エゾサンショウウオの幼生を展示しました!
2F博士の探検小屋コーナーで、
エゾサンショウウオの幼生展示を始めました!
もしかすると、あの…!?と気づいて頂けた方は
かなりのアクア・トト通かもしれません!
昨年、5月8日から5月24日まで、
エゾサンショウウオの頭でっかち幼生を展示しました。
↑どちらも同じ卵のうから生まれた兄弟ですが、こんなに姿が違うんです!
このエゾサンショウウオ幼生は、幼生がたくさんいる環境や、
餌となるエゾアカガエルがたくさんいる環境で育つと、
頭でっかちになる個体が現れるのです。
頭の大きくなった幼生は、
より大きな餌を食べることができるようになります。
このような現象を表現型可塑性※といいます。
↑画像は昨年展示した幼生です。
今回は、その
頭でっかちになる過程を展示したい!!!
ということで、
実験水槽を作りました!
水槽の中には、3月16日にバックヤードで生まれた卵から育てた、
小さなエゾサンショウウオの幼生が入っています。
飼育密度を高くすると、頭でっかち幼生が現れる…はず!!!
ということで、展示水槽では
・たくさんの幼生がいる水槽
・少しの幼生しかいない水槽
の2つを作り、これからそこで育つ幼生の成長を比べていきます!
成長の様子は、水槽横にある
「観察記録ノート」で更新していきますので、
ぜひチェックしてください!
さて、これから頭でっかち幼生は現れるのでしょうか!?
実は、自分が一番ドキドキしていたりします。
現れてくれる…よね…?
この展示ができるのも、今年もバックヤードの
エゾサンショウウオたちが繁殖してくれたおかげです。
なんと、卵のうを生みつける瞬間を
動画で撮影することに成功しましたので、ここで紹介させて頂きます。
私はこの日運悪く出勤しておらず、
「うんでるよ~」という飼育スタッフ田上さんからのメールに
切なさを覚えたことを今思い出しました。
エゾサンショウウオ幼生の展示期間は
4月26日~幼生が変態するまでを予定しています。
この機会にぜひ、ご覧ください!
それではまた!
※表現型可塑性
同じ遺伝子型を持つ個体が環境の変化に応じてその表現型を変える現象
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