おもしろ飼育コラム

帰ってきたオワンクラゲ
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帰ってきたオワンクラゲ

1月のある夜に、伊勢湾に面した港でオワンクラゲを見つけました。     傘の直径が20センチほどありそうな、とても立派な個体です。 緑色の蛍光タンパク質を持つことで知られているオワンクラゲですが、自然界で見るのは初めてでした。 触手を長く伸ばして悠々と泳ぐ姿はとても美しく、私は一瞬で虜になってしまいました。   この時すでに、現在開催中の企画展「クラゲに夢中!〜きっとあなたも、好きになる♡〜」で伊勢湾のクラゲを展示することが決まっていたので、この美しいオワンクラゲもぜひお客さまにお見せしたい!と思いました。   しかし、いざ飼育方法を考えてみると…。 オワンクラゲは比較的大型のクラゲ。 そして他の種類のクラゲを食べ、時にはオワンクラゲ同士で共食いをすることもあります。 そのため、それなりの大きさのある水槽で適切な水温と水流を保ちながら、単独で飼育し、オワンクラゲが満足するだけのごはんを与え続けなければなりません。   淡水生物専門の当館で、その条件を満たしながら飼育するのはなかなか難しい…。   そこで、設備が整うまでの間、コラボレーションという形で企画展にご協力いただいている “新江ノ島水族館”(以下、えのすい)に、オワンクラゲを「一時預かり」してもらうことにしました。   じつは、オワンクラゲは伊勢湾ではよく見られるのですが、えのすいのある神奈川県の江の島周辺ではほとんど見ることができないそうです。 何個体かお送りしたところ、えのすいの展示用としても活躍してくれたようでした。     そして先日、企画展のブースを設営し、オワンクラゲ用の水槽も準備万端に。 ついにえのすいからオワンクラゲが帰ってきました!     元気そうな姿を見て、手厚く飼育してくださったえのすいのスタッフに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。 飼育方法のアドバイスもたくさんいただき、本当に頭が上がりません。   ゆったり泳いだり、触手をふわ〜っと伸ばして流れに身を任せたり、色々な姿を見せてくれます。   長い距離を旅した、「伊勢湾生まれ、えのすい育ち、アクア・トト在住」のオワンクラゲ! ぜひこの機会にご覧ください。  

ついにスタートです!
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ついにスタートです!

4月13日から企画展『クラゲに夢中!~きっとあなたも、好きになる♡~』がスタートしました。 企画展のスペースが、海をイメージした青い空間へと様変わりしましたよ。 そして今回の企画展では、それぞれのクラゲの魅力が伝わるようにと、かまぼこ型の特大水槽や円柱水槽、八角形の水槽、台形の水槽など、いつもの四角い水槽ではないものを使用して展示しています。       そして、一番の注目はこちら!   ミズクラゲと一緒に写真が撮れる水槽です!! この水槽はクラゲ用に作られた水槽ではないので、クラゲが飼育できるように水流の向きや強さなどテストを繰り返し、あれこれ試行錯誤した結果、絶妙な水流を作り出すことができました。 ゆったりと回るミズクラゲと一緒に素敵な1枚を。 7月7日までの開催となっております。みなさま、ぜひクラゲの魅力に夢中になってくださいね。

今年の春は、“クラゲ”にご期待ください!
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今年の春は、“クラゲ”にご期待ください!

