おもしろ飼育コラム

今年のアユ
  • アクア・トトの生き物
  • 新しい展示
  • 日本の淡水魚

今年のアユ

こんにちは。 今年のアクア・トトぎふのアユ。 これまでになく勇ましいことになっています。 水槽の下のほう、体が黒くて背側がオレンジ色になっているのが、 サビアユと呼ばれる、婚姻色のあらわれたオスです。 今年、完全にサビてしまいました…。   ご存じの方も多いと思いますが、アユは年魚です。 秋に卵から産まれたアユの仔魚は、流されて海へ行き、そこで冬を越します。そして、春に川に帰ってきます。 川で石に着いた藻類などを食べて成長し、秋に川の下流域で産卵して一生を終える。 これがアユの一生です。   でも、こんな生活史では、当館のあの水槽では、冬にアユが展示できません。   そうならないために、これまで毎年、アユに秋を、というか四季を感じさせないように、照明を24時間点灯し、水温も低めに保つなどしていました。 でも、どういうわけでしょう…。今年は、完全に秋が来たのに気づかれてしまったようです。 というわけで、見事に繁殖期を迎えたアユたち。 本来のあるべき姿を今年はご覧いただくことができます。     途中で、オスが体を震わせて放精(精子を放出)するようなシーンがありますよね。ニシシマドジョウとシマヨシノボリが寄ってきて何かを食べているようです。   そうです。ここの砂利には、アユの卵がたくさん産みつけられているのです。   先日のブログで「繁殖期は一段落」と、のんきなことを申しましたが、 繁殖期はまだ終わっていなかった…というか休む間もなく秋産卵型の繁殖期到来です。   当館でアユが産卵したのはおそらく初めて。 アユの卵を直接見たのもわたしは初めて。   両側回遊型だし、光に気を遣わなくちゃいけないみたいだし、 育てるのは非常に難しそうだなぁ…。 と思いつつも、繁殖期を終えて死んでしまったら、 水槽にアユがいなくなってしまうかもしれない!!! という危機感から、少しだけ卵を回収して育て始めました。   ↓ 1日目   ↓ 4日目     ↓ 6日目     ↓ 10日目       ふ化しました。全長は約7mmで、体は細くて透明。そして目の大きいこと! この目で何を見るんでしょうね。   現在、ふ化してまだ1週間。これからどうなることでしょう。   産まれた仔魚はさておき、岐阜県の県魚にも指定されているアユです。 朝早くや夕方に産卵していることが多いので、勇ましいアユの姿をぜひ見に来てください。 今年限定です!来年以降は何か手を打ちます。たぶん。   あ、長くなりましたが、アユの右隣の水槽にも目を向けていただきたいです。 こちらには、今年に入ってから新種として発表されたナガレカマツカを展示しています。   カマツカとして知られている魚が、じつは3種類だったということが明らかになり、もともと展示しているカマツカに加え、それよりもちょっと上流に生息するナガレカマツカが仲間入りしました。 こちらは、岐阜大学の向井准教授にご協力をいただき展示することができました。 当然ですが、カマツカそっくりです。 ヒゲの長さや胸ビレの形が見分けるポイントです。 名前がついたばかりのぴかぴかの新入りをどうぞよろしく。       Tweet

