<サンショウウオ日記 vol.26>オキサンショウウオ&ツシマサンショウウオ
さて、今回はオキサンショウウオとツシマサンショウウオをご紹介!
これで生体展示している種はすべて紹介したことになります。
(種の紹介になっていないものが、ほとんどですが、そこは笑顔でスル―してください)
この2種も同じ水槽で飼育展示しています。
左側がオキサンショウウオ、右側がツシマサンショウウオです。
どちらも隠岐・対馬にしか生息していない、まさに世界でここだけの種です。
オキサンショウウオは宍道湖自然館の寺岡誠二さん、
ツシマサンショウウオは埼玉県立川の博物館の藤田宏之さんに譲っていただきました。
どうもありがとうございます!
本当は隠岐も対馬も、自分で生息地に足を運ぶつもりだったのですが、諸般の事情により断念。
オキサンショウウオは、地元の方による保全活動も、積極的に行われているそうです。
サンショウウオ展が終わっても、機会があれば絶対足を運んでみたいと思っています。
それに隠岐と対馬はサンショウウオだけではないですからね、
オキタゴガエルとかツシマアカガエルとか、アカマダラとか!!!ムフー!(鼻息)
ちょっと落ち着きましょう。
展示水槽の様子ですが、オキサンショウウオはいつも見える場所に出ていて、
どちらかというと愛嬌をふりまいてくれている部類(カスミ・イシヅチ・エゾなど。もちろん種の特徴ではないですよ。
個体差の話です。)なんですが、ツシマは決まってレイアウトしたコケの下に隠れています。
※じゃあ写真はヤラセ?と思われたアナタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・正解です。
でも、できれば演出と言ってあげて・・・。
ほんとはツシマは2匹飼育しているので、もう一匹も展示すれば、もう少し見えたんでしょうが、
展示できない理由がありました。
当館に搬入された時には右前肢が無かったんです。
なんで右前肢がなかったかというと、土壌生物の調査の際に発見したものを、
今回の企画展のためにキープしてもらったんですが、土を掘る調査ですから、
運悪くスコップなんかで傷つけてしまったんでしょう。
でもご安心ください。
ちゃんと再生するんですよ。すごいでしょ。
(ちょっとずつですけどね。ピッコロ大魔王的な再生を思い浮かべたアナタ。それは無理というものです)
ご覧の通り、搬入時は少し骨が残っているくらいで、肢の付け根からなかったものも、
ここまで再生してきました。
展示には間に合いませんでしたが、傷口からの感染症などで死ぬこともなく、
元気にいてくれることは喜ばしいことです。
さて、これで生体展示16種は、飼育日記でとりあげたのですが、
残り4種は写真展示です。
アカイシサンショウウオは、飯田市美術博物館様、
ベッコウサンショウウオは、わんぱーくこうちアニマルランド様、
キタサンショウウオは、おたる水族館様、
オオダイガハラサンショウウオは、藤田宏之様、からお借りしています。
ご協力ほんとうにありがとうございました。
全種を生体展示したかったのですが、今回はこの4種だけは写真のみ。
でも、別の機会で展示できればと思っています。「サンショウウオ展Ⅱ」とか(笑)