おもしろ飼育コラム

企画展 世界のハイギョ ~オーストラリアに生息するハイギョ編~
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企画展 世界のハイギョ ~オーストラリアに生息するハイギョ編~

こんにちは。 早いものでハイギョ展終了まで 残りわずかとなってしまいました(4月10日まで)。   前回のハイギョ紹介から日にちがたってしまいましたが、 これからペースを上げてハイギョについて紹介していきます。   今回の主役はこちら。 オーストラリアハイギョともいわれる 「ネオケラトドゥス・フォレストリー」です。   まあ、まずはこのお顔を見てください。 脱力感のかたまりですよね。 このハイギョはハイギョの中でも、少し際立った存在かと思います。   他のハイギョはウナギのようなにょろにょろした体つきで 胸やお腹の鰭(ヒレ)がむち状になっていますが (プロトプテルス・ドロイ)   オーストラリアハイギョは体つきも少し異なり 大きなウロコに体が覆われて、胸やお腹の鰭はオール状です。 どうやら、この特徴こそが 現存しているハイギョの中で最も原始的らしく、 絶滅した数々のハイギョの化石と類似しており 他のハイギョとは肺の構造などが違うことがわかっています。 「オーストラリア」と聞くと広大な国だから 広い範囲に分布していると思われがちですが、 実際はオーストラリアの中でも自然に分布しているのは メアリー川・バーネット川水系のみで局所的です。 ※現在は他の川に移植放流されている。   地図にするとこんな感じで 赤線のところがその川です(手書きですみません)。  化石が発掘されたことから、かつては 広大な範囲で分布していたとされていますが 生息環境の変化に伴い、姿を消していき現在の限られた分布となりました。   現地では保護活動の一環として 個体の保護や養殖などが行われていて、 ワシントン条約で国際取引が規制されています。   最後になりますが  こんな感じに餌をねだられたら ついついあげたくなっちゃいますよね・・・・。   繰り返しますが ハイギョ展は4月10日(日)までですので、まだ見ていない方はお早めに! 約4億年前から種を存続させてきたとされる 『世界のハイギョ』が、みなさまをお待ちしております。         ツイート  
準備中 ~おひとりさま水族館を10倍楽しむ準備をしています~
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準備中 ~おひとりさま水族館を10倍楽しむ準備をしています~

みなさま、こんにちは。真田です。 この季節。午後になると、おひとりさまでじっくりと水槽をご覧になる姿を目にします。 我々水族館人にとって、じっくりと水槽を見て頂けるのは、ちょっと恥ずかしいものの、ホントに嬉しい限りです。 そんな、おひとりさま水族館。もっと大切にしたいとの思いから、「AR」を活用する試みをはじめました。。 ARは、Augmented Reality、拡張現実と訳されますが、ケータイカメラなどを通じて写真や動画を見ることができます。 最近では子ども用の図鑑にも、ARが取り入れられていて、面白いですね。 【01_実施風景】 ところで、現在開催中のハイギョ展、みなさまご覧になりましたか? 可愛い顔していますが、以外に動かないですよね。 でも、ハイギョがエサを食べる時はスゴイんです。 それからハイギョの骨、細いウデや、丈夫なアゴなど、魅力が満載なんです。 そこでこの3月より、土日祝に開催しているトトラボで、わたくし真田と学習の河合さんの担当時に「ハイギョAR」の試行をはじめました。 今回は協力者である早稲田大学の渡辺さんより、iPod touchを4台お借りしました。 【02_iPodtouch】 1回4名様、15分程度の時間を頂き、ARを使ってハイギョ展の魅力をパワーアップしてお伝えしています。 次回は1Fのトトラボにて、 3月21日(月)12:00~14:00 26日(土)13:00~14:00 27日(日)12:00~13:00 「ハイギョAR」の試行を予定しています。この中のいずれかで、ARの効果を調べるため、大学と共同で利用調査をさせて頂く予定です。 被験者になってもいいよ!という方がみえましたら、ぜひ、この間にトトラボへお越しください。 「ハイギョAR」の内容を少しだけ、ご紹介します。 ①ハイギョレントゲン ハイギョのイラストに、ケータイをかざすと、骨の画像が見えてきます。 ②ハイギョのお食事 ハイギョの水槽に、ケータイをかざすと、貝をボリボリ食べる映像を見ることができます。 今回の試行では「Aurasma;オーラズマ」というARのアプリを使いました。 登録は無料です。既にダウンロードされている方は、”totolab”を検索して、フォローしてください。 以下に、試行で使っているトリガー画像を3つ、用意しました。 画像をケータイでをかざすと、ホネホネ写真やお食事動画を見ることができます。 〇で囲われた部分にケータイをかざすと、ハイギョの骨の写真が現れます。 イラストをクリックして、イラストをモニタ全体に表示すると、読み込みやすくなります。 【写真03_ハイギョレントゲン】 ハイギョがボリボリと音をたてて、二枚貝を食べる様子です。はっきり言って行儀の悪い食べ方です。 【写真04_ハイギョのお食事】 ・・・おまけ動画 人間がボリボリと音をたてて、せんべいを食べる様子です。正直、暑苦しい動画です。 【写真05_人間のお食事】 水族館内でのAR実施を実現するには、暗い館内でもトリガー画像を読み取れるのか、館内でwifiを飛ばす必要があるのか、などなど様々な検証が必要です。 これまでの試行や調査から良い結果が得られれば、今後、企画展や常設展にARを組み込むことも考えられます。 例えばARで、岩のように動かないオオサンショウウオのあくびを見たり、メコンオオナマズを個体識別してニックネームを紹介したり。 ・・・トトのスタッフ、実は展示生物の貴重な写真や動画をたくさん持っているんですよ。 水族館で本物の動く標本を見ながら、ARでこれらの映像を合わせてみることで、展示水槽をもっと楽しめるようになるのでは、と夢が広がります。 ここはひとつ、「おひとりさま水族館をARで10倍楽しむ方法」にグレードアップして、じっくりと楽しんで頂きたい!と企んでいます。 ARを活用してみなさまに公開できる日も、そう遠くないかもしれません?!みなさま、こんにちは。真田です。 この季節。 午後になると、おひとりさまでじっくりと水槽をご覧になる姿を目にします。 我々水族館人にとって、じっくりと水槽を見て頂けるのは、 ちょっと恥ずかしいものの、ホントに嬉しい限りです。 そんな、おひとりさま水族館。 もっと大切にしたいとの思いから、「AR」を活用する試みをはじめました。 ARは「Augmented Reality=拡張現実」と訳されますが、 ケータイカメラなどを通じて写真や動画を見ることができます。 最近では子ども用の図鑑にも、ARが取り入れられていて、面白いですね。       ところで、現在開催中のハイギョ展、みなさまご覧になりましたか? 可愛い顔していますが、意外に動かないですよね。 でも、ハイギョがエサを食べる時はスゴイんです。 それからハイギョは骨、細いヒレや、丈夫なアゴなど、魅力が満載なんです。 そこでこの3月より、土日祝に開催しているトトラボで、 わたくし飼育担当の真田と、学習担当の河合が解説を行う際に 「ハイギョAR」の試行をはじめました。 今回は協力者である早稲田大学の渡辺さんより、 携帯用端末を4台お借りしました。     1回4名様、15分程度の時間を頂き、 ARを使ってハイギョ展の魅力をパワーアップしてお伝えしています。 次回は1Fのトトラボにて、 3月21日(月)12:00~14:00 26日(土)13:00~14:00 27日(日)12:00~13:00 「ハイギョAR」の試行を予定しています。 この中のいずれかで、ARの効果を調べるため、 大学と共同で利用調査をさせて頂く予定です。 被験者になってもいいよ!という方がいらっしゃいましたら、 ぜひ、この間にトトラボへお越しください。     「ハイギョAR」の内容を少しだけ、ご紹介します。 ①ハイギョレントゲン ハイギョのイラストに、ケータイをかざすと、骨の画像が見えてきます。 ②ハイギョのお食事 ハイギョの水槽に、ケータイをかざすと、 貝をボリボリ食べる映像を見ることができます。   以下に、試行で使っているトリガー画像を3つ、用意しました。 画像をケータイでをかざすと、 ホネホネ写真やお食事動画を見ることができます。 〇で囲われた部分にケータイをかざすと、 ハイギョの骨の写真が現れます。   ハイギョがボリボリと音をたてて、二枚貝を食べる様子です。 はっきり言って行儀の悪い食べ方です。   水族館内でのAR実施を実現するには、 暗い館内でもトリガー画像を読み取れるのか、 館内でwifiを飛ばす必要があるのか、などなど様々な検証が必要です。 