おもしろ飼育コラム

柳の葉、いよいよ登場
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柳の葉、いよいよ登場

特別展「ニホンウナギ」にいよいよ彼らが登場しました。 車に揺られること3時間半、彼らは岐阜の地にやってきました。   こんな状態で。 本来なら2時間半くらいで着くはずなのに、おりしも高速道路は集中工事。 見事に渋滞に巻き込まれ、ヤキモキソワソワ、もうたまりません・・・。 到着するとすぐに準備していた水槽に移動させます。 このように青い照明で極力暗くしています。 さらにこの生物、透明すぎてさっぱり見えません。 暗い・超貴重・姿が見えないのトリプルパンチで、 ビンを持ち水合わせをする手は、ガガンボのように震えます。。 では、いよいよその生物を発表です。     ニホンウナギのレプトセファルス!!!   生きてます。本物です。感動です! あまり明るくできないので申し訳ないのですが、 よーく目をこらしてぜひご覧ください。 ニホンウナギのレプトセファルスは、 本来なら太平洋で海流にのっている状態です。 普通、見ることなんてできません。 今回展示している個体は (株)いらご研究所さまより分譲していただきました。 本当にありがとうございました! 展示期間はあまり長くないと思われます。ぜひお早めに。 あ、写真が得意な広報きたがわ氏が、 「ムリー!」って何度も椅子の上でのけぞりながら 小一時間チャレンジした写真がありますので、 最後に載せておきます。       美しいです。     ツイート
ニホンウナギ
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ニホンウナギ

GWも無事終了。 今さらではありますが、 4月18日からは新しい企画展「ニホンウナギ」がはじまっています。      ウナギって誰でも知っている魚ですが、まだまだ分からないことばかりです。 この特別展の設営中にも、 ニホンウナギの成魚が産卵回遊時、昼と夜で遊泳深度を 規則的に変えていることが発見され、 ニュースで大きく取り上げられました。 → https://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr27/20150416/index.html   ウナギの親が産卵場所であるマリアナ海域までたどるルートは まだわかっていないんですね。 この発見は産卵回遊ルート解明を大きく前進させることと思われます。 一生を通じて数千キロも旅する魚ですから、 その生態を調べることはとてつもなく大変なことです。 また、海だけでなく川でのくらしについても、 まだわかっていないことが多いのです。 今回の特別展では、ふしぎな生態だけではなく 体の秘密、養殖など人との関わりなどについて、 狭いスペースですが、できる限り紹介しました。 (解説パネルが多くなってしまいましたが、省くわけにはいきません!)    貴重な標本なども多く展示しておりますので、ぜひ見に来てください! さて、ウナギといえば、やっぱり食べることが頭をよぎりますよね…。 私も大大大大好きなのですが、 数年前からウナギを食べることをやめてます。たぶん…(※) ニホンウナギは絶滅危惧種であり、その資源は本当に危険な状況です。 いつでもどこでも安価に食べることができるような利用の仕方は かなり問題があると思います。      ウナギは古くから愛されてきた魚で、これからの未来もそうあってほしいです。 ウナギとの付き合い方へのメッセージを込めた、今回の企画展。 ぜひごらんください。 ※某県に行った際、かなり酔っぱらった状況で、人に勧められた白焼きを一切れ食べた! と妻が言うのです。覚えてないのです(涙)   ツイート
チュラさん
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チュラさん

ご無沙汰ぶりのブログです。 アマゾン展ももう残りわずかの開催期間を残すのみ。 私は展示導入部分の魚以外の展示に関わっていましたが、 そういえば、一度も記事にしなかったので、今更ながら少しおつきあいを。 上に書いた魚以外の展示、先日の休館日に一部展示変更しました。 この一年、アマゾン展に足りなかったものは何か。 それはズバリ、「モフモフ感」。 今回展示した種は、この「感」を補って余りある、最高の生物です。       よく見ると、細か-い毛もモフモフ。 もうちょっと引いて撮影したものがこちら。     苦手な人はここまで! イケる人はスクロール。 ↓ ↓ ↓     そうです、チュラさんです。 世界最大のクモ、その名もゴライアスバードイーター! バードイータ―とありますが、鳥を主食にしているわけではないです。 当館では餌用コオロギを与えています。   普段はのそのそ動いていますが、 餌を見つけるやいなや、するどい牙でガッ!   私的「絶対に襲われたくない捕食者ランキング」、上位にランクインです。 (ちなみに堂々の1位はタガメ) こんなチュラさんですが、当館に来た当初は一回りちいさくて、 ちょっとケースのフタを開けるだけで、 お尻の刺激毛(たまらん痒い)をシビビビビと 私に向けて飛ばしてくる臆病者でしたが、 2回の脱皮を経て、最近はそういうことも少なくなりました。 私、クモはあまり得意ではなかったのですが、 最近ちょっとかわいいなと思うようになってます。 このアマゾン展唯一にして最強のモフモフを皆さんぜひご覧ください。 と、いう〆を考えて、ブログを書いていたら、 アマゾン展最強のモフモフはチュラさんではなかったということに今気づきました。 アマゾン展の案内人、     クニさん が一番でした。   ツイート
カラシン展好評開催中!
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カラシン展好評開催中!

