おもしろ飼育コラム

【命をつなぐ大作戦通信 Vol.3】長くて語れなかった話をここで
  • 企画展・特別展示

【命をつなぐ大作戦通信 Vol.3】長くて語れなかった話をここで

どうもこんにちは。 今回は企画展の中で紹介したかったけど、 説明が長くなりすぎるために紹介しきれなかった話なんかを 書いていこうと思います。    本題に入る前にまずはこちら。  ここでは同じ種類なはずなのに、性が違うだけで、 見た目がかなり変わるという生き物を紹介しています。   魚類ではほとんどオスが派手な種類が多く、 その中でもはっきりした魚類の例として、 キュウセンのオスと     メスを展示しています。    何も知らなかったら別の種類と思ってしまうほど オスとメスで違いますよね~。 魚類だけではなく、 他の動物の例も写真にて紹介していますが、  動物のオスは性にこだわり、とことん「オスだぞ!」という 派手なアピールをしているのだなーと思いますよね。   じゃあヒトはどうなんだろう、と考える機会の一つになればと思います。   そして本題はここから・・・。 ある一部の魚類には、  生まれつきの性を途中でガラッと変えてしまうことが できるものがいるのです。 そう、それがこちら   「ファンタスティックな性転換」って書いてありますが このキャッチフレーズは担当者お気に入りです。 この展示ブースでは、いわゆる「性転換する魚たち」を展示しています。 性転換する魚にも様々な種類がいるのですが 今回選んだ種類は こちらのスミレナガハナダイなどのハナダイと呼ばれる仲間で、 こちらはスミレナガハナダイのメスです。     ハナダイの仲間は一匹のオスが 複数のメスを引き連れるハーレムを作って繁殖を行います。 (一夫多妻制ともいいます) さらに、オスがいなくなってしまうと ハーレムの中の一番体が大きいメスがオスに性転換して ハーレムを作るようになります。 こちらがオスです。   とても綺麗な色をしてますが、 体が大きく、より派手な色をしているので それだけ天敵に見つかりやすくなってしまうリスクがあります。 そのため体の小さいうちはオスにならず、 メスとして繁殖に参加します。 より多く自分の子孫を残すという点で、優れた戦略ですね。   さらにいうと、 オスになるためにはハーレムのオスがいなくなり、 自分の体が一番大きくなるという条件を 満たすことができなければいけませんが、 オスになることができればハーレムを作って、 より多くのメスを獲得して自分の子孫を残すことができるので、 同じ種の中でも、生存するのに有利な子孫が残る とも考えられます。 そのため、 ハナダイの仲間では生まれつきオスは存在せず、 みんなメスから成長して、のちに性転換をしてオスになるようです。 このようなメスからオスに性転換することを 「雌性先熟」といいます。   このハナダイのほかにも 性転換する魚たちを展示していますが、 その中でも例外が存在するのです。 それがこちら。  魚についた寄生虫などを食べて掃除する魚として有名な 「ホンソメワケベラ」です。 この魚も「雌性先熟」の種類なので、 メスからオスへ性転換するはずが・・・。    一部のホンソメワケベラで 生まれながらにして、 オスが存在することがわかっています! 先ほどのお話のように性転換の競争が繰り返されると、 体の小さいオスは子孫を残すことができず、 淘汰されてしまうはずですが、 どうしてはじめからオスである小さいオスも 子孫を残せるのでしょうか。   実はホンソメワケベラの小さいオスは 大きいオスがもつはずのハーレムを持たず、 ハーレムを追跡して繁殖する瞬間に飛び込んで 自分の子孫を残すんです。 これを「スニーカーオス」と呼びますが、 この戦略が一部のオスで成功しているので 「雌性先熟」のホンソメワケベラですが 生まれながらのオスが存在しているんです!! このほかにも、 オスにもメスにもなれちゃうなんて魚もいます。 このように一筋縄ではなく、 あの手この手を使った戦略が 「性転換のファンタスティック」なとこなので、 少しでも面白いと思っていただけたらなと思います。   話が長くなりましたが、 なによりこんなストーリーがあることが 長年の研究によって明らかにされてきているといことも すごいなーと伝わればいいなと思っています。   それではまた次回のブログをお楽しみに。         ツイート
【命をつなぐ大作戦通信 Vol.2】トトラボでゲーム
  • イベント
  • 企画展・特別展示