里親
  • 日本の淡水魚

里親

こんにちは。 婚姻色のあらわれたニッポンバラタナゴのオスです。 繁殖期真っただ中で、ものすごくきれいな色になっています。   この個体は、屋外に設置してある繁殖用水槽のものですが、 展示水槽でも、きれいな個体が見られますよ。 写真にすると、いまいち美しさが伝わらないのがはがゆいですね…。 本当に目の覚めるような美しさで、バラタナゴのバラは薔薇色のバラなんだなと実感させられます。   ニッポンバラタナゴは、琵琶湖以西の西日本、四国、九州北部に分布していましたが、生息環境の悪化や外来種のタイリクバラタナゴとの交雑がすすむなど、生息数が激減し、絶滅してしまった地域もあるほどです。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に指定されています。 当館で飼育している個体はすべて奈良県産のものですが、奈良県内でも一度は絶滅したと考えられていたほどです。 奈良県のニッポンバラタナゴについては、近畿大学が中心となって保護活動を行っており、当館はその一部を分けていただいています。 このように、アクア・トトぎふは、奈良県産ニッポンバラタナゴの里親、つまり生息地以外での系統保存を目的とした維持管理をまかされている施設のひとつです。 絶やすわけにはいきませんから、しっかり繁殖して子孫をつないでいかなければなりません。   昨年は室内で飼育している個体を人工授精する方法をとりましたが、繁殖数0という苦い結果となってしまいました。   そこで、今年は親魚を屋外で飼育し、自然繁殖と人工授精の二刀流で試みることにしました。   自然繁殖は、水槽内に産卵母貝となるドブガイ類を入れておき、貝の中から稚魚が泳ぎ出てくるのを待つ方法。自然界と同じように貝を見つけて産卵してくれることを願って、ストレスを与えないように気を付けました。 5月の初旬あたりから、毎日毎日、じーーーーっと小さな稚魚が出てきていないか水中を見つめてきました。 そして、やりました!6月6日に1匹の稚魚を見つけました。   6月12日には2匹目を確認。現在までに5匹が自然繁殖により産まれています。     人工授精は、親魚のお腹を軽く押すと、卵と精子が出てきますので、 それを受精させて育てる方法です。 状態の良い卵が採取でき、オスの精子もばっちりでました。 このような段階を経て、現在15匹ほどが育っています。 まだ匹数は少ないですが、どちらのやり方もうまくいきほっとしています。   この稚魚たちは、1年後の春には成熟して繁殖期をむかえます。 来年、バラ色の婚姻色を見せてくれるように、しっかり育てていきます。 そして、いつか奈良県内の生息地が整備されて「ペタキン」が再びなじみのある魚として回復することを願っています。   Tweet

採集日記
  • 日本の淡水魚

採集日記

こんにちは。   さて、お客様から「水族館にいる生き物はどこからくるのですかー?」なんて聞かれることがたまにあります。 それにはいろいろとあって購入したり、繁殖させたり、あとは採集に出かけることもあります。   今回はその採集のお話です。   採集に行くのはだいたい月に1回くらい。 スタッフ内であれがほしい、これをそろそろ採りにいきたいなどと意見をだして、じゃあ今月はこれを採りに行きましょうとなるわけです。   そして今回採集することになったのは「水生昆虫」。 私、先輩スタッフと行って参りました。     場所はとある田んぼ。     網でガサガサしたりして探していきます。   水路をゆっくり進んでいると     「気づかれませんように…」と思っていそうなトノサマガエルを発見。       こちらはコオイムシの幼虫。     そしてそしてやっと見つけました。     タガメです! 捕まえることはもちろん、野外でタガメを見るのも初めてです。 おおー!国内最大の水生昆虫。やはりでかい! ムキムキな前足で自分より大きな体の生き物だって食べてしまいます。       採集した生き物ですが、すべて持ち帰るわけではありません。   特にタガメなんて絶滅が危惧されている生き物ですので、採りすぎたためにその場所からタガメがいなくなってしまった、なんてことは絶対にあってはいけません。   必要数だけ持ち帰り、その後は展示の維持のためにバックヤードで繁殖させ、個体数の維持に努めます。 今後採りに行かなくてもいいように、私も繁殖させられるよう、頑張ります。         あと、話は変わりますが今年もゾウガメが相模原ふれあい科学館に出張に行きます。 今年出張するのはデコ。     デコとはしばしのお別れ。 頑張るんだぞデコ!   Tweet

シマヨシノボリぃ!
  • 日本の淡水魚

シマヨシノボリぃ!