これまでの試行や調査から良い結果が得られれば、 今後、企画展や常設展にARを組み込むことも考えられます。 例えばARで、 岩のように動かないオオサンショウウオのあくびを見たり、 メコンオオナマズを個体識別してニックネームを紹介したり。 ・・・アクア・トト ぎふのスタッフ、 実は展示生物の貴重な写真や動画をたくさん持っているんですよ。 水族館で本物の動く標本を見ながら、 ARでこれらの映像を合わせてみることで、 展示水槽をもっと楽しめるようになるのでは、と夢が広がります。   ここはひとつ、 「おひとりさま水族館をARで10倍楽しむ方法」 にグレードアップして、じっくりと楽しんで頂きたい!と企んでいます。 ARを活用してみなさまに公開できる日も、 そう遠くないかもしれません?!         ツイート  
視線の先には
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視線の先には

ハイギョ展の展示スペースを通り過ぎるとき、 視線を感じて水槽を覗きこんでみると…   プロトプテルス・ドロイ   こ、こちらを見ている!?     個人的に生き物の正面顔が好きなこともあり、 上の写真のようにこちらを見ているような行動をしていると、 ついつい写真を撮ってしまいます。 他のハイギョでも… プロトプテルス・エチオピクス ↑1mほどある個体なんですが、顔つきにも迫力を感じます。     プロトプテルス・アネクテンス ↑目の前であくびをしてくれました! プロトプテルス・アンフィビウス  ↑水槽のアクリル面にムチューッとくっついていました。   ネオケラトドゥス・フォルステリ ↑にっこり!     こうしてまとめてみると、そっくりに見えるハイギョでも やはり種ごと顔つきに特徴があるもんだなぁ~、としみじみ感じます。   ハイギョたちは、しばらく見ていても動かないことがしばしばありますので お時間に余裕をもってゆっっっくりと観察して頂ければと思います。 タイミングが良ければ、正面を向いているだけでなく、 水槽の上の方にいたり、砂を掘り返していたり… 表情豊かな姿に出会えるかもしれません。   そうそう!ハイギョ展は、生体はもちろん見どころ満載なのですが、 オリジナルグッズにも注目してくださいね!      ど、どれもかわいい!   ちなみに私のオススメは「ハイギョ電卓」です。   あとはこちらも!   ショップ「FishTank」近くにある缶バッチのガチャガチャ(第2弾)では     バレンタイン限定のハイギョ缶バッチが シークレットで登場していますよ! 正面顔好きにはたまりませんね! バレンタイン限定缶バッチは2月14日まで! この機会にぜひ、挑戦してみてください! それではまた! ハイギョ展の展示スペースを水槽の中でのんびりゆったり過ごしているハイギョたち。  展示スペースを通り過ぎるとき、視線を感じて水槽を覗きこんでみると…    プロトプテルス・ドロイ  画像  こ、こちらを見ている!?    個人的に生き物の正面顔が好きなこともあり、  上の写真のようにこちらを見ているような行動をしていると、  ついつい写真に撮ってしまいます。  他にも…      プロトプテルス・エチオピクス  画像  ↑1mほどある個体なんですが、顔つきにも迫力を感じます。    プロトプテルス・アネクテンス  画像  ↑目の前であくびをしてくれました!    プロトプテルス・アンフィビウス    ↑水槽のアクリル面にムチューッとくっついていました。    ネオケラトドゥス・フォルステリ  画像  ↑にっこり!    こうしてまとめて見てみると、一見どの種も同じように見えるハイギョでも、やはり種ごとに顔つきが違うもんだなぁ~としみじみ思います。      じっと見ていても動いていないこともしばしばありますのでぜひゆっっっくりと観察して頂ければと思います。タイミングが良ければ、正面を向いていたり、水槽の上の方にいたり、砂を掘り返していたり…表情豊かな行動にも出会えるかもしれません。    ぜひゆっくりと立ち止って、ハイギョと向き合ってみてくださいね!    ハイギョ展は、生体はもちろん、  オリジナルグッズにも注目してください!    FishTankを覗いてみると  ツイート
マユ、お待たせしました
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マユ、お待たせしました