【命をつなぐ大作戦通信 Vol.2】トトラボでゲーム

みなさんこんにちは!! はやいもので、 企画展「命をつなぐ大作戦!!」も 残り1か月となりました。 始まってから、 展示している生物たちに 少しずついろいろな変化がありましたので ちょっと、お話ししますね!! まず、 無精卵を子どもに食べさせる 「イチゴヤドクガエル」ですが、 展示水槽の中にあるプロメリアという植物の中に、 たまに入っているんです!! 最近は、真ん中ではなく その後ろの葉の間にいることが 多くなっていましたが・・・ 入っているところが見れたらラッキーです!!! 続いて、 メスだけで卵を産んでしまう 「オガサワラヤモリ」ですが、     なんと!! 卵が 産まれました!!  本当にメスだけで卵を産むところを実際に見ることができて 感激です!!    まだ、お腹に卵を持っているであろう個体もいるので また産むかもしれません!! そして、 企画展ブースの一番奥、 テルマトクロミス・ビッタータスですが、 貝の中にはいっているところを見ることができました!!   残念ながら、まだ、繁殖行動は見られていませんが、 少しずつ役割が決まってきたのではないかと思われます。 こんな感じで、少しずつですが 企画展開催中にもいろいろな変化が起こっています!! 残り1か月、 はじめとは少し違った生き物たちの様子も 見に来て下さいね!!! あ、 あとですね、 ちょっとしたイベント(ゲーム)を考えてみました!! 題して、 「命をつなぐ大作戦ゲーム!」 (↑そのまま笑) 企画展終了までの 土・日・祝 トトラボにスタッフがいる 12:30~15:00 の間に、 トトラボにきていただくと 企画展のゲームができます!! しかも、参加してくれた方には こちら↓ 企画展オリジナルのシールもプレゼントしています!!!! 気になるゲームの内容は、   「早口ことばにチャレンジ!」 イトウナガクビムシ、イワナナガクビムシ、ヤマメナガクビムシ と、言えるか 「いきものどーこだ?」 白黒の細密画をみて、どこに生きものがかくれているのかを探す という内容です。 企画展終了までの土日祝で、しかも時間も限られているので 是非ともゲームにチャレンジしに その時間は、トトラボに足を運んでくださいね!! ちなみに、「いきものどーこだ?」の絵ですが 最近流行りの大人の塗り絵として トトラボと 平日はものづくりの部屋に置いてあります。       ぜひ、家に持って帰って 塗り絵にもチャレンジしてみてくださいね!! 大人の塗り絵って書いてありますけど、 もちろん小さなお子様でも塗っていただけます! みなさんに楽しんで頂けたらうれしいです!! ということで また、次回もおたのしみに!!!     ツイート
【命をつなぐ大作戦通信 Vol.1】オスメス合体特集
  • 企画展・特別展示

