おもしろ飼育コラム

企画展「世界のナマズ大紀行」 ラストスパート
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企画展「世界のナマズ大紀行」 ラストスパート

早いもので、企画展「世界のナマズ大紀行」も 少しずつ終りの時期が近づいてきました。 7月から始まったこの企画展も、最初の頃とは展示種が入れ替わっています。 ナマズ類はとにかく種数が多いので、 少しでも多くの種を皆様に見ていただきたく 展示種の入れ替えをしてきました。 最初のほうに企画展をご覧になられた方は、 もう一度ご覧いただければ幸いであります。 長い期間展示していると、当然水槽も少しずつ汚れてきます。 例えば、今回の企画展で一番大きな水槽である ブルーカンディルの水槽は、 ここまで大きな水槽だと掃除をするのも少し時間がかかります。 他の水槽では上から手を伸ばせば掃除できますが、 この水槽ではそうはいかないので、こんな感じで掃除しています。 カンディルというと獰猛な肉食魚のイメージがあり、 中に入ったら襲われたりするのでは?と心配していました。 しかし、掃除しているとコツコツぶつかってはきますが、 襲いにきている感じではないようです。 カンディルにも色々種類がいますので、 もっと獰猛なカンディルだと状況も変わってくるかもしれませんが。 ブルーカンディルは、とにかく忙しなく泳ぎまわるので、 印象に残っている方も多いかと思います。 印象に残ると言えば、 “ハトを丸のみする”といわれているヨーロッパオオナマズ。 こちらの個体は2009年に秋篠宮殿下より下賜された個体で、 満を持してこの企画展で登場しました。 まだまだ成長の途中なので迫力ある大きさはお伝えできませんが、 ナショナルジオグラフィック様のご協力により、 衝撃的な映像とともに展示しておりますので、こちらも見逃せません。 一方でこの企画展の開催中に、同じくナマズの一種である コリドラスの仲間が繁殖しました。 バックヤードツアーに参加されたことがある方は 繁殖の様子をご存知かもしれませんが、 卵から少しずつ成長していく過程をご覧ください。 まだ体の模様はぼんやりとした感じで、親の個体と比べても コリドラスらしさは足りないですが、およそ半月で一気に大きくなりました。 約3か月経過した先日、繁殖した個体を展示に出しました。 このあたりのコリドラスの仲間は、 ピラニアの展示している水槽で一緒に展示しています。 よく見ると水槽の底のほうを泳ぐ小さな個体が観察できるので、 ぜひ探してみてください。 常設水槽で展示している個体は、 どうしても成魚だけに偏るところがあります。 その理由としては、小さい個体では展示しても見えにくい、 物陰に隠れてしまう、他の魚に襲われる危険がある、 まだ餌をしっかりと取るための力がない、など色々です。 ただ、色々な魚が色々な大きさで観察できるのが、 自然の川のありのままの姿に思います。 体の大きさによって利用する環境が少しずつ違ったりするので、 成魚や未成魚、さまざまな成長段階の魚をみることができる、 そのような光景を水槽の中でも表現できると 展示にも深みが出るような気がします。 アクア・トト ぎふで繁殖した魚は、 ある程度大きくなった段階で、皆様にご覧いただけるように なんとか工夫をしていきたいと思います。 Tweet

これもナマズの仲間?
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これもナマズの仲間?