【お詫び】 この度展示を開始しましたハイギョのマユですが、 ハイギョが夏眠から覚醒する兆候がみられたため 一度バックヤードに収容いたしました。 展示の再開は未定ですが、 日程が決まり次第、改めてご案内させていただきます。 恐れ入りますが、ご了承くださいますようお願いいたします。   ハイギョ展、大人気です。 皆様、ご来館いただき、ありがとうございます。 で、いきなりなんですが、このハイギョ展、実はまだ未完成形なんです。   企画展のスタート部分にあるバックヤードに通じるドアを開けると、 狭い通路にハイギョ展のために作製された展示ケースが鎮座しています。       どーーーん そう、このケースで展示されるはずだったもの…。 それは、       マユに包まれたハイギョ!!(う●こじゃないよ。)   アフリカのハイギョは乾季で水が干上がると、 自ら出した粘液でこのようなマユを作り、その中で乾燥に耐えることができるのです。     アップにしてみると、       このように、薄皮のようなマユがよくわかりますね。 指でつついたくらいでは破れませんが、ハイギョの弾力は感じられます。 展示を前に、乾燥した土を強引にはがそうとしたら、 ペリッと破れて湿ったハイギョのからだが見えましたので、 そっと、見て見ぬふりをして破れたマユを張り付けておきました。 まぁ、大丈夫でしょう…、大丈夫だよね…?大丈夫だよ…。     いやいや、とにかくハイギョファンの皆様、おまたせしました。 決して、決して出し惜しみしていたわけではありません。 ただ、間に合わなかったんです。   過去に何度か成功していただけに、余裕ぶっこいていたのは事実。 特別展が始まってからの1か月間、恥ずかしさと申し訳なさと肩身の狭さと で、 二言目には「スンマセン、スンマセン…。」とつぶやいていた日々よ、さようなら。   このハイギョ、間違いなく生きているんですが、展示を前に念のため最終チェックです。 そのチェック項目はズバリ「におい」。 死んでたら当然、くさいです。 長引く風邪で私の鼻はバカになっているので、中野さんにお願いしました。       スンスンスン…         やりました、OKいただきました! でも、なんでしょうね。さわやかな感じがムカつきます。   風間さんが通りがかったので、ついでにスメルチェックをお願いしました。         ギギギギギ…         やりました、OKでました!     すごくどうでもいいことを長々と書いていますが、それだけウかれているんです。   それでは、皆様。ハイギョ展の完成形も観に来てください! マユに包まれたハイギョとともに、お待ちしております。       ツイート    
企画展 世界のハイギョ ~南米に生息するハイギョ編~
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企画展 世界のハイギョ ~南米に生息するハイギョ編~

開催中の企画展 『世界のハイギョ』 では、 世界中のハイギョをなんと全種類!展示しています。 ハイギョはアフリカに4種、南米に1種、オーストラリアに1種、 全部で6種いるのですが、それぞれおもしろい特徴があります。 ということで、6種のハイギョたちについて 少しずつブログでご紹介していきたいと思います。 今回の主役はこちら。    南米アマゾン川などに生息している、「レピドシレン・パラドクサ」 です。このハイギョは南米大陸の広い範囲に分布しています。 かつて北米や南米にはハイギョが数多く生息していましたが、 生息環境の変化や外敵の出現などで絶滅してしまい、 今ではこの一種のみとなってしまいました。 南米ハイギョは他のハイギョに比べて極端にヒレが短く、 成熟したオスの腹ビレ(胸ビレにもあるという説も...)には このような  糸状の突起があらわれるといわれています。 ところで、この聞きなれない名前「レピドシレン・パラドクサ」には 『 レピド=鱗、 シレン(サイレン)=両生類の仲間、 パラドックス=矛盾 』 つまり、 “鱗がある両生類” という意味があります。 その名前が意味するとおり、 当時は両生類の仲間なのか、魚類の仲間なのかわかっていませんでした。    他のハイギョもそうですが、実際に観察してみると 水の中で生活していて鱗があるけど、 ヒレは手足みたいになんともいえない形だし、 魚なら顔の外側にあるはずの鼻も見当たらない。 さらには人間と同じように水中では呼吸できず、 定期的に息つぎをしている! ...