おもしろ飼育コラム

オスメスどっち?!
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オスメスどっち?!

みなさん、こんにちは。 だんだんと暑くなってきましたね。   少し前の話になるのですが、性判定研修に参加してきましたので、お話ししたいと思います!     性判定とは、生き物がオスかメスかを判断することです。私たち哺乳類は、外見でオス、メスを見分けることができますが、生き物によっては外見では判断がつかないものもいます。   では、オス、メスがわかると、どんな利点があるでしょうか? 例えば、オス特有の病気、メス特有の病気というものがあります。病気によっては、オスよりもメスの方で発生率が高いものもあります。 オスかメスかがはっきりしていると、病気を鑑別する上でとても有益な情報となります。他には、繁殖する可能性があるかどうか、観察された行動が交尾行動なのか異常行動なのか判断することに役立ちます。     前回の企画展『アマゾンを超える水の楽園 パンタナール大湿原』では、ルリコンゴウインコを展示していました。 このルリコンゴウインコは、外見で性別がわかりません。         そこで今回、性判定研修でルリコンゴウインコの性別について調べてきました! 結果はこちら♪ 右:ミョン、メス  左:サンゴ、オス     ここからは性別を調べる方法を少し詳しく説明していきます。   外見ではわからないため、DNAという物質を用いて判断します。 DNAには、たくさんの遺伝情報が含まれていますが、その中でも性別を決定する部分に注目します。 私たち哺乳類にはXとYという性染色体が存在し、XXであればメス、XYであればオスというふうに性別が決定します。 鳥類では、哺乳類と少し異なり、ZとWという性染色体が存在します。 そして、ZWであればメス、ZZであればオスとなります。     まず、羽毛を数本抜きます。羽毛の先端には少しですが皮膚や筋肉などの組織が付着しています。 それらの組織からDNAを取り出していきます。   ↓下の写真のように、羽の先端を切り刻みます。(写真は別の個体のものです) 切り刻むことによって組織からDNAを取り出しやすくなります。     次にタンパク質分解酵素などが入った液体に漬けて組織を除去し、DNAのみになるようにしていきます。     羽からとれるDNAの量はごくわずかですが、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)によって、性別を決定する領域のDNAの量のみ増やします。     最後にこの機械で電気泳動を行います。 電気泳動とは、DNAの分子量を比較することができる手法のことです。 これにより、性別を決定するZとWの染色体を区別することができます。     ZとWの染色体は分子量が異なるため、両方の染色体を持つ(ZW:メス)場合は2本の線が現れ、Zの染色体のみを持つ(ZZ:オス)場合は1本の線が現れます。 写真のMはMale(=オス)、FはFemale(=メス)を意味します。 ④のサンゴがオス、⑤のミョンがメスという結果となりました。   いかがだったでしょうか? 難しい用語もたくさん出てきましたが、なんとなく理解してもらえたら嬉しいです。   今回紹介した性判別の方法は、たくさんある方法の1つであり、これ以外にも血液や糞便により性判別を行う方法がありますので、気になった方は調べてみてください。     Tweet

日本野生動物医学会に参加してきました!
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日本野生動物医学会に参加してきました!

みなさん、こんにちは! 実りの秋に向けて、少しずつ涼しくなってきましたね。   8月30日~9月1日まで山口大学で開催された、日本野生動物医学会に参加してきました。 今年で25回目の開催となり、飼育下の種も含めた野生動物の動物医学に関する学術発展を推進するために設立された学会です。   詳しくはこちら→HP(http://www.jjzwm.com/index.html)     水族館や動物園で飼育されている動物に対する獣医学は、まだまだ発展途上で、日々、新しいことが発見・判明しています。   そのため、情報を集めることは、飼育動物の健康管理を行う上で、とても大切なことになります。   他の水族館や動物園の方、さらに大学の先生方と情報交換・意見交換することは、アクア・トト ぎふの生き物たちを生き生きと展示できるよう、飼育環境を見直すことにもつながります。     また、当館で経験した症例について口頭発表を行ってきました。 『モリアオガエルに見られた角膜病変の病理組織学検討』という題名です。 とても難しい題名ですが、簡単に言いますと「カエルの目に変なものが見つかったので詳しく検査してみましたよ」という内容です。 発表はとても緊張しましたが、質疑応答も無事に終了し、ほっと一安心しました。   ↓発表の様子を少し… 口頭発表やポスター発表、シンポジウムなど、聞きたい・知りたい講演内容ばかりでとても充実した3日間でした。   学会では、たくさんの方と出会うことで刺激をもらい、もっともっと精進せねば‼という気持ちにさせてくれます。 アクア・トト ぎふの生き物たちが元気に過ごせるように、これからも頑張ってきます!       Tweet