開館10周年特別企画「神秘の大河 ~グレイトアマゾン~」にて 開催中の企画展「赤い清流」第二弾 「アマゾンのシンボル カラシン展」がスタートしています。   カラシンとはスズキやコイ、ナマズといった 魚の分類群(グループ)の一つで その分布の殆どは南米アマゾンに集中しているのです。   企画展「赤い清流」第一弾 「水族館スタッフが見た!生のアマゾン体当たりリポート!!」は あれやこれやのお祭り騒ぎの展示内容で 私もいささか興奮気味でしたが、後半戦は少し落ち着いて カラシンという魚たちとじっくり向き合ってみました。   お客様からは 「あれっ、変わったね!」 「おっ、すごい魚の数だね!」 という声も聞こえてきます。   私がアマゾンで見たカラシンは種類がとても多く、 どこにでも生息していて、とりわけその資源量(生息数)には 目を見張るものがありました。       そのような魚であるがゆえに、日々の食卓にものぼる、 アマゾンの人々の生活に根付いた魚でもあるのです。       そんなアマゾンのシンボル的存在『カラシン』を たくさんの種類と展示数で構成して、皆様をお待ちしております。       ツイート
アマゾン企画展、好評です!
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アマゾン企画展、好評です!

みなさんこんにちは! お盆も過ぎ、ようやく館内も落ち着いてきたと思いきや…。 企画展 赤い清流 ~水族館スタッフが見た!生のアマゾン体当たりリポート!~ はまだまだ熱い状況が続いております。       魚好きな水族館スタッフである私が、好奇心を頼りに見てみた アマゾンでの採集やいろいろな体験を、 私の等身大の言葉でリポート風に仕上がっております。       さらに会場には、私の等身大のパネルが設置してあります・・・。   時々、その隣に実際に立ってガイドをしているのですが 私に気付くと結構みなさんビックリされます。   「もしかして、本人ですか?」 「そうです、本人です・・・」   まずはこのような会話で始まります(笑) 会場で私を見かけたら、是非声をかけて下さいね。 熱帯魚の聖地アマゾンを熱く語ります!     ツイート
クレストはイラストで。~イモリもりもり「イモリ」展~
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クレストはイラストで。~イモリもりもり「イモリ」展~

皆さん、こんにちは。 バックヤードにいるマダライモリの幼生たちが続々と変態してきました。 現在展示中の幼生は、まだ特徴的な色と模様は出ていませんが、 変態が近付くにつれて徐々に出てきて、変態後はこの通り。 これからどんどん鮮やかな色がでてくることでしょう。 こちらは成体のオス。美しいですね。   さて、イモリの仲間の多くは、 繁殖期のオスで二次性徴があらわれ、体型が変化します。 このマダライモリでは クレストと呼ばれるヒレのようなものが背中にでてきます。   下の写真、ミナミクシイモリもクレストが発達することで有名な種です。  普段はこんな見た目ですが、繁殖期になるとこの通り。   ギザギザ!! クシイモリの名前由来はこの櫛のようなクレストからつけられたそう。 ミナミクシイモリの恐竜のようなクレストは本当にかっこいいです。 もう10年以上前になりますが、初めて見たときは衝撃的だったなぁ・・・(遠目) ミナミクシイモリの展示個体はまだ若く、 この姿を見せることはできないのですが、 マダライモリはなんとか展示できるかもと、イモリ展開始前に展示を決意。 オスのやる気スイッチを入れるには冷やさなくてはなりません。 でも、なかなかいい温度の場所ってないんですよね。 作業の邪魔になってもいけませんし。 かといって当時真冬ですので、外に出すわけにもいかず・・・。 結果的に微妙に冷えない、中途半端な場所で冬を越すことになり、 オスのクレスト姿はイラストで紹介とあいなりました。 でも、イラストもいいでしょう? 今回のイモリ展、今までにも増してイラストを多用しています。 解説に目を向けてくれる人が多いのも、 素敵なイラストのおかげかなと思っています。 実物の展示は今後の課題ということで! さて、3月から始まったイモリ展も、6月30日をもって終了となります。 皆さんぜひ見に来てください。 28日・29日はイモリトークもやりますよー! (追伸) アカハライモリの水槽を上からのぞいたら、「エサ?」って顔をだしてきました。 可愛すぎたので、親バカ気分で無理やり紹介して筆をおきたいと思います。     ツイート
イモリの幼生・幼体追加展示!~イモリもりもり「イモリ」展
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イモリの幼生・幼体追加展示!~イモリもりもり「イモリ」展

