おもしろ飼育コラム

タガメの繁殖
  • 企画展・特別展示

タガメの繁殖

みなさま、こんにちは。 現在、3階の田んぼや用水路の生き物エリアの特別水槽でタガメのペアを展示しています。   常設展示水槽でも成虫1個体を展示していますが、これは個別で飼育しないと共食いすることがあるからです。 そのため、常にエサを与えることができるバックヤードで繁殖を行ってきました。   タガメの1令幼虫は、脱皮までの期間は3~4日と短く、2令幼虫、3令幼虫と成長に伴って脱皮までの期間が長くなります。ふ化したばかりの小さい1令幼虫や2令幼虫はタイコウチなど捕食者が多いことから、できるだけ早く安全な大きさまで成長することで生存率を高めていると考えられています。   今回は水槽内で産卵して、オスが卵保護しているところから、幼虫が脱皮を繰り返して成虫になるまでの一連の成長過程を見ていただきたいということで、タガメのペア飼育展示を行うことになりました。   5月10日にこれまで展示していたシロヒレタビラの稚魚から、タガメのペアに展示の入れ替え作業を行いました。 はじめに陸場の土が流れないように仕切りとして、焼いた木杭を入れて全体のレイアウトのバランスを見ます。 手前の水場には底砂を入れて、足場となる立ち木を入れていきます。 陸場には田土を敷き、そこに水田周囲の畔に生える植物をいろいろ植えていきました。 しばらく注水して濁りがとれてきたら、タガメのペアを入れて展示開始です。   右上にあるモニターでは、当館で撮影した産卵やふ化の様子を放映しています。 あとは水槽内でタガメが産卵してくれるのを願うばかりです。 (産卵が終わってお腹のすいたメスに、オスが食べられないようにするため、産卵したらメスは取り出す予定です。)     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
初めてのテーマ水槽 ~No.2~
  • 企画展・特別展示

初めてのテーマ水槽 ~No.2~

前回のコラムでは、私の自己紹介とテーマ水槽で展示する魚の様子をお届けしました。 あれから数日が経ち、いよいよテーマ水槽での展示の日がやってきました。   今回のコラムでは初めてシリーズ第一弾「初めてのテーマ水槽 ~No.2~」ということで、展示までの様子を見どころも含めて皆さまにお届けしていきます。   まずは、水槽のレイアウト。 「ゴールデンウィーク」「こどもの日」「鯉のぼり」をテーマとしているので、レイアウトもそれに沿ったものにしていきます。 魚を入れる前の状態がこれです。   なんか寂しいなぁ…。 いやいや!まだ背景と主役の魚を入れていないから当然のことか。 ここから更に仕上げていくぞ!   続いて主役の魚を水槽へ。 一気ににぎやかに! しばらく見ていると、水流で揺れる鯉のぼりと一緒に数匹のゴールデンアカヒレが泳ぐ姿も見られました。 まさしく、コイが登っているではないですか!! おぉ!!っと思わず声が出てしまったことは気にしないでください(笑)   エサの食べっぷりもバックヤードにいた時と変わらず、よく食べてくれて一安心です。     最後に水槽の周りにパネルや装飾を施すと…。   じゃじゃーん! いかがでしょうか!! 初めて担当するテーマ水槽の完成です!!! 揺れる鯉のぼりと堂々たる兜の周りで子どものように動き回る魚たちがなんとも微笑ましく感じるのは私だけでしょうか?   ここまで大きな問題もなく、無事に展示開始日を迎えられて胸を撫でおろしています。ありがとうございます。   今回のコラムは「初めてのテーマ水槽」というテーマでお届けしました。   この先も、他の魚種を覚えたり、飼育方法を学んだり、アシカやカワウソと信頼関係を深めたりとまだまだやらなければならないことがたくさんあります。   今後も、こちらのコラムで私の成長していく姿を勝手ながら皆さまに報告していこうと思っていますので、気長にお付き合いしてくださるとうれしいです。     最後に、じつはこの水槽にはある秘密があります。 少し高い位置にある水槽なので、特に小さなお子さまには見えづらいかなと思い、楽しいしかけをしてみました。お子さま目線で見上げてみると…。 この秘密は実際に見に来ていただいてからのお楽しみということで! ぜひ、見に来てください!     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
New企画展「スウィミングスタイル~さかなの泳ぎかた~」始まりました!
  • 企画展・特別展示

New企画展「スウィミングスタイル~さかなの泳ぎかた~」始まりました!

