おもしろ飼育コラム

夏休みを前に!
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夏休みを前に!

こんにちは。体験学習班の大島です。   ただいま梅雨の真っただ中ということで、このところ雨の日が続いていますね。そして梅雨が明ければ、夏がやってきます。 夏といえば、カブトムシとクワガタムシっ! ということで、6月21日から「夏はやっぱりカブトムシ!クワガタムシ!」を開催します。   今、3階では展示準備を進めていますよ。 その様子を一足早くお伝えしますと、こんな感じです。 水槽の設置に、ちょっとアレンジを加えてみました   国産カブトムシ、クワガタムシ用の展示ケースは手作りです       展示種はといいますと… 金色のボディをもつ大迫力のあのカブトムシや   アゴの曲線美がたまらないあのクワガタムシなど     時期的に早いのか国産のカブトムシ、クワガタムシの姿をまだ見ていません…。 国産種については、これから少しずつ数を増やしていく予定です。 夏休みにはたくさん展示できるといいな~と願っております。     また、この展示の開催にちなんで、クルミの殻を材料にした「カブトムシのマグネットを作ろう!」も企画しています。 これまでの当館のワークショップに比べると、少し難易度高めです(汗) 詳しくは、ホームページなどでお知らせします。     楽しみにお待ちくださいね!   さ、設営、設営…。
いきものそっくり大変身!
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いきものそっくり大変身!

みなさまこんにちは。 4月19日から始まった企画展「そっくりないきもの」も早いもので折り返し地点を迎えます。 今回は、企画展連動イベントとして、参加者自身が様々な生き物そっくりになっていただく、先日実施した生き物の着ぐるみ体験イベントの様子を少しですが紹介したいと思います。   まずは、この着ぐるみを見てください。   これはすべて手作りの一点物です。 「すごくないですか!?」 初めて見た時はそのクオリティーに驚きました。 私にはこんなすごいものを作ることはできませんので、今回は福島県にあるアクアマリンいなわしろカワセミ水族館さまから特別にお借りしてイベントを行うことができました。 この場を借りてお礼申し上げます。 どれも生き物を再現する精度が高くて、細かなところまでこだわりが詰まっています。スタッフで告知用の写真を撮るときも思わず時間を忘れてはしゃいでしまいました。     私自身着ぐるみ体験のイベントを行うのが初めてだったので、準備や当日の流れなどに不安な部分もありましたが、実際に体験された方の楽しそうな様子を見てほっとしました。     貴重な着ぐるみという事もあり、いつ来ても体験できるわけではないのが心苦しいですが、今後は6月14日(土)と7月5日(土)の11:00-12:30に予定しています。 有料(1着100円)イベントにはなりますが、気になる方はこの機会にぜひアクア・トト ぎふに遊びに来てくださいね。   イベントについて詳しくはこちら
そっくりないきもの展 見どころその3
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そっくりないきもの展 見どころその3

みなさまこんにちは。 企画展「そっくりないきもの」も、あっという間に開始からひと月がたちました。 過去の飼育コラムで紹介した見どころに続いて、今回は海でみられるそっくりないきものたちを紹介します。     まずは、こちらの写真をご覧ください。   水面近くで横たわっているのはマツダイという魚です。幼魚のうちは海の表層を漂う枯れ葉や、ホンダワラなどの流れ藻に紛れて生活しています。 行動が面白いのでぜひ紹介したい種でしたが、なかなか入手が出来ずに展示できないかも…となかばあきらめていたところ、伊勢シーパラダイスさまよりお借りすることができて展示することができました。 展示ではごはんの時間以外は横たわっているので、見るたびにちゃんと生きているのか不安になります。     あとは、石のようにじっと動かずに獲物を待ち伏せするオニダルマオコゼ、体の一部を使って小魚をおびきよせるイロカエルアンコウもいます。     海には毒を持つ危険な生き物にそっくりないきものもいます。現在は有毒のシマキンチャクフグにそっくりなノコギリハギと、毒のトゲを持つミナミゴンズイにそっくりなコンビクトブレニーを展示しています。   このミナミゴンズイにはなかなか苦戦しました。ゴンズイ玉と呼ばれる群れを作るくらいの全長5㎝ほどの個体を飼育していますが、以前飼育した先輩からは「とにかくごはんはしっかりあげること!!」と聞かされていました。他の魚たちよりも回数を多く給餌して対応していましたが、それでもやせる個体がでてきて「これはマズイ…」と回数をさらに増やし、他の魚たちのごはんとして使用している冷凍アユが卵を持っていた場合にはそれをあげたりして、なんとか展示を維持することができています。   そんなミナミゴンズイたちの展示も6月中に別の生き物に更新しようかと考えています。コンビクトブレニーがミナミゴンズイに似ているのは幼魚の間だけで、成長して模様が変化してきたので、そろそろ選手交代です。どんな魚か気になる方はお早めにお越しくださいね。
そっくりないきもの展 見どころその2
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そっくりないきもの展 見どころその2