アフリカ・タンガニーカ湖に行ってます!!
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アフリカ・タンガニーカ湖に行ってます!!

まだまだ暑い日々が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? この暑い中、さらに熱い日々を送る男達がいます。   実は、当館展示飼育スタッフ2名が、 アフリカはザンビア共和国、ムプルングという町へ飛び、 「タンガニーカ湖の視察&調査」を行っているのです!   この現地視察&調査の計画は、数年前から持ち上がっており、 大阪市立大学や兵庫県立大学などの 研究者チームに同行させていただくかたちで、 今年ようやく実現を果たしました。   8月16日から9月1日までの17日間の日程です。 2名とも準備段階から不安いっぱいで、 我々、岐阜に残ったスタッフも彼らのことが心配でなりません…。 そんな彼らから、状況報告を兼ねた画像がいくつか送られてきましたので、 さっそくご紹介したいと思います。    彼らの、アフリカンシクリッド、ファーストコンタクトは、 当館でも展示している、キフォティラピア・フロントーサの素揚げ…。     とてもおいしかったそうです。 この干物はブカブカ(Luciolates stappersi) かつおぶしそっくりの味だそうです。   宿泊場所の周辺でよく見かけます。ほかにもフルーツバットなんかも飛んできます。    (…彼はホントに爬虫類が好きなんだなと改めて思う)   STUDY PERMITもなんとかGET。これで潜れます。   5日間10ダイブの予定で、いよいよ翌日からタンガニーカ湖に潜水します!!   現地の様子は、当館の公式twitter、FACEBOOKで報告しますのでお楽しみに!!   ツイート

エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!
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エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!

4月26日から展示を始めた 「実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生」 ※過去のブログはこちらからどうぞ↓ 4/29 「エゾサンショウウオの幼生を展示しました!」  5/9 「頭でっかち化、進んでいます!」  5/14 「色々な角度から比べてみました」   実験水槽の幼生の変態が始まりました! 飼育密度の低い環境、高い環境の幼生のどちらも 外鰓が小さくなり、眼も盛り上がって顔つきが変わってきています! 尾びれの膜もどんどん減ってきました。 飼育密度 低     飼育密度 高 変態が始まっていない幼生のうち、頭でっかち幼生が現れているかというと…   実は、前回から頭の大きさに変化はありませんでした。 むしろ、両者の差が無くなっているような…   一部の幼生で変態が始まった!ということで 無事に成長してくれたことを嬉しく思いますが、 それとともにこの展示の終了のお知らせをしなければなりません。   展示期間は5月31日までです。 まだ見てない!という方はどうぞお早めに…!     実験結果はというと、  エゾサンショウウオの幼生は、飼育密度を高くしたことで 実験から2週間ほどでやや、“頭でっかち化”したが、  1か月ほど経つと  “頭でっかち化”が途中で止まってしまった    ということになりました。 個人的には去年現れた頭でっかちの幼生を見ているだけに、 もっともっと大きくなってほしかったなー!と感じております…。 私がみなさまにお見せしたかった幼生の参考画像です。       うーん、悔しい! 頭でっかち化が顕著に見られなかった原因を考えてみると、 バックヤードの水槽から実験水槽に移動する際、 幼生の前足が出る程度の成長具合の幼生を選んでいたため、 実験開始の時には 頭でっかち化のスイッチが押される期間がすでに過ぎていたのかな…とか、 餌やりの頻度かなぁ…とか、色々な思いが頭をめぐります。   環境を操作して、生き物が変化する様を展示することの難しさを 今回の取り組みでよーく感じることができました! 得られた課題を次につなげ、いつかリベンジさせていただきます!   短い期間でしたが、エゾサンショウウオの頭でっかち化という 不思議な能力を紹介する展示ができたことを嬉しく思います! 実際に展示を見てくださった方! ブログから幼生の成長を見守って下さった方! 頑張ってくれたエゾサンショウウオ幼生たち! 本当にありがとうございました!!!       それではまた!     ツイート  