みなさま、こんにちは     4月16日より、企画展「スウィミングスタイル~さかなの泳ぎかた~」が新しく始まりました!   今回の企画展のテーマは「魚の泳ぎかた」についてです。 広大な大海原を悠々と泳ぐ魚や、流れの速い川をぐいぐいと進む魚など、魚たちはすむ場所や暮らしの様子によって、様々な泳ぎかたをします。   企画展では、その魚の泳ぎかたの特徴に注目し、いくつかのグループにわけてご紹介しています。     特に注目して見ていただきたいところは、「ヒレ」の動かしかたです。 では、具体的にどのような特徴があるのかといいますと、 例えば、こちら当館のアマゴです。   [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2022/05/動画① アマゴc.mp4"][/video]     アマゴはおもに体と尾ビレを動かすことで、推進力を得て泳いでいます。 さらによく見てみると、おおよそ体の後ろ半分を左右に動かして泳いでいます。 これは急旋回や急加速に優れた泳ぎかたで、おもに川で暮らす魚にみられ、サケの仲間やコイの仲間、ボラの仲間などに多くみられます。     次はこちらのクギベラの泳ぎかたです。 [video width="1280" height="720" mp4="/wp-content/uploads/2022/05/動画② クギベラc.mp4"][/video]   特に変わった様子がないのでは? と感じるかもしれませんが、よく見てみるとスイスイと泳いでいる割にあまり体を動かしている様子がありません。   アマゴと比較して見てみると、体と尾ビレを動かして泳ぐのではなく、クギベラはおもに胸ビレをパタパタと羽ばたくように動かして泳いでいるのがわかります。 この泳ぎかたは、おもに海のサンゴ礁で暮らす魚にみられます。 急停止や急な方向転換、その場で定位するのが得意なこの泳ぎかたは、まるで迷路のような複雑な構造をしたサンゴ礁での暮らしに適した泳ぎかたとされています。     このように、魚たちがどのように泳いでいるのか注目してみると、生活する環境や暮らしの様子について少しイメージが見えてくるかもしれません。   よく知っている魚でも、今回の企画展「スウィミングスタイル」がきっかけで、見る目が変わったり、新しい発見につながったりしたらうれしいです。ご来館をお待ちしております。   ではまた。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
シロヒレタビラと二枚貝
  • 企画展・特別展示
  • 日本の淡水魚

シロヒレタビラと二枚貝

みなさまこんにちは。 新学期が始まったな。と思ったら、早くもゴールデンウィーク! 当館ではGW特別イベントを実施します。お楽しみに。   さて、現在は田んぼや用水路の生き物エリアの季節水槽にて、 タナゴの仲間のシロヒレタビラと、イシガイ目二枚貝についてご紹介しています。   これまでにも、例えば、子どもの日に関する企画展示などで、シロヒレタビラの稚魚をご紹介してきました。なので、「前にも見たな~」とがっかりされるかもしれないな。とも思いましたが、今、国内のタナゴ類は相当まずい状況にあるようなので、その情報をお伝えするべく、展示することに決めました。   タナゴ類をとり巻くまずい状況のなかで、特に最近話題となるのがタナゴの放流問題。 飼いきれなくなったから川に捨てるとか、自分だけの理想の釣り場を作ろうとか、そういった身勝手な理由で放流されたであろうタナゴ類が各地で見つかっています。 在来のタナゴ類は国内に16種類いて、それぞれに自然の分布域があります。 放流したタナゴ類が、もともとそこにすんでいるタナゴ類のエサやすみ家を奪ったり、繁殖を邪魔したり…。 また、16種類といっても遺伝的に近い場合は容易に交雑してしまいます。 外国産はもちろんのこと、国内のタナゴであっても、もともといた場所とは別の場所に放された場合には外来種であり、在来個体群に与える影響は大きい上に複雑です。   つい先日、環境省の中国四国地方環境事務所のHPに、この問題についての注意喚起が掲載されましたので、ぜひ読んでみてください。 中国四国地方環境事務所_あなたが飼っている魚を放流しないでください   また、タナゴ類が卵を産みつけるイシガイ目二枚貝も、生息環境の悪化や乱獲などで数が激減しています。 昨年の秋にはヌートリア(国外外来種)により食べられたであろう残骸が、当館近くの木曽川にたくさん落ちていました。 二枚貝がいなくなってしまっては、タナゴは子孫を残すことができません。 今回の展示では、このような現状をしっかりとご紹介していますので、ぜひ読んでいただければと思います。   温かくなり、そろそろ野外でもタナゴ類の稚魚がみられる季節です。 シロヒレタビラ ↓   アブラボテ ↓   スイゲンゼニタナゴ ↓   イタセンパラ ↓   特に稚魚期はよく似ていますが、どれも違う種です。 多様なタナゴ類がこれから先もずっと存続できるように。 水族館の飼育スタッフとしてできることは、まずは展示を通してみなさまに、現状を知っていただくことだと思っています。魚を愛する飼育スタッフとして、多くの人が来館されるこの時期に、この展示を計画したのはそういった理由からです。 展示期間は5月10日までです。ぜひご覧ください。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
初めまして、森田です。
  • 企画展・特別展示