みなさまこんにちは。 GW期間中はたいへん多くのお客様にご来館いただき、館内はもちろん企画展会場もとてもにぎわっていました。 連休中は忙しかったですが、企画展担当としては嬉しい気持ちで作業をしていました。     前回の飼育コラムでは企画展会場に入ってすぐの生き物を紹介しましたね。     今回は、出口に近いこちらのエリアの見どころをお話しします。   まずは大きな展示窓をのぞいてみましょう。中には江戸川区自然動物園さまからお借りしているアナホリフクロウがいます。   写真を撮ろうとしたタイミングで驚かしてしまったのか、いつもいる場所から下に降りてしまいました。   いつもはこんな感じです。   なにやら赤いにょきっとしたものの上にとまっていますね。これはアリ塚をイメージして作ったレイアウトなのですが、実際に南米で当館スタッフが見た光景から着想を得たものです。     アナホリフクロウは南北アメリカ大陸に広く分布している種ですが、野生の個体を実際に見たことが無いので、これはとても参考になりました。     擬態の企画展を計画しているときにどうしても展示したかった生き物のひとつがこのアナホリフクロウでした。わかりやすい擬態は葉っぱや石や危険ないきものなどに似ていることだと思いますが、アナホリフクロウの場合は「音」を使った擬態になります。   アナホリフクロウは危険を感じると、猛毒を持つガラガラヘビの威嚇音に似た鳴き声を出すことが知られています。今回はガラガラヘビとアナホリフクロウの出す音も聞くことができますので、見るだけでなく聞くそっくりもお楽しみください。     その他にも、においで擬態するこんな生き物たちも展示しています。     そっくりないきもの展では関連イベントとして、6月15日に様々な生き物の声を真似る「動物ものまね芸」でおなじみの五代目江戸家猫八さんに来ていただけることになりました。 こちらも企画展担当としてぜひ実現したかったものになります。 子供のころにテレビで見て面白いなぁ~と思った動物の鳴きまねをする落語家さん。いまでは五代目へとその技術が引き継がれています。   事前予約にはなりますが、子供たちに楽しんでもらいたいと思い、保護者と一緒に参加の中学生以下は参加費を無料にしています。 参加者には千社札のプレゼントと、あわせて手ぬぐい・サインの抽選会も開催します! みなさまのご参加をお待ちしています。   <詳しくはこちら>江戸家猫八講演会『本物そっくり?!なきまねライブ・みんなも一緒に鳴いてみよう』
企画展『そっくりないきもの』はじまりました!
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企画展『そっくりないきもの』はじまりました!

みなさまこんにちは。 4月19日に企画展『そっくりないきもの~似ているのはどうして~?』が開始となりました。 この展示は擬態をテーマにして、木や石、葉っぱなど自然界にありふれているものや、毒を持っているなど危険だったり美味しくなかったりするものに見た目が似ている生き物を中心に、見た目以外でも鳴き声やにおいなど、なにかにそっくりな生き物たちを紹介しています。 7月13日までの開催期間中に、担当から見どころをお伝えできればと思います。     第一回目は、企画展入口に近い2つの水槽で見られる生き物です。 この写真に葉っぱにそっくりなリーフフィッシュが写っています。どこにいるかわかりますか?   ここにいます!   この中だけでもリーフフィッシュが5匹いました。枝の向こうにいたり、ピントがボケていたりするのもあって難しかったですね。それにしても葉っぱにそっくりです。 リーフフィッシュが水槽には10匹いるはずなのですが、全部見つけられたら…スゴイです!       少し先に進むと、大きな窓があります。どこに生き物がいるかわかりますか?   木の枝が曲がったところに鳥がいました!   オーストラリアガマグチヨタカは樹皮によく似た羽の模様で景色に溶け込んでいます。危険を感じると体を細めて、まるで木の枝のような姿にもなります。 搬入した当初はこのような感じでした。       でも最近は環境に慣れてきたのか、ぜんぜん細くなりません笑     擬態とは何かに似ていることで自然界を生き抜いてきた生き物が持つ特徴です。まだまだ紹介できていない“そっくりないきもの”たちもたくさん展示していますので、ぜひ遊びに来てくださいね。
企画展「ワイルドアマゾン」終了後の生き物たち
  • 企画展・特別展示
  • 新しい展示