こんにちは。 今回はヨシノボリの仲間の中でも、婚姻色が神秘的なシマヨシノボリをご紹介します。 北海道をのぞく日本全国に分布しており、顔に赤いミミズ状の模様があるのが特徴です。 当館では、「長良川の上流から中流」コーナーでアユと一緒に展示されています。 普段は上の写真のような色合いをしていますが、 春から初夏の繁殖期になると、オスもメスもお腹が明るい青色になります。 特にメスは宝石のサファイヤのようにきれいな色になり、なんとも神秘的。 このお腹をオスの目の前にだして、積極的に求愛するんだそう。 すごい色ですよね。本当にきれいです。   シマヨシノボリがすむ場所は、おもに川の中流です。 中流の中でも、浅くて流れが速い平瀬とよばれる場所の石の下に隠れています。 川の水量や場所によっては、流れがとても速く、白波がたち水中は気泡だらけの場所でもあります。 こんな場所では、ぱっと一目でわかるサファイヤのようなお腹がよく目立つのかもしれません。   ところで、アクア・トト ぎふではこれまでに、カワヨシノボリ、ゴクラクハゼ、トウヨシノボリ、トウカイヨシノボリの4種のヨシノボリを、繁殖により増やすことができているので、採集する必要はほとんどなくなりました。 唯一、このシマヨシノボリだけが産卵にいたらず、 展示個体確保のために、ときどき採集に行かなければなりませんでした。   しかも、上記の4種に比べると、シマヨシノボリは格段に捕獲が難しい上に、写真のように少しでも川の水位が高いと、流れが速くてポイントまでたどり着けないこともあり、悩みの種でもありました。 それが…今年、なんと初めての産卵がみられました! ありがとう、シマヨシノボリぃ!!! これが卵です。6月11日に産卵していました。 まだ、育ったわけではないので安心するのは早すぎるというのは分かってます。 現在は、3mmほどのふ化したての仔魚がいますが、 見た感じでは、育てるのに、大変苦労しそうな雰囲気をだしています。   でも、とにかくありがたいし、喜ばしいです。   採集に頼らなくても展示が維持できるように。 シマヨシノボリの仔稚魚を育てることが、この夏のわたしの目標となりました。   Tweet

小さなホトケドジョウ
  • 日本の淡水魚

小さなホトケドジョウ

こんにちは。先日、ホトケドジョウが産卵しましたとご紹介いたしました。   その時、「早ければ夏休み前には、展示水槽にデビューできるかも!?」とお伝えしましたが、 ホトケドジョウの稚魚たちの食欲と成長スピードは、私の予想を大きく上回り、 はやくも展示デビューを果たしました!     今の体長は2cmほど。 展示水槽では、木の下に隠れていたり、 根っこにのっていたり、 みんなで根っこにのっていたり、 ときには浮遊していたり、 しています。   展示水槽に移してから10日ほど経ちましたが、すでに気付いてくださったお客様もたくさんいらっしゃいます。 「ちいさい、かわいい、根っこが好きなのかな?」などとお客様の会話が聞こえ、写真も撮ってくださっています。   水槽内のこんな小さな変化を、見逃さずに気付いていただけて本当にうれしいです。 だからこそ、いい展示、それにプラスして新しさのある何かを常に提供できるように頑張っていかなければと思います。 なかなかうまくいかず、繁殖まで数年かかってしまいましたが、 繁殖できてよかったなぁ。と改めて感じました。   愛嬌たっぷりの小さなホトケドジョウが、3F「岐阜県の希少淡水魚」コーナーで、みなさまのお越しをお待ちしています。   Tweet

