おもしろ飼育コラム

新人広報なつめ 「ホネ展」取材日記 Vol.1
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新人広報なつめ 「ホネ展」取材日記 Vol.1

みなさんこんにちは。 渓流展ブログでリレーを続けた「渓流 命の旅のはじまり」が 先日、無事終了しました。   ということは……?   はい、現在特別展のスペースはこんな感じで次回の準備真っ最中。       それにしても、今回はいつもと何か違うような… 水がなーい!!!   そうなんです。 今回の特別企画展示のテーマは 「骨の水族館 ~生き物たちのからだの支え方、守り方~」 3月15日(金)~7月8日(月)   ということで、魚類を中心にいろんな生き物の 骨 ホ・ネ を集めました! これは…ヘビの骨?! 他にもまだまだあります!   前回の渓流展に引き続き、今回も私新人広報なつめが 少しずつ、レポートしていきたいと思います! 準備中の段階から、 通り過ぎるお客様が興味深そうにご覧くださっています。 いよいよ、明後日3月15日(金)より始まります!! おたのしみに…☆   それでは、また!      ツイート  

渓流展ブログ13「お礼」
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渓流展ブログ13「お礼」

皆さんこんにちは。 早いもので特別企画展「渓流 命の旅のはじまり」が本日、3/10をもちまして、 無事に終了します、たぶん。 始まる前、なかなか全容がまとまらず苦労をしたことが思い出されます。    「渓流に入ると、凛とした空気が張り詰め、清々しさを感じます」 そこに生息する生きものたちを通して、 渓流の魅力や独特の生態系をお伝えしようと企画した今回の特別展。   渓流の雰囲気を出すというの難しいもので、 どこまでその魅力をお伝え出来たか分かりません。   渓流展ブログもこれで最後となります。 沢山の方々にご協力を頂き、本当にありがとうございました。 そして読んで頂いた皆さまに感謝致します。    今回は御礼を述べさせて頂くとともに、個人的に好きな渓流の姿を少しお伝えして、 渓流展ブログの最終回とさせて頂きます!    渓流には、実はさらにその先があります。   渓流を進んで行き、渓流を覆っていた木々(渓畔林)も無くなり、       草原とゴツゴツした岩が広がる場所、そう源頭部と呼ばれる場所です。   この源頭部から浸み出した水が集まり、 渓流やその下流へと続く河川を形成していくのです。  日本にもこんな素敵な場所がまだ残っています。 未来の子どもたちに伝え、残していきたい自然だと思います。   そして次なる特別展はエントさんが担当する 「骨の水族館 ~生き物たちのからだの支え方、守り方~」 3/15(金)~の開催です。 こちらも是非ともご覧頂きたいと思います。      ツイート  

ハコネサンショウウオ幼生
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ハコネサンショウウオ幼生

あと少しで渓流展も終了となります。   このハコネサンショウウオ幼生達も特別展終了後はバックヤードに移動させます。 ハコネサンショウウオといえば、先月、筑波山地に生息しているものが、 新たにツクバハコネサンショウウオ Onychodactylus tsukubaensis として新種記載されました。 そんな、今アツいサンショウウオであるハコネサンショウウオの幼生、今後の展示は未定です。 じゃあ、いつ見るか? 今でしょ!   話を展示にもどします。 卵嚢からまだでてきていない個体もいるので、見比べても面白いです。 また、ハコネサンショウウオの卵嚢は、非常にしっかりとしていて、 ちょっとやそっとじゃ破れそうにないシロモノです。 どうやって出てくるかと言うと、 幼生は孵化酵素を分泌して、頑丈な卵嚢をいわばよわーくして出てきます。 幼生が出た後の卵嚢は、こんな風に出てきたところだけ穴があいた状態です。 こんなのも、今ならみれます。   ハコネサンショウウオの幼生は姿形も特徴的。 このように黒いツメや、あしに膜ヒレをもっています。   バックヤードに今年生まれのカスミサンショウウオの幼生がいますので、 ぜひ比較して展示したいところですが、 特別展のコンセプトとずれるのでまたの機会に。 それでは皆様、 ハコネだけにハやくコネーとみれませんとだけお伝えして、筆を置きたいと思います。   ごきげんよう。   ●例の脱出した幼生 まだココにいます…。      ツイート  