まだ肌寒い日も続きますが、世間はすっかり春休みモードですね。 館内でもお客さまの賑やかな声を聞くことができ、なんだか嬉しくなってしまいます。   さてみなさま、今回は一足早く、4月から開催予定の企画展について、少しだけご紹介させていただきます。   アクア・トト ぎふは2024年7月14日に開館20周年を迎えます。 <もうすぐ20周年特設サイト>     4月13日からの1年間を “20周年”として、みなさまに楽しんでいただけるよう、さまざまなイベントや新規展示を準備しています。 すでに公開が始まっているものもありますが、私が注目していただきたいのは、全3回実施される特別企画展。 その第一弾、4月13日から始まるのは“クラゲ”をテーマにした企画展です! その名も、「クラゲに夢中!~きっとあなたも、好きになる♡~」!   淡水魚の水族館でクラゲの展示は、かなりレアなのではないでしょうか。 今回はクラゲで有名な神奈川県の新江ノ島水族館(実は当館と同じ会社「㈱江ノ島マリンコーポレーション」が運営しています)に全面的に協力をいただき、多種多様なクラゲの世界を、みなさまにご紹介いたします。 奥深くておもしろいクラゲの魅力に、みなさまも夢中になっていただきたいな~と思いながら準備を進めている今日この頃です。     昨秋から、どのようなクラゲを展示しようかな?と構想を練っていましたが…、やはり当館は木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の生き物をテーマに展示を行っていますので、木曽三川が流れ着く“伊勢湾”で見られるクラゲは外せない!と思いました。     そこで、展示に向けてクラゲ採集です。 先日、新江ノ島水族館のスタッフと一緒に伊勢湾へ採集しに行きました。   漁港などで岸壁に沿って歩きながら、海面を見てみると、意外とたくさんのクラゲが見つかります。     目に見える大きなサイズのクラゲは柄の長い柄杓を使って、水ごとそっとすくって採集します。     さらに、目の細かい網を海中でゆっくり動かしてみると…。     1 cmに満たないような小さなクラゲもたくさんとれました。     江ノ島のスタッフはさすがクラゲのプロ、クラゲを探す際のコツや採り方のポイントなど、たくさんのことを教えていただきました。   採集したクラゲはバックヤードで大事に育てながら、企画展でみなさまにお披露目できるのを待っているところです。   もちろん、伊勢湾のクラゲ以外にも、たくさんのクラゲを展示します。 淡水ならではのあのクラゲも! どうぞお楽しみに。   ぜひこの春は、アクア・トト ぎふの“クラゲ”に会いに来てくださいね!

魚へんに砂糖
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魚へんに砂糖

こんにちは。春ですね。 水族館周辺は3月20日あたりから桜が咲くそうです。 例年ですと、ちょうどそのぐらいの時期に展示槽のヒキガエルたちも産卵するので、みなさまお楽しみに。 さて、今日は現在開催中の企画展「Discovery!! ~新種はどうやって見つかるの?~」で展示している、かわいらしい魚の紹介です。 「魚へんに砂糖」という創作漢字を与えてもらった「コンペイトウ」です。 しかし、このコンペイトウ、ある時はナメフウセンウオ、そしてまたある時はコブフウセンウオと呼ばれています。 なぜ3つも呼び名があるのか?!   じつは、この魚、成長段階や性によって体の表面のコブの具合が変わるんです。   そのため、見た目の違いから3種の魚(コンペイトウ、コブフウセンウオ、ナメフウセンウオ)と考えられていました。 しかし、卵から育てて飼育してみたところ、コブフウセンウオもナメフウセンウオも、じつはコンペイトウだった!という驚きの発見が、北海道大学の研究グループによって2015年になされました。   今回の企画展で紹介しているのは近年新種として記載された生き物で、たとえば1種だと考えられていたもののなかに複数種がいた。という経緯で新種記載につながった生き物が多いのですが、コンペイトウだけは(新種ではなく)その逆のパターン、3種だと考えられていたものが1種だったという逆の研究成果もありますよ。ということをお伝えするために展示しています。   企画展のテーマがちょっと難しく、解説文もややこしいものが多い中で、 このコンペイトウの存在はちょっとした「癒し」となっているようです。   みなさま、たくさん写真を撮ってくださいます。   そういう私も、 といった具合に、たくさん撮っています。   たくさんの水族館で飼育されている人気者のコンペイトウ。 この先も、ずっと展示してみなさまに楽しんでいただけるようにと、(一社)日本水族館協会の魚類繁殖委員会において、水族館同士が連携して魚の繁殖技術の確立を目指す対象種に選定されています。 ※くわしくはリンクをご覧ください。水族館同士の連携から生まれたコンペイトウ | 一般社団法人日本水族館協会のプレスリリース (prtimes.jp)   今回展示している10個体も、その取り組みの中で産まれたものです。 ぜひご覧いただいて、お気に入りの1枚を撮影してくださいね。

企画展のダイダイイソミミズハゼ
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企画展のダイダイイソミミズハゼ