と、魚だとわかっても、不思議な生き物だと感じます。 南米のハイギョは、飼育をしてみると更に不思議です。 他の種類のハイギョは比較的水槽の中でじっとしていて 動かないことが多いのですが、 このハイギョは昼でも夜でも結構活発に泳ぐのです。   飼育下で慣れただけなのかな?と思い、 現地アマゾンでハイギョを捕まえたことがある     おひげの立派な飼育スタッフ国崎さんに聞いてみたところ、  「ぬるぬるしてて、よく動いたよ。」と言っていました! 国崎さんによると、現地ではこのような    沼地の植物などが繁茂する環境にすんでいるそうです。   その様子を再現し、展示の水槽は 水面が隠れるほどのたくさんの浮草をレイアウトしました。        繁茂する浮草をかきわけ呼吸をする姿は躍動感があり、 水面にでてきた吻先(ふんさき)は、なかなかわいらしいですよ。          こちらの水槽とは別に ハイギョを真上から観察できる水槽も用意しました。 呼吸する瞬間はなかなか見ることはできませんが、 粘って見ることができたら、この気持ちを共感して貰えるかもしれません。 いろんなお話をしてしまいましたが、 少しハイギョに興味を持っていただけたでしょうか。 まだまだ、ハイギョの魅力はいっぱいあります...! 次のハイギョ紹介ブログをお楽しみに。   ツイート
始まりました「ハイギョ展」
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始まりました「ハイギョ展」

今回の企画展の主役はタイトルのとおり、ハイギョです。 ハイギョはその名のとおり『肺をもつ魚』ですが、 発見した当初は専門家が、魚類なのか両生類なのか迷ったほど 魚らしくない特徴をもつ生き物です。   今回の企画展ではハイギョの生態・形態や ハイギョに関わる生き物などをご紹介しているのですが、 なんといっても一番のポイントは 世界にいるハイギョ全種類を展示しているのです!   展示スペースは右を向いても左を向いてもハイギョ! というハイギョに囲まれた空間になっていますので、 この不思議な魚を十分に楽しめるかと思います。  すでにハイギョファンのお客様からは 「待ってました!」とお声をかけてもらい、 初めて知ったと思われるお客様も 興味深そうに水槽やパネルを観てくださって、大変嬉しく感じております。   私としては、まずそれぞれのハイギョの顔と名前を覚えて、 ハイギョの魅力にのめりこんでいただきたいなと思っています。   それから、展示に加えてもう1つ、オススメがあります。 土・日・祝日の14時30分より、 大事なことなので二度言いますが、 土・日・祝日は14時30分 より ハイギョが食事する様子を観察できる フィーディングウォッチ 『くちゃくちゃでろ~んタイム』 を開催しておりますので、そちらも是非ご参加してみてください。 ハイギョのおもしろさの一つがここで分かるかと思います。   また驚くべきハイギョたちを、少しずつご紹介していきたいと思います。 それではみなさまのお越しをお待ちしております。  ツイート
変化
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変化

みなさん、こんにちは。   気付けば10月ももうすぐ終わり、 段々と各地で本格的な紅葉の見頃を迎える季節ですね。 気温も朝や夜は冷えて、日中は暑いような服選びに少し困るこの頃です。 私は春や夏は活発に動き、よく釣りにでかけますが 寒くなると こんな状態でコタツから出られなくなります。   季節が変わったりすると私たちと同様に、水族館で飼育している生物も 当然ながらその変化を感じ、姿や行動にあらわれます。   カエルやカニは巣穴から出てこなくなったり、 魚は活性が低くなり、餌をあまり食べなくなってしまったりと・・・ 飼育する側としてはあまり嬉しくない面もあったりしますが。 私としては、「春・夏に水族館いったよ」という方も 秋・冬とまた違った生物の姿をご覧いただきたいと思っています。   たとえば... 5月に当館へやってきたサツキマスの一匹。   凛とする中にかわいらしい印象。   次が現在のオスのサツキマスです。 秋の繁殖期に表れる特徴(ほんのりピンクの体色とオス特有の鼻曲り) がでてきて、顔つきが厳しくなりましたね。 自然とは異なる水槽内でも、自然と同じような変化が起こるということを サツキマスは感じさせてくれます。   実は季節の変化以外でも、館内の生物に変化が起きるんです。 