【命をつなぐ大作戦通信 Vol.1】オスメス合体特集

みなさん、こんにちは!! 今回のブログでは、 開催中の企画展「命をつなぐ大作戦~生き物たちの繁殖ストーリー~」 の展示の中からここ!!  オスとメスが合体しちゃう生き物の紹介をしていきます。 このコーナーでは2種の生物を紹介をしているんですが みなさん、ご覧になりましたか? 1つ目は、インパクト抜群の 「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」。 そしてもう1つは、 その隣でひっそりと展示している 「イトウナガクビムシ」 です!!! この2種の紹介をしていきましょう!! まずは、ミツクリエナガチョウチンアンコウですが、 このアンコウ、 暗くて広い深海に住んでおりまして、 効率よく繁殖をするために オスがメスを見つけると なんと 噛み付いて、そのままメスの一部になってしまうんです!! びっくりですよね!!   その模様をみなさんにわかりやすく説明するため 企画展では、映像を使って 小さいお子さんでも見てもらえるようにしました! そして、 オスがメスにくっついている本物を生きたまま展示!!!!! は できないので(笑) オスがメスにくっついている本物の“標本”を展示しています!!! かなりインパクトのある標本だと思います・・・   是非とも本物の 「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」 を見に来てくださいね!!   そして、もう一種 「イトウナガクビムシ」 ですが、 こちらは、アンコウの横に持ってきてしまったがゆえに、 ちょっと目立たなくなってしまいました。  が、 なかなか、魅力的な寄生虫なんです!!!!! 絶滅危惧種に指定されている寄生虫なんです! そして、 オスがメスにくっつくのは一緒ですが メスはイトウという魚にくっつくんです!! 2重に寄生しているんです! (これを「重寄生」といいます。)   そしてこの寄生虫、 スタッフのなかでも とても人気があるんです!!!!!! (一部の女性社員ですが・・・) なぜって気になりますよね? ね? こちらの写真をご覧ください。  よく見てみると、 「傘をさしている人」 に見えるんですよ(笑) 面白くないですか? さらに、 よーーーーーーーーく見てみると その傘の部分が  「星型」 になっているんです!!!!! そこに、私たちは 感動してしまったんです・・・ 「こんなにキレイな星になってるんだーーーー!!!」 「すごーーーーい!!!」 という会話が、 企画展準備中に繰り広げられていました(笑) これは是非とも みなさんにも見て頂かなくては!!! ということで、 こちらも本物の標本を展示しております。 ですが、 全長4㎜と とても小さく よーーーーーーく見ないと分からないため・・・ 企画展の展示スペースでは  のぞき穴をつくり、 そこに虫眼鏡を置き、 ちょっと本物よりも大きく見えるように 展示しました!!!! ですが、 その意図がうまく伝わらず ご覧になった方は 「ふーーん」 くらいで終わっていたと思います・・・ ですので、 今お話ししたことを頭に入れて もうご覧になられた方も、 そうでない方も、 「イトウナガクビムシ」 を、観察してみてくださいね!!! ちなみに、 イトウナガクビムシのことを みなさんに知ってもらいたすぎて、 こんなものも作ってしまいました!!!  企画展で紹介しきれなかったイトウナガクビムシの魅力を トトラボで紹介しています。 こちらのホワイトボードは随時更新していく予定です。 期間は決めていませんが なるべく、たくさんの生き物の紹介ができたらと考えています。 その第一弾が「イトウナガクビムシ」です!! 内容が変わる前に トトラボにも足を運んでみてくださいね!!! それでは、 次回の「命をつなぐ大作戦通信」もお楽しみに!!!       ツイート
命をつなぐ大作戦開催中!!!!
  • 企画展・特別展示

命をつなぐ大作戦開催中!!!!

みなさん、こんにちは。  4月15日(土)から、新しい企画展が始まりました。 その名も 「命をつなぐ大作戦!!~生き物たちの繁殖ストーリー~」です!!       なんか名前からしてすごい壮大な感じですよね? そうなんです!! とても、壮大なテーマの企画展なんです。 テーマが大きすぎて・・・ どんな生き物を展示するのか、 どんなことを伝えるのか、 生物を決めたり、内容をまとめるのに すっっっっっっっっっごく、苦労をしました。笑 しかし、苦労したかいあって まぁなんとか、開始することができました!! そんな今回の企画展ですが、 「命をつなぐ」 ということで、 いろんな生物が子孫を残し、 その種が繁栄してきた方法を紹介しています。 いろんな方に読んでいただけるよう、 分かりやすく、できるだけ簡単にまとめたつもりです!! ぜひ、見に来てくださいね!! しかし、 ちょっとした問題もありまして・・・ 簡単にわかりやくすと 内容を削りに削ったもんですから、 伝えたいことがまだまだたくさんあるんです!!! と、いうことで 企画展で伝えきれなかったことを ブログやトト・ラボを利用して企画展の間、 みなさまに お伝えしていきたいと思います!!! どこまで伝えられるかわかりませんが 頑張って更新していきますので こちらのブログや ご来館していただいた際には、 トト・ラボにも足を運んでいただけたら嬉しいです。 では、最後にひとこと・・・ 企画展ブースに入ってすぐ目の前にある 「ミツクリエナガチョウチンアンコウの標本」 とても、インパクト大だと思います!!! ですが、その隣も見てみてくださいね、   ひっそりともう一つ 展示しているものがあるんです・・・ (アンコウの隣で、しかもモノが小さすぎて なかなか気づいてもらえてない気がしまして・・・) その正体については、また別の機会に じっくりとお話しすることにします!!! あ、企画展のブースにはちゃんと解説のってますんで!!笑   では、次回お楽しみに!!!       ツイート
生きた化石カブトガニ
  • 企画展・特別展示

