おもしろ飼育コラム

ミミクリーシリーズ第1弾
  • 企画展・特別展示

ミミクリーシリーズ第1弾

さて、第1弾は、これっ!    ハスの葉です( 写真は展示しているハスの園芸品種)。 ハスの葉の上の水滴は、まるでビー玉のように転がり落ちていきます。 これを「ロータス効果」といいます。 この撥水構造をマネして、たとえば雨傘やレインコートはもちろん車の撥水剤、 ビルの外壁なんかにも応用されているのです。 そんなハスですが、本来ならば、シーズンオフで葉がない状態なのです。 でも、葉っぱが主役のこの展示、葉のついているハスをどうしても手に入れなければ!! と、探しまわったあげく、やっと1株手に入れることができました。 でも、館内の企画展スペースでは、照明不足や気温低下のためか、 やはり少しづつ茶色の部分が増えてきているような・・・。 (お願い!枯れてしまわないで!!)と切に願う私です。 さて、このロータス効果をみなさまに体感していただきたく、一工夫施しました。それは・・・   このボタンスイッチです。   ボタンを見るとつい押したくなってしまうのが、人の性。 このボタンを押すと・・・さて、どうなることやら。それは、見に来てからのおたのしみ♪ 開催開始から、今日で4日が経ちますが、お陰様で、 多くのお客様にこのボタンを押していただいております。 そして、このロータス効果を体感していただいております。   「なるほど、これがロータス効果なのか・・・」

いよいよスタート!!
  • 企画展・特別展示

いよいよスタート!!

さて、ついにこの日がやってきました。 12月3日・・・そう、特別企画展「自然に学べ!生きものに学べ!!」の開催日なのです。 今回のテーマは「バイオミミクリー」・・・。  といっても、「なにそれ?」という答えが聞こえてきそうなので、ここで、簡単にご説明を・・・。 バイオミミクリーとは、生きものの形や行動、さらには生きものをとりまく自然の仕組みなんかもマネして、私たちの生活に役立てようという科学分野なのです。最近、注目を集めている分野で、多くの企業や研究施設などで実用化に向けて開発が行なわれているのです。 すでに実用化されているものもたくさんあります。たとえば、おなじみのマジックテープやハニカム構造などなど・・・。    ま、このあたりの詳しいコトは、この企画展会場の解説パネルを読んでいただくとして、ここでは、会場に展示しているそれぞれのブースを連載で(・・・で、で、できるのか???)詳しくお話していきたいと考えております。 あんなモノやこんなモノまでいろいろ集め、さらには、ちょっとした仕掛けなんかも用意しています。 それは、来てのお楽しみ♪       この特別企画展を開催するにあたり、多くの企業、博物館、動物園、水族館にご協力いただきました。 この場をお借りして、お礼申し上げます。  

ミノムシを見て、ふと。
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ミノムシを見て、ふと。

水族館のまわりの木々も、すっかり葉を落としてしまいました。 特に何も考えず、枝を見ていると、 ミノムシ発見!! でもチャミノガのようで、昔馴染みのオオミノガではないようです。 オオミノガの「ミノムシ」は近頃では本当に見かけません。 昔は駐車場のフェンスや、サツキの植え込みなどにたくさんついていた記憶があります。 ミノムシの「ミノ」をとって、毛糸で「ミノ」を作らせてみる定番の実験をしたこともありますし、 ただ単に、「ミノ」をはいで幼虫を確認してみたり(今思うとかわいそうなことを・・・)していました。   でも、それほどたくさんいたんですね。 なぜ減ってしまったかというと、オオミノガヤドリバエというミノムシに寄生する虫により、 駆逐されていったそうです。もちろん外来種です。   あれだけたくさんいた「ミノムシ」を絶滅危惧種に追い込む外来種。 よそから「生物」を持ちこむ(持ち込まれる)ことの恐ろしさを痛感します。 これは外国のものに限らず、同じ日本にすむ種でも同じこと。   もちろん虫だけでなく、魚もカエルもそうですし、ドングリも・・・です。  

