おもしろ飼育コラム

その後・・・
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その後・・・

先日から展示を始めた「サツキマスの卵」のその後ですが、 順調にふ化が進み、ちっちゃな尾びれをぴろぴろしています。 今は、お腹につけた袋から栄養を取って、成長しています。   ん~♪なんともかわうぃね~♪ もうしばらくして、栄養を吸収しつくすと、 いよいよ泳ぎ始めて、稚魚らしくなってくるはずです。   さて、そんなサツキマスの親たちですが、 去年の春に当館にやってきた頃はといいますと・・・   こんな感じで、ギンギンです!!!!(スマートバデーにあこがれますな)   それが、秋、繁殖期に入ると・・・   オスは吻先が、曲がっていかつい顔つきになり・・・       メスは、お腹がふっくらして卵をもっているのがわかります。 そして、どちらも体の色がほんのりピンク色をしていますね。   これが、婚姻色というもので、繁殖期になるとあわられるものです。 アクアトトフリークでサツキマスマニアの方なら、 この違いにお気づきのことでしょう。 (今、現在もこの婚姻色を見ることができますよ。)   本来、自然下では、産卵後には死んでしまいますから、 今の時期、その姿を見られませんが、 展示水槽内では、まだ産卵していない親たちが、悠々と泳いでいます。 (水温の影響で、自然下とはちょっと・・・いや、だいぶ違う環境になっているわけです)   誕生した仔魚たちが、2年後こんな姿になってくれれば、良いなぁ~。 ということで、サツキマスの仔魚たちの続報でした。   ツイート

今年こそ・・・
  • 日本の淡水魚

今年こそ・・・

先日、休館日にサツキマスの展示水槽に潜水して、 産卵床の確認をしましたところ、 発眼卵が砂利の中から出るわ出るわ、 水中で徳川の埋蔵金を掘り出したかのような興奮状態に・・・。 (おかげでボンベを大量に消費してしまった) 回収した卵は、発眼しているものが248粒、 まだ発眼していないものが44粒で、 そのうちの一部を今回、展示する運びとなりました。   卵の中に眼ができているのがお分かりになりますか?   ほらほら、眼があるでしょ? 実は、昨年も産卵を確認したのですが、 水槽の中でそのまま様子を見ていたら、 いつのまにかなくなってしまっていました。 (他の魚に食べられたか、死んでしまって分解されてしまったかは分かりませんが・・・) そんな苦い経験を経て、今回は卵の回収を行なったわけです。   サツキマスは、川の上流域で川底から浸透水とか 伏流水などがしみだしているところに産卵します。 そんな環境を水槽内で再現した結果、 昨年と同じような場所(湧水させている場所)に産卵したのです。   ちょうど、今年の産卵の瞬間も運よく観察することができましたが、 その瞬間、周りにはお客様が誰もいなくて、ひとりで、 「うおっ!!!!!!」 (・・・あう~さびしい・・・)   さて、展示を行なった卵はといいますと、 本日(1月22日)、1匹ふ化してました!   ちょっと見づらいですが、尾部がぴろぴろしています。 ひょっとしたら、孵化の瞬間を見ることができるかもしれませんよ? たくさんの仔魚が誕生するといいなぁ~♪ (うん、水温13℃の潜水、 腰を痛めながら作業した甲斐があったというものです。・・・でも、まだ痛い・・・)   ※昨年の産卵シーンも映像にて展示しております。   ツイート    

サツキマスがやってきました!
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サツキマスがやってきました!

水族館4階~3階の「滝壷の魚」水そうに、今年もサツキマスがやってきました!! サツキマスは、アマゴが晩秋に伊勢湾に降海し、海で大きくなってサツキの花が咲くころ再び川に戻ってきたもの(いわゆる降海型)で、長い旅を経て長良川に戻ってきたその姿は、凛々しくもあり、たくましくもあり・・・。 今年は海水温が低く、ウナギの稚魚の遡上も少ないため心配していましたが、例年通り元気な姿を見せてくれてひと安心。 このサツキマスの展示は地元の川漁師さんにご協力いただいています。 今後も追加展示していく予定ですので、みなさんお楽しみに!!