色々な角度から比べてみました
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色々な角度から比べてみました

前回に引き続き、 エゾサンショウウオの実験展示を始めて 約2週間後の幼生の様子をお伝えします! 前回も紹介した、飼育密度の高い環境で現れた、 頭でっかち(になりかけている?)幼生を、色々な角度から見てみました! 飼育密度の低い環境で育った幼生と比較しながら見てみましょう! まずは全身! 飼育密度低 飼育密度高 どちらも前肢、後ろ肢が生えそろいました! 横から見ても大差はないように思えますが、  正面顔を見ると…   飼育密度が高い幼生の方が、下あごが広く、顔幅が広いです!   さらに横顔!!    飼育密度が高い方の幼生は顔に厚みがあるのがわかります! ↓特にエラぶたの後ろ側が広がるように大きくなっていますね!     そして裏側!! どちらも眼が透けて見えるほどスケスケです。 裏から見ると、顔幅の違いがわかりやすいですね! さあ、この調子でどんどん頭が大きくなっていってほしい…!!! という思いは山々なのですが、 このブログを書いている13日現在、 どうも展示しているエゾサンショウウオ幼生の頭でっかち化が 停滞しているように感じます。 さらにいうと、 展示の実験水槽とは別にバックヤードでも エゾサンショウウオ幼生を飼育しているのですが、  その幼生が変態の兆しを見せてきました。   もしかすると… 展示水槽のエゾサンショウウオ達も わずかに頭でっかち化したままで 変態が始まってしまうかもしれません…! 実験がどうなっていくのか、 知っているのはエゾサンショウウオ幼生だけ! 非常にドキドキします!   そして大事なお知らせです… このエゾサンショウウオの幼生の実験展示は、 「幼生が変態するまで」です。 具体的な終了日が決まりましたら改めてお知らせさせて頂きますが、   ぜひお早めに!今のうちに! エゾサンショウウオ幼生に会いに来てください! 一緒に幼生たちの成長を見届けて頂けたら嬉しいです! それではまた、変化がありましたらご報告します!     ツイート  

頭でっかち化、進んでいます!
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頭でっかち化、進んでいます!

4月26日から展示をスタートした 『実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生』。 この水槽では、たくさん幼生がいる環境で育つ幼生と、 少しの幼生しかいない環境で育つ幼生の成長の違いを比べています。 実験から1週間ほど経って、さっそく幼生の姿に変化が現れてきました。 飼育密度の高い環境では、幼生の体の大きさに差が出始めています。     特に体が大きいものを選んで、飼育密度の低い環境の個体と比べてみました。 飼育密度 低   飼育密度高 横から見ても、体型にまだまだ差はないように思えますが… 同じ個体を上から見てみると、 どーん!   頭でっかち化、着実に進んでいるようです! 頭の形も、なんだか角ばっているみたい。   2つの環境の幼生には、それぞれの行動にも差があるようです。 飼育密度が低い環境では、幼生は水面や水底でじっとしていることが多く、 また泳いだとしても他個体にぶつかることは少ないです。 かわって、飼育密度の高い環境では、幼生同士の体が触れるたびにお互いが ピョンッと動きます。なので、しょっちゅう動き回っている様子が確認できます。 エゾサンショウウオの頭でっかち化は 「体に尾が当たるような振動」が引き金になっておこるといわれていますので、 この幼生同士がぶつかることが重要な刺激になっていそうですね! これからこの差が広がっていくのでしょうか。 また幼生の姿に変化があったらお伝えしていこうと思います! それではまた!     ツイート  