ホトケドジョウが産卵しました
  • 日本の淡水魚

ホトケドジョウが産卵しました

こんにちは。10連休、終わりましたね。 おかげさまで10連休中は、たくさんのお客様がお越しくださいました。 ありがとうございます。 もちろん10連休が終わった後も、変わらず水槽をピカピカにして、みなさまをお待ちしております。   さて、5月に入り、春夏産卵型の魚たちの繁殖が本格的に始まりました。 例年通りに、ハリヨやウシモツゴ、タナゴやヒガイの仲間など数種の繁殖に取り組んでいます。 今年はそれらに加え、うれしいことがありました。   それは、ホトケドジョウが産卵したことです。   ホトケドジョウは丘陵地の湧き水を水源とする小川や湿地などにすんでいます。 環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類、岐阜県では準絶滅危惧種に指定されています。 ドジョウの仲間は全般に、飼育下での繁殖が難しいと言われているなか、 このホトケドジョウは比較的容易に繁殖する。んだそう…。 絶滅危惧種であるうえ、個人的にこのホトケドジョウが好きなこともあって、 4年前からホトケドジョウの繁殖を夢見てきました。   比較的容易といわれているぐらいだから、できるだろう。と、たかをくくっていましたが、 1年目は親魚が病気になり失敗。 2年目は、たくさんの卵を産んでくれるといいなぁ~。 なんていう思いから、欲張ってたくさんの親魚で試みたせいか失敗。 3年目はメスのお腹がいまいち大きくならず失敗…。   そして今年、こりもせず一人ギラギラと「産ませてやる!」と意気込んでのぞんだのでした。 今年といっても、親魚を選んだのは去年の夏のこと。 この時期はオスかメスかの見分けが難しく、勘を頼りに10匹を選び繁殖用水槽に移動しました。 3度の失敗を糧にして、繁殖用の水槽は、透明なアクリルガラス製ではなく、四方からは見えないFRP製のものを選び、魚へのストレスを減らしました。   繁殖期が間近にせまった3月末、10匹の状態を確認したところ、 お腹がぷっくりと膨らんだメスが3匹いました。 この3匹と、オスらしき4匹を選び、産卵を待つことにしました。 卵を産み付けられるように木の根っこを入れ、 何日かおきに、卵がないかを確認しました。   そして4月22日、ついに根っこに変化あり!! とても小さく直径1mm程度の卵らしきものが、根っこに付いていました。 写真撮影してみると… 卵に間違いありません!しかもちょっと体もできかけている! あまりにうれしくて、この画像を見せびらかした私です。   翌日は、卵を見るのを楽しみに出勤してきました。   そしたら、なんと!早くもふ化しており、 大きな卵黄をかかえた全長4mmほどの仔魚が誕生していました。 (ふ化までにかかる時間は、水温20℃では3日、25℃では1~2日といわれます。) ふ化した当日は、ほとんど動かず、底に横たわっているだけでしたが、2日後には泳ぎだし、 シオミズツボワムシやブラインシュリンプなどの小さな動物プランクトンを食べるようになりました。 ところで、ホトケドジョウの仔稚魚には浮遊期があるとのことですが、 今のところ浮遊しているよりも、底ちかくにいることのほうが多いですね。 初めの産卵でふ化したのは14匹でしたが、 その後も、2~3日おきに10個ぐらいずつ産卵するといった状況が、今もまだ続いています。   最初に生まれた個体は、全長1cmをこえ、 ホトケドジョウらしくずんぐりとした体つきになってきました。   このままいけば、夏休み前には展示水槽でおひろめできるかもしれません。 お客様に見ていただけるのが、今からとても楽しみです。   Tweet

メンバー紹介
  • 企画展・特別展示
  • 日本の淡水魚

メンバー紹介

こんにちは。 現在の開催されている企画展の終了が近づいてきました。 以前、ボウズハゼの仲間が展示してある水槽をご紹介したときは展示種について触れませんでしたが、こちらでは6種類展示しています。展示しているコンテリボウズハゼは海外に生息するものになりますが、それ以外はすべて日本のどこかで見ることができる種類です。 アカボウズハゼ ルリボウズハゼ ヨロイボウズハゼ カエルハゼ コンテリボウズハゼ ナンヨウボウズハゼ   婚姻色というテーマのわりに、控え目な色の出方となっていますが、 なんとか展示が成り立つくらいの色を保ってくれています。 期間中観察していると、日によって、時間帯によって色の濃淡も変化することがわかりました。 もっと最高の状態をお見せしたかったですが、まだまだハゼの気持ちがわかっていないようです。 婚姻色というテーマでいえば、他の魚の選択肢もあったわけですが、今までに展示したことない種で、アクア・トトらしさを表現しようと悩んだ結果がボウズハゼの仲間でした。 淡水魚が好きな方のために用意した水槽でもあります。   他の水槽でも、なぜこの魚を展示したのかという意味がありますので、そのあたりも想像していただきながら、楽しんでいただけると嬉しく思います。 Tweet

