おもしろ飼育コラム

パンタナール旅行記 最終回
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パンタナール旅行記 最終回

こんにちは パンタナールに行ってきた河合です。   我々は、4月にパンタナールに赴き、帰国後すぐに企画展の準備に取りかかり、そして第1章、第2章とパンタナール大湿原の魅力と現状をお伝えしてきました。 この企画展も残すところあと僅かとなりました。   たくさんの方にご覧いただけたことを、本当にうれしく思います。そして、この旅行記も楽しみにしていただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。       さて、今回でパンタナール旅行記最終回です。 お蔵入りしそうなネタを紹介したいと思います。   まずはドローンを使った調査を紹介します。 これはオリバーとマーガレットが主となって行っていた研究の一つです。   マーガレットはカナダのマギル大学の准教授でリモートセンシング(衛星及び空中画像)を使った研究を得意とする研究者です。 これがドローンを飛ばすところ         ドローンで撮影したオーリョダグア川とプラタ川の合流点の映像です。 濁った水がプラタ川、澄んだ水がオーリョダグア川です。 プラタ川も本来は透明度の高い川ですがこの映像を見ると土砂が流入している様子がはっきりわかりますよね。   パンタナールの大地が農場になっている様子がわかります。     ドローン調査の道中の映像です。 このように赤土の悪路が続きます。手で持っているカメラのブレで悪路を体感できるかと思います。   ドローンの撮影のために農場にも立ち寄り、家主に農家の暮らしを見せていただきました。 かまど   スコーンのような食べ物をいただきました。       バナナを栽培していました。     これはサトウキビです。 サトウキビの奥はマンジョッカ(キャッサバ芋)です。       そしてこちらは、オーリョダグア川で3Dマップを作るための撮影について打合せしているところです。 撮影中の様子です。     このように川の一部が3Dマップになりました。       そして、最終日に訪れたミランダ川への道中にてカピバラに遭遇。   シンボルバードのズグロハゲコウに遭遇 ミランダ川周辺は蚊が多く、車の扉を開けた瞬間に蚊の集団に襲われているときの映像です。     動物の絵が描かれている道路標識が多かったです。       焼き畑農業、少しわかりにくいですが煙が見えますか?       ロードキルのワニ   他にもミナミコアリクイやアルマジロ、カピバラなど多くの野生動物が車にはねられて死んでいる姿を見ました。     こちらは、ミランダ川で釣りを楽しむ人たち。     今回、釣りは出来なくて残念でしたがミランダ川のクルージングはしました。   さて、このクルージングでは、ボニート周辺ではなかなか出会うことができなかったカピバラやジャガー、オオカワウソ、オナガカワウソなどを求めていたのですが、結果、出会えず…。   突然のスコールでびしょ濡れになるという思い出付きで楽しんできました。       これである程度パンタナール大湿原についてお伝え出来たと思います。     最後にメッセージです。 正直なことを言うと、パンタナール大湿原のことを語れるほど長い期間滞在していたわけではないですし、今回訪れた場所はほんの一部に過ぎません。   しかし、独特な環境で多くの動植物が生息する生物の楽園であることは間違いありません。 世界的にとても貴重な環境です。   そんなパンタナールも問題を抱えています。例えば火災。興味がある方は、是非こちらもご覧ください。 少し残酷な映像も出てくることがありますがこれが現状です。 https://www.afpbb.com/articles/-/3252767 アマゾンの森林火災やオーストラリアの大規模火災が国際問題として取り上げられたことは、記憶に新しいかと思いますが、パンタナールも同様なんです。     さて河合の3度目のブラジル行きはあるのでしょうか? 私としては、またパンタナールに行きたいです。そしてもっといろんな生き物や環境を見て体験して皆さんにお伝えしたいです。       毎回、長文でしたが最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。     Tweet  

パンタナール旅行記 スクリ川
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パンタナール旅行記 スクリ川