秋の田んぼ
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秋の田んぼ

早く書かねば冬が来てしまう!もう来てる!? とやや焦りながら、今回は秋のお話です!   一か月ほど前の話になりますが、稲刈りの見学に行ってきました。 新米!最高においしいですよね!   田んぼの環境は様々な生き物に利用されていますが、 秋ごろ見られるのはどんな生き物かなぁと思い探してみました。 稲刈りが始まると、コンバイン(収穫する機械)の後を追っている鳥が!   「ツバメ」です!今年生まれて巣立ったツバメだと思いますが、 集団で田んぼを飛び回っています。 収穫する際、イナゴなどの昆虫が驚いて飛び出してくるため、 それを狙って飛んできているようでした。なんて賢い! 驚いて出てくるのは昆虫だけではありません。 足元を見てみると、たくさんのカエルたちの姿がありました。 ヌマガエル       トノサマガエル みんな数か月前にはオタマジャクシだったんでしょうね! 稲の茂みを隠れ家にしていたのでしょうか。 まだ幼さが残るような、小さい個体に多く出会うことができました。 田んぼに隣接している水路を歩いていると… こんなのも見つけました!     動物の足跡!なんの生き物かなーと足跡を追っていると、 山に繋がる茂みの中に消えていきました。そこで気づいたのですが、 これ、イノシシの足跡です! 同じ道を歩いたのか!と思うと、 なんだか冷や汗が出るような気持ちになります。     田んぼのあぜも、よく見てみると掘り返されたような跡がありました。 これもどうやらイノシシの仕業とのこと。 穂を食べてしまうこともあるそうです。   普段何気なく見ている地元の田んぼも、 少し歩いてみるだけでいろんな出会いや、 考えさせられることがあるものだなーとしみじみ感じました。   同じ自然を利用する生き物同士、 ちょうど良い距離を保ちたいものです。     ツイート

分水嶺
  • 研究・調査

分水嶺

みなさまはじめまして、飼育の立川です。 コンピューターやらケイタイやらが大の苦手で大嫌いな私ですが、 やっとブログを書いてみました。   先日鷲ヶ岳を登ってきました。 山中では、ササノコが顔を出し、カナヘビやアオダイショウが日向ぼっこをし、 ウグイスが鳴いておりました。 別の山ではギフチョウも舞っていましたね。 ということで、奥美濃の山々も遅ればせながら春本番となっています。   ちなみに私、アクア・トトに就職して2年間、休日は専ら山に入っています。 数えてみたら2年間で岐阜県内だけでも45座は登っていました。   山から下り、ひるがの高原にある分水嶺公園に、ふと立ち寄ってみました。 私は学生時代に野生動物の調査に携わっていて、 飛騨地方への移動でそれは何度も何度も横目で見ながら通り過ぎていた公園。 そんな分水嶺公園へ。   みなさんは「分水嶺(ぶんすいれい)」という言葉を御存知でしょうか? 雨が地面に落ちると、低い方そして最終的に海へ流れていきます。 しかし雨の着地した地点によっては、 太平洋へ流れるのか、はたまた日本海へ流れるのか異なります。 この、流れ着く先を分かつ峰々が「分水嶺(中央分水嶺)」です。   その分水嶺が主要国道の脇にあるのが、ここ分水嶺公園なのです。     この写真のように石のある場所を境に、左は太平洋へ、右は日本海へ流れていきます。 そしてこの左の太平洋へと注ぐ川が長良川です。 (ちなみに右の日本海へ注ぐのが庄川です。)   長良川はひるがの高原のある、大日ヶ岳の叺谷(カマスダニ)を源にする川なのです。 ちなみに叺谷は分水嶺公園の奥にありますから、長良川の源流はもっと奥になります。 分水嶺公園より車で5分ほどで源流の碑に着きますし、 さらに奥へ奥へと叺谷を遡っていくと川の始まりである雨水の滲み出しに達します。 (自然保護や所有地等の関係もありますので、むやみに入られませんように)     雨が降り、地下水となりやがて地表へ滲み出す、川となり、はるか海へと流れる。 なんだかロマンを感じますね。   実はアクア・トトぎふの4~3階では、長良川の源流から河口までを再現しておりますので、 みなさまもそんなロマンに思いを馳せながらご覧になれば、 さらに深く展示に興味をもっていただけると思います。 そしてひるがの高原を通られましたら、分水嶺公園へ。   ここからは私個人の思い。 中央分水嶺が都府県内を貫いて走っていると、 その都府県では中央分水嶺を境に性格の全く異なる気候区分を併せ持つことになります。 その数少ない都府県として福島県、長野県、そして岐阜県があるのです。 岐阜県の中央分水嶺は、若干ずれてはいるものの 美濃地方と飛騨地方の境界に沿うような走り方をしています。 たしかに美濃地方と飛騨地方の気温変動や、雨や雪の降り方は大きく違いますよね。 この全く異なる気候区分を併せ持つこと、 そして中央分水嶺となるような高い山々を有することが 岐阜県の自然環境の豊かさの根幹の1つなんだなぁ、と感じる次第です。   今後もこんなことを思いながら岐阜の山々を楽しませてもらいます。     写真左の山が大日ヶ岳、右側の山々は白山や別山です。(鷲ヶ岳山頂直下より)     たちかわ     ツイート