生きた化石カブトガニ

企画展「話題になった生きものたち」で展示中の生きもので、 今回紹介するのはカブトガニTachypleus tridentatus。   分類学的にヒトから遠く離れた生物ほどおもしろいと感じる私、 先日ブログで紹介したアルテミアに続いて、 今回のカブトガニも非常に楽しみにしていた生物です。 カブトガニは日本国内では、 瀬戸内地方や九州北部の沿岸に広く生息しており、 このうち岡山県笠原市や佐賀県伊万里市の繁殖地は 国の天然記念物に指定されています。 ただし多くの生息地で開発により生息環境が悪化し 個体数もかなり減ってしまっています。 そのため環境省のレッドデータブックでは 絶滅危惧Ⅰ類に指定されているのが現状です。 そんなこともあり、一体どんな環境で生息し繁殖しているのか、 以前から一度生息地を訪れてみたいと思っていた生物なのです。 カブトガニがなぜ話題になったのか調べてみると、 特徴的な硬い甲羅と長い尾からなる姿かたちが 大昔からほとんど姿を変えておらず「生きた化石」と呼ばれており、 1970年代の生きた化石ブームに乗っかったそうです。 名前に「カニ」とは付くものの、 分類においてはカニよりもクモに近縁な生物であり、 古生代に栄えたと言われる三葉虫が祖先にあたるそうです。 たしかに似ているなぁと思って眺めています。   今回はオスとメスの2個体を飼育しています。   しかし、企画展開始時には上の写真のように 1個体のみの展示となっていました。 なぜなら、オスが環境に慣れないのかエサを食べなかったので、 慣れるまでの約2ヶ月間バックヤードで飼育していたのです。 そして企画展開始から遅れること1ヶ月半、 1月24日にやっとオスメス2個体での展示となりました。   ということで、オスとメスで外見がどう異なるのか、 写真で説明していきます。 まずは背面の全体像。 オス メス   どうでしょうか?? ほとんど同じに見えますが、オスは甲羅の頭部辺縁がへこんでいますね。 正面からだとなおさらわかりやすいですよ。 オス吻側   そして、さらに分かりやすいのがこちら。 腹部の写真。 オス腹面   メス腹面   ポイントはオスの写真の緑色矢印!! オスの第2、3番目の脚がかぎ状なんです!! 他の脚はメスのものも含めて全てはさみ状ですよね。   抱合の際、オスがメスの上に乗るのですが、 この時メスの甲羅が当たる箇所のオスの甲羅がへこみ、 メスの甲羅をつかみやすいように オスの第2、3番目の脚がかぎ状になっているのです。   ただ、性別判定のポイントがわかっても だいたいの時間はこんな状態。。。  なかなか動いている姿を目にできませんが、 それでも時々アクリルガラスにもたれかかって ワサワサと動いていることがあります。 そんなラッキー!!な場面に遭遇したら、腹部をよく観察してみてくださいね。   メスの写真の紫色矢印のところが口になります。 エサを食べている様子も撮影したいのですが、 なんせエサに覆いかぶさってしまうので、撮影できず、、、   ちなみにこの写真を撮るために 昨年末に入社した新人に協力してもらいました。新人の手が写っていますね。 そのうちこの飼育日誌にも登場すると思いますので、 楽しみにしていてくださいね。     ツイート
企画展「話題になった生きものたち ~なつかしくて新鮮!!~」
  • 企画展・特別展示

