       Tweet

企画展からお便り3 ~ジッサ、ババサ~
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企画展からお便り3 ~ジッサ、ババサ~

そんなに老け顔かな〜? ジッサ、ババサ(オイカワの別名) 川で魚捕りしたことのある方なら、きっとこの魚も捕まえたことがあると思います。 そぉ、オイカワです。 繁殖期以外は地味な魚ですが、 川底の藻を喰む時には、メタリックのボディーがキラリと光ります。   さて、そのオイカワ。 オスは繁殖期になると、追星と呼ばれる白いつぶつぶが見られます。 この追星が「しみ」を連想させることから、 「ジッサ」や「ババサ」という地方名がついたという説があります。 そんなに老け顔ですか?いえいえ、そんなことありませんよね。 オイカワの別名は、その他にも 「オイダジジ(揖斐郡池田町)」、「ババカイ(多治見市他)」、 「ヘイシロイ(郡上市美並町)」、「シラハエ(高山市)」、 「チョロバエ(郡上市)」、「ニガバエ(関市)」などなど、 岐阜県魚類方言集(※)によると42にものぼります。   それだけオイカワは、地域に馴染みの深い魚、という証ではないでしょうか。 みな様もぜひ、追星のあるオイカワが「ジッサ」や「ババサ」に見えるのか、 観察をしてみて下さいね。   ※金古弘之:わたしのまわりの魚たち(岐阜県魚類方言集), 1984.   Tweet

企画展からお便り2 ~パンケーキリクガメ~
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企画展からお便り2 ~パンケーキリクガメ~

こんにちは、河合です。 さてさて「企画展からお便り」 次はこの生き物ですよ~。 名前はパンケーキリクガメ。 なんてかわいらしい名前なんでしょう。 というか美味しそうな名前…。 この生き物の特徴をよくとらえた、素敵な名前ですよ。 パンケーキガメともいいますが、 この名前の由来は甲羅の形と柔らかさから。 リクガメの甲羅というと、だいたいはこんもり高く盛り上がり そして硬いんですが、このカメはパンケーキのように偏平で、 他のリクガメとは違って柔らかいのが特徴なんです。 形も質感もまさにパンケーキ!!   なぜこんな甲羅をしているのかというと その秘密は、生息環境と生態にあるんです。 ケニアやタンザニアなどアフリカ南部の低木の生える岩場に生息しているこのカメは、 岩の割れ目などの隙間に入り込みやすい形の甲羅をしていて、 すきまに逃げ込んだ時に外敵から引っ張り出されないように 体を膨らませるために甲羅に弾力があるんですよ。   この和名は、英名の Pancake Tortise の直訳になりますので 和名も英名もパンケーキとついています。 世界共通の名前の学名は、Malacochersus tornieri で 属名の Malacochersus は、「柔らかい陸のカメ」という意味なんですよ。   今回はこのへんで。 次回もお楽しみに!     Tweet

企画展からお便り1 ~ニジイロクワガタ~
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企画展からお便り1 ~ニジイロクワガタ~

