おもしろ飼育コラム

日本初!岐阜県のホムラハコネサンショウウオ特別展示!
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日本初!岐阜県のホムラハコネサンショウウオ特別展示!

2022年2月に新種記載されたばかりのホムラハコネサンショウウオ(以下ホムラハコネ)の展示を開始しました!   展示個体は正真正銘、岐阜県のホムラハコネです。こうやって展示し皆さんに見ていただけることができて、感無量です…。 このホムラハコネ展示に至るこれまでのことについて、今回は少しお話しできればと思います。   ホムラ(焔)ハコネは名前の通り、背中には炎のような鮮やかな赤い斑紋があり、非常に美しいサンショウウオです。     ホムラハコネはこれまでハコネサンショウウオ(以下ハコネ)と同種とされていました。遺伝的にはシコクハコネサンショウウオに近い集団として、主に近畿地方に生息していることから「近畿型」とよばれていました。その近畿型について詳細に研究した結果、ハコネとは別種であるということがわかり新種記載されました。 そして、なんと岐阜県内でも1地点で生息していることが新たにわかりました。 (詳しくはこちらをご覧ください。https://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/817471.pdf)       これは衝撃です。 調査などで一緒にフィールドへ行く機会の多い、岐阜県立大垣北高等学校の高木先生、岐阜大学地域科学部の向井先生ともすぐにその話題でもちきりになりました。 早速、高木先生が記載者である国立科学博物館の吉川さんに連絡をしたところ、快く情報を教えてくれました。また岐阜県内の詳細な分布についてはこれから調査していく必要があるとのことで、吉川さんにもお手伝いいただきながら調査を進めていくことになりました。   調査地はこんな感じです。場所によってはなかなか行くのも大変です。いつも汗だく。     吉川さんとも一緒に調査を行いました。この時に初めて岐阜県のホムラハコネ成体を目にすることができました。感動です!   調査は今も継続中で、高木先生が県内の様々な地点から炎虎のごとくサンプルを収集し、それを向井先生が盛炎のうねりよろしく解析してくれています。   ちなみに、展示個体を発見したのも高木先生、吉川さん。私は隣で「すごいですね!ホムラだ!赤い~!」って喜んでいただけという…。   私は今のところほぼ役に立っていないので、非常に心苦しいのではありますが、生体は当館にやってきましたので、ここからが私が頑張れるところかと思っています。 いずれは常設展示できればと考えていますが、時期は未定ということで、とりあえずは10月上旬までの特別展示をご覧ください!     Tweet

生き物の見分け方がわかる企画展が始まりました!
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生き物の見分け方がわかる企画展が始まりました!

みなさま、こんにちは。 7月16日(土)から新しい企画展「ココがちがうんです!~生き物の見分けは難しい!?~」を、開催しています。     生き物の観察をしているときに、「この魚は何だろう」とか「どこを見ればわかるんだろう」と、思ったことはありませんか? また、水族館でも、水槽の中を泳いでいる魚と種名板の写真をにらめっこして、「この魚はこれかな?」と、見比べたことはありませんか?   今回は、生き物の見分け方にスポットを当てて紹介をしています。 展示しているほとんどの種類は、岐阜県で見ることのできる生き物です。身近な自然で観察できるような生き物をメインに展示をしました。   企画展では、似ている生き物を一緒に展示し、見分け方を紹介しています。 なかには、よーーーく見ないとわからない種、飼育スタッフも大苦戦の見れば見るほど悩ましい種も展示しています。 これを機に、見分けることに挑戦していただき、分かったときの嬉しさや、見分けられる楽しさを味わっていただけたらなと思います。     企画展をより楽しめるように、7月29日(金)には、インスタグラムのライブ配信を行いました。     このとき紹介したのは、 ① ベンケイガニとクロベンケイガニ   ② ヌマムツとカワムツ     ③ ミナミメダカとキタノメダカ   この3つの見分け方です。   まず、見分けポイントをイラストを使って説明し、その後、実際に水槽の中の生き物の見分けに挑戦していただくという内容で実施しました。 ↑ライブ配信の裏側です。カメラ係、照明係、コメント見る係、タイムキーパー、出演者×2の6人体制で実施していました。見分けポイントをお話ししたり、映像でちがいを伝えるために奮闘している様子です。 この時の様子は公式インスタグラムで紹介していますので、まだご覧になっていない方は、ぜひご視聴ください。<ご視聴はこちらから!> 企画展を見る前に、動画を見て、予習するのも良いかもしれませんね!!   では、最後にお知らせです! 今回、企画展エリアだけでなく、常設展示エリアにも見分けポイントを紹介するPOPを設置しました。   常設展示にも見分けがむずかしい生き物はたくさんいますので、これを機にじっくりと見比べてみてくださいね!     Tweet