ようやく卵嚢から出てきました。
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ようやく卵嚢から出てきました。

次の特別展の告知が出ましたが、まだまだ渓流展は新展開を見せております。 先日ご報告したナガレタゴガエルの卵。 ちゃんと受精していました。日々、胚の形が変化しています。よかったよかった。   さて、今日の本題。ハコネサンショウウオです。 (この卵嚢展示のポケット水槽解説文の手前は居心地が良いようで、 いつも誰かしら挟まっています。文章見えへん!)   卵嚢が展示されているポケット水槽の右下をよく見てみると…、 そうです。いよいよ幼生登場。美しい…。可愛い…。 他個体もあと少しで出てきそうです。飼育水温からみてもうちょっと早いと思ったんですけどね。 まぁ、無事出てきてくれたので文句はいいません。がんばって育てます。   ●目下の悩み ポケット水槽から飛び出したこの幼生。どうやって捕まえればよいのやら…。    ツイート  

次の特別展、予告。
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次の特別展、予告。

こんにちは。 はじめましての方もそうでない方もいらっしゃるかと思いますが、 体験学習チームのエントと申します。   さてさて、みなさま特別企画展「渓流 命の旅の始まり」はもうご覧になりましたか? この展示もあと少し、来月15日からは、次の企画展が始まります。 タイトルは「骨の水族館  BONE SCIENCE」展。 水辺の生物の骨をたくさん紹介する展示です。   実は私、この骨展の担当なんです。 自他共に認める骨好きな私が、骨ってこんなに面白い! 骨ってこんなにキレイ!ということを皆様にお伝えすべく、 骨ラブパワー全開でやっていきたいと思っています。   ・・・とはいえ展示入れ替えまであと半月。間に合うのか?大丈夫か私?! ちょっと尻に火がついてますが、よい展示を作るべく、がんばります。   具体的にどうがんばってるかというと。   展示物を置く雛段を作ったり。   骨をまっすぐ立てるための支えを作ったり。   そう、こんなものも、自分たちで作るんです。   アクア・トトの特別展は、 企画立案から展示物の調達、大道具小道具作成、パネルの文章やイラスト書きなど、 ほとんどすべて、自分たちで作ります。   スタッフの中には 大工仕事は任せろな人や、模型作りが好きな人、文を書くのが得意な人、いろいろいますから、 各人のもつ技術を最大限に活用して、展示が作られていきます。   もともと趣味が仕事になってるような職場ですが、 それ以外の趣味も、仕事に役立ちまくっていますね。   だから、もし飼育係になりたい人がいたら、 上記のような技術を持っていると、非常に重宝がられます。 理科ばっかりじゃなくて、 国語や図工や技術家庭科もがんばらないといけない、てことですね!    ツイート  

新人広報なつめ 【特別展取材日記 Vol.5】
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新人広報なつめ 【特別展取材日記 Vol.5】

みなさんこんにちは。   ちょっと暖かくなったと思って油断をしていたら また雪が降りそうな、さむ~い日が続いていますね。   今日はそんなさむ~い日に、冷た~い!! 取材レポートです。    1月17日(木) 下を向いて夢中な男の子がひとり。   「何してるの~?」   中に何かが入っている様子…。   「つ、つめたい。。。」   はい、こちらの冷た~い展示は 渓流の水の冷たさを体感してもらうコーナーなんです。   しかも!ただ冷たいだけじゃありません! 水の中にはいくつも、水生昆虫の封入標本が入っていて 取りだして観察し、種類ごとに分けることができます。     先日、サナダ氏の渓流展ブログで紹介された封入標本は こんな風に使われていたんですね。   封入標本がどんなものか気になっていた方! ぜひ、冷た~い水に手を入れて!! じっくり観察してみてください☆   特別企画展示「渓流 命の旅のはじまり」は3月10日(日)まで まもなく終了ですので、お見逃しなくー。   それでは、また!    ツイート  

ナガレタゴガエル産卵しました。
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ナガレタゴガエル産卵しました。