企画展「話題になった生きものたち ~なつかしくて新鮮!!~」

12月17日に始まった企画展「話題になった生きものたち~なつかしくて新鮮!!~」     今回の企画展はこのような年表から始まり、 誰もが「なつかしい・・・」と感じる生きものを選び、年代別に展示しています。 ということで、今回は企画展で展示している生き物の中で 最も古い年代のものを紹介します。   その名も「アルテミア」。 これで分かった方は、かなりの生きもの好きですね!!   「なつかしい・・・」と多くの方に感じていただくために、 別の名で紹介すると、、、 「シーモンキー」。 いかがでしょうか??   昭和40年代に一世を風靡したという、「シーモンキー」。 このアルテミア(通称:シーモンキー)は ホウネンエビモドキ科アルテミア属の総称で、甲殻類の仲間です。 ほとんどの甲殻類はキチン質を主体とする硬い甲殻で 身体を覆っているのに対し、このアルテミアは甲殻を持ちません。 塩水湖に生息しており、 Brine(塩水の) shrimp(エビ)という名でも呼ばれています。 乾燥に長期間耐えられる耐久卵を産み、  塩水に浸かると孵化する性質を利用して、 エサ生物として広く活用されているため、魚を飼育されている方には 「ブラインシュリンプ」と呼んだ方がおなじみかもしれませんね。   水族館職員の私は、孵化させたらすぐに エサ生物として活躍してもらう認識しかありませんでした。 「水田でみかけるホウネンエビに近い生き物」という知識はあったものの、 成体になるとどんな大きさなのか、どんな姿なのか、 実に基本的なことを楽しみに見守ることになりました。 ということで、企画展に向けてバックヤードで飼育を開始しました。   まずは塩水を容れた水槽で耐久卵を孵化させました。   誕生6日目   この頃は、甲殻類の初期の幼生「ノープリウス幼生」といって 成体とは異なる形態です。 それでも、甲殻類っぽい感じは出ていますね。 ちなみに、緑色の色素を持ったクロレラという藻類を エサとして与えているので、消化管が緑色に見えますね。 動きは成体よりも単調な印象です。       誕生17日目 真上からの写真です。すでに成体になりました。 企画展に向けてバックヤードの30℃近い温かい水槽で飼育していたら、 思ったより成長が早かったです。 光学顕微鏡では画面からはみ出すほど大きくなっていました。 こちらは光を当てて実体顕微鏡で覗いたところです。 光り輝いてまるで宝石のようですね。       誕生45日目頃 もう肉眼で充分観察できます。 白色の卵を容れた卵嚢も見えますね。 ということで、この個体はメスです。       成体になっても大きさは1cmほどしかありません。 遊泳力は強くないので、流れのあるところでは流されるままです。   そしてこの頃、企画展開始に合わせてお客様の前にデビューしました。     水槽内ではこんな感じで泳いでおり、 卵嚢が見えるので前がメス、後ろにくっついているのがオスですね。 そして、周囲の水中に小さなオレンジ色の 点々として見えるのが、幼生です。 実際にじーと観ていると自力で動き回っているのがわかりますよ。       オスは頭部に角のような交接用の付属器がありますので、 オスメス見分けてみてください。   そして展示風景。     アクリルガラスの向こう側が見えませんが、 水槽や当時のなつかしの一品は 実際にアクア・トトぎふに見に来てくださいね。   お客様の反応を眺めていると、 幼いお子様にご自身の体験を話している姿をちらほら見かけ、 なんだか癒されます。 大人の方々も、 「なつかしい・・・」と感じる生きものの前で立ち止まっていただき、 当時の想い出に浸るもヨシ、 ご一緒されている方との話のネタにするのもヨシ、 それぞれの「なつかしい・・・」な時間をお過ごしください。     ツイート
ちりめんモンスターをゲット!!
  • イベント
  • 企画展・特別展示

ちりめんモンスターをゲット!!