イモリ展終了まで、いよいよあと一ヶ月となりました。 そこで、バックヤードに温存していた切り札をここで登場させることにしました。 今回、新たに追加展示したのは、5種のイモリ幼生・幼体です。 まずはイボイモリとシリケンイモリの幼生!   <イボイモリ幼生>   以前よりアカハライモリの幼生は展示してますので、 日本に生息する3種全種の幼生と成体を観察することができます! 今回展示しているイボイモリ成体は、 広島大学より出展協力していただいております。 その成体が展示水槽で産卵し、孵化した幼生を展示しています。 また外国産の幼生・幼体たちもこのように、 新しいブースを設けて展示中。 これが、また、可愛いんですよ。。。特にファイアーサラマンダー。。。   成体と比較するとこの通り。 たまりませんねぇ。 また、6月の土曜日と日曜日にはイモリ展会場にて、 担当者3名によるフロアトークも開催中です。 時間は決まっていませんが、午後に登場することが多いです。 自称、イモリ大好き学芸員たちが熱く語ります!クゥ~! 問い合わせの多いアカハライモリの飼育相談なども 受け付けますので、ぜひお越しください。     ツイート
いろんなアカハライモリ~イモリもりもり「イモリ展」~
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いろんなアカハライモリ~イモリもりもり「イモリ展」~

イモリ展、好評です! さて、今回はアカハライモリの「見た目」のお話し。 アカハライモリは日本各地にすんでいて、 その名の通り赤いお腹が特徴的です。 このお腹の模様、地域や個体によってかなり違いがあります。   日本各地のアカハライモリの姿形やお腹の模様を調べた研究では、 6つグループに分けられています。 さらには繁殖行動にも違いがあり、 異なるグループ間では繁殖成功率が下がることもわかっています。 また、お腹以外の部分、見た目からして結構違うのもいます。 たとえば、岐阜県産はこちら。   次に長崎県五島列島産のアカハライモリ。   全然違いますねー!   このように、地域ごとに比較できるように展示してますので、 ぜひ見比べてみてください。 ちなみに現在展示しているのは、 左から秋田県産、兵庫県産、長崎県産です。 たとえ同じ地域のアカハライモリでも、 個体ごとに違いが結構あるので、 野外でみつけたらぜひ手にとって見比べてみてください。 面白いですよ。 (捕まえた手はちゃんと洗いましょう。そのまま目をこすったりしないように!) 最後にとっておきの岐阜県産アカハライモリを紹介しましょう。 これらの個体、現在バックヤードで飼育中ですが、 たまに館内で見れるかもしれません。     ツイート
イモリもりもり「イモリ」展~卵・幼生・幼体の展示~
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イモリもりもり「イモリ」展~卵・幼生・幼体の展示~

皆様こんにちは。 イモリもりもりイモリ展日記、その2です。 イモリ展が開催されている特別展スペースの半分は、 皆さんおなじみアカハライモリについて解説しています。 岐阜県内でも山際の水路や田んぼを覗くと、 数が減ってきているとはいえ、 まだまだたくさん観察することができます。 捕まえたことある方も多いのではないでしょうか。 ところで。 アカハライモリの卵や幼生(オタマジャクシ)ってみたことありますか? さらに。 変態後の幼体ってみたことありますか? 普通、目にするのは成体、いわゆるおとなの個体です。 幼体は水の中にはいないので、なかなか見ることはできません。 ということで、   卵・幼生・幼体、すべて展示しました! (右:卵と幼生、左:幼体) 企画展は6月30日まで開催する予定です。 長期間にわたる展示を継続する上で、一番やっかいなのは「卵」。 予備水槽や展示水槽内でポコポコうんでくれているのですが、 ほかの個体が食べてしまうこともよくあります。 また、突然うまなくなっても困るので、裏ではこんなこともやりました。   ホルモン注射。 麻酔をかけて注射して、二日くらい待つと産卵します。 アカハライモリのメスは精子を体内で蓄えているので、 これでばっちり受精卵を得ることができます。 (※注射されたメスも元気にしてますよ) でも、一度にたくさんの卵を得ても、 全部同じように発生がすすむのでは、意味がありません。 一気にフ化してしまいますから。 では、どのように発生段階をずらし、展示を続けているのか…。 今回は、思い切ってその秘密を公開いたしましょう。 こちらをご覧ください。 ↓ ↓ ↓   冷蔵庫。 すごいひっぱりましたが、エサを保管するただの冷蔵庫でしたー。 リンゴの上に目を向けると、怪しい容器がこっそりと収容されています。     容器の中ではこの通り、 冷やされた卵が非常にゆっくりと発生を続けています。 発生のスピードは温度で大きく変わってきますので、 これでフ化の時期をずらしているわけです。 このようにして展示をつないでいるよ、というお話でした。   ツイート
イモリもりもり「イモリ」展~ごあいさつ~
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イモリもりもり「イモリ」展~ごあいさつ~

  皆様こんにちは。 魂の企画展「イモリ」がはじまって早2週間が過ぎました。     企画展開催以来、ブースの影から来館者の方々の反応をこっそりと伺うという、 怪しい生活からオサラバし、 この飼育日記で見所や展示の工夫、苦労、イモリへの愛、もりもりご紹介していきます。   今回の展示も多くの皆様にご協力いただきました。   あらためてお礼申し上げます。   限られたスペースではありますが、 とにかくイモリに興味をもってもらえるような展示に仕上がっておりますので、 ぜひお越しくださいませ。   ツイート  
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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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