もうすぐ七夕
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もうすぐ七夕

エントランスのテーマ水槽の展示内容が変わりました。 7月ですので「七夕」をテーマにしています。 タイトルは「きらきらおさかな天の川」です。     それでは設営の様子を少しご紹介します。 まずは、梅雨を先取りした、前回のテーマ水槽「晴れ間が待ち遠しい梅雨」を片付けます。 ※撤去した翌日、東海地方は梅雨入りしました・・・   今回、天の川を演出する魚は、ネオンテトラとプリステラ、南米の小さなカラシンたちです。 ネオン色に輝く青と赤の星々(ネオンテトラ)、透明感のある白を基調とした星々たち(プリステラ)をイメージしています。 ちなみにステラは星という意味です。     笹と短冊も用意しました。 さて完成かと思いきや、ちょっと昼間のように明るすぎます。     そこで照明を変更することにしました。 ミッドナイトな雰囲気で実にムーディーです。   7月10日まで展示しています。 是非、見に来てください。     Tweet

アミア・カルヴァ展示しました!
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アミア・カルヴァ展示しました!

みなさま、こんにちは。 SNSにてご紹介しましたが、改めてアミア・カルヴァ、登場のお知らせです。   現在開催中の企画展「スウィミングスタイル~さかなの泳ぎかた~」で展示中です。 もう名前がカッコイイです、アミア・カルヴァ。   「ジムナルカス」とバトンタッチです。   ジムナルカスとアミア・カルヴァでは、分布域(ジムナルカスがアフリカ、アミア・カルヴァが北米)も違い、系統的にも離れているにもかかわらず、共通する特徴をもっています。   それが今回の企画展のタイトルになっている「スウィミングスタイル」、つまり泳ぎかたです。   どのような泳ぎかたなのかといいますと、こちらをご覧ください。 *ヒレの動きにご注目ください。   ジムナルカスの泳ぎかた     アミア・カルヴァの泳ぎかた   共通点は分かりましたでしょうか。   この2種は、背ビレをつかって前進、後退、急停止、方向転換など多彩に泳ぐことができます。   では、なぜこのような泳ぎかたをするのでしょうか。 アミア・カルヴァは、肉食性で魚や甲殻類などを襲って食べています。それら獲物を捕らえる時に待ち伏せしたり、ゆっくりと後ろからストーキングしたりするそうです。     こんな可愛らしい見た目で、なかなか怖いです・・・     一つのヒレを動かすだけで泳げるアミア・カルヴァは、水流を最小限に抑えることができるので、獲物から気づかれないように、そっと近づくことができるとされています。     一方のジムナルカスは、弱い電気を放ち、それを感知することで外敵や獲物となる生き物を探します。 仮に、全身を動かして激しく泳ぐと、水流が乱れ、電場が不安定になり感知しにくくなってしまいます。 それに対してジムナルカスは、一つのヒレを動かすだけで泳げるので、水流が乱れず、電場が安定し感知しやすくなります。   つまり、この泳ぎかたは、電気魚にとってとても理にかなったものとされています。   最初は、なぜこのような泳ぎかたをするのか不思議だなくらいにしか思っていませんでしたが、理由が分かると賢い泳ぎかたにみえてしまいます。     企画展では、なぜこのような泳ぎかたなのか?という点にも触れていますので、そちらもご覧くださいね。   最後に、当館があるここ岐阜県では、一億年以上前の地層から、なんとアミア・カルヴァの仲間の化石が見つかっているとのこと。 ロマンを感じますね!       Tweet