こんにちは。 パンタナールに行った河合です。     我々は基本的にプラタ川の支流オーリョダグア川を調査していましたが、 6日目にはスクリ川、8日目にはミランダ川にも行きました。     第1章で少しだけスクリ川について展示をしましたが、あまり情報を公開していないのでここで紹介しますね。   スクリ川でシュノーケリングした時間は 1時間半から2時間弱だったかな?   とにかく短い時間でさーっと川の中を見ただけなので、多くを語ることはできないのですが、水の透明度や水温は、オーリョダグア川とそれほど変わらず、魚の数も多いという印象が残っています。 パイクカラシン(トーピードパイク)と呼ばれる魚に出会えたのはスクリ川で、第1章で展示しました。 https://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=7365         さてさて、ではスクリ川ってどんなところだったのでしょうか? スクリ川に行った前日の背景から紹介します。     オーリョダグア川とプラタ川の合流地点でキイロアナコンダに遭遇してテンションが上がったのが調査5日目、スクリ川に行く前日のことです。 そして、オリバーから「明日行くスクリ川は、アナコンダがたくさんいるらしいぞ!」と言われ、さらにテンションはが上がりました! 期待に胸を躍らせスクリ川に向かいました。       こちらがRio Sucuri ecoturismoの情報です。https://www.riosucuri.com.br/ これが施設のゲート付近です。       木製のコンゴウインコ、巨大アナコンダ、ジャガーが出迎えてくれました。 この川も観光客でいっぱいでした。   「スクリ」とは現地でのアナコンダの呼び名です。 つまりスクリ川を直訳すると「アナコンダ川」ということ!アナコンダがたくさんいるのかとすごく期待しますよね。       では川の様子です。   オーリョダグア川とは違い水深が深いので足をつくことはできません。 ただただ流れるのみです。水温は25℃くらいで、体温よりも低いので30分も入っていればやっぱり寒かったです。 とにかく寒くて震えながら川を下っていた記憶があります。     そしてスクリ川には、水草の種類や数がとても多かったです。         日本でジャンボタニシと呼ばれるリンゴガイの仲間も見つけました。 もちろん野生のリンゴガイです。ここでは在来種です。       そして気になるアナコンダはというと…。 「0」という結果に。   ワニに出会うことはできましたが…     おまけの話 途中で見たフォルモーゾ川です。     本来は透明度の高い川であるらしいのですが、周辺の農場から土砂や化学肥料・農薬などが河川に流れ込んで濁っていました。 そして、周辺には薬品のような臭いがしていました。よく見るとピラプタンガの姿は見えます。 オリバーの話では「ここにはコリドラスもいるよ」ということでしたが、川には入らなかったので大好きなコリドラスに出会うことはできませんでした。     次がパンタナール旅行記 最後の投稿予定です。     残念ながら、3月29日「カピバラのふるさとパンタナール」の講演会が中止となりました。また、どこかの機会でパンタナール大湿原の魅力を、生の声でお伝えしたいと思っています。     Tweet  

パンタナール旅行記  出会った鳥たち
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パンタナール旅行記  出会った鳥たち