暑い夏もおわり、秋の気配が日に日に濃くなってきました。 この夏からスタートした企画展「世界のナマズ大紀行」も、 夏休みに多くの方にご覧いただきました。 今回の企画展では、世界中にいるナマズの仲間を紹介しております。 企画展の展示以外にも、館内の常設の水槽には たくさんのナマズの仲間がいますので、改めて注目していただくために このように種名板も色を変えております。 諸説ありますが、日本には13種のナマズの仲間がおり そのうち9種のナマズを、この企画展の開催中に展示予定しています。 そして世界には、ユーラシア、アフリカ、オセアニア、南米、北米の 各大陸にナマズの仲間が生息しており、約3,700種いるといわれています。 さらに、毎年新種が報告されているというので驚きます。 今回の企画展を開催するにあたり、 限られた水槽とスペースで、いかにナマズの多様性を表現するか悩みました。 分類群ということで整理すると、 絶滅したものも含めると全体で42科に分類されており、 今回の企画展では常設展示のものも含め、30科のナマズを展示しております。 種類数や個体数でいくと、約80種630個体ほどになります。 今現在、世界で一番多くのナマズの仲間がみられる場所といっても 過言ではないでしょう。 多種多様なナマズを展示すべく 企画展が始まるまでのおよそ半年の準備期間で情報を収集し、 各方面からご協力いただきナマズを収集しました。 海外のものを現地までということはなかなかできませんが、 日本のものは可能な限り協力を得て収集しました。 レイアウトに使う砂や流木や石も、 ナマズの生息地で収集したものもあります。 他にもナマズ類の産卵行動を撮影したいと思い、 ナマズやビワコオオナマズの産卵を見るために 現地まで何度か足を運びました。 そして、当館のスタッフがナマズの産卵動画の撮影に成功しました。 もちろん今回の企画展で使わせていただいております。 日本のナマズについては、こうやってこだわりを追求できるのでいいですね。 そして、今回の企画展で早めに紹介しておきたい種がいます。 アストロブレプスというナマズの仲間です。 南米に生息しており、川の上流の渓谷のような場所で見られるようです。 そのため、水温もやや低めを好みます。 見た目も変わっており、狭いところや石の裏などに入り込んで くっついたりできるようになっております。 泳ぐときも底を這うようにして移動します。 このナマズはごくまれに日本に輸入されるようですが、 専門の方でもはじめてみたという声が多くありました。 渓流のような場所にいるので採集も困難であることや、 低めの水温を好むため南米から日本へ輸送する途中に 水温があがってしまうと死亡してしまうことが多いので、 冬場でないと輸入が難しい、などの事情もあるようです。 このように色々な問題が多いので、 日本では取り扱いを避ける場合が多いとのことです。 今回の企画展ではなんとか一個体展示できておりますが、 今まで飼育したことのない未知の魚です。 今後どうなるかわかりませんので、 ぜひ今のうちにご覧いただきたいと思います。 Tweet

「世界のナマズ大紀行」フォトスポット
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「世界のナマズ大紀行」フォトスポット

こんにちは。 現在開催中の企画展「世界のナマズ大紀行」、もう御覧になりましたか? この企画展、1Fの企画展エリアだけでなく、 館内のいろいろな場所でナマズに関する展示をしています。 3F中央のブースでは、 「人とナマズとの文化的なかかわり」として ナマズにまつわる絵画やお守り、おもちゃなどを紹介しています。 ここの展示で私が一番気に入っているのがこの兜です(写真ですが)。 左は「銀鯰尾兜(ぎんなまずおかぶと)」。 ナマズの尾に似た形からこの名がついたそうですが・・・長い! 127cmあります。 武将前田利長の物だそうですが、合戦の時にはさぞかし目立ったことでしょうね。 右は盛岡藩主である南部家伝来の「鯰尾兜(なまずおのかぶと)」。 こちらはフォルムがかっこいい! アメコミ映画に登場するダークヒーローのようです。 主人公より人気が出るやつですね。 さて、この写真の前には、床几(しょうぎ)が置いてあります。 床几とは、戦国武将がよく座っているこれのこと。 実はこの椅子、写真撮影用に用意したものなのです。 床几に座って背筋を伸ばし、隣にもう一人が立つと・・・ おお、これは凛々しい! 兜をかぶり、合戦に赴く若武者たちのようですね。 本当はこの兜、レプリカを作って皆様にかぶっていただきたかったのですが、 ご覧のように兜はとても長く、そして水族館の天井は低い。 小さなお子様はよいのですが、 大きいお友達が実物大の兜をかぶって立ち上がると、 天井に衝突する事故が頻発すると考え、このような形になりました。 ここをお通りになる際はぜひ!ここで写真を撮ってくださいね。 インスタ映えすること間違いなしです。多分。   Tweet