初めまして、森田です。

皆さまこんにちは!   昨年12月に当館の展示飼育部へ配属された森田といいます。 以前は神奈川県の新江ノ島水族館でイルカやアシカと一緒にショーに出ていました。   イルカやアシカと一緒に10年以上働いていた私ですが、こちらに来て、今まで携わったことのない生き物たちと接することになりました。これからはこちらのコラムで、新しい生き物との出会いに奮闘し、日々成長していく様子を少しでも皆さまにお伝えできればと思います。どうか温かい目で見守っていてください!   初めてシリーズ第一弾(勝手にシリーズ化しています!)ということで、何を書こうか迷っていました。 とにかく初めてのことが多いもので…。 悩んでいた時、上司からお話が。   森田君。何月のテーマ水槽やりたい?   テーマ水槽!!???   私が配属されたのは展示飼育部の動物班なので、コツメカワウソやカピバラとのことを書こうかなぁと悩んでいたのですが、淡水魚に特化した水族館ということもあり、初めてはやはり魚との出会いから展示をするまで、題して「初めてのテーマ水槽」について書こうと決めました! 魚に関しては新人なので先輩やこのコラムを読んでくださる皆さまのサポートがあってこそ成り立つ企画です。皆さまどうかお力添えをよろしくお願い致します(笑)   今回担当するテーマ水槽はゴールデンウィーク期間中! それはそれはたくさんのお客さまに来館して見ていただける期間じゃないですか! 期待と楽しみで今からワクワクしています! さて、何をテーマ水槽で展示しようか。こどもの日ということもあり、やっぱりそれに沿った魚が良いなぁと考えました。   「こどもの日」「鯉のぼり」「ゴールデンウィーク」…。これだ!!   小さな体で子供のように元気に動きまわり、ゴールデンに輝く魚「ゴールデンハニードワーフグラミー」と「ゴールデンアカヒレ」! ゴールデンアカヒレに至ってはコイ科でまさしく黄金に輝く鯉のぼりを連想できるじゃないですか!   そうと決まれば4月27日(水)の展示スタートに向けて、バックヤードで魚たちの管理をしなければ! ということで、初めての給餌から。     食性と口のサイズに合わせて、赤虫やブラインシュリンプなどをあげることにしました。     2種ともによく食べてくれています!父親にでもなったかのような気持ちです(笑)   更には奪い合っている姿も。     奪い合わなくても、まだ他にもたくさんありますけど…。   最近では私が見に行くと水槽の手前に集まってくるようになりました! さて、ここからがスタートなのですが、ここまででかなり長くなってしまいました(汗) あまり長いと読んでいて飽きられてしまいそうですので、ここから先は次回のお楽しみということで。 次は展示までの様子をお届けできたらと思います!     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
フグざんまいのライブ配信とぬりえ
  • 企画展・特別展示