こんにちは。 パンタナールに行った河合です。   前回は陸というか空に目を向けて出会った鳥を紹介しました。 今回はその続きです。   先に言っておきます。 鳥はすごく好きですが、詳しくはありませんので悪しからず。   水族館なので魚に話題がいきがちですが、魚以外の生き物のこともできるだけ伝えたいので紹介させてくださいね。     まずはこの鳥 ・パンタナールの象徴 ズグロハゲコウ 現地ではトヨヨ(トゥユユ)と呼ばれ、翼を広げると2mを超え、アメリカ大陸で最大級とも言われる大きな鳥です。     カンポグランデ空港にあったモニュメントの話を1月31日の投稿で書いていますので、そちらも見てくださいね。 https://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=8089   最終日の最後の最後に数羽見ることができ、とても嬉しかったです。 カンポグランデに戻る途中にこんなものがありました!   トヨヨの電話ボックス         ・草原にいたのはアメリカレア 現地名はエマ。 アメリカダチョウとかナンベイダチョウとも呼ばれ、ダチョウやエミューの仲間です。 最初は「あっレアだ!」と感動したんですけど、牧草地やトウモロコシ畑ではよく見かけました。     こちらはノガンモドキの仲間で、現地ではシリエマ。 とても速く走る鳥です。ブラジルに行く前に読んでいた本に載っていて、どんな鳥なのか気になっていました。     ・人気どころだとフクロウでしょうか? これはアナホリフクロウ 僕がパンタナールにで見たかった鳥の一種です。アリ塚の頂上にひょっこりと現れ周囲を見渡している様子が観察できました。     これはウサギフクロウ   前回紹介したBuraco das Ararasの受付の近くにいました。 誰もこの鳥がいることに気が付いてなくて、僕が最初に見つけたんです。僕が写真を撮り始めるとすぐに人だかりができました。あまりにもじ~っとしているので最初はオブジェなのかと思いました。シンプルに可愛い鳥ですね。     ・オーリョダグア川の入り口で突然現れたオオホウカンチョウの家族   至近距離でじっくり観察できました。オス(黒色)のトサカがおしゃれですよね。     ・川岸や水辺で見たのはサギの仲間やウの仲間など ナンベイヒメウかな?ササゴイ、ダイサギ、ナンベイアオサギ、クビワヤマセミ       最後に行ったミランダ川の川岸にはサギやウの仲間が多かったです。 ・死んだワニに集るクロコンドル         ・リンゴガイ(日本ではジャンボタニシと呼ばれる)を食べるというタニシトビ(ネイルカイト)       ・浮草の上を歩くナンベイレンカク       ・調査に使ったドローンに興味を示し寄ってきた猛禽類の一種         ・名前が面白いミナミカラカラ。   現地ではカラカラと呼ばれています。ゴミ捨て場のゴミをあさるそうで、日本のカラスのような存在だとか…。     ・カマドドリの仲間 巣を見たら名前の由来がわかります。パン屋さんのかまどのような巣を作ることから名前が付いたと言われています。       もう少しだけお付き合いを 他にもアマゾンカッコウやタイランチョウの仲間、オキナインコ、コウカンチョウの仲間などなど。 名前が分からない鳥もいるので写真のみで紹介します。       チュウハシやヨタカの仲間、猛禽類などまだまだたくさん見たかった鳥がいます。次にブラジルに行ったときには必ずや!宿題として残しておきたいと思います。 鳥好きにはたまらない場所だと思います。   是非みなさんもパンタナールへ。 ではでは       Tweet  

パンタナール旅行記  次は陸上に目をむけて
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パンタナール旅行記  次は陸上に目をむけて