1mmの成長
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1mmの成長

 こんにちは。 みなさんも気になって仕方がないのではないかと思い、  先日のチビっこのサワガニの続編を書きます。   10月のはじめと11月のはじめにぞくぞくと脱皮しまして、 ちょっと大きくなりました。2回脱皮したわけです。   今、甲幅が、6~7mmぐらいです。  前回(10月4日)のブログでは、5mmぐらいでしたから、わずかに1mm成長しただけですが、 ぱっと見た感じでは、だいぶ大きくなった気がします。 捕まえて手にのせると、多少重みを感じるようになりました。 また、大きくなったらお知らせします。    隣の水槽には、ちびっこたちの父親と母親たちが入っているのですが、 来年の繁殖に向けて、現在、栄養蓄え中です。 こちら、さかさまになってエサのオキアミを食べているのはメスです。  で、下の写真がオスです。オキアミ2匹キープしています。 オスとメスの違いはわかりますか? お腹をよく見てくださいね。 オスのお腹にもメスのお腹にも「ふんどし」とよばれる三角形があります。 ペロンと伸ばすと、そこには呼吸器官のエラが付いているんですが、 そのふんどしの三角形が長細いとオスで、 お腹いっぱいにひろがっているのがメスです。 メスはその部分に卵を抱くわけですから、大きいふんどしの方がいいですよね。   ちびっこたちでもお腹を見れば、もうオスかメスか判別できるのかな? デリケートですからね。まだ今は見るのやめておきますが、 近々、確かめてみようと思います。   では、また。

ヘビ小考
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ヘビ小考

先日ご紹介しましたシロマダラですが、無事エサも食べて、元気にしております。 (スタッフの自宅庭にいたニホンカナヘビをエサにしました。展示しているカナヘビじゃないですよ。) さて、次は展示をどうするかという話ですが、いかんせん、小さな個体です。 おそらくみえないだろうし・・・。来年かなぁ。 とりあえず、検討中ということでお願いいたします。   それにしても、ヘビの展示は、いろいろと気を使うことが多いです。 ちょっとした隙間があれば脱走しますし、神経質な個体はストレスで拒食することもよくあることです。 何より、一番の悩みは、ヘビが苦手という方がダントツに多い点です。 当館のスタッフにもヘビ嫌いはチラホラいますし、そういえば私の母もそうでした。 その昔、自慢げに捕まえたシマヘビを母に見せたら、 絶叫に近い悲鳴と、バカ息子への怒号が、近所中に響き渡りました。 まぁ、これは良い思い出です。   常設展示しているアオダイショウや、エメラルドツリーボアの種名板の写真をみるだけで、 「気持ち悪い」と目をそむける人も中にはいます。 「気持ち悪い」とアクリル面を持っているステッキでこづいている お客様を見たこともあります。(これは悲しかった)   また、ほとんど動かない生物です。 ちょっとでも動かそうとアクリル面をたたかれることは、本当によくあること。 (もちろん、じっくりと観察してくれる人が大多数です。嫌いな人も多いですが、人気が高いのも特徴です。)   ゴールデンウィークには、毎年コーンスネークを使って、ヘビのふれあいを行っていますが、 こちらは本当に大人気。 苦手な方は、恐る恐る触るところからスタートしますが、だんだん平気になって、 いろいろ質問してくれるようになります。 ヘビと来館者の間に、「インタープリター」が介在するとまったく問題ありません。 しかし、常に水槽の前にたっているわけにもいきませんからね・・・。   ヘビは、もう全てが洗練された素晴らしい生物だと思っています。 全員とまではいかないまでも、嫌いな人も好きな人も、展示しているヘビに興味を持って 観察していただけるように、まだまだ工夫が足りないということ。頑張らねば。   と、シロマダラを見ながら、思ったことをつらつらと・・・。

チビっこのサワガニ
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チビっこのサワガニ

サワガニの子どもが産まれました。 大きさは甲幅(こうらの横幅)5mmぐらいです。 親に比べるとなんだか少し、あしが長くてスレンダーなスタイルな気がします。 そしてすばらしい脚力の持ち主!垂直の壁でもぐんぐんよじ登っていきます。 20匹ほどの稚ガニたち、無事に育ってくれればいいんですけど。   さて、話はさかのぼり、ちょうど1年前のこと。サワガニを繁殖させてみようと思いたちました。 その以前から、たま~にサワガニが交尾しているのは知っていました。 そして、お腹に卵を抱いた母ガニの姿を見かけたこともあります。 ですが、稚ガニが誕生することはありませんでした。 というわけで、サワガニ専用の繁殖槽をせっせと作り、 体が大きくて立派なオスとメスを選んで繁殖槽へと移しました。 冬が過ぎ、 春が来て、 5月になった頃、 繁殖槽のメスたちが一斉にお腹に卵を抱いていました。 「よーし!!」と喜んだのもつかの間、 私に見られた母サワガニはポイポイと卵を捨ててしまったのです。 どうやら、私に見られる=多大なストレスだったようです。 そのことに気づき、繁殖槽のサワガニを見ないようにしました。 朝、照明をつけて、夕方消す。 たったそれだけにしました。 その結果、稚ガニが誕生したのです。 飼育係としては、実に寂しい繁殖技ではありますが…。 来年は、なんとかもう少し観察できるように工夫してみます。 この写真は、先日、野外で見つけたサワガニ誕生の瞬間です。 こんなふうに観察できるといいんだけどなぁ。  