フグざんまいのライブ配信とぬりえ

皆さま、こんにちは。 企画展「フグざんまい」も終了まであと2週間ほどとなりましたが、ご覧になりましたか?   企画展のイベントとして先日、3回目のライブ配信を実施しました。 3回目は、フグのトレーニングのお話と、NIFREL(ニフレル)さんとコラボ配信をしたときに集まった皆さまからのご質問にお答えしました。       今回は、配信が途中で途切れることもなく、綺麗な音声と映像をお届けすることができました。1回目と2回目の配信の反省を活かすことができ、ホッとしています。コメントもたくさんいだたき、嬉しかったです!! これで、「フグざんまい」のライブ配信は終了となりますが、これからもライブ配信は続けていきたいなぁと思っていますので、その際は、ご視聴いただければ幸いです。 今回のライブ配信の内容は、当館のインスタグラムでご視聴いただけます。   そして、実はもうひとつ、トト・ラボでひそかにぬりえ配布も実施していました。こちらは、1月から開始し現在も実施中です。     テトラオドン・リネアートゥス(ファハカ) ハチノジフグ テトラオドン・バイレイ テトラオドン・ムブ 南米淡水フグ の5種類のぬりえを用意しました。   お家でもフグのことを思い出しながら塗ってもらえたらいいなと願いを込めて実施しました。 ですが、できればそのぬりえをトト・ラボでも展示したいと考えていたので、募集したところ・・・     こんなにもたくさんのぬりえが集まりました!!!(現在120枚を展示中です) トト・ラボもとてもにぎやかになり、嬉しい限りです。   このぬりえは、企画展開催中(4月10日まで)トト・ラボ内のカウンターに置いています。3月中に当館に持ってきていただいたものは、トト・ラボで展示いたしますのでぜひご参加くださいね。   ライブ配信やぬりえを通し、多くのお客様にフグの魅力が伝ればいいなと思います。 まもなく終了となってしまう企画展「フグざんまい」にも、ぜひ、遊びにきてくださいね!お待ちしております。     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
フグざんまいのムブの大きさは?
  • 企画展・特別展示

フグざんまいのムブの大きさは?

みなさま、こんにちは。   企画展「フグざんまい」は、もうご覧いただけたでしょうか? 今回の企画展では、川のフグを13種類、展示しています。(一部、汽水域に生息するフグもいます)   その中でも一番大きい種類がこちら!   テトラオドン・ムブ(以下、ムブ)です。   ムブは、コンゴ川やタンガニーカ湖に生息しており、世界最大の淡水フグと言われています。体が大きいだけではなく体の模様も特徴的な種です。 幼魚の模様は網目が太いのですが、成長するにつれ、細かく複雑になっていきます。企画展で展示中のムブは、かなり大きな個体なので細かくて複雑な模様をしています。   水槽越しに見ていると、ムブが顔を寄せてくることがあります。 たまに、あくび?と思うほど大きく口を開けていることがあるのですが、その際、鋭いくちばしのような歯もよく見えます。 企画展では、近くに歯の標本も展示してあり、歯の全体像も見ることができますよ!私も実際に見て、ほんとにくちばしみたいになってる!って思いました。笑   少し話が脱線してしまいましたが、今回、注目していただきたいのはこちら↓   ムブの体の大きさです。解説には、全長67.0㎝と記載しています。(この大きさは「Fishbase」というデータベースサイトの記載内容を参考にしています)   ある日、他の飼育スタッフと話している時に、 「うちのムブって、もっと大きくない?絶対大きいよ!!」 という話になりました。 確かに、デカい!!大きな水槽で飼育していますし、エサもいっぱい食べています。そこで・・・ 実際に計測してみることにしました。     生きている魚の大きさを正確に計測するのは、実はとても難しいので、今回は大体の大きさがわかればOKということにしました。 方法はいたってシンプル。水中に長い定規を持っていき、その前をムブが通過する映像を撮り、おおよその大きさを調べてみました。         結果は・・・ 約80㎝!!!!!!!!! 67㎝を大幅に超えています! やっぱりデカかった!!!!!     企画展で展示しているムブは約70㎝。常設展示個体にはおよびませんでしたが、それでも十分大きいですよね。     ちなみに、企画展で展示している中で一番小さいアベニーパファーと、大きさを比べてみると、 こんなにも違います。(第一回目のライブ配信で使ったアベニーパファーの模型と一緒に並べて撮ってみました) アベニーパファーは、全長3.5㎝なので、23倍くらいですね。     企画展開催中に、ぜひ、確かめてみてくださいね!     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
特別水槽のレイアウトあれこれ
  • 企画展・特別展示
  • 日本の両生類