こんにちは。 パンタナールに行った河合です。   前回は水中の様子や魚のことを書きました。 今回は陸というか空に目を向けて、出会った鳥を紹介します。   パンタナールについて書籍やインターネット、SNSなどで情報を集めてみると、いろんなことが書かれていて面白いです。   例えば 「パンタナールは、ワニの密度が世界一だと思います」とか 「パンタナール周縁部で世界の鳥類の約10%の種類が観察でき、バードウォッチャーの憧れの地だ」とか 「カピバラは、野良猫の感覚で見られる」とか これらは実際にパンタナールに行った方や在住の方の感想です。信じるか信じないかは皆さん次第ですが。   どれも面白い表現ですよね。それだけパンタナールには多くの生き物がいて、自然が豊かだということを伝えている気がします。   前回紹介したプラタ川の施設の敷地内や、プラタ川沿いの森林、ホテルからプラタ川までの移動の間では実にたくさんの鳥に出会うことができました。 私の個人的な感覚では、ベニコンゴウインコやオニオオハシは、水族館周辺で見るスズメやカラスのような感覚です。   さらにはブラジル到着から 6日目の夕方に、ホセにこんな場所に連れて行ってもらいました。 「Buraco das Araras」です。 直訳するとコンゴウインコの穴になりますが、コンゴウインコのねぐらです。 ここには深さ100m、円周500mの南米最大と言われる陥没穴があり、夕方になるとコンゴウインコたちが寝るために集まってきます。 現地のガイドによるとこの洞の絶壁には敵が来ないので、安心して寝ることができるため集まってくるそうです。こんな感じです。 この施設の生き物情報はこちら。https://www.buracodasararas.com.br/     それではここから順番に紹介していきましょう! まずはオニオオハシ   地元ではFlying Bananaと呼ばれているとか。ナイスネーミングですね。 カンポグランデ市内でも見られました。じっくり見るとくちばしから目にかけて黄色とオレンジ色のコントラストがとても美しいです。このバランスの悪さも愛嬌がありますよね。     次はルリコンゴウインコ 企画展で展示中の鳥です。 ルリを見たのは実はこの1羽だけなんです。スミレコンゴウインコも見られるはずでしたが出会えませんでした。   よく見たのはベニコンゴウインコ コンゴウインコは、くちばしや脚を器用に使います。展示しているコンゴウインコもじっくり見てくださいね。     あとは南米で見たい鳥といえば皆さんご存じのハチドリ ツバメハチドリと、もう少し小さなハチドリの2種は見ました。 とてもきれいな鳥ですが、動きが素早くてなかなか写真がうまく撮れなくて苦労しました。羽の光沢が本当に美しい!     ボリュームが多くなってきたので今回はここまで。 続きは次回にします。 次は写真多めで紹介します。 では   Tweet  

パンタナール展の気になる魚 その⑥
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パンタナール展の気になる魚 その⑥

パンタナール展第2章!もうご覧になりましたか?   第1章に続いて展示している魚種で個人的に好きな魚を、ピックアップしていきます。   企画展エリアで最初に見える水槽 -乾季の水たまり- コーナー 横からも正面からも見える水槽があります。 この水槽に魚は1匹だけ、・・・アストロノトゥスの仲間です。 現地ではカラ・アスゥと呼ばれているようです。     若かりし頃ペルーアマゾンに出向いた時(20年前の写真です…..) アマゾン川流域でアストロノトゥスたちに出会ったことを覚えています。 流れの緩い沼地や入り江のようなところに多く生息していました。   アストロノトゥスは、日本には生息していないシクリッド(カワスズメ)というグループに入ります。 特にアストロノトゥスの仲間は好奇心旺盛というか、水槽内でも物怖じせず堂々としています。 水槽に顔を近づけると、ヒレを目一杯広げたり、突然、体を横に傾けたりして寄ってくることがありますよ!   是非、ご覧ください!       Tweet  