企画展「ワイルドアマゾン」終了後の生き物たち

12月半ばに企画展「ワイルドアマゾン」が終了しました。 その後の生き物たちはというと、他の水族館へ引っ越しをしたり、当館のバックヤードで飼育したり、常設展示へ仲間入りしたり、さまざまな場所へ移動することになります。     その中で、企画展終了後に新たに常設展示に仲間入りした生き物を紹介します。 まずネオンテトラなどの小型のカラシンの仲間。 こちらはピラルクーなど大型の魚を多数展示している水槽へ仲間入りすることに! 「食べられないの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、これだけ体格差があるとエサとして認識しないようです。 ピラルクーの迫力ある姿もとても良いですが、ネオンテトラたちが群れで泳いでいる姿もとてもきれいです。     そして次はアロワナなどが泳いでいる水槽。 こちらにはオレンジキャットとドルフィンキャットが仲間入りしました。 最初はお客様から見えない隙間に隠れていたオレンジキャットですが、ようやく環境になれてきました。最近は、水槽真ん中にある流木の下がお気に入りのようです。 ドルフィンキャットは泳いでいる姿がよく確認できます。   新たに始まった展示をぜひ見にきてくださいね。
16種類400匹のタナゴたち
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  • 日本の淡水魚

16種類400匹のタナゴたち

こんにちは。   現在開催中の企画展『Save the 淡水魚 ~未来へつなぐ水辺の宝~』は見に来ていただけましたでしょうか? 毎日寒いですが、暦の上ではもう春!ということで、企画展で展示しているタナゴたちも、少しずつ春の訪れを感じているようで…。 ほんのりとですが、春産卵型のタナゴたちに婚姻色があらわれ始めました。     まずはミヤコタナゴ。こちらは尾ビレや臀ビレのふちがオレンジ色になり安定の美しさをほこっています。   小型種のカゼトゲタナゴにも婚姻色がうっすらと。眼や背ビレ、臀ビレのふちが赤く染まっています。     見分けが難しいタビラ属も、婚姻色があらわれると違いがわかり易くなります。   アカヒレタビラ ミナミアカヒレタビラ セボシタビラ シロヒレタビラ   このように、それぞれのタナゴたちの婚姻色をくらべるにはもってこいのこの企画展となっています。なんといっても在来のタナゴ類全16種類が勢ぞろいしていますから。     ふだんから展示している東海・近畿地方に生息する6種類にいたっては、ど~んとひとつの水槽でお見せしています。 この水槽だけで170匹! 種ごとに群れたり、ほかの種とも交ざって群れたり。 隠れたり、底をついばんだり。 広い空間での様子はふだん見る姿とはまた違います。     この水槽はスタッフにも人気で、閉館後の安らぎの場となっていることも。 開催期間は4月13日までの4か月間ですが、早くも1か月が過ぎてしまいました。あと残り3か月しかありません!!   さらにタナゴたちの色が美しくなるように、レイアウトなど日々調整中です。ぜひぜひまた、何度でも見に来てください。
ポリプのお話
  • 企画展・特別展示