こんにちは。寒い日が続きますね。 今日は、現在の企画展で展示しているダイダイイソミミズハゼをご紹介します。   そもそもミミズハゼの仲間が、どのような生き物なのかといいますと、 呼び名の通り「ミミズのような体つきをしたハゼ」です。夜行性であり、石の下にかくれていたり、地面を何十cmも掘らないと発見できなかったりで、目立たないくらしをしています。人目につきにくいくらしぶりのせいか、調査・研究の途上にあり、学名がつけられていない種類がたくさんいます。 国内のどこにどの種がすんでいるのかもわかっていないことが多く、捕まえたミミズハゼが、一体なにミミズハゼなのか、識別できる人はなかなかいません。   なにミミズハゼ? なにミミズハゼ? わたしも目下のところ勉強中です。 これまで当館では、企画展や「河口の生き物」水槽で短期間の展示をしたことがありました。その際も、なにミミズハゼなのかの判断に困り「ミミズハゼの仲間」として展示しました。   しかし、今回の企画展ではピシッ!と和名と学名を添えて展示しています。 展示しているのは「ダイダイイソミミズハゼ」。 この展示は和歌山県自然博物館にご協力いただきました。 2019年に新種記載された種で、沿岸の浅い磯礫中などから見つかっており、眼の下に数本のヒゲ状突起があるのが特徴とのこと。 拡大してみても目の下のヒゲ状突起の存在は確認しづらく、肉眼でぱっとわかるものではなさそうです(おそらく矢印で示したところだと思います)。   明るい展示槽では、下の写真のように隠れてしまい、なかなかお客さまに全身を見ていただくことができていません。 給餌したら(活発な捕食シーンをご覧いただけるかも…。)と思い、試したのですが残念ながら全くの無反応。『食欲 < 隠れ欲』でした。 というわけで、いつも夕方の消灯時間前後に給餌することにしています。 暗がりでは活発に動いて、しかも、けっこうたくさんの量の餌を食べます。       いかがでしたでしょうか?   ミミズハゼの仲間を知らなかった、見たことがなかったという方に、ぜひ見ていただきたいです。

チュウゴクオオサンショウウオの遺伝子をもったオオサンショウウオ
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チュウゴクオオサンショウウオの遺伝子をもったオオサンショウウオ

昨年8月、岐阜県下呂市内でチュウゴクオオサンショウウオの遺伝子をもったオオサンショウウオ(以下、便宜的に交雑個体と書きます)が発見され、新聞などでも大きく取り上げられました。 これまで7府県でチュウゴクオオサンショウウオの交雑個体が見つかっており、大きな問題となっていましたが、とうとう岐阜県内でも発見されてしまったわけです。   それ以降も大垣北高校の高木先生や下呂市教育委員会を中心に、頻繁に調査が行われていますが、調査のたびに新たな交雑個体が見つかっており、状況は非常に深刻です。 私が調査に同行させていただいた際にも、4個体の交雑個体が見つかりました。       純粋な日本のオオサンショウウオなのか、チュウゴクの遺伝子が入っているのかは、外見からは判断できないような個体も多いため、遺伝子による鑑定が必要です。 鑑定の結果、交雑個体であることが確認された個体を当館であずかっていますが、すでに15個体以上もいて、用意していた水槽は早くも満杯になってしまいました。   オオサンショウウオは国の特別天然記念物であり、岐阜県内の河川には数多くの個体が生息しています。誰かがどういう目的で交雑個体を移動・放流させたのかはわかりませんが、このまま放置してしまうと、純粋な岐阜県のオオサンショウウオは絶滅し、チュウゴクオオサンショウウオの遺伝子をもったオオサンショウウオに置き換わってしまうかもしれません。当館でも出来るかぎり岐阜のオオサンショウウオを守る活動に協力していきたいと考えています。   1/17からこれらの交雑個体の啓発展示も始まりました。   岐阜のオオサンショウウオは大ピンチな状況です。ぜひこの問題を多くの皆さんに知っていただきたいと思います。   また、1/28には郡上市にて「はざこシンポジウム2024」が緊急開催されます。岐阜県での交雑問題について詳しく知ることができますので、ぜひこちらもご参加いただければと思います。 https://gujo-wara.jp/2023/12/22/935/