いよいよ川に到着です
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いよいよ川に到着です

こんにちは。 パンタナールに行った河合です。   いよいよ川に入る話です。 と、その前に このままのペースでは企画展が終わるまでにすべて紹介できないことに気づきました。少し話を巻いて書いていきます。   少し横着ですが過去に魚の詳細を書いた「パンタナールに行った人の情報」の10回で紹介しているので、そちらもご覧いただければうれしいです。 3月29日に開催予定のパンタナール講演会でお話するので、ネタを残しておきたいですし…。 過去の投稿はこちらです↓ https://aquatotto.com/blog-diary/index.php?page=2&cat=特別展・企画展     諸説ありますが、パンタナールには約300種の魚類が生息していると言われています。 我々が今回調査した主な川は、プラタ川の一部とその支流オーリョダグア川で、プラタ川には59種の魚類が確認されていて、我々が今回確認できたのは約45種類でした。   こちらが今回毎日のようにお世話になった施設(Recanto Ecológico Rio da Prata)です。 ここで簡単なミーティングや昼食、休憩をしました。ベニコンゴウインコやオニオオハシにも出会えた場所です。   こちらが施設のスタッフです。僕の下手な英語とポルトガル語を理解してくれた優しいスタッフでした。   この施設から車で川の近くまで移動し、シュノーケリングで魚の調査をしました。メンバーの一人である生物学者ホセの案内によりVIP待遇で調査をすることができました。ホセには本当にお世話になりました。   僕がプレゼントしたカメレオンゴーグルをすごく喜んでくれたホセの様子を紹介します。 川そのものは誰でもルールを守れば専門ガイド付きでシュノーケリングできます。このように。 施設の詳細はこちらのホームページをご覧ください https://www.riodaprata.eco.br/ 翻訳すればなんとか理解することはできるかと…。 この様に澄んだ川に入ったわけですが、川に入った時の印象は「透明できれい」「青い」「魚が多い」まるで天然の水族館のようでした。   個人的に会いたかった魚は黄金の意味を持つドラード   ピラプタンガによく似た魚ですが顔や体の輝き、貫禄は全く違います。生息数もドラードが調査区間約2kmの間に15匹未満、ピラプタンガは数えきれないくらい多かったです。 10m四方のエリアにピラプタンガは250尾以上、クリマタ550尾以上、更に数えきれないほどの小型のカラシンが至る所で泳いでいました。   エビやタイは舞い踊りませんが多くの魚たちが出迎えてくれて、まるで川の竜宮城のようでした。 ちなみに「ピラプタンガ」は、ボニートの観光のシンボルになっていてボニートの街には大きなモニュメントがありましたよ。     みなさんからよく質問されたことは「ピラニアはいましたか?」「ピラニアに襲われないですか?」ということ。 もちろんピラニアもいましたよ。ピラニア・カタリーナという種類でそれほど大きくないですし、昼間は草陰などに隠れていて見つけるのが大変なくらいです。ナイトダイビングをした大島の話によると、昼間よりは活発に活動していたそうです。 ピラニアは臆病なので襲ってくるような印象は僕にはありません。過去にアマゾン川で何度か泳いだけど一度もピラニアに襲われたことがありませんでしたよ。 一番会いたかったドラードにも至近距離で会えたし、大好きなプレコにも数種会えたし、日本で観賞魚としてお馴染みのサーペとかキャリスタスと呼ばれる魚も、水槽内ではなかなか見られないような鮮やかな赤色をしていてとても感動しました。     奇跡的に自分の目の前を泳ぐオオカワウソやキイロアナコンダ 名前はわかりませんがいろんな種類のトンボやバッタ、ガムシ、カメムシ、サワガニ、テナガエビ、鳥にも出会えました。     今回はざっくりした話ですみません。 最後にこれだけは伝えさせてください。 オーリョダグア川から入水し、プラタ川に合流する映像です。 このようにプラタ川は濁っていました。これは川の周辺の森林が伐採され、農地となりその農地から土や化学肥料、農薬などが川に流れ込んでいる状況です。 これはプラタ川だけでなく、1日だけ訪問したスクリ川も同じでした。   パンタナールではこのような環境問題を抱えています。他にも違法な野焼き、ゴミ問題、外来種問題など多くの問題を抱えています。 このような深刻な問題があることを肌で感じることができたので、皆さんにもこんな現状があることを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。   次回はインコのねぐらに見学に行ったことや出会った鳥の話にしようかな? お楽しみに   Tweet  

パンタナール旅行記  ボニートに着きました
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パンタナール旅行記  ボニートに着きました

