現在、開催中の夜行性動物展では、 サビアユ(落ちアユ)の展示も行っています。 アユは、夏の日の一番長い時期を過ぎ、 秋になり日が短くなると繁殖期をむかえ、河口付近へと下り産卵します。 つまり、夜の時間が長くなってきたなぁとアユが感じると、 産卵期をむかえるわけです。 繁殖期を迎えたアユは成熟が始まり、体が黒くなりますが(婚姻色)、 水族館では冬もアユを展示できるように、展示水槽の照明を24時間点灯して、 秋を感じさせないようにしています。 さて、難しい話はさておき、今回の特別展示では、 本来のアユの姿を見てもらいたいということで、 サビアユ(落ちアユ)を展示しています。 そして、昨夜未明産卵したようで、 朝水槽をのぞくと、水底にはたくさんの卵が砂利にくっついていました。 アユのたまごは、0.7~1.1mmの大きさで、 1匹のメスが数万個ものたまごを産むそうです。 アユは年魚で、産卵すると死んでしまいます。 今回の卵は受精しているのかは分かりませんが、天寿を全うして、 あとは死にゆくのみです。 3カ月という展示期間よく頑張ってくれました。 しかし、展示期間は、あと2週間あります。 もう少し頑張って!!と願う今日この頃です。 ツイート