先日、ナガレタゴガエルのメスを展示水槽に移動させたとお伝えしたばかりですが、 早速産卵しました。 観察しやすいよう&オスが卵塊をブチ壊さないようにしっかりガードして展示しています。   これにより、オスたちの定位置に変化が見られています。   定位置を奪われ、「そこは俺の場所だ!」と悔しがるオス(ウソ)。 定位置を奪われたショックで、卵塊の上で茫然とするオス(ウソ)。   なにはともあれ、よく見える位置にいてくれるとありがたい。   受精していることを願います。 今回はいわゆる「持ち込み腹」での産卵ですので、何も自慢できることはありませんが、 いずれはこの卵から育てたナガレタゴを飼育下繁殖させたいですね。   産卵後のメス。お腹ペッコリ。 お疲れ様でした。    ツイート  

渓流展ブログ11「封入標本」
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渓流展ブログ11「封入標本」

みなさん、標本は好きですか?   みなさん,標本は好きですか? わたしはこれまで,正直,標本の面白さが分からない人でした・・・・ 標本は,学術的に貴重な資料ですが, 少し黄ばんだ液体の中に,何やら生き物が入っていて それを少し不気味に感じていたのです. でもでも,それは封入標本に出会う前の話. 今ではすっかり「標本好き」になりました. 今回の渓流展でも,水生昆虫を封入標本にして展示しています. ■写真001 封入標本は,透明なプスティック樹脂で標本の周囲を固めているので, 色々な角度から,生物を観察することができます. ■写真002 また,標本なのに,とってもキレイなんです. これなら虫嫌いの方でも,「ちょっと虫ってステキかも・・・」 と思ってくれるに違いありません! そこで今回は,この封入標本の作り方をご紹介したいと思います. まず,標本の主役である水生昆虫を採集して,エタノールに置換します. ■写真01 この作業で,生物の体内に含まれる水分を完全脱水して,標本に使います. 今回はエタノールの濃度を80%から99%に,3週間ほどかけて脱水しました. さて,脱水が完了したら,いよいよ封入作業です. 材料はこちら ■写真03,02 不飽和ポリエステル樹脂と硬化剤は, ネット通販で入手しました. それから,樹脂を入れるタッパー. 100円ショップで,ポリプロピレン製のものを使用しました. 容器は耐熱温度が120度以上で,内側に凹凸や刻印がないものがオススメです. ではでは,封入作業です. まずは,一層目に樹脂を流し込みます. ■写真04 これは標本を置く土台になるので,薄すぎないことがポイントです. 一層目がある程度硬化した時点で,標本を置きます. ■写真05 この時,テンプラの衣を付ける要領で, 標本の周りに樹脂を付けると,空気の混入が少なくなります. 一層目と標本が硬化したら,三層目を流し込みます. ■写真06 この時,硬化が不十分だと,標本が浮いてしまうので,要注意です. そして,数日後・・・ ■写真07 樹脂が完全に固まったら,完成です! 容器のお尻を軽く叩くと,樹脂がぽろっと外れます. もっとも嬉しい瞬間です. 最後は研磨. ■写真08 これが最も大変な作業で,根気のない私は,ここをサボってしまいます. バットに水をはり,耐水性のサンドペーパーで, 80番→400番→1000番→1200番と数字を上げて行きます. そして仕上げは,台所でよく見かける研磨剤を布に付け,磨き上げたら完成です. 封入標本マイスターの当館スタッフ・河合さんによると エタノールで置換する際,纏足(てんそく)して足の形を整えると ステキな封入標本ができるそうです. ■写真09 ではでは,みなさんも 封入標本を通じて,水生昆虫の世界を楽しんで下さい!みなさん,標本は好きですか わたしはこれまで、正直、標本の面白さが分からない人でした・・・・ 標本は、学術的に貴重な資料ですが、 少し黄ばんだ液体の中に、何やら生き物が入っていて それを少し不気味に感じていたのです。   でも、それは封入標本に出会う前の話。 今ではすっかり「標本好き」になりました。   今回の渓流展でも、水生昆虫を封入標本にして展示しています。   封入標本は、透明なプスティック樹脂で標本の周囲を固めているので、   色々な角度から、生物を観察することができます。   また、標本なのに、とってもキレイなんです。   これなら虫嫌いの方でも「ちょっと虫ってステキかも・・・」 と思ってくれるに違いありません!   そこで今回は、この封入標本の作り方をご紹介したいと思います。   まず、標本の主役である水生昆虫を採集して、エタノールに置換します。   この作業で、生物の体内に含まれる水分を完全脱水して、標本に使います。   今回はエタノールの濃度を80%から99%に、3週間ほどかけて脱水しました。   さて、脱水が完了したら、いよいよ封入作業です。 材料はこちら↓   不飽和ポリエステル樹脂と硬化剤は、   ネット通販で入手しました。   それから、樹脂を入れるタッパー。   100円ショップで、ポリプロピレン製のものを使用しました。   容器は耐熱温度が120度以上で、内側に凹凸や刻印がないものがオススメです。   ではでは、封入作業です。 まず、一層目に樹脂を流し込みます。   これは標本を置く土台になるので、薄くしすぎないことがポイントです。     一層目がある程度硬化した時点で、標本を置きます。   この時、テンプラの衣を付ける要領で、   標本の周りに樹脂を付けると、空気の混入が少なくなります。   一層目と標本が硬化したら、三層目を流し込みます。   この時、硬化が不十分だと、標本が浮いてしまうので、要注意です。     そして、数日後・・・   樹脂が完全に固まったら、完成です!   容器のお尻を軽く叩くと、樹脂がぽろっと外れます。 もっとも嬉しい瞬間です。   最後は研磨。   これが最も大変な作業で、根気のない私は、ここをサボってしまいます。   バットに水をはり、耐水性のサンドペーパーで 80番→400番→1000番→1200番と数字を上げていきます。 そして仕上げは、台所でよく見かける研磨剤を布に付け、磨き上げたら完成です。   封入標本マイスターの当館スタッフ・河合マイスターによると エタノールで置換する際、展足(昆虫の標本の形を整えること)して足の形を整えると ステキな封入標本ができるそうです。       ではでは、みなさんも 封入標本を通じて、水生昆虫の世界を楽しんで下さい!      ツイート  