こんにちは。企画展「そのなまえヘンテコリン」を担当している 体験学習チームの河合です。 企画展の中で生き物のことを伝えきれなかったので、 ブログで順番に紹介していきますよ。 まずは、私のお気に入りから。 七色に輝き、世界一美しいクワガタと言われているクワガタ。 この体の色はどうですかー。でき過ぎなくらい本当にきれいですよね。 英名はRainbow stag beetle(レインボースタッグビートル)と言います。 この色が特徴なんですね。   クワガタの中でも人気がある種類で、知っている人も多いのではないでしょうか? 会場内でも「ねぇ~!ニジイロクワガタがいる~」といった子どもの叫び声を耳にします。   このクワガタの有名な生息地は、オーストラリア北東部のクイーンズランド州です。 成虫の寿命も1年~1年半と長く、上手く飼育すれば2年、生きることもあります。 この見た目と飼育のしやすさが人気の秘密なのかもしれません。   ここまでの説明で「ニジ(虹)」「レインボー」の名前の由来はわかりましたが、 そもそもクワガタの名前の由来ってなんでしょう? カブトムシは、戦国武将の武具である兜(かぶと)が名前の由来で兜虫。 クワガタは、兜についた角状の飾りを鍬形(くわがた)といい、 クワガタの大あごの形がそれに似ていることから、クワガタと名付けられたそうです。   おまけに英語ではstag beetleと呼びます。 「stag」が雄鹿、「beetle」が甲虫という意味で、 クワガタの大あごを鹿の角になぞらえたものです。   1回目の生き物の紹介はこれでおしまいです。 次はどの生き物を紹介しようかな? こうご期待!   話は変わりますが、年末年始の期間中にトト・ラボで実施していた 企画展特別イベント「なぜ?どうして?このなまえ!」はいかがでしたか? スタッフがクイズやカードを使って生き物の名前のお話をしていましたよ。 では、また。     Tweet

企画展「そのなまえヘンテコリン」開催中!
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企画展「そのなまえヘンテコリン」開催中!

みなさんこんにちは。展示飼育部の真田です。 アクア・トト ぎふでは昨年12月16日より、 企画展「そのなまえ ヘンテコリン ~へんな名前の生き物たち~」がスタートしました。 今回の企画展のテーマは、その名の通り「生物の名前」です。   生物には、それぞれ固有の名前(種名)が付けられています。 生物に名前を付けることで、その生物を認識したり、 他の生物と区別することができます。   生物には世界的に通用する「学名」があります。 また、日本国内で通用する生物の名前には「和名」あるいは「標準和名」があります。 さらに、それぞれの地域で呼ばれている「地方名」、 商業的に使われている「商品名」や「流通名」など、 用途によって使い分けられています。   今回の企画展では、へんてこりんな名前を持つ生物にスポットをあて、 名前の由来や特徴を、かわいいイラストとあわせて紹介しています。 命名した人々の、ユニークなネーミングのセンスを感じとっていただければ幸いです。   この企画展の開催にあわせて、ヘンテコリンな名前の生き物を このブログで紹介していきます。   ではでは、お楽しみに!     Tweet

パスファインダー
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パスファインダー

現在開催している企画展「世界のナマズ大紀行」ですが、 以前にブログで紹介したアストロブレプス、覚えていただいているでしょうか? 元気かどうか心配で冷や冷やの毎日ですが、 ある朝様子を確認したところ、こんな状態になっていました。 なんと、産卵していました。 残念ながらオスがいなかったので、この卵は未受精卵になります。 非常に悔やまれます。 以前のブログでもお伝えしましたが、 この魚に関する情報はほとんど見当たりません。 アクア・トト ぎふにおいても今回が初めての飼育、 初めての産卵の記録であったわけですが、 産卵についていえば国内外探しても、恐らくないのではないでしょうか。 どのような水温で維持すれば良いのか、 どのようなエサをあげれば良いのか、ずっと手探りな状態で、 どうにかこうにか道を切り開いていくような感じでしたが、 産卵してくれたということは飼育方法として間違っていなかったようです。 卵の大きさは約3ミリ、卵数は59個でした。 体長が約5cmであり、その小さな体からこれだけの卵数を この大きさのまま産卵するとは考えにくいので、 最初はもっと小さい状態で産卵された卵が、水を吸って大きくなるのでしょうか。 また、卵の粘着性についていえば、アクリル面に付着したり、 卵の表面に砂利が付着したりしている状況でした。 本来の生息地では、川の上流の流れのある場所に生息しているようなので、 卵が流されないように石にくっつけるようにして産卵するのでしょうか。 このように色々想像を掻き立てられます。 親の様子を観察していても たまたま卵の近くにいるものの、保護している様子ではありませんでした。 未知な魚とともに過ごしたその日々は初物尽くしでしたが、 最高の贈り物をもらったように思えます。 Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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