こんにちは パンタナールに行った河合です。   前回はブラジルに到着して驚きの連続というお話でした。 今回もその続き 長旅の目的地ボニートに到着してからのお話です。     最初に基礎知識として パンタナールは大きく北と南に分けられています。 ボニートという街は南パンタナールで有名な観光地です。 ボニートはポルトガル語で「美しい」という意味です。 サンパウロやリオ・デ・ジャネイロ、海外から長期休暇を利用して多くの観光客が訪れます。       我々がボニートに到着したのは夜 まずはホテルにチェックインし 荷物を置いてすぐに夕食のため街中のレストランへ移動しました。 今宵もまたブラジル料理が期待できるレストランです。   こちらがメニュー 一番上がピラルクー、2番目がパクー(コロソマ)、3番目がピンタード(タイガーショベルノーズキャット)の料理です。   ここで食べたのはピラルクー   ピンタード パクー ピラニア どれも白身で淡白な味、料理方法はだいたい揚げたものです。   一番美味かったのはパクーのスペアリブでした。淡白だけではなく、程よい脂ののりと旨味が口の中に広がり、あまりの美味さに感動しました。皆さんも機会があれば是非、ご賞味くださいね。     今回もまた胃袋でブラジルを味わい、レストランを後にして周辺を散策しながらホテルへも戻るわけですが ホテルに帰るまでも感動の連続!!!   まずはボニートの観光のシンボルになっているピラプタンガのモニュメント。 出発前にインターネットで検索して「見てみたいな~」と思っていたものにいきなり出会い大興奮!!   いくつか立ち寄ったお土産屋さんでは、パンタナールらしいお土産がたくさん売っているではないですか!   電話ボックスもいちいちパンタナール!! ジャガーとオオハシの電話ボックスです。   電話ボックスでこんなことをして遊んでいると   「デザート食べない?」とメンバーに誘われ僕の大好物 アイスクリーム屋さんへ   さすがフルーツ大国 いろんな果物のアイスがたくさん!!! メンバーみんなアイスクリーム大好きで気が合い、カンポグランデに到着してから毎日食事の後にアイスクリームを食べるのが日課で本当に幸せでした。 感動の連続でホテルに戻り、明日の調査の準備をして就寝しました。     翌朝、明るくなってからホテルの庭を改めて見ると、木彫りの生き物たちがたくさん。 毎日が新鮮で刺激的でした。     朝食を食べながらミーティングして 荷物を積んでいよいよプラタ川とその支流オーリョダグア川へ   まだまだお話は続きます。 次回は川の中での出来事を予定しています。     Tweet  

トト・ラボでの出来事
  • 企画展・特別展示

トト・ラボでの出来事

第1章も合わせると7月から実施している「パンタナール展」ですが、第2章もついに折り返しに入りました。長いなーと思っていましたが、過ぎてみるとあっという間です。   見どころ満載の企画展ですが、今回は企画展ブースを過ぎた後にあるトト・ラボでの展示、イベントについてお話します。   まず、ひとつ目は「トト・ラボ展示」について! 第一章では、     こんな感じでパンタナール旅行記を書きました。   実はこれ、触っても消えないように裏から逆文字になるように書いてたんです。表に普通に書いた後で、裏からなぞって書きました。 頑張って書いたんですが、ご覧になっていただけましたか?これ、書くのすごく大変でした!!!!笑 第一章の展示なので、残念ながら現在は見ることができませんが、写真からでも私の頑張りが伝わればうれしいです!     そして第二章は、   パンタナールで印象に残ったことや、知ってほしいことを、より掘り下げて書きました。1枚ずつパネルを作って展示しています。 また、第二章のテーマが「残された森」ということで、フェイクグリーンを使って森を表現してみました!   そしてカピバラテラス側からは、現地の写真がたくさん見えるようにしました。       あと、工夫した点がもうひとつ! 第2章では、映像を使って実際に現地に行ったスタッフの言葉で「パンタナール」を伝えられるようにしました!読むのが苦手なあなたも、聞くだけでパンタナールについて知ることができちゃいますよ!!       現地に行ったスタッフ二人が、それぞれ印象に残ったことを話してもらいました。トト・ラボに行けば、いつでもパンタナールトークが聞けるようになっています。   二人の談話バージョンも撮ったのですが、、、まだ、流せていないので、、、もう少しお待ちくださいね、、、   こちらの展示は、現在も続行中です!まだ、見ていない方は是非とも足を運んでくださいね!!     そして、もうひとつ! 「トト・ラボ イベント」について!   土日祝の12:30~15:00は、スタッフがトト・ラボにいます。 いつもはそこで生き物の話をしていますが、夏休みと冬休みは「パンタナールにいる生き物のおはなし」をしました。   12:30~13:20「パンタナールについて」「カピバラについて」   13:20~14:10「パンタナールのおさかな」   14:10~15:00「パンタナールのカワウソ」   聞いていだたいた方は、ありがとうございました!     そして、冬だけでしたが、「パンタナールの生き物ぬりえ」も実施しました。   第2章の宣伝も兼ねて、昨年の11月から実施をしていました。(実は・・・) お話と同じように、トト・ラボにスタッフがいる時間に実施をして、来てくれた子供たちに塗ってもらいました。 第2章が始まったら終了予定でしたが、たくさんのみなさんが参加してくれた為、冬休みが終わるまで期間を伸ばして実施しました。 用意した生き物は ・ドラード ・ピラプタンガ ・アカアシガメ ・ルリコンゴウインコ ・アルマジロ ・ジャガー です。   そして、ぬりえをしてくれた枚数を数えていたのですが、 なんと! 2242枚! パチパチパチパチ!!←拍手   こんなにたくさん、ぬりえをしていただきました!! 参加していただき、本当にありがとうございました!!!     せっかくなので置いて帰ってくれたぬりえを現在順番にトト・ラボで展示しております。 一部を紹介しますね。   集まった枚数は、 714枚 !!! 展示が終わってしまったぬりえもありますが、まだ、展示できていないものもあります。企画展終了までには、全部を一度は貼れるようにしていきます。ちなみに、すべて一週間以上は展示するようにしていますので、こちらにも注目してみていただきたいと思います。     あ、 ぬりえですが、トト・ラボでのイベントとしては終了しましたが、現在、平日のものづくりをしているお部屋(多目的ホール)に置いてあります。   ぬりえをしたい方は、こちらでお取りくださいね!!(こちらでぬっていただいたものは、お持ち帰りしていただいております!)   さてさて、パンタナール展も終盤に近付いてまりました。 一人でも多くも方に魅力を伝えられるよう、あと少しですが頑張ります!! 一度と言わず、二度、三度、遊びに来てくださいね!!       Tweet  