ポリプのお話

みなさんこんにちは。 現在、期間限定でマミズクラゲの展示をしています。   マミズクラゲは池や湖などの淡水に生息するクラゲで、水温の高い夏から秋にかけて現れます。 昨年の秋には木曽川でも発生し、そのときに採集した個体の展示も行っていました。   木曽川にマミズクラゲ現る|おもしろ飼育コラム一覧|   しかし、マミズクラゲの寿命は2か月程度と短く、一度出た場所で毎年見られるとは限りません。 まさに“神出鬼没”のクラゲ、いつでも採集できる保証はないのです。     そこで、昨年クラゲを採集した際に「ポリプ」も一緒にとることができないかと、ひそかにチャレンジをしていました。 ポリプとは、クラゲの生活史の中の一つの形態で、イソギンチャクのように石などの基質に固着した姿のことをいいます。   マミズクラゲのポリプはこんな形。   つぼのように少し下側が膨らんだ形で、その上にぽこっとした丸い部分があります。 この丸い部分(矢印で示した箇所)が口で、ごはんを食べるところです。 写真のように、2つ(あるいはそれ以上)のポリプがくっついて群体になっていることが多いです。     ポリプは環境が悪くならない限り、何年も生き続けることができ、さらに自らの分身をたくさん作ることができます。 条件が整えばポリプからクラゲを遊離させることが可能なため、このポリプさえ確保できれば、数をコントロールしながら、必要な時にクラゲを増やすことができるのです。 つまり飼育スタッフにとっては、なんとしても手に入れたいもののひとつなのです。     しかしポリプの大きさは1mm程度ととても小さく、野外で肉眼で見つけるのは至難の業。     現地で探すのは諦め、「きっとポリプがついていそうだな」という感じの流木を拾い集め、水族館に持ち帰ることにしました。   そこからは、ひたすら顕微鏡を覗き込み、しらみつぶしにポリプを探す毎日です。 覗いてみるとこんな感じ。     名前こそ詳しくは分かりませんでしたが、いろいろなプランクトンや付着生物がおり、それらをなんとなく見ているだけでも新鮮で面白いものでした。   ところが1か月たち、2か月たち、それでもポリプは見つからず…。 最初の方はわんさかいた小さな生き物たちも姿を消していき、これはポリプもいないんじゃないかな、と半ばあきらめの気持ちで作業だけを続けていました。     そしてある日、小さな枝を顕微鏡で観察していたところ、求めていたシルエットを発見!! 採集から実に3か月以上がたちましたが、ついにマミズクラゲのポリプを見つけることができました。     その後、ポリプにしっかりとごはんをあげ続け、十分に数を増やすことができました。 現在展示しているクラゲは、そのときのポリプから育成を行ったクラゲです。     一年越しに展示に至ったマミズクラゲ、ぜひこの機会にご覧ください。 ポリプの実物も展示していますし、ポリプからクラゲになるまでの過程や、クラゲの体のつくりについての解説パネルもあります。 不思議なその生態から、何か一つでも面白いな、というポイントを見つけていただけたら幸いです。     そして、マミズクラゲのポリプは、もしかしたらみなさんの身近な環境にも潜んでいるかもしれません。 ある日突然そこから、小さなクラゲが姿を現すかも。 そう考えてみると少しだけ、水辺を覗き込んでみたくなりませんか? もしふわふわただよう小さな生き物を見つけたら、そっと観察してみてくださいね。
次回企画展の告知 淡水魚を守りたい
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次回企画展の告知 淡水魚を守りたい

こんにちは。 早くも12月、そして、その12月もすでに1週間が経過しました。 そして、ここからさらに1週間が経過すると…   「Save the 淡水魚 ~未来へつなぐ水辺の宝~」がスタートします!   この企画展では、いずれも絶滅が心配されている   美しい魚   目立たない魚   かっこいい魚   シブい魚 を展示します。     なんと、在来のタナゴ類全16種類が集結する、まさに「大タナゴ展」状態。     ほかにも、   泥の中で生活する魚   はるばる沖縄からやってきた魚 なども展示します。     人の暮らしをよくするために行われてきた開発や、外来種の侵入により、今、日本各地に生息する汽水・淡水魚が悲鳴をあげています。   保全のスタートラインは「知ること」です。 企画展をご覧いただいて、こんなにも凛々しく美しい魚が、みなさまの身近な水辺にもいるかもしれないということを、知っていただければと思っています。   開催期間は12月14日(土)~2025年4月13日(日)の予定です。 よろしくお願いします。
やっぱりアマゾンは最高でした!
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やっぱりアマゾンは最高でした!

夏休みから始まった企画展 『ワイルドアマゾン アマゾン最高!』 連日たくさんのお客様に楽しんでいただいております。 とうとう12月8日(日)で終了となりますが、まだ間に合います笑。     展示の生物たちも頑張ってくれていますが なんと私も展示生物の一部として頑張っています。   (アマゾン展に出ていた方ですよね?) (そうです本物です。あの写真は標本です・・・) このような会話が結構ありました。     私の写真との記念撮影も沢山していただいたようです。   学習プログラムの アクア・スクールでは「アマゾンを感じよう!」も開催し、参加者の方から温かいお言葉もいただきました! (想像以上に楽しかったです!)     我が愛しアマゾン やっぱりアマゾンは最高です! 12月7・8日、最後の週末、ぜひ企画展にお越しください!
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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