珍しいお客様
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珍しいお客様

夏休みもほぼ終わりに近づいた8月30日。 ちょっとびっくりなお客様が水族館に来館されました。 そのお方とは・・・。     シロマダラ(幼蛇)さんです!!! なんと水族館のバックヤード廊下をピョロピョロ這っていたのです。 何故そんなところに・・・。 もちろん嬉々としてゲット。   水族館のある公園内には、3種のヘビがいるのは知っていましたが、 まさかシロマダラまでいたとはびっくりしました。 このシロマダラが餌としている生物は、トカゲ・カナヘビ・ヘビです。 よくよく考えてみると、餌としている生物は公園内にたくさんいます。 とくに今年の夏はニホンカナヘビの当たり年。 アシカショーの最中、小道具を箱から取り出そうとしたら、カナヘビさんこんにちは。 ステージの床の上でも、カナヘビさんこんにちは。 そして、マリンよ。カナヘビは餌ではないので、ショーに集中しなさい。 ということが何度もありました。   おっと、カナヘビの話ではありませんでしたね、シロマダラの話に戻りましょう。 とまぁ、公園内にいてもおかしくないなということです。   さて、先ほども書いたとおり、餌は爬虫類ですので、 飼うためにはこれらを捕まえなくてはなりません。   ふっふっふ。 こんなこともあろうかと、私はね、ちゃんと準備していたんですよ。 過去に、展示しているニホンカナヘビが尾を自切してしまった時が何度かあり、 その「尾」をこんな時のためにラップにくるんで、冷凍していたのです! なんという準備の良さ!さぁ、今こそ出番だ。カナヘビのしっぽよ!       ・・・。 すっ、捨てられてる・・・ (´;ω;`)ブワッ     つづく(のか?)

カエルだけのナイトツアー☆
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カエルだけのナイトツアー☆

夜中の12時。夜の見回りスタート! 今日はカエルを観察しながら見回ることにしました♪ まずはこちらアクリルに張り付いているのは、カジカガエル×2です。 夜はとても活発なようで、朝の開館前のアクリル掃除は必須です。 つぎは隣の水槽のナガレヒキガエル ま、昼間とたいして変わりませんでした。   今度はバックヤードのモリアオガエルです。 扉をこっそり開けたら、「エサくれるの!?」ってみんなで一斉にこちらを見ましたが、 この写真はそうなるほんの数秒前。 樹上性といわれるだけあって、枝にのっています。 それにしても立派な吸盤だこと…。 まだまだ続きます。次はトノサマガエルです。    ほっぺが「こぶとりじいさん」みたいになってます。 近づいた時は鳴き声は聞こえませんでしたが、きっと直前まで鳴いてたんでしょう。 「めいのう」=「鳴嚢」=「鳴くためのふくろ」 しまいわすれてるよー!    いかがでしたか?カエルだけのナイトツアー。 さて、無事に見まわり終了です。 夜行性のカエルたちとは違い、昼行性の私はそろそろ寝ることにします。  おやすみなさい。

マミズクラゲ
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マミズクラゲ

9月13日より、日本で唯一淡水にすむクラゲ、 「マミズクラゲ」を展示しています。   これは、愛知県内の池で水族館スタッフが発見し、採集したもので アクア・トトぎふでは、初めての展示となります。 神出鬼没のクラゲで、夏の終わりごろに 各地の池や防火用水槽に突然発生したかと思うと、 その翌年にはまったく発生しないというようなこともあります。 いつどこに発生するのか、 この次は、いつ展示できるのかもわかりません。   この不思議なマミズクラゲ、いつまで展示できるかわかりませんので、 興味のある方は、お早めにご覧ください。      

レンゲ
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レンゲ

久しぶりのコツメカワウソについてです。   当館には4頭のコツメカワウソがいますが、今は3頭しか展示していません。 広いところにいるのはナガラとミナミ。 となりのスペースにいるのがエナ。 これがエナ。衣装用ケースのプールに、よくこんな感じで浸かっています。   もう一頭は…?   もう一頭の名前はレンゲ。エナの姉妹です。   以前はエナとレンゲは仲良しで一緒にいたんですが、 ある時、何の前触れもなく大喧嘩をするようになりました。 実はこの喧嘩は、縄張り争いのようなもの。 大人になったってことですね。 互角の勝負で、両者傷だらけになってしまい、引き離しました。 今ではもうすっかり傷も癒え、元気でやってます。   そうだ!レンゲをブログ記事にしよう!と思って、 カメラを構えると… カメラに興味しんしん。これじゃ写せません。 はいもう一枚。  今度はカメラについてる、ひもが気になった様子。 はいもう一枚。 撮れました。レンゲです。結構整った顔つきです。   展示はしていませんが、元気でやってます。皆様、ご安心ください。 それでは今日はこのへんで。 

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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