待 ち ぶ せ る
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待 ち ぶ せ る

みなさんこんにちは。 今年の夏は天候に恵まれず、ことごとく外出できなく、 あっという間に夏の終わりを感じて悲しいです(泣)   そんな悲しみを癒してくれる、面白い魚をご紹介します。   こちら「パカモン」です。    この「パカモン」は、 現在開催中の企画展「世界のナマズ大紀行」にて展示中でして、 その中でも、私が特にツボに入っている魚がこちらの「パカモン」なんです。   どこがツボなのかご紹介しますと、 まず一に見た目です。   この顔つきとひらべったい体が、独特でなかなかいいですよね。   次に、捕食行動です。 砂に潜り、獲物をまちぶせて襲うという習性をもっているために、 実はほとんど動かないです・・・・・・・・が!   捕食動画を撮影しましたので、是非ご覧ください!        いかがですか? 餌がもらえると思って、 ちょっと砂から出てきてしまったのが、ミスなのですが(笑) それでもなかなかの迫力だったと思います。     何にもない砂地を優雅に泳いでいる所に、 突然こんなのが現われる・・・。 食べられる側で考えたら恐ろしいですよね・・・!   待ちぶせ型の肉食魚は、普段じーっとしているのに 捕食する瞬間はものすごく勢いがよい、 そんなギャップがツボの一つです。   見た目もさることながら、名前もインパクト?親しみ?があるようで、 よくお客様から名前を呼ばれているのを耳にします。   「パカモン」は、現地名で “頭のつぶれた奇怪な魚” を意味するそうで、 現地の人もパカモン、パカモンと呼んでることを想像すると面白いですね。   更に、 よーーーくパカモンを観察してみると、   体表にたくさんの毛があるんです。   これは、カサゴ・ギンポ・フサアンコウの仲間などに共通する 皮膚が変化してできた「皮弁」(ひべん)によく似ています。   ナマズとアンコウでは種類が全く違いますが、 擬態することで、天敵から逃れ、 更には獲物の目をくらませて待ち伏せする魚たちに 共通する適応した形なのかもしれません。     では最後に、   こちら 餌を口にくわえたまま、 3分くらい動かなくなってしまったときのパカモンの写真です。   餌をあげるそぶりを見せると、くわえたまま餌を狙う反応をしてたので、 恐らく自分の口に餌があることに気づいていなかったかと思います・・・。   おそろしいほどにゆるい(笑)   パカモンの面白さ伝わりましたか? 他にも、世界の多種多様でユニークなナマズたちが大集合しておりますので、 是非見に来てくださいね。   では、みなさんをお待ちぶせています! ツイート

【命をつなぐ大作戦通信 Vol.4】最小のヘビ
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【命をつなぐ大作戦通信 Vol.4】最小のヘビ

みなさん、こんにちは! 7月に入り、開催中の企画展「命をつなぐ大作戦!」 の終了までいよいよ1週間をきりました。 このまえ始まったばかりなのに、、、。 3ヶ月って 早いですね。 そんなこんなで この「命をつなぐ大作戦通信」も 今回が最後になるのかな? それで、今回はですねー 「ブラーミニメクラヘビ」 について 書こうかと思います。 実はこのヘビ チラシにも載っているんです!  そして、 企画展の初めのタイトルにもいます! ブラーミニメクラヘビは 日本で見ることのできる最小のヘビです。 ミミズみたいに見えますが ちゃんとしたヘビなんです!!! 沖縄や奄美諸島では、野生で見ることができます。 パッと見は、ミミズ。 でも、 よーーーーく見てください。 (この写真では、上が頭で下の先がとがっているほうがお尻です) 体の表面は乾いたウロコで覆われており、 動くときはヘビのように体をくねくねとしながら動きます。 動きながら下をペロペロと出したりもします。 この、ブラーミニメクラヘビの属すメクラヘビ科は ヘビ類の中ではもっとも早い時期に 他のヘビの仲間から分岐し、 原始的な特徴を残しつつ 独自の進化を遂げてきたと考えられるヘビ。だそうです。 全世界の熱帯域を中心に分布しているメクラヘビ属のうち 日本でみることのできるのは ブラーミニメクラヘビだけ!! しかも、 ヘビ類の中で 唯一、メスしかいない種なのです!! 唯一、オスのいない種なのです!! こんな魅力たっぷりのヘビを 企画展で飼育することができ、 いろいろと驚くことがいっぱいありました。 ので、 それを紹介していきます!!! まず、ちゃんと黒い目がありました!! まんまるでとてもチャーミングです。 次に、エサです。 なにを食べるかといいますと・・・ 「シロアリ」 です。 私たちはシロアリと聞くと あまり良いイメージはしないと思いますが、 ブラーミニメクラヘビはシロアリしか食べません!!! (アリの幼虫とかも食べるようなんですが、当館ではシロアリしか食べませんでした) 捕食している動画をとることができたので ご覧ください↓ 入れた瞬間に、においを察知してか よく動くようになり、 目で見てというより においでシロアリを見つけると パクッと勢いよく食らいついていきました。 (よく食べるんですが、動画を撮るのに苦労しました笑) そして最後に、 ヘビなんで脱皮もします!!     皮がとれてきてます!! そして、脱皮殻がこちら↓   意外と綺麗に残ってて感激です!! ヘビのうろこがしっかりわかります。 そして、脱皮が終わったら ピカピカのツルツルになっていました!! さて、こんな感じで とても魅力たっぷりの ブラーミニメクラヘビの展示がもうすぐ終わってしまいます! 最終日が7/9(日)までと迫ってしまいました。 残りわずかとなってしまった 「命をつなぐ大作戦」!!!!!!!! ブラーミニメクラヘビ以外にも もちろん 魅力たっぷりの生物を展示してますので ぜひとも足を運んでくださいね!! それでは、これで!!     ツイート