パンタナール旅行記 カンポグランデに到着
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パンタナール旅行記 カンポグランデに到着

こんにちは パンタナールに行った河合です。 前回の続きです。   カンポグランデに到着した時には、緊張と長旅の疲れが…。 空港の外に出てみると、そこには!なんと!!   パンタナールのシンボルとも言われる巨大な水鳥、ズグロハゲコウのモニュメント。 「Wow!」と思わず声が出てしまい、パンタナールについたことを実感。そしてテンションもアゲアゲです。   ホセ&レアンドロと無事に合流でき、レンタカーでホテルへ。 ※なかなか立派なレンタカーでしょ?     ホテルに到着し、改めてみんなで自己紹介&プレゼント交換。 当館の図録を興味深く見るメンバーたち。 日本語はわからないけど図録をじっくり見てくれていました。   そしてTシャツのプレゼントがあり、メンバー全員おそろいです! ずーっと みんなこのTシャツを着ていました!     これがカンポグランデの街です。なかなか近代的な感じがしますよね。 早速、荷物を置いてブラジルで初めての夕食。     ブラジルといえば「肉」ということで肉のレストランへ。 肉に芋に焼きパイナップル、ソーセージ そしてビールで乾杯!     とにかく肉がでかい! あまり肉が食べられない僕にとっては辛い!辛かった!! みんな、ほんとに肉が好きでよく食べます。   そして 翌朝、朝食&打ち合わせ なんて豪華なんでしょう! パン、チーズ、肉、ハム、ソーセージ、フルーツ、ドリンクどれも種類が多く迷う。全部食べたいけど、そんなに食べられないですよ。   そして食べている最中にオリバーから 「さっきトッカーノ(オニオオハシ)がホテルの近くを飛んでいたけど見た?」と。 え?こんな街中にカピバラは出るわ、オオハシが飛んでいるわ どんなところよ~と思い朝一から興奮して窓の外を見るとなんと 街灯にオオハシが3羽 まじですごい! また感動。 この後の街中に出没するカピバラの出会いにも期待が膨らみます。     ボニートに向けて出発前に少しオリバー達の研究のお手伝い。 カンポグランデに建設予定の水族館の飼養場を訪れました。一般人ではこんな場所にもちろん入ることも見ることもできません。     とても貴重な場所を見学させてもいました。     この道中にカピバラが出没するらしいのですが残念ながら出会えず…。 それでも道路標識がカピバラになっていてこれにも興奮。 見るもの、出会うもの1つ1つが楽しくてたまりませんでした。       ぶらっとペットショップにも立ちると、ドジョウや金魚がこの値段で売られていました。 ドジョウ15レアル、金魚48レアル ※1レアルが約30円換算(当時)     ホテル近くにあるショッピングモールで昼食を済ませ 午後からようやくボニートに向けて出発! 広大な景色が続く ほとんどがトウモロコシ畑と牧場   道中で出会ったレア(アメリカダチョウ)にも興奮。オオアリクイやアルマジルの出会いにも期待しましたがそれは会えず残念。アルマジロやミナミコアリクイが路上ではねられて死んでいる光景も目の当たりにしました。   カンポ(野原)グランデ(大きい)というだけあってさすが、名前の通りです。 ボニートに到着したのは夜でした。   次回はボニートでの夕食から Tweet