雨上がりの木曽川
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雨上がりの木曽川

みなさんこんにちは。  GWには沢山のみなさまにお越し頂き、本当にありがとうございました。  GWも終わり、水族館でも通常業務に戻り、一段落といったところです。    その業務の中には、定期的に木曽川を調査するというものもあります。    今の時期は気候も良く、鼻歌混じりに調査にでかけます。 ええ、でも実際には河川敷がジャングルのようになっており、 これからの季節、暑さと相まってなかなかのものです、はい。    こちらが木曽川の河川敷といいますか、川岸。     水族館より下流の河川敷では、河畔林とよばれる木々に覆われ、既にうっそうとしています。 木曽川では、この河川敷に氾濫原(ハンランゲン)と呼ばれる、 増水時に水に浸かる部分があります。 この氾濫原、実は、魚たちの産卵にはとても重要な場所で、 水に浸かった草木に卵を産みつけ、稚魚はそこで育ちます。   つまりこの時期に降る雨はとても重要なのです。 こちら雨の後の木曽川河川敷。 そして雨上がり。   そしてそしてもっと雨が降った翌日には・・・。     こんなに水に浸かる部分があるんですね。 もう水の中、どうなちゃっているのでしょう。   そして先日の調査の日。 天気も良く、いつものように木曽川に赴くと・・・。 何かニオウな。 何か分からず歩みを進めると。       大量の魚が息絶えておりました。 おそらく雨が降り、氾濫原となった場所に産卵のためにやってきたのでしょう。 しかし、その後、急激に水が引き、取り残されたのだと思います。   正しく同定した訳ではありませんが、ゲンゴロウブナ(飼育型がヘラブナ)かなと思います。 ゲンゴロウブナは、琵琶湖・淀川水系がもともとの生息地で、 人為的に各地に放流されています。   何れにせよ、氾濫原は魚にとって重要な場所でもあるのですが、 同時に非常に厳しい環境でもあることが分かります。   今日の雨上がりの木曽川ではどのような光景が待っているのでしょうか。    ツイート

高校生カメサミット
  • 企画展・特別展示
  • 研究・調査

高校生カメサミット

8月5~7日に、カメの調査を実施されている高校生が全国各地から、 愛知県に集合されました。 その名も「高校生カメサミット」! そして、最終日のプログラムとして、 なんと当館の特別企画展「カメぺディア」見学を組み込んでくださいました。 東は栃木県、西は高知県・岡山県と津々浦々から、 約20名の生徒さんたちが大集合です。 (いつもお世話になっている岐阜高校の生徒さんも参加されていました!)   まずはバックヤードを案内し、その後いよいよ「カメペディア」の見学です。 展示解説を行うのは、この方。愛知学泉大学の矢部隆教授です。 なんて贅沢な! 身振り手振りを交えつつ、汗だくになって丁寧に解説してくれています。 我々職員はもはや出番なし・・・ (一緒になって解説を聞くのみです、勉強になりました)   リクガメブースは屋外なので暑い!でも、みんな真剣に聞き入っています。   今回の「カメペディア」見学の感想など、 参加者の皆さんに直接お聞きする時間がなく、 もうすこし対話できればうれしかったのですが、 帰りの時間もありますし、しかたありませんね・・・。 皆さんのカメ研究でのご活躍に期待しております!         Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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