【命をつなぐ大作戦通信 Vol.3】長くて語れなかった話をここで
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【命をつなぐ大作戦通信 Vol.3】長くて語れなかった話をここで

どうもこんにちは。 今回は企画展の中で紹介したかったけど、 説明が長くなりすぎるために紹介しきれなかった話なんかを 書いていこうと思います。    本題に入る前にまずはこちら。  ここでは同じ種類なはずなのに、性が違うだけで、 見た目がかなり変わるという生き物を紹介しています。   魚類ではほとんどオスが派手な種類が多く、 その中でもはっきりした魚類の例として、 キュウセンのオスと     メスを展示しています。    何も知らなかったら別の種類と思ってしまうほど オスとメスで違いますよね~。 魚類だけではなく、 他の動物の例も写真にて紹介していますが、  動物のオスは性にこだわり、とことん「オスだぞ!」という 派手なアピールをしているのだなーと思いますよね。   じゃあヒトはどうなんだろう、と考える機会の一つになればと思います。   そして本題はここから・・・。 ある一部の魚類には、  生まれつきの性を途中でガラッと変えてしまうことが できるものがいるのです。 そう、それがこちら   「ファンタスティックな性転換」って書いてありますが このキャッチフレーズは担当者お気に入りです。 この展示ブースでは、いわゆる「性転換する魚たち」を展示しています。 性転換する魚にも様々な種類がいるのですが 今回選んだ種類は こちらのスミレナガハナダイなどのハナダイと呼ばれる仲間で、 こちらはスミレナガハナダイのメスです。     ハナダイの仲間は一匹のオスが 複数のメスを引き連れるハーレムを作って繁殖を行います。 (一夫多妻制ともいいます) さらに、オスがいなくなってしまうと ハーレムの中の一番体が大きいメスがオスに性転換して ハーレムを作るようになります。 こちらがオスです。   とても綺麗な色をしてますが、 体が大きく、より派手な色をしているので それだけ天敵に見つかりやすくなってしまうリスクがあります。 そのため体の小さいうちはオスにならず、 メスとして繁殖に参加します。 より多く自分の子孫を残すという点で、優れた戦略ですね。   さらにいうと、 オスになるためにはハーレムのオスがいなくなり、 自分の体が一番大きくなるという条件を 満たすことができなければいけませんが、 オスになることができればハーレムを作って、 より多くのメスを獲得して自分の子孫を残すことができるので、 同じ種の中でも、生存するのに有利な子孫が残る とも考えられます。 そのため、 ハナダイの仲間では生まれつきオスは存在せず、 みんなメスから成長して、のちに性転換をしてオスになるようです。 このようなメスからオスに性転換することを 「雌性先熟」といいます。   このハナダイのほかにも 性転換する魚たちを展示していますが、 その中でも例外が存在するのです。 それがこちら。  魚についた寄生虫などを食べて掃除する魚として有名な 「ホンソメワケベラ」です。 この魚も「雌性先熟」の種類なので、 メスからオスへ性転換するはずが・・・。    一部のホンソメワケベラで 生まれながらにして、 オスが存在することがわかっています! 先ほどのお話のように性転換の競争が繰り返されると、 体の小さいオスは子孫を残すことができず、 淘汰されてしまうはずですが、 どうしてはじめからオスである小さいオスも 子孫を残せるのでしょうか。   実はホンソメワケベラの小さいオスは 大きいオスがもつはずのハーレムを持たず、 ハーレムを追跡して繁殖する瞬間に飛び込んで 自分の子孫を残すんです。 これを「スニーカーオス」と呼びますが、 この戦略が一部のオスで成功しているので 「雌性先熟」のホンソメワケベラですが 生まれながらのオスが存在しているんです!! このほかにも、 オスにもメスにもなれちゃうなんて魚もいます。 このように一筋縄ではなく、 あの手この手を使った戦略が 「性転換のファンタスティック」なとこなので、 少しでも面白いと思っていただけたらなと思います。   話が長くなりましたが、 なによりこんなストーリーがあることが 長年の研究によって明らかにされてきているといことも すごいなーと伝わればいいなと思っています。   それではまた次回のブログをお楽しみに。         ツイート

