どんどんどんどんいきましょう! なんてったってもうホントにギリギリですから!! 夏の夜、家の壁をヒタヒタと動き回る生きものを見たことはありませんか? そう、それは、ヤモリ・・・。 でも、よく観察してみると、アマガエルのように指先に吸盤があるわけではありません。 なにやら、ヒダヒダになっているように見えます。 実は、ヤモリの指には、目に見えないくらいの細い毛がびっしり生えています。 その毛の先端は、さらにヘラ状の極細毛に分かれています。こ の毛の直径は、100ナノメートル(1ナノメートルは、1ミリメートルの1/10000)で、 1平方センチメートルに20億本にもなります。 この極細毛の先端と壁面の間に「ファンデルワールス力」(分子間力)が働き、 この力のおかげで、ヤモリは壁や天井でもくっつくことができるのです。 さらに、くっつきながら素早く移動するためには、一瞬ではがさなければなりません。 ヤモリの指の接着力は、脚の力をかける方向次第で大きく変わり、 下向きに力を加えたときだけ接着し、引き上げると分子間力が消えるので、 すぐにはがすことができるのです。 このヤモリをモデルにした、ロボットは開発されているようですが、まだ研究途中のようです。 これが、実現化すれば、スパイダーマンも夢ではないですね? まさに夢の素材といえるでしょう!