一匹狼
  • 日本の淡水魚

一匹狼

こんにちは。 こちらの魚は何の稚魚かおわかりになるでしょうか? まだまだ小さいので親の姿を想像するのは難しいと思います。 正解はイチモンジタナゴの稚魚です。成魚と似ているところと言えば、 なんとなく細長い体つきでしょうか。   当館では毎年、イチモンジタナゴの繁殖も実施しておりますが、 去年の繁殖した稚魚を見ていた時、明らかに見た目が違う個体が一匹いました。 まだ数センチの大きさですが、真っ白な個体です。 いわゆるアルビノ(白化個体)です。 色々な場所で魚をみていると、自然界でもたまにアルビノの生き物を みることはありますが、ふつうの体色より目立つこともあり、 捕食されやすいなどもあるようで、出会う確率は低いようです。 同じように変わった個体として、透明な鱗をもっている魚も見かけることもあります。 こちらはタイリクバラタナゴの透明鱗個体です。 場所によっては、このような変わった個体と出会いやすいようなところもあるように思います。   これはこれで良さもありますが、個人的にはありのままの状態が好きです。 アルビノのイチモンジタナゴも飼育下という安全な場所で順調に育っています。 展示できる日もくるかもしれませんので、そのときは改めてお伝えさせていただきます。   Tweet

大家族
  • 日本の淡水魚

大家族

こんにちは。 当館の下流の水槽にいるオイカワについては、 何度かご紹介してきたことがありますが、 2017年の途中からこちらの水槽で展示するようになりました。 最初は20匹程度でしたが、水槽内で繁殖を繰り返して 現在はご覧のような感じに。 繁殖する様子が観察できたり、あわよくば稚魚が育つといいなぐらいのこと を考えていましたが、想像をはるかに超えていました。 何匹くらいいるでしょうか、相当な数まで増えました。 この水槽はオイカワにとって良い環境なのでしょう。   自然の川で環境が一変しても、オイカワはしっかり生き残っていることを 見かけたりますが、この水槽内で繁殖する力強さを目の当たりにしたら納得できます。 生き物はいつでもその時その時で変化に対応しながら、自分たちの想像を超えて適応していく姿を見せてくれるように感じます。   先日、オイカワが好きなお客様が来館されており、 あれこれお話する機会がありました。 最近オイカワのオスが見かけないけど何かあったのか、すごく元気に飼育されているがどんな水を使っているのか、エサはどんなものをあげているのかなど。 冬の間は水温も低く、オスの婚姻色もなくなり、エサも控えめに食べる程度となっていましたが、気温が上がりつつある今、またオイカワが水槽を盛り上げてくれる日の足音が聞こえてきたように感じます。 冬の銀色に輝くオイカワも良いですが、婚姻色が出たこんなオイカワも早くみたいものです。   Tweet

満を持して
  • 日本の淡水魚

満を持して

こんにちは。 当館3Fにはアユが泳ぐ水槽があります。 アユといえば多くの方になじみのある魚ですし、この水槽の主役でしょう。 しかし、個人的にはアユだけが主役と思っていません。 同じ水槽内にはニシシマドジョウもいます。 以前のブログで、ニシシマドジョウの繁殖個体の成長記録を紹介しましたが、その小さなニシシマドジョウたちが成長して展示デビューしています。   成魚と比べると半分くらいの大きさです。 小さいので見つけにくいですが、探してみるとそれなりの数がいます。 回収した卵のうち9割以上がしっかり育ちました。成長もはやく、1年もたたないうちに展示デビューできるのは順調に育った証です。 この大きさまで育てば、積極的にエサも食べてどんどん大きくなっていけると思います。 活発に泳ぎ回っているアユではなく、ニシシマドジョウやシマヨシノボリの底物が熱い水槽でもあります。じっくりご覧になれば良さが伝わってくるのではないでしょうか。   Tweet

5ページ(全12ページ)

本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

年間パスポート
のご案内