【命をつなぐ大作戦通信 Vol.2】トトラボでゲーム
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【命をつなぐ大作戦通信 Vol.2】トトラボでゲーム

みなさんこんにちは!! はやいもので、 企画展「命をつなぐ大作戦!!」も 残り1か月となりました。 始まってから、 展示している生物たちに 少しずついろいろな変化がありましたので ちょっと、お話ししますね!! まず、 無精卵を子どもに食べさせる 「イチゴヤドクガエル」ですが、 展示水槽の中にあるプロメリアという植物の中に、 たまに入っているんです!! 最近は、真ん中ではなく その後ろの葉の間にいることが 多くなっていましたが・・・ 入っているところが見れたらラッキーです!!! 続いて、 メスだけで卵を産んでしまう 「オガサワラヤモリ」ですが、     なんと!! 卵が 産まれました!!  本当にメスだけで卵を産むところを実際に見ることができて 感激です!!    まだ、お腹に卵を持っているであろう個体もいるので また産むかもしれません!! そして、 企画展ブースの一番奥、 テルマトクロミス・ビッタータスですが、 貝の中にはいっているところを見ることができました!!   残念ながら、まだ、繁殖行動は見られていませんが、 少しずつ役割が決まってきたのではないかと思われます。 こんな感じで、少しずつですが 企画展開催中にもいろいろな変化が起こっています!! 残り1か月、 はじめとは少し違った生き物たちの様子も 見に来て下さいね!!! あ、 あとですね、 ちょっとしたイベント(ゲーム)を考えてみました!! 題して、 「命をつなぐ大作戦ゲーム!」 (↑そのまま笑) 企画展終了までの 土・日・祝 トトラボにスタッフがいる 12:30~15:00 の間に、 トトラボにきていただくと 企画展のゲームができます!! しかも、参加してくれた方には こちら↓ 企画展オリジナルのシールもプレゼントしています!!!! 気になるゲームの内容は、   「早口ことばにチャレンジ!」 イトウナガクビムシ、イワナナガクビムシ、ヤマメナガクビムシ と、言えるか 「いきものどーこだ?」 白黒の細密画をみて、どこに生きものがかくれているのかを探す という内容です。 企画展終了までの土日祝で、しかも時間も限られているので 是非ともゲームにチャレンジしに その時間は、トトラボに足を運んでくださいね!! ちなみに、「いきものどーこだ?」の絵ですが 最近流行りの大人の塗り絵として トトラボと 平日はものづくりの部屋に置いてあります。       ぜひ、家に持って帰って 塗り絵にもチャレンジしてみてくださいね!! 大人の塗り絵って書いてありますけど、 もちろん小さなお子様でも塗っていただけます! みなさんに楽しんで頂けたらうれしいです!! ということで また、次回もおたのしみに!!!     ツイート

【命をつなぐ大作戦通信 Vol.1】オスメス合体特集
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【命をつなぐ大作戦通信 Vol.1】オスメス合体特集