水面下の熱き戦い
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水面下の熱き戦い

渓流展のナガレタゴガエル水槽には5匹のオスがいます。 中心に配置された石を囲むように、奥に2匹、手前に3匹が定位置になっています。 日中はだいたいいつもこのポジションなので、ほとんど動きません。   しかし、夜になると一転、活発に活動しだします。 そう、メスをめぐる熱きバトルを夜な夜な繰り広げているのです(注 メスはいません)。 突然、相手に組みかかっていく姿が見られます。 メスだろうがなんだろうが、動いたものに敏感に反応して、とりあえず抱きつこうとします。 イワナなどの渓流魚に抱きつくこともあるそうです。   夜間、これだけ熱いバトルを繰り広げようとも、残念ながら水槽内にはメスはいません。 抱きつくもの全て他のオスばかり。 それでもめげない君たちの熱い思いは充分伝わった!!   ということで、バックヤードに1個体だけいるメスを展示水槽にだすことにしました。 (バックヤードで別のオスが抱接していましたが、ひっぺがして移動です。ゴメンネ)   さあ、いよいよ展示水槽にいれます。 この5匹、どの個体がメスに抱きつけるのか、目が離せません。 勝負は一瞬でした。逆に抱きついてますが、大丈夫。 ちゃんと一分後には下の動画のように抱接しており、 他のあきらめきれないオスのアタックに耐えています。 逆向きで抱きついても、タイミングを見計らって他のオスが離れたところで、 サッと方向転換していました。いやー、うまいもんでしたよ。華麗な体さばき。 映像は撮り損ねたんですけどね ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \   ということで、今なら抱接シーンがご覧いただけます。 あとは渓流展開催中に産卵してほしいですね。        ツイート  

渓流展ブログ10「水生昆虫」
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渓流展ブログ10「水生昆虫」