みなさんこんにちは。 いまもなお、「モンスター」をゲットするゲームが流行っていますね。 実は、アクア・トト ぎふでも 開催中の企画展「インパクト・アクアリウム」にちなみ、 あるモンスターをゲットするイベントを特別に開催したんです! その名も 「ちりめんモンスターをゲット!!」 ちりめんモンスター?? 通称「チリモン」という呼び名で ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。 「ちりめんモンスター(チリモン)」とは ちりめんじゃこの中に紛れている、ちいさな魚やいきもののこと。   まるで見た目がモンスターみたい! 今回のイベントはちりめんじゃこのかたまりの中から お気に入りの「チリモン」を見つけて キーホルダーにして持って帰っちゃおう!という企画なんです。 スプーン1杯ちりめんじゃこのかたまりをすくって その中からチリモンを探すのですが...   パッと見ただけでも、ちりめんじゃこではない“チリモン”がうじゃうじゃ!   お子さまはもちろん、大人の方も みんな夢中で楽しんでいました。   時にはレア!な タツノオトシゴが見つかることも!   最後はキーホルダーにして お持ち帰りいただきます。 みんな、上手にできました!     このイベント、9月と10月に1回ずつ開催したのですが とても好評だったので、 11月と12月にも追加開催することになりました! 企画展特別イベント 「ちりめんモンスターをゲット!」 11/27(日)、12/10(土) 11:00~15:00 料金:400円(年パスは100円引!) 詳しくはこちら。 大人も夢中になってしまう「ちりめんモンスター」。 みなさんも、「チリモンゲット!」してみませんか? それでは、また! ツイート  
インパクトブログ
  • イベント
  • 企画展・特別展示

インパクトブログ

みなさんこんにちは。 夏休みより開催している企画展「インパクト・アクアリウム」。 長期にわたって開催しておりますが、終了まであと1ヶ月となりました。 今回はブログのタイトル通り、企画展で展示している生き物の “インパクト”をご紹介していこうと思います(自らハードルを上げてくスタイル)。 まずは展示生物①『オニダルマオコゼ』。   この魚めったに動きません。  というのも、自然下では岩などに擬態して獲物を待ち伏せし、 獲物が近づいてきたところを捕食する生態をもっているので 獲物を捕らえる時以外は全然動いてくれません。 しかし、捕食するときだけはかなり!動きますので その瞬間を動画でどうぞ。       次は展示生物②チリメンナガクビガメ     日本でよく見るカメは、頭をひっこめるとき首をS字形に 縦方向に曲げて甲羅に頭をかくしますが、 このカメはながーい首を        この部分に 横に曲げることで、 頭を隠します。 このようなカメの仲間を曲頚類(きょくけいるい)といいます。 ただ完全にひっこめることはできないみたいです。    展示生物③ニシキエビ   展示している水槽には2匹いるのですが... あるときパッと水槽を見てみると 3匹いる!? 分身でもしたのか、とよく見てみると、     脱皮殻でした。 普段は淡水性の小型な甲殻類ばかりを扱っているので、 ここまで綺麗な脱皮殻をみたことがなく、 個人的にインパクトがありました。   では最後に展示物④ ダウリアチョウザメ(はく製)   全長3.4mダウリアチョウザメというチョウザメの仲間のはく製です。   なんといってもこの大きさに衝撃を受けますが それより顔が恐ろしいのです。 特に夜になり、あたりが暗くなってから見るやつは・・・・。 覚悟して画像見てください! ...。 改めて画像でみると、意外に可愛いかもしれません。 生でまじまじ見ると迫力あるんですよ!    ちなみにこの標本は、業者の方から借りたものなのですが、 このはく製、実際に現地にいって釣ったらしいです!   さて、インパクトのある生き物はいましたか? まだまだ紹介できてない生き物がいますので、 続きは是非水族館に見に来てください。 企画展「インパクト・アクアリウム」は12月11日(日)までの 開催ですので、まだの方はお早めに。   そして期間中の土日祝には、 企画展特別イベント「インパクト・フィーディングウォッチ」として ピラニアやテッポウウオのエサやりシーンをご覧いただけます。 11月27日(日)と12月10日(土)は 企画展特別イベント「ちりめんモンスターをゲット!」もあります! 詳しくはホームページにアップしているので そちらもあわせてお楽しみください。 それではまた。     ツイート  
インパクト大! でっかい金魚
  • 企画展・特別展示