みなさん、こんにちは!! 今回のブログでは、 開催中の企画展「命をつなぐ大作戦~生き物たちの繁殖ストーリー~」 の展示の中からここ!!  オスとメスが合体しちゃう生き物の紹介をしていきます。 このコーナーでは2種の生物を紹介をしているんですが みなさん、ご覧になりましたか? 1つ目は、インパクト抜群の 「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」。 そしてもう1つは、 その隣でひっそりと展示している 「イトウナガクビムシ」 です!!! この2種の紹介をしていきましょう!! まずは、ミツクリエナガチョウチンアンコウですが、 このアンコウ、 暗くて広い深海に住んでおりまして、 効率よく繁殖をするために オスがメスを見つけると なんと 噛み付いて、そのままメスの一部になってしまうんです!! びっくりですよね!!   その模様をみなさんにわかりやすく説明するため 企画展では、映像を使って 小さいお子さんでも見てもらえるようにしました! そして、 オスがメスにくっついている本物を生きたまま展示!!!!! は できないので(笑) オスがメスにくっついている本物の“標本”を展示しています!!! かなりインパクトのある標本だと思います・・・   是非とも本物の 「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」 を見に来てくださいね!!   そして、もう一種 「イトウナガクビムシ」 ですが、 こちらは、アンコウの横に持ってきてしまったがゆえに、 ちょっと目立たなくなってしまいました。  が、 なかなか、魅力的な寄生虫なんです!!!!! 絶滅危惧種に指定されている寄生虫なんです! そして、 オスがメスにくっつくのは一緒ですが メスはイトウという魚にくっつくんです!! 2重に寄生しているんです! (これを「重寄生」といいます。)   そしてこの寄生虫、 スタッフのなかでも とても人気があるんです!!!!!! (一部の女性社員ですが・・・) なぜって気になりますよね? ね? こちらの写真をご覧ください。  よく見てみると、 「傘をさしている人」 に見えるんですよ(笑) 面白くないですか? さらに、 よーーーーーーーーく見てみると その傘の部分が  「星型」 になっているんです!!!!! そこに、私たちは 感動してしまったんです・・・ 「こんなにキレイな星になってるんだーーーー!!!」 「すごーーーーい!!!」 という会話が、 企画展準備中に繰り広げられていました(笑) これは是非とも みなさんにも見て頂かなくては!!! ということで、 こちらも本物の標本を展示しております。 ですが、 全長4㎜と とても小さく よーーーーーーく見ないと分からないため・・・ 企画展の展示スペースでは  のぞき穴をつくり、 そこに虫眼鏡を置き、 ちょっと本物よりも大きく見えるように 展示しました!!!! ですが、 その意図がうまく伝わらず ご覧になった方は 「ふーーん」 くらいで終わっていたと思います・・・ ですので、 今お話ししたことを頭に入れて もうご覧になられた方も、 そうでない方も、 「イトウナガクビムシ」 を、観察してみてくださいね!!! ちなみに、 イトウナガクビムシのことを みなさんに知ってもらいたすぎて、 こんなものも作ってしまいました!!!  企画展で紹介しきれなかったイトウナガクビムシの魅力を トトラボで紹介しています。 こちらのホワイトボードは随時更新していく予定です。 期間は決めていませんが なるべく、たくさんの生き物の紹介ができたらと考えています。 その第一弾が「イトウナガクビムシ」です!! 内容が変わる前に トトラボにも足を運んでみてくださいね!!! それでは、 次回の「命をつなぐ大作戦通信」もお楽しみに!!!       ツイート

命をつなぐ大作戦開催中!!!!
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命をつなぐ大作戦開催中!!!!

みなさん、こんにちは。  4月15日(土)から、新しい企画展が始まりました。 その名も 「命をつなぐ大作戦!!~生き物たちの繁殖ストーリー~」です!!       なんか名前からしてすごい壮大な感じですよね? そうなんです!! とても、壮大なテーマの企画展なんです。 テーマが大きすぎて・・・ どんな生き物を展示するのか、 どんなことを伝えるのか、 生物を決めたり、内容をまとめるのに すっっっっっっっっっごく、苦労をしました。笑 しかし、苦労したかいあって まぁなんとか、開始することができました!! そんな今回の企画展ですが、 「命をつなぐ」 ということで、 いろんな生物が子孫を残し、 その種が繁栄してきた方法を紹介しています。 いろんな方に読んでいただけるよう、 分かりやすく、できるだけ簡単にまとめたつもりです!! ぜひ、見に来てくださいね!! しかし、 ちょっとした問題もありまして・・・ 簡単にわかりやくすと 内容を削りに削ったもんですから、 伝えたいことがまだまだたくさんあるんです!!! と、いうことで 企画展で伝えきれなかったことを ブログやトト・ラボを利用して企画展の間、 みなさまに お伝えしていきたいと思います!!! どこまで伝えられるかわかりませんが 頑張って更新していきますので こちらのブログや ご来館していただいた際には、 トト・ラボにも足を運んでいただけたら嬉しいです。 では、最後にひとこと・・・ 企画展ブースに入ってすぐ目の前にある 「ミツクリエナガチョウチンアンコウの標本」 とても、インパクト大だと思います!!! ですが、その隣も見てみてくださいね、   ひっそりともう一つ 展示しているものがあるんです・・・ (アンコウの隣で、しかもモノが小さすぎて なかなか気づいてもらえてない気がしまして・・・) その正体については、また別の機会に じっくりとお話しすることにします!!! あ、企画展のブースにはちゃんと解説のってますんで!!笑   では、次回お楽しみに!!!       ツイート