特別水槽のレイアウトあれこれ

只今、3F「水田と用水路の生き物」エリアの特別水槽では「アカハライモリ渥美種族」を展示しております!   アカハライモリ渥美種族とは、全国的に分布するアカハライモリの地方種族の一つで、形態や行動の違いから独自性がみとめられています。現在では知多半島の一部でのみ生息が確認され、絶滅の危機に瀕している大変貴重な生物です。   さて、本展示の準備にとりかかる際に展示飼育担当歴半年の私は初めて水槽のレイアウトを担当することになりました。   任せてもらえたことを嬉しく思ったものの、レイアウトに関してはほとんど素人。「アカハライモリ渥美種族」はかなり注目度も高いはずだし、いい水槽にしなくては……!と悩みました。   与えられた材料は石、流木、水草の三種類です。石や流木はバックヤードにストックがあり、水草は「用水路の生きもの」水槽に入っているクロモを使うことになりました。 [caption id="attachment_14208" align="alignnone" width="525"] これより、レイアウトを考えていきます![/caption]     最初に、水槽の基本的なレイアウトについて調べることにしました。すると、「三角構図」「凸型構図」「凹型構図」というレイアウトが一般的なようです。 今回使うのは30cm立方の小さな水槽なので、凸型構図でコンパクトにまとめることにしました。   次に、水槽の奥行き方向についても三つの部分に分けて考えられるということです。それぞれ前景、中景、後景と呼ばれ、部分にあったレイアウトテクニックがあるようです。なるほど。 背の低い水草がないので、前景は省略です。中景には石や流木、背が中程度の水草が置かれることが多いようですが、小さな水槽に全部詰めてもごちゃごちゃする気がしたので、石のみを選びました。後景には背の高いクロモをたくさん植えることにしました。   それではいよいよセッティングです。クロモは適度な長さに切り、下の方の葉を落として植えていきます。バックヤードの石置き場をひっくり返すように探して、い~い感じの石もゲットしました。このい~い感じの石は自立しなかったため、見えないように別の石で後ろから支えることにしました。   そして完成したのがこちら。   初めてにしてはなかなかいいのではないでしょうか! ごつごつした石がかっこいいですし、アカハライモリの鮮やかなお腹が石の黒色やクロモの緑色に映えるに違いありません。展示開始を待ち遠しく思いながら、水槽の設置日を迎えました。   ところが! アカハライモリを水槽へ入れたところ、すぐに石の隙間にかくれてしまい、さらにクロモはアカハライモリによってすぽすぽ抜かれ、水面を漂うことに。 私は涙と水槽の水で袖を濡らしながら、石を抜き水草を減らしたのでした。現在の水槽はこんな感じです。   初めての水槽のレイアウトはアカハライモリに大敗北を喫して終わり、動物の行動まで含めて考えることが大切ということを学びました。これからも日々勉強して、次こそは最初からベストな水槽を作り上げようと思います!     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
フグざんまいのライブ配信
  • 企画展・特別展示