梅雨入り間近
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梅雨入り間近

こんにちは。   梅雨の時期がもう間もなく到来しますね。   梅雨の時期は晴れ間が待ち遠しく感じるものです。     当館では、一足早く「梅雨」をテーマにした水槽をエントランスにて公開中です。   今回は、「晴れ間に現れる虹」をイメージにして、名前にレインボーとつく魚を2種展示しています。   その名も、「バタフライレインボー」と「ネオンドワーフレインボー」。     準備のなかで一番苦労したことは、何といっても「てるてる坊主」。   絵心のない私にとっては、顔を描くのに一苦労。     一つ描いてはみたものの、やっぱり上手く描けませんでした・・・。 あきらめて、残りの三つは他のスタッフにバトンタッチすることに・・・。   梅雨時に咲く花「アジサイ」と晴れ間を願う「てるてる坊主」とともに、   虹色の光沢をもつレインボーフィッシュの仲間たちをご覧いただきたいと思います。 展示期間は6月12日(日)までです。 あーした天気になーあれ。     Tweet

タガメの繁殖
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タガメの繁殖

みなさま、こんにちは。 現在、3階の田んぼや用水路の生き物エリアの特別水槽でタガメのペアを展示しています。   常設展示水槽でも成虫1個体を展示していますが、これは個別で飼育しないと共食いすることがあるからです。 そのため、常にエサを与えることができるバックヤードで繁殖を行ってきました。   タガメの1令幼虫は、脱皮までの期間は3~4日と短く、2令幼虫、3令幼虫と成長に伴って脱皮までの期間が長くなります。ふ化したばかりの小さい1令幼虫や2令幼虫はタイコウチなど捕食者が多いことから、できるだけ早く安全な大きさまで成長することで生存率を高めていると考えられています。   今回は水槽内で産卵して、オスが卵保護しているところから、幼虫が脱皮を繰り返して成虫になるまでの一連の成長過程を見ていただきたいということで、タガメのペア飼育展示を行うことになりました。   5月10日にこれまで展示していたシロヒレタビラの稚魚から、タガメのペアに展示の入れ替え作業を行いました。 はじめに陸場の土が流れないように仕切りとして、焼いた木杭を入れて全体のレイアウトのバランスを見ます。 手前の水場には底砂を入れて、足場となる立ち木を入れていきます。 陸場には田土を敷き、そこに水田周囲の畔に生える植物をいろいろ植えていきました。 しばらく注水して濁りがとれてきたら、タガメのペアを入れて展示開始です。   右上にあるモニターでは、当館で撮影した産卵やふ化の様子を放映しています。 あとは水槽内でタガメが産卵してくれるのを願うばかりです。 (産卵が終わってお腹のすいたメスに、オスが食べられないようにするため、産卵したらメスは取り出す予定です。)     Tweet

初めてのテーマ水槽 ~No.2~
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初めてのテーマ水槽 ~No.2~

前回のコラムでは、私の自己紹介とテーマ水槽で展示する魚の様子をお届けしました。 あれから数日が経ち、いよいよテーマ水槽での展示の日がやってきました。   今回のコラムでは初めてシリーズ第一弾「初めてのテーマ水槽 ~No.2~」ということで、展示までの様子を見どころも含めて皆さまにお届けしていきます。   まずは、水槽のレイアウト。 「ゴールデンウィーク」「こどもの日」「鯉のぼり」をテーマとしているので、レイアウトもそれに沿ったものにしていきます。 魚を入れる前の状態がこれです。   なんか寂しいなぁ…。 いやいや!まだ背景と主役の魚を入れていないから当然のことか。 ここから更に仕上げていくぞ!   続いて主役の魚を水槽へ。 一気ににぎやかに! しばらく見ていると、水流で揺れる鯉のぼりと一緒に数匹のゴールデンアカヒレが泳ぐ姿も見られました。 まさしく、コイが登っているではないですか!! おぉ!!っと思わず声が出てしまったことは気にしないでください(笑)   エサの食べっぷりもバックヤードにいた時と変わらず、よく食べてくれて一安心です。     最後に水槽の周りにパネルや装飾を施すと…。   じゃじゃーん! いかがでしょうか!! 初めて担当するテーマ水槽の完成です!!! 揺れる鯉のぼりと堂々たる兜の周りで子どものように動き回る魚たちがなんとも微笑ましく感じるのは私だけでしょうか?   ここまで大きな問題もなく、無事に展示開始日を迎えられて胸を撫でおろしています。ありがとうございます。   今回のコラムは「初めてのテーマ水槽」というテーマでお届けしました。   この先も、他の魚種を覚えたり、飼育方法を学んだり、アシカやカワウソと信頼関係を深めたりとまだまだやらなければならないことがたくさんあります。   今後も、こちらのコラムで私の成長していく姿を勝手ながら皆さまに報告していこうと思っていますので、気長にお付き合いしてくださるとうれしいです。     最後に、じつはこの水槽にはある秘密があります。 少し高い位置にある水槽なので、特に小さなお子さまには見えづらいかなと思い、楽しいしかけをしてみました。お子さま目線で見上げてみると…。 この秘密は実際に見に来ていただいてからのお楽しみということで! ぜひ、見に来てください!     Tweet