生きた化石カブトガニ
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生きた化石カブトガニ

企画展「話題になった生きものたち」で展示中の生きもので、 今回紹介するのはカブトガニTachypleus tridentatus。   分類学的にヒトから遠く離れた生物ほどおもしろいと感じる私、 先日ブログで紹介したアルテミアに続いて、 今回のカブトガニも非常に楽しみにしていた生物です。 カブトガニは日本国内では、 瀬戸内地方や九州北部の沿岸に広く生息しており、 このうち岡山県笠原市や佐賀県伊万里市の繁殖地は 国の天然記念物に指定されています。 ただし多くの生息地で開発により生息環境が悪化し 個体数もかなり減ってしまっています。 そのため環境省のレッドデータブックでは 絶滅危惧Ⅰ類に指定されているのが現状です。 そんなこともあり、一体どんな環境で生息し繁殖しているのか、 以前から一度生息地を訪れてみたいと思っていた生物なのです。 カブトガニがなぜ話題になったのか調べてみると、 特徴的な硬い甲羅と長い尾からなる姿かたちが 大昔からほとんど姿を変えておらず「生きた化石」と呼ばれており、 1970年代の生きた化石ブームに乗っかったそうです。 名前に「カニ」とは付くものの、 分類においてはカニよりもクモに近縁な生物であり、 古生代に栄えたと言われる三葉虫が祖先にあたるそうです。 たしかに似ているなぁと思って眺めています。   今回はオスとメスの2個体を飼育しています。   しかし、企画展開始時には上の写真のように 1個体のみの展示となっていました。 なぜなら、オスが環境に慣れないのかエサを食べなかったので、 慣れるまでの約2ヶ月間バックヤードで飼育していたのです。 そして企画展開始から遅れること1ヶ月半、 1月24日にやっとオスメス2個体での展示となりました。   ということで、オスとメスで外見がどう異なるのか、 写真で説明していきます。 まずは背面の全体像。 オス メス   どうでしょうか?? ほとんど同じに見えますが、オスは甲羅の頭部辺縁がへこんでいますね。 正面からだとなおさらわかりやすいですよ。 オス吻側   そして、さらに分かりやすいのがこちら。 腹部の写真。 オス腹面   メス腹面   ポイントはオスの写真の緑色矢印!! オスの第2、3番目の脚がかぎ状なんです!! 他の脚はメスのものも含めて全てはさみ状ですよね。   抱合の際、オスがメスの上に乗るのですが、 この時メスの甲羅が当たる箇所のオスの甲羅がへこみ、 メスの甲羅をつかみやすいように オスの第2、3番目の脚がかぎ状になっているのです。   ただ、性別判定のポイントがわかっても だいたいの時間はこんな状態。。。  なかなか動いている姿を目にできませんが、 それでも時々アクリルガラスにもたれかかって ワサワサと動いていることがあります。 そんなラッキー!!な場面に遭遇したら、腹部をよく観察してみてくださいね。   メスの写真の紫色矢印のところが口になります。 エサを食べている様子も撮影したいのですが、 なんせエサに覆いかぶさってしまうので、撮影できず、、、   ちなみにこの写真を撮るために 昨年末に入社した新人に協力してもらいました。新人の手が写っていますね。 そのうちこの飼育日誌にも登場すると思いますので、 楽しみにしていてくださいね。     ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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