  こんにちは。真田です。 みなさん、水生昆虫を捕まえたことがありますか? 私がカワイイ子どもだった頃、住宅地の一角に、水道管が漏れていたのか いつも水浸しになっている空き地がありました。 そこには、ゲンゴロウやタイコウチ、ミズカマキリなどが棲んでいて 毎日のように、友達と水生昆虫を捕まえに行った記憶があります。 今、思えば、この場所は「ビオトープ」 (ここでは、水溜りなど、人工的につくられた生物の生息空間をさします) のさきがけだったように思います。 さてさて、これらは「止水性」の水生昆虫ですが、 今回、ご紹介したいのは「流水性」の水生昆虫です。 そお、流れの速い渓流には、たくさんの水生昆虫が棲んでいます。 河川に棲む主な水生昆虫は、3つの種類がよく知られています。 まずは、カゲロウ類。 (写真:カゲロウ) 平らな体と、2本から3本ある尾が特徴です。 そして、カワゲラ類。 (写真:カワゲラ) マダラ模様で強そうですね。 脇のあたりを見ると毛が生えています。 これはワキ毛ではなく、エラなんですよ。 もうひとつは、トビケラ類。 (写真:トビケラ) イモムシみたいですね。 小さな石をくっつけて、巣を作る種類もいます。 これらの水生昆虫。 実は、河川の環境について、メッセージを私たちに教えてくれます。 岐阜県の方なら「カワゲラウォッチング」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。 川に棲んでいる虫を調べることで、川の環境や水質の状態を知ろうという活動です。 カワゲラ類の多くの種類は、水のキレイなところに棲んでいるので、 この虫が採集されれば、川の水はキレイという指標になります。 また、カワゲラの多くは肉食なので、その場所には 他の水生昆虫も多く棲んでいることが分かります。 その他に、トビケラ類の中には、携巣(けいそう)型といって 砂利や砂を使って、巣を作る種類がいます。 この虫が採集されれば、川に砂や小石が正常に流れている状態であることや その場所は、砂などがたまりやすい、緩やかな流れてあることが分かります。 川の水質を調べるには、パックテストなどの化学分析を用いることもあります。 ただ、化学分析では、水を採集した一瞬の状態しか知ることができません。 一方、水生昆虫は数ヶ月から数年間、その川に棲んでいるので、 もう少し長い時間の状態を知ることができます。 水生昆虫って、スゴイ!こんにちは。真田です。 こんにちは。真田です。 みなさん、水生昆虫を捕まえたことがありますか?   私がカワイイ子どもだった頃、住宅地の一角に、水道管が漏れていたのか いつも水浸しになっている空き地がありました。   そこには、ゲンゴロウやタイコウチ、ミズカマキリなどがすんでいて 毎日のように、友達と水生昆虫を捕まえに行った覚えがあります。   今、思えば、この場所は「ビオトープ」 (ここでは、水溜りなど、人工的につくられた生物の生息空間をさします) のさきがけだったように思います。   さてさて、これらは「止水性」の水生昆虫ですが、 今回、ご紹介したいのは、流れのある場所にすむ「流水性」の水生昆虫です。 そお、流れの速い渓流をはじめ、河川には、たくさんの流水性の水生昆虫がすんでいます。   この仲間には、主に3つのグループがよく知られています。 まずは、カゲロウ類。 平らな体と、2本から3本ある尾が特徴です。 写真は幼虫ですが、成虫になると口がなくなるため、何も食べれません。 ・・・私はカゲロウになれそうもありません。   つぎに、カワゲラ類。 マダラ模様で強そうですね。 脇のあたりを見ると毛が生えています。 これはワキ毛ではなく、エラなんですよ。   そして、トビケラ類。 イモムシみたいですね。 写真はヒゲナガカワトビケラとう種で 小さな石をくっつけて、巣を作ります。   さて、これらの水生昆虫、 実は、河川の環境について、メッセージを私たちに伝えてくれます。   岐阜県の方なら「カワゲラウォッチング」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。 川にすんでいる虫を調べることで、川の環境や水質の状態を知ろうという活動です。   カワゲラ類の多くの種類は、水のキレイなところにすんでいるので、 この虫が採集されれば、川の水はキレイという指標になります。 また、カワゲラの多くは肉食なので、その場所には 他の水生昆虫も多くすんでいることが分かります。   その他に、トビケラ類の中には、携巣(けいそう)型といって 砂利や砂を使って、巣を作る種類がいます。 こちらの写真は、ヤマトビケラが小石でつくった巣です。 このような種が採集されれば、川に砂や小石が正常に流れている状態であることや その場所は、砂などがたまりやすい、緩やかな流れてあることが分かります。   川の環境を調べるには、パックテストなどの化学分析で水質を調べる方法もあります。 ただ、この方法では、水を採集した一瞬の状態しか知ることができません。 一方、水生昆虫は数ヶ月から数年間、その川にすんでいるので、 もう少し長い時間の状態を知ることができます。   水生昆虫って、エライ!      ツイート    

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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