パンタナール展~第2章~いきもの『ドラード』
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パンタナール展~第2章~いきもの『ドラード』

みなさん、こんにちは。   パンタナール展~第2章~のいきもの『アルマジロ』 に続きまして、今回ご紹介するいきものはこちら 「ドラード」です!       ドラードだけは第1章に続いて登場しています。(↓第1章の展示の様子)   ドラードファンにはたまらないことでしょう。   ですが今回のテーマは「森」なので、ちょっと変化をつけたいですよね。     <展示開始時>       <ちょっと前>     <現在> そうです。フェイクグリーン(擬草)を付けて足してみました。 これで森のイメージや水中の水草のイメージが、より伝わるのではないでしょうか?   普段なら水槽のレイアウトを変えるところ、今回は水槽の外側をセンス抜群の先輩にいい感じにアレンジしてもらいました。       更に予想外の出来事が起こりました。   なんと水槽の外側を変えたことで、ドラードの行動に変化があらわれました。     以前は、水槽をぐるぐる泳ぐ単調な行動が比較的多かったのですが、設置した植物の影に止まったり、水槽の中央に堂々と止まったりと、行動に明確な緩急がついてきたように感じます。   じっとしてくれる時間があるので、ドラードの写真が撮りやすくなりましたよ。 こんな感じ     水槽の中の石や木などを変えることで魚の行動が変わることはよくありますが、こんなにもはっきり変化があるとは・・・・・・・・・・・・。   現地にいった河合に聞いてみると、野生のドラードはゆっくり泳いでいる姿もありましたが、水草が群生している草陰や大きな流木の陰でとどまっているドラードもいたとのこと。     この動画は現地の泳ぐドラードです。   ドラードもよく周りの景色を見ているんですね。     さらに!企画展ブース内の変化は、フェイクグリーンだけでおしまいではないですよ(予定) 只今、こんな感じで企み中です。       さらに、トトラボの映像も増やす予定です。 まだまだ少しずつ付け足しをしていきますのでお楽しみに!       おまけで 餌をあげるとどうなのか?と思ったので、動画を撮影したのが、こちらです。   さすがドラード、かっこいいの一言につきますね。 このかっこよさもありドラードは釣り人の憧れと言われます。 それ以外の理由の一つとして、針にかかると驚くべきジャンプを繰り返し必死に逃げようとする、それを制して釣りあげることがとても楽しいと聞きます。   飼育する側としては、そのジャンプはとても恐ろしく、何かの拍子に驚きジャンプしたり水槽内を暴れまわったりしないか、常に不安でした。     しかしこのドラードは今のところ全くジャンプすることなく、壁などにぶつかったりすることもなく、むしろ驚いたことあるのか?というほど、堂々としています。     草陰に息をひそめる「川の虎」ドラード、かっこいいです。 Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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