夏に始まりました企画展「アフリカ 進化の湖」では、 展示が始まった頃とは少し違った変化があります。   展示をしている主にシクリッドは 体調・興奮状態・種間での優劣・同種間の縄張りの主張など 様々な要因で行動や体の色が変化します。   展示開始から3ヵ月以上が経過してシクリッドの状態も良好に安定し、 シクリッド間の地位が確立されてきた今が一番いきいきとしています。 例えば、 マラウィ湖のシクリッドは各種の体色の発色が鮮明になりました。 タンガニーカ湖のシクリッドの一種は、 毎日少しずつ石の下の砂を口に含んでせっせと運び、場所取りに忙しく  至る所をでこぼこにしています。 ビクトリア湖のシクリッドに関しては、 個体間での優劣や興奮状態で体色が真っ黒になってしまったり、 真っ赤に染まったり日々の体色の変化に驚かされます。     スタート時はシクリッドも新しい水槽へ移動したばかりで、 ここまでのびのびしていませんでした。 最初から多様だったのが、更に多様化したように思えます。   こんな変化がありますので 「夏に見たよー」って方も、 今一度変化した、いや見頃を迎えた生物たちをぜひご覧ください。 驚きますよ!     ツイート
ちょっと覗きますよ。2~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.9~
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ちょっと覗きますよ。2~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.9~

以前のブログちょっと覗きますよ。で タンガニーカ湖で巻貝を利用し、子育てを行う魚 “ネオランプロローグス・ブレビス” について ご紹介したのは8月頭のこと。  あの時生まれた卵が、 現在どうなっているか気になっている方も多いかと思います(多いといいな…)。 安心してください。育ってますよ! 貝殻に加工をしたことで、ブレビスの子育ては丸見えの状態。 卵が育っていく様子も、しっかりと観察することができました! 今回のブログは、ブレビスの成長についてお伝えします。 貝の中で子育てを行うのはメス親。 産卵した日(6月23日)から巻貝の入口~中を 行ったり来たりして、警戒を怠りません。 他の個体が貝の中に侵入しようとすると、 親がすばやく蓋をするように守っていました。    産卵から3日目に赤ちゃんが孵化しているのを確認しました! 尾が長く、黄色いオタマジャクシのようです。   貝の底で一か所にかたまりうごめく赤ちゃん。 親が守る様子と合わせて、動画でどうぞ。 産卵から10日目。  顔つきがはっきりしてきました。眼もくっきりとしています。 このころ、赤ちゃんたちは撮影時にともす少しの光にも敏感になり、 巻貝の中を激しく泳ぎ回るようになりました。 泳ぎ出る日も近いかも!?と思い、翌日貝の中から回収することにしました。 回収した稚魚はこんな感じ。   まだ体に卵黄がついているため、 本当はもう少しの間貝の中で過ごすのかもしれません。 ここから、親からバトンタッチして稚魚の飼育を始めました。 本来であれば巻貝の中でひっそり行われる親の保護。 なかなか見ることのできない子育ての様子を間近に見て、 ブレビスの生き抜くための進化を感じることができました。 さて、産卵からちょうど3か月ほど経って、 現在の稚魚たちの姿はというと…    まごうことなきブレビスです。体の色や模様もはっきり出ていますね! まだまだ小さいため、 皆さんにご覧いただくのは少し先になりそうですが、元気にしております! 現在、展示水槽でもちょこちょこ産卵しているので、 来館された際は要チェックです! 運が良ければ、子育て真っ最中の姿を直接見られるかもしれません。 ブレビスの小窓、ちょーっと覗いてみてくださいね♪   それではまた!   ツイート
ヒゲおじさんが選んだ変なヒゲなまず~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.8~
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ヒゲおじさんが選んだ変なヒゲなまず~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.8~