ぼんやりうきごり
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ぼんやりうきごり

写真の魚は、3階中央付近の水槽にいるウキゴリです。ウキゴリはヨシノボリやボウズハゼなどと同じハゼの仲間です。ハゼの仲間は普通、石の上や川底にくっついているのですが、このウキゴリは、だいたいいつも中層あたりにふらふら浮かんでいます。浮いているゴリ(ヨシノボリなどハゼの仲間の地方名)なので、ウキゴリ。とても分かりやすい名前です。このウキゴリ、泳ぎまわるわけでもなく、なんだかいつもぼんやりしています。水に揺られてなんだか気持よさそう。仕事に疲れて眠たい日なんかは、ウキゴリになって浮いていたいと思うのでした。

ちょっと早い春便り~スイゲンゼニタナゴの卵~
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ちょっと早い春便り~スイゲンゼニタナゴの卵~

スイゲンゼニタナゴは山陽地方に分布し、日本産のタナゴの中では最も小型で、現在では非常に数が少なくなり絶滅が心配されている種類の一つです。当水族館でも希少淡水魚の生息域外保全活動としてその繁殖に取り組んでいます。本種の産卵は4~7月と言われ、イシガイなどの淡水棲二枚貝の中に産卵します。しかし水族館の屋内水槽では冬になっても屋外ほど冷えず、魚たちは春を若干早く感じてしまうようです。そのため産卵の準備ができている個体が現れ、貝に卵を産ませる代わりに、お腹を押して卵を取り出し、人工授精を行いました。日本産の淡水魚はこれからが繁殖シーズン、スイゲンゼニタナゴを皮切りにまた忙しくなりそうです。

デメモロコの繁殖
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デメモロコの繁殖

デメモロコは、水槽飼育下で自然繁殖させることが難しい種類の1つです。そこで、人工繁殖を試みることにしました。夕方に排卵促進ホルモンを投与したところ、翌朝に産卵を確認することが出来ました。しかし、確認できた卵の数が少なく思え少々がっかりしていましたが、孵化が始まると次々と仔魚が泳ぎだし、一ヶ月後の今では、1cmほどになった数百尾の稚魚たちが元気良く泳ぎ、順調に育っています。次は自然繁殖させられるように飼育環境を改善していきたいと思います。

スイゲンゼニタナゴの稚魚
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スイゲンゼニタナゴの稚魚

スイゲンゼニタナゴは、広島や岡山などの山陽地方に分布し、成長しても3cm程度の小型のタナゴです。今では数がとても減ってしまって「種の保存法」による国内希少野生動植物の対象種となっています。当館では日本動物園水族館協会のスイゲンゼニタナゴの保存園館としてその繁殖に取り組んでいます。この4月から産卵が始まり、今年も稚魚が順調に育っています。今は体長1cm程度なっており、成魚では消えてしまう背ビレの黒色斑が印象的です。

サツキマスの稚魚
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サツキマスの稚魚

水族館ではサツキマスの稚魚が順調に育っています。サツキマスの陸封型がアマゴと呼ばれていますが、稚魚の色や形はまさに皆さんがよくご存知のアマゴそのものです。この稚魚は、親魚が展示水槽で産卵し自然に孵化したのです。孵化して大きくなった稚魚はごくわずかですが、サツキマスの産卵が見られ稚魚が育った水槽というのも他にはないのではないでしょうか?ちなみに稚魚は今、展示水槽から捕り上げてバックヤードの水槽で育てています。

海へ旅をするアマゴ!?
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海へ旅をするアマゴ!?

サツキマスが4・3Fの滝壷水槽に今年もやってきました。サツキマスはアマゴの降海型で、秋になると海に下り、冬の間に海で小魚やエビなどを食べてどんどん大きくなります。そしてサツキの花が咲く頃、産卵するために川を上りはじめるのです。海まで長旅をしてきたサツキマスの勇姿を是非見に来て下さい。

アユの話
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アユの話

水族館の近くにある木曽川や長良川は、アユの稚魚が海から川にくる季節をむかえています。水族館のアユは、とても大きくて大人です。その秘密は、照明時間をコントロールして長生きさせているからです。水槽の前には「飼育なるほど豆知識No.1~アユのおはなし~」が置いてあるのでそちらも読んでご自由にお持ちください。「飼育なるほど豆知識」のファイルも販売しているので集めてファイルにしてみよう。

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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