New企画展「スウィミングスタイル~さかなの泳ぎかた~」始まりました!
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New企画展「スウィミングスタイル~さかなの泳ぎかた~」始まりました!

みなさま、こんにちは     4月16日より、企画展「スウィミングスタイル~さかなの泳ぎかた~」が新しく始まりました!   今回の企画展のテーマは「魚の泳ぎかた」についてです。 広大な大海原を悠々と泳ぐ魚や、流れの速い川をぐいぐいと進む魚など、魚たちはすむ場所や暮らしの様子によって、様々な泳ぎかたをします。   企画展では、その魚の泳ぎかたの特徴に注目し、いくつかのグループにわけてご紹介しています。     特に注目して見ていただきたいところは、「ヒレ」の動かしかたです。 では、具体的にどのような特徴があるのかといいますと、 例えば、こちら当館のアマゴです。       アマゴはおもに体と尾ビレを動かすことで、推進力を得て泳いでいます。 さらによく見てみると、おおよそ体の後ろ半分を左右に動かして泳いでいます。 これは急旋回や急加速に優れた泳ぎかたで、おもに川で暮らす魚にみられ、サケの仲間やコイの仲間、ボラの仲間などに多くみられます。     次はこちらのクギベラの泳ぎかたです。   特に変わった様子がないのでは? と感じるかもしれませんが、よく見てみるとスイスイと泳いでいる割にあまり体を動かしている様子がありません。   アマゴと比較して見てみると、体と尾ビレを動かして泳ぐのではなく、クギベラはおもに胸ビレをパタパタと羽ばたくように動かして泳いでいるのがわかります。 この泳ぎかたは、おもに海のサンゴ礁で暮らす魚にみられます。 急停止や急な方向転換、その場で定位するのが得意なこの泳ぎかたは、まるで迷路のような複雑な構造をしたサンゴ礁での暮らしに適した泳ぎかたとされています。     このように、魚たちがどのように泳いでいるのか注目してみると、生活する環境や暮らしの様子について少しイメージが見えてくるかもしれません。   よく知っている魚でも、今回の企画展「スウィミングスタイル」がきっかけで、見る目が変わったり、新しい発見につながったりしたらうれしいです。ご来館をお待ちしております。   ではまた。     Tweet