フグざんまいのライブ配信

みなさま、こんにちは。   少し遅くなりましたが、1月4日に行った2回目のライブ配信の様子をご報告します。 1回目のライブ配信終了後の反省会では、「画面が暗く、顔が見えない」「水槽に裏方スタッフが映りこんでしまう」「電波が悪いのか途中で配信が切れてしまった」などの課題があげられました。   これらを改善すべく、様々な工夫をして2回目に挑みました。   まず「画面が暗く、顔が見えない」ということでしたので、 照明係を増やしました!これで、画面も明るくなり、見やすさは改善です。   次に「水槽に裏方スタッフが映りこんでしまう」ですが、カメラに映らないように移動するのは大変で、どうするか考えた結果、   あえて映りに行こう!! ということで、みんなでフグの帽子をかぶることにしました。ちなみに裏方スタッフは、青いフグ帽子。   出演者は、黄色いムブ帽子をかぶっていました。   (このムブ帽子は、青いフグ帽子を加工して、私が手作りしました。結構うまくできて、満足してます!!)     そして、「電波が悪いのか途中で配信が切れてしまった」問題ですが、 チューナーを、電波の届きが良くなりそうなところに位置を移動させて、本番に挑みました。結果、どうだったかといいますと・・・配信が途中で切れるというハプニングが3回も起こり、またもや復旧後の映像しか残すことができませんでした・・・すみません。 反省を踏まえ、準備万端で挑んだのですが、とても残念です!! 機材の問題である可能性があっため、最新機材を購入しましたので、次回は大丈夫だと思います!   2回目のライブ配信では、フグ3種(パオ・バイレイ、テトラオドン・ミウルス、テトラオドン・ショウテデニィ)の紹介に加えて、給餌シーンも配信をしました。   ちゃんと食べてくれるかなぁ、視聴者の方々に動画で伝わるかなぁ、と心配していたのですが、そんな心配をよそに、フグたちは勢いよくエサを食べていました。 コメントでも、「早い!」「一瞬でエサがなくなった!」など、給餌の様子を伝えることができたとわかるコメントも多く、みなさまの反応がとてもうれしかったです。   ミウルスとショウテデニィは、公式インスタグラムで今もご覧いただくことができるのですが、バイレイの給餌シーンだけは、残すことができませんでした。 そのため、別の日に給餌シーンを撮り直しした動画をインスタグラムに載せました! そちらも確認してみてくださいね!     そして、ライブ配信の最後でお知らせした、大阪の「生きているミュージアム・ニフレル」さんとの、コラボ配信が近づいてきました!! 2月9日の「フグの日」にコラボ配信を行います!! 先程、ニフレルさんと一緒にリハーサルをしてきました。   当日はフグのことをより詳しく知ってもらうため、クイズを出題したり、私たち飼育スタッフがフグを飼育する上で大変だったことや、頑張ったことなどをお話しする予定です! はじめてのコラボ配信で今からドキドキしていますが、一緒に楽しみましょうね! では、2月9日(水)18:30から、インスタグラムでお会いしましょう!!   (今回のコラムは、フグの写真があまりなかったので最後にバイレイの写真を載せてみました。毛フグと呼ばれているのも納得ですね。)     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk'));
フグざんまい始まりました!
  • 企画展・特別展示

フグざんまい始まりました!

みなさま、こんにちは。 11月13日(土)から、新しい企画展「フグざんまい~やっぱり川のフグにこだわりました~」がスタートしました!! 企画展が始まって約1か月半、展示中のフグも新しい環境にだいぶ慣れ、私も一安心です。(やっとコラムを書く余裕ができました。。。)   さて、前回のコラムの中でも紹介しましたが、この企画展ではフグの中でも、「川のフグ」にこだわっています。 展示内容を少し紹介しますと・・・   アフリカ アジア 南アメリカ このように、フグたちの生息する地域ごとに展示しています。     また、多くの方にフグの魅力を伝えたいと思い、インスタグラムで配信ライブも実施しました。12月2日(木)の1回目は、展示種から3種(アベニーパファー、テトラオドン・ムブ、マミズフグ)の紹介をしました。 配信ライブの実施は初めてということもあり、打ち合わせやリハーサルを何度も行いました。準備万端で臨んだ本番では、途中で配信が切れてしまうハプニングもありましたが、何とか配信ライブを終えることができました。   配信ライブの様子はアクア・トトぎふのインスタグラム公式アカウントから見ることができますので、ぜひ、チェックしてくださいね!(残念ながら配信が切れてしまったため、復旧後からの映像しか残っていませんが、3種の紹介はちゃんと残っていますので。笑)     そして、2回目の配信ライブの実施も決まりました!!! 配信日は、1月4日(火)18:30~です。 2回目は、フグの紹介はもちろん、エサを食べている様子もお届けできたらいいなと考えています。SNS等でも改めて告知をしますので、見ていただけるとうれしいです!!! (↑2回目のリハーサルの様子です。)   それでは、良い配信ライブができるよう、準備がんばります!     Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs'); (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.10"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk')); <!-- Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?'http':'https';if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+'://platform.twitter.com/widgets.js';fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, 'script', 'twitter-wjs');
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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