Discovery!! 新しい企画展がはじまりました
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Discovery!! 新しい企画展がはじまりました

新しい企画展がスタートしました。 【Discovery!! ~新種はどうやって見つかるの?~】     新種発見をテーマにした企画展です。   そもそも「新種」とはなんなのでしょうか? 「新種」とはどのように見つかるのでしょうか?     そのあたりの疑問は漫画にして説明しました。 企画展をごらんになる際には、まずはこちらをお読みいただくことをお勧めします。         今回の企画展では、身近な場所で見つかった新種から、海底洞窟や深海のような これまでほとんど調査されてこなかった場所で見つかった新種を紹介しつつ、 新種記載にたずさわった研究者の方々に教えていただいたエピソードもあわせてご紹介しています。       なかでも私が紹介したいのはこちら。     近年続々と新種記載されているゲンゴロウの仲間たちです。   今回の企画展では石川県ふれあい昆虫館の渡部さん、 東海大学の北野先生にご協力いただき、標本と生体を展示しています。   まずはチュウガタマルケシゲンゴロウ、ニセコウベツブゲンゴロウ、オニギリマルケシゲンゴロウ。     どれも5mm以下の小型のゲンゴロウです。   渡部さんより標本をお借りすることができましたが、標本を見たときは 「おぉ、小さい…」と緊張が走りました。 ちょっと力を加えたら簡単に崩れそうです。 展示用のケースに入れ換える作業はヒヤヒヤでした。 こんな小さな標本を何100個体も見比べて、新種の存在を明らかにするなんて… すごいですよね。     さらに、2023年7月に新種記載されたばかりの 「ヤンバルオオイチモンジシマゲンゴロウ」は成体をお借りすることができました! 名前もボディーも渋くてかっこいい! 新種記載されたばかりのゲンゴロウをまさか当館で展示できるとは思っていませんでしたので、 展示することができとても嬉しく思っています。           このように、今回の企画展を開催するにあたって多くの研究機関や 研究者の方々にご協力いただきました。 新種記載までの道のりはとても濃く、この企画展だけで伝わるものではありませんが、 「新種はどうやって見つかるの?」と思った方、ぜひ見にきていただけたらと思います。            

続・減らない外来種
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続・減らない外来種

こんにちは。 前回、「減らない外来種」としてコクチバスをメインにご紹介しました。 14日から展示を始めて2週間以上がたったわけですが、んもーこれ本当にコクチバス同士の小競り合いがひどいこと!どう組み合わせても闘争して傷ついてしまうので、残念ながら現在は1個体のみの展示に変更しました。 2個体展示していた時は、お客さまに「2匹の模様のちがいはなに?」とたびたび質問をいただいたのですが、これはおそらく個体の心理状態ではなかろうか?と個人的に思っています。 悠々としているときは下の個体のように金色(無斑)に、ストレスを感じているときは上の個体のようにまだら模様になっている気がします。あくまでもこちらの水槽で飼育した場合のことです。   ところで、一年前の今頃はこの展示スペースで野外に放流されていたメダカの飼育品種についての展示を行っていました。 今年は、それらの飼育品種が去年にも増して野外で発見される例が増えています。   私自身も、去年と同じ美濃市の用水路で青メダカを見つけました。 ↓ それから岐阜市内の用水路でも 黄メダカと ↓ 白メダカ ↓ を見つけてしまいました。   岐阜市のこの場所は、在来と思われるミナミメダカがまとまって見られるところなので、交雑する危険性が高く事態は深刻です。   くわしくはこちらをご覧ください。   メダカぐらいならお家で飼ってみてもいいかな?と気軽に飼いやすいペットですが、繁殖してたくさん増えたらどうしようか、意外に管理が面倒で飽きちゃったらどうしようか、そんなことをしっかり念頭に置いて飼育を始めてくださいね。そして、増えても飽きても絶対に野外に放流することのないようにお願いします。 「飼育生物を逃がしてはいけない」という当たり前が当たり前になるように、微力ながらも自分にできることを続けていこうと思います。