シロヒレタビラと二枚貝
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シロヒレタビラと二枚貝

みなさまこんにちは。 新学期が始まったな。と思ったら、早くもゴールデンウィーク! 当館ではGW特別イベントを実施します。お楽しみに。   さて、現在は田んぼや用水路の生き物エリアの季節水槽にて、 タナゴの仲間のシロヒレタビラと、イシガイ目二枚貝についてご紹介しています。   これまでにも、例えば、子どもの日に関する企画展示などで、シロヒレタビラの稚魚をご紹介してきました。なので、「前にも見たな~」とがっかりされるかもしれないな。とも思いましたが、今、国内のタナゴ類は相当まずい状況にあるようなので、その情報をお伝えするべく、展示することに決めました。   タナゴ類をとり巻くまずい状況のなかで、特に最近話題となるのがタナゴの放流問題。 飼いきれなくなったから川に捨てるとか、自分だけの理想の釣り場を作ろうとか、そういった身勝手な理由で放流されたであろうタナゴ類が各地で見つかっています。 在来のタナゴ類は国内に16種類いて、それぞれに自然の分布域があります。 放流したタナゴ類が、もともとそこにすんでいるタナゴ類のエサやすみ家を奪ったり、繁殖を邪魔したり…。 また、16種類といっても遺伝的に近い場合は容易に交雑してしまいます。 外国産はもちろんのこと、国内のタナゴであっても、もともといた場所とは別の場所に放された場合には外来種であり、在来個体群に与える影響は大きい上に複雑です。   つい先日、環境省の中国四国地方環境事務所のHPに、この問題についての注意喚起が掲載されましたので、ぜひ読んでみてください。 中国四国地方環境事務所_あなたが飼っている魚を放流しないでください   また、タナゴ類が卵を産みつけるイシガイ目二枚貝も、生息環境の悪化や乱獲などで数が激減しています。 昨年の秋にはヌートリア(国外外来種)により食べられたであろう残骸が、当館近くの木曽川にたくさん落ちていました。 二枚貝がいなくなってしまっては、タナゴは子孫を残すことができません。 今回の展示では、このような現状をしっかりとご紹介していますので、ぜひ読んでいただければと思います。   温かくなり、そろそろ野外でもタナゴ類の稚魚がみられる季節です。 シロヒレタビラ ↓   アブラボテ ↓   スイゲンゼニタナゴ ↓   イタセンパラ ↓   特に稚魚期はよく似ていますが、どれも違う種です。 多様なタナゴ類がこれから先もずっと存続できるように。 水族館の飼育スタッフとしてできることは、まずは展示を通してみなさまに、現状を知っていただくことだと思っています。魚を愛する飼育スタッフとして、多くの人が来館されるこの時期に、この展示を計画したのはそういった理由からです。 展示期間は5月10日までです。ぜひご覧ください。     Tweet

初めまして、森田です。
  • 企画展・特別展示

初めまして、森田です。

皆さまこんにちは!   昨年12月に当館の展示飼育部へ配属された森田といいます。 以前は神奈川県の新江ノ島水族館でイルカやアシカと一緒にショーに出ていました。   イルカやアシカと一緒に10年以上働いていた私ですが、こちらに来て、今まで携わったことのない生き物たちと接することになりました。これからはこちらのコラムで、新しい生き物との出会いに奮闘し、日々成長していく様子を少しでも皆さまにお伝えできればと思います。どうか温かい目で見守っていてください!   初めてシリーズ第一弾(勝手にシリーズ化しています!)ということで、何を書こうか迷っていました。 とにかく初めてのことが多いもので…。 悩んでいた時、上司からお話が。   森田君。何月のテーマ水槽やりたい?   テーマ水槽!!???   私が配属されたのは展示飼育部の動物班なので、コツメカワウソやカピバラとのことを書こうかなぁと悩んでいたのですが、淡水魚に特化した水族館ということもあり、初めてはやはり魚との出会いから展示をするまで、題して「初めてのテーマ水槽」について書こうと決めました! 魚に関しては新人なので先輩やこのコラムを読んでくださる皆さまのサポートがあってこそ成り立つ企画です。皆さまどうかお力添えをよろしくお願い致します(笑)   今回担当するテーマ水槽はゴールデンウィーク期間中! それはそれはたくさんのお客さまに来館して見ていただける期間じゃないですか! 期待と楽しみで今からワクワクしています! さて、何をテーマ水槽で展示しようか。こどもの日ということもあり、やっぱりそれに沿った魚が良いなぁと考えました。   「こどもの日」「鯉のぼり」「ゴールデンウィーク」…。これだ!!   小さな体で子供のように元気に動きまわり、ゴールデンに輝く魚「ゴールデンハニードワーフグラミー」と「ゴールデンアカヒレ」! ゴールデンアカヒレに至ってはコイ科でまさしく黄金に輝く鯉のぼりを連想できるじゃないですか!   そうと決まれば4月27日(水)の展示スタートに向けて、バックヤードで魚たちの管理をしなければ! ということで、初めての給餌から。     食性と口のサイズに合わせて、赤虫やブラインシュリンプなどをあげることにしました。     2種ともによく食べてくれています!父親にでもなったかのような気持ちです(笑)   更には奪い合っている姿も。     奪い合わなくても、まだ他にもたくさんありますけど…。   最近では私が見に行くと水槽の手前に集まってくるようになりました! さて、ここからがスタートなのですが、ここまででかなり長くなってしまいました(汗) あまり長いと読んでいて飽きられてしまいそうですので、ここから先は次回のお楽しみということで。 次は展示までの様子をお届けできたらと思います!     Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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