インパクト大! でっかい金魚

みなさんこんにちは。  夏休みに合わせ、企画展「インパクト・アクアリウム ~衝撃の生き物たち~」 がスタートしました。 タイトル通り、“インパクト”のある生き物たちが大集結!しています。 企画展コーナーもさることながら、 今回テーマ水槽でも企画展「インパクト・アクアリウム」にあわせ インパクトのある生き物を展示しています。 なんと... 体長30cm以上もある金魚!! なんです。 このでっかい金魚は岐阜県七宗町にある 「でか金倶楽部」にご協力いただき展示をしています。 でか金倶楽部とは、みのかも定住自立圏地域まちづくり事業の一環として、 でか金(ジャンボ獅子頭)の繁殖と普及に取り組んでいるグループです。 くわしくはコチラをご覧ください。 今日は、このでっかい金魚がアクア・トト ぎふに来るまでのお話を少し。 6月某日 水族館から車で約1時間30分、岐阜県加茂郡七宗町の山奥に その金魚たちはいました。   でか金倶楽部のメンバー宅で、各々育てているそうです。 その中から数点、りっぱな金魚たちを選んでいただきました。     いままで見たこともない、とても大きな金魚たち。 展示にあたり、 金魚だけでなく水槽の水もポンプで分けていただきます。  水槽の水をタンクに汲み取り... そうしてまた1時間30分の道のりを経て水族館に持ち帰り、   数日後テーマ水槽に華々しくデビューしました。   その姿は圧巻!!   大きさの比較ができるよう、 子どものジャンボ獅子頭も一緒に展示しています。 こんなサイズの金魚はそうそうお目にかかることはできないはず! 夏らしく、かつインパクト大のでっかい金魚。 8/7(日)までの展示ですのでお見逃しなく! それでは、また!       ツイート  
企画展 世界のハイギョ~アフリカに生息するハイギョ編~
  • 企画展・特別展示

企画展 世界のハイギョ~アフリカに生息するハイギョ編~

みなさんこんにちは。 早速ですが、前回に引き続き魅力あるハイギョを紹介していきます!   今回の主役はこちら。   アフリカに生息するハイギョの一種 「プロトプテルス・ドロイ」です。   この種の特徴は、 ハイギョの中でも特に細長い体型をしていることや 独特な顔の模様をしていることです。    また幼魚はこのように全身が真っ黒で、  外鰓(がいさい)が目立つくらい残っています。 体長20cm程度の個体だと 体色が茶色っぽくなっていき、外鰓も目立たなくなってきます。    体長30cm程度の個体ですと、 体色は更に明るくなってきます。      体長70㎝程の個体だと、 体色は明るみを増して腹側はオレンジっぽくなりますが 体型は細長いままです。   こういった体の特徴のほかにも このハイギョについてご紹介したいこと、 いや、発見したことがあります!   それはある日の朝のこと...。 水槽を覗いてみると      なぜか底に敷いてある砂が 手前側に盛られてることに気が付きました。      心なしかドヤ顔だったのが気になったので撮影しましたが。 このままだとレイアウトとしてはかっこ悪いので、 また砂を平らにならしてみるものの・・・   次の日にも、また砂が盛られてることが続きました・・・。   基本的に日中は動かず砂を掘る素振りなど見せないハイギョ。 せめてやるなら お客さんが見に来る日中にしてほしいなと思いつつ、  もしかしたらこのハイギョは 夜活発に動いているのかなと考え観察してみた所、 発見しました!       めっちゃ砂を掘ってる! 植えた水草も掘り返されてるし!  どうやら夜な夜な動きだし、 砂を口に含んでは鰓から“パフッ”と出してを繰り返しているようで、 その結果砂がこんもりと盛られてしまうようです。 まあ、こんなやんちゃなハイギョ「ドロイ」ですが この種には少し想い入れがあります。   実は過去にコンゴ川の常設展示で展示されたのですが、 あまりに動いてくれなくて出番を降ろされてしまったことがあります。   そして今回の企画展で再び出番がきた「ドロイ」。    こんな、自ら目隠しした状態でじっとしていたりと なかなかおちゃめなハイギョ 「ドロイ」。    企画展が終わると なかなか見られなくなるかもしれませんので、 みなさま是非ドロイに会いに来てくださいね。         ツイート  
18ページ(全33ページ)

本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

年間パスポート
のご案内