減らない外来種
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減らない外来種

こんにちは。 非常に暑かった今年の夏。   ここ岐阜県では、 「長良川上流のため池で、コクチバスの成魚と稚魚が確認され繁殖していることが明らかに」 「国外外来種のチョウセンブナが県内で初確認、木曽川水系では約60年ぶりの発見」 など国外外来種に関するズシーンと重たいニュースが相次ぎました。   こちらは長良川ではありませんが、夏に岐阜県内の川で撮影したものです。   20~30cmのコクチバスが群れていました。じつに堂々と。悲しい光景です。   外来種は人間活動によって他の地域から運ばれた生き物のことで、その中で生物多様性を脅かすおそれのあるものを侵略的外来種といいます。   また、さらにその中でも、生物多様性や、農業・水産業、あるいは人に危害を与えるなど大きな損失をもたらす生き物は、外来生物法により特定外来生物に指定されています。   コクチバスは特定外来生物に指定されており、法律により野外への遺棄が禁止されている生き物ですが、冒頭の長良川上流のため池で発見されたコクチバスは、ここ1、2年で密放流された可能性が高いとのこと。また、それらの個体が繁殖し長良川へ流出しているようです。     特定外来生物に指定されて20年近くたちますが、このように未だに人目を盗んで放す人がいるのが現実です。 放されれば、高い環境適応能力と繁殖能力により、どんどん数を増やしていくため、行政を中心に様々な人や機関が防除活動をしなければならなくなります。   それらには膨大なコスト〈税金もふくまれます〉がかかっていることを思えば、ふだん水辺の生き物とは縁のない生活を送っている方々にも損失を与えているといえます。   このような現状をお伝えすべく、11月14日より特定外来生物・コクチバスの展示を開始しました。   皮肉にもコクチバスは至極かっこいい魚です。   しかし、非常に貪欲でアユも食べるし、ウグイも食べるし、サケ科魚類もテナガエビも食べます。やっぱり日本の川にいるべきではない魚なのです。   展示をご覧いただき日本の水辺環境について考えていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

きんトトの日々の管理
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きんトトの日々の管理

こんにちは、展示飼育部の松下です。 7月より開始した企画展『きんトト今昔物語~時代を彩る金魚たち~』はすでにご覧いただきましたか?   展示している金魚は全部で約30品種、100点。和金、らんちゅう、琉金など、金魚の系統をグループ分けして紹介しており、さまざまな色や形の品種を観察することができます。   さて、こちらの企画展は12月10日まで約5か月間開催します。展示を維持するためには、毎日の管理が欠かせません。本日はきんトトの日々の管理について、皆さまにご紹介します。     ①水槽の掃除 水槽にコケはつきものです。美しい金魚たちを万全に鑑賞していただけるよう、さまざまな角度からアクリルガラスをチェックし磨いています。 写真で使用しているのは、スポンジを棒に括り付けたもの。和金のなかまの水槽のように、大きな水槽を掃除するのにぴったりです。     ②金魚の体調チェック 金魚を健康に保つためには、よく観察し異常にいち早く対処することが大切です。体表やヒレ、色味、泳ぎ方などさまざまなポイントを毎朝チェックしています。また、エアレーションやろ過装置など設備の点検も行っています。 (出演しているのはチームきんトトのリーダー、国崎さんです。)     ③金魚への給餌 金魚は消化不良を起こしやすいため、消化のよい配合餌料を水でふやかしてあげています。食べ過ぎたり、食べ残しが出たりしないよう、各個体の食べ具合をみながら少しずつ水槽内へ投入します。また、給餌時は金魚が活発に動くため、金魚の体調を改めてチェックする絶好の機会でもあります。     配合餌料に集まる茶金と青文魚、黒出目金たちです。おいしそうに食べています!     いかがでしたでしょうか。金魚は飼育が難しく、日々神経を尖らせながら丁寧に管理をしています。企画展は12月10日まで続きますので、すでに見に来られた方も、そうでない方も、ぜひまたいらしてくださいね。   企画展内の装飾は現在涼やかな夏モードになっておりますが、10月14日から温かみのある秋モードへ変わる予定です。上記の動画でご紹介した茶金と青文魚、黒出目金の水槽もがらっと一変します。お楽しみに!     Tweet  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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