こってり真田さんからバトンを受け継いだリレーブログ  ヒゲおじさん国崎でございます。 昨年、アマゾン展の準備でアマゾン川に出張してから、 これまでずっとヒゲが伸びております。   さて、近頃夜は涼しくなってきましたね。 窓を開けて寝ると翌朝は必ず鼻水が出て喉が痛くなるほどです。 風邪をひかないように、寝る前はきちんと腹巻をしています。 もちろんヒゲも整えてから寝ていますよ(笑)   少し脱線しましたが、アフリカ展好評です! アフリカの湖にはシクリッド(カワスズメ科魚類)が大繁栄しており、 展示している魚類はシクリッドの仲間たちがほとんどです。   そのような展示の中で少しアクセントをつけるべく、 タンガニーカ湖のコーナーでシクリッド以外の 個性的な魚も展示することになっていました。   幼少時代からアクアリストで、熱帯魚図鑑ばかり見て育った私は、 ここぞとばかりにタンガニーカ湖の魚たちを思い浮かべました。 その時、ピンときたのがこのナマズです。   なんですかこの上アゴの長いヒゲ! なんか笑っているようですね。これは芸人の付けヒゲですよ! しかも先端部分はそうめんの様に平たくヒダ状に広がっていて、 おまけにカールして曲がってしまっています。 私がこのナマズと同じようなヒゲを伸ばすと どのくらいの時間と労力が掛かるのでしょうか?   名前はフェザーバーベルキャット ―羽(はね)のようなヒゲのナマズ― といいます。 餌を探す時や繁殖行動などで何か役に立っているのだと思います。   しかもナマズにしては珍しい口内保育(卵・稚魚を口の中で育てる)種です。 ふだんはシャイなので石の下に隠れていますが、 皆さん是非、探してみてください。   とても個性的なタンガニーカ湖の小型ナマズのご紹介でした。   最後に変なヒゲおじさんと変なヒゲなまずのツーショットでお別れしましょう!           ツイート
企画展「電気係り」がバックヤードをご紹介~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.7~ 
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企画展「電気係り」がバックヤードをご紹介~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.7~ 

みなさん、こんにちは。 トトで一番のさわやか系、ナカノくんからバトンを受け取りました。 トトで一番のこってり系、サナダです。 この4月に神奈川県にある「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」から戻ってきました。 どうぞよろしくお願いします。 ↓こちらは相模川ふれあい科学館のブログ「飼育日誌」。小さな水族館ですが、楽しさがギュっと詰まっていますよ! http://sagamigawa-fureai.com/diary/page/4/ さてさてみなさま、現在進行形の「アフリカ展」、楽しんで頂いていますか? 今回わたしは、この企画展で「電気係り」を担当しました。 ん、なに? 電気係り?? なんとも聞き慣れない担当ですよね。 そうなんです。この企画展を開催するにあたっては、さまざまな担当があるんです。 そこで今回は「アフリカ進化の湖」の裏側、バックヤードツアーにご案内いたします。 まず最初は「展示物収集担当」。 こちらはアフリカンシクリッドの生体や標本、映像を集めるのが仕事です。 シクリッドは企画展が始まる数か月前から、続々と水族館に到着。 ↓魚が無事に届いて、笑顔なヒゲのクニザキさん。 ▼写真01_魚が無事に届いて笑顔な国崎さん シクリッドは海外から空輸で届くもこともあれば、東京やつくばへ直接スタッフが車で受け取りに行くこともありました。 今回の企画展では、常設展も合わせるとおよそ65種ものアフリカンシクリッドが集結。 私たちも、はじめてお目にかかるシクリッドもいるため、 バックヤードでは予備水槽にも「種名板」を付けて、管理をしていました。 ↓バックヤードにあるマラウィ湖の予備水槽 ▼写真02_ ↓予備水槽に付けた種名板の一覧 ▼写真04_種名板一覧 つぎは「設備担当」です。 こちらは大水槽の製作をはじめ、ろ過設備の設計、電気係りなどがあります。 マラウィ湖の大水槽を裏から見ると、こんな感じです。 ▼写真05_スダちゃんと大水槽 この大水槽は高さが150cmもある特注品。移動できる水槽としては、かなりデカイ! ちなみに、隣の水槽では、口内保育のカエルレウスが泳いでいるのですが、 バックヤードに人影を見つけると、こんな風に集まってきてます。 ▼写真06_カエルレウスの視線が痛い エサ・・・だよね。ゴメン、ちょっと水温を見に来ただけなんだ・・・・。 そして、その向かい側にはタンガニカ湖の二階建て水槽があります。 バックヤードから見ると、こうなっています。 ▼写真07_タンガニカ湖の二階建て水槽 なんと、水槽台は木材を使い、展示に合わせて作ったもの。 もちろん、スタッフの手作りです。 そしておまちかね、電気係りの仕事がこちら。 ▼写真08_電気係りの仕事 いや~、美しいですね。 こんなにスッキリとしたバックヤードは、なかなか見られませんよ。 この素晴らしさ、伝わりますか? さてさて、それから最後にもう一つ、ご紹介したいものがあります。 口内保育の記念写真、いかがでしたか? この企画、スタッフのメモ書きを元に、製作したものなんですよ。 ちょっとスダちゃん、「スダノート」貸してね。 ▼写真09_スダノート+ 写真10_口内保育の記念写真 まだまだ、ご紹介したいバックヤードは、たくさんあるのですが 今回はここまで。 次は、笑顔なヒゲのクニザキさん。よろしくお願いします! みなさん、こんにちは。 トトで一番のさわやか系、ナカノくんからバトンを受け取りました。 トトで一番のこってり系、サナダです。 この4月に神奈川県にある 「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」から戻ってきました。 どうぞよろしくお願いします。 ↓こちらは相模川ふれあい科学館のブログ「飼育日誌」。 http://sagamigawa-fureai.com/diary/ 小さな水族館ですが、楽しさがギュっと詰まっていますよ! さてさて他館の宣伝はさておき、 みなさま、現在進行形の「アフリカ展」、ご覧になりましたか? 今回わたしは、この企画展で「電気係り」を担当しました。 ん、なに? 電気係り?? なんとも聞き慣れない担当ですよね。 そうなんです。 この企画展を開催するにあたっては、さまざまな担当があるんです。 そこで今回は 「アフリカ進化の湖」の裏側、バックヤードツアーにご案内いたします。 まず最初は「展示物収集担当」。 こちらはアフリカンシクリッドの生体や標本、映像を集めるのが仕事です。 シクリッドは企画展が始まる数か月前から、続々と水族館に到着。 ↓魚が無事に届いて、笑顔なヒゲのクニザキさん。    シクリッドは海外から空輸で届くもこともあれば、 東京やつくばへ直接スタッフが車で受け取りに行くこともありました。 今回の企画展では、常設展も合わせるとおよそ 65種ものアフリカンシクリッドが集結。 私たちも、はじめてお目にかかるシクリッドもいるため、 バックヤードでは予備水槽にも「種名板」を付けて、管理をしていました。 ↓バックヤードにあるマラウィ湖の予備水槽       ↓予備水槽に付けた種名板の一覧    つぎは「設備担当」です。 こちらは大水槽の製作をはじめ、 ろ過設備の設計、電気係りなどがあります。 マラウィ湖の大水槽を裏から見ると、こんな感じです。      この大水槽は高さが150cmもある特注品。 移動できる水槽としては、かなりデカイ! ちなみに、隣の水槽では、 口内保育のカエルレウスが泳いでいるのですが、 バックヤードに人影を見つけると、こんな風に集まってきてます。      エサ・・・だよね。 ゴメン、ちょっと水温を見に来ただけなんだ・・・・。 そして、その向かい側にはタンガニカ湖の二階建て水槽があります。 バックヤードから見ると、こうなっています。      なんと、水槽台は木材を使い、展示に合わせて作ったもの。 もちろん、スタッフの手作りです。 そしておまちかね、電気係りの仕事がこちら。  いや~、美しいですね。 こんなにスッキリとしたバックヤードは、なかなか見られませんよ。 この素晴らしさ、伝わりますか? さてさて、それから最後にもう一つ、ご紹介したいものがあります。 口内保育の記念写真、いかがでしたか? この企画、スタッフのメモ書きを元に、製作したものなんですよ。 ちょっとスダちゃん、「スダノート」貸してね。  ↓   まだまだ、ご紹介したいバックヤードは、たくさんあるのですが 今回はここまで。 次は、笑顔なヒゲのクニザキさん。よろしくお願いします!     ツイート
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

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