おもしろ飼育コラム

夏の山
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夏の山

  本当に暑い夏ですね。   こんな時は涼しい建物の中にいるのが1番です。が、 涼を求めて、山に行くのもいいですね。 岐阜はちょっと走るとすぐ山ですから…。 というわけで、お盆真っ只中に行ってきました。 おんな二人で♪ 行先はスバリ「行ったことのないところ」。 そしたらこんな素敵な池を見つけました。       あみで探ると、たくさんのヤゴがいて、モリアオガエルのオタマジャクシもいました。 一瞬で見失いましたが、ヘビも泳いでいました。 池の周辺には、ニホントカゲやトノサマガエル、 上陸したてのモリアオガエルの子どももいました。   涼を求めていったつもりが、動き回りすぎて、 汗だくで、クモの巣だらけ。 おまけに2人ともヤマビルに血を吸われていました。   でも、楽しかったです。 やはり誰しも狩猟本能は持ち合わせているはず。 また、行こう。

<サンショウウオ日記 vol.19>イシヅチサンショウウオ
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<サンショウウオ日記 vol.19>イシヅチサンショウウオ

お次はイシヅチサンショウウオをご紹介します。 この個体たちは、サンショウウオ展のために収集したのではなく、 実はずっと前から飼育していたんですよ。 いつだったかな、確か平成18年だったかな。 当時はまだ、イシヅチサンショウウオではなく、オオダイガハラサンショウウオという名前でした。 隠蔽種だったわけです。 中央構造線にそって、近畿・四国・九州に分布しているオオダイガハラサンショウウオが、 研究の結果、四国のものはイシヅチサンショウウオに分けられました。 このあたり、先日のサイエンスカフェで、京都大学の西川先生に詳しくお話していただきました。 (西川先生らが調べられたわけですから、これ以上詳しく教えてもらえることなんて他にないですね)   長い間飼いこんでいるだけあって、ケージのフタをあけたらエサだと思って近づいてくるカワイイ奴らです。 そんな点をかって、館内2か所で放映している、「餌の食べ方」の映像は彼らに登場してもらっています。       (実はこれ、iPad!今は特別展で常設していますので使えませんが、終わったらこれで遊びまく る・・・、もとい、他で活用します・・・。)   ちなみにこの個体たちは愛媛県にある、虹の森公園おさかな館様より譲っていただきました。 ちょっと前にお伺いする機会があったのですが、大きな水槽で展示されており、とても目立っていましたよ。 繁殖目指して頑張っておられ、アツいサンショウウオ談義に花が咲いたことは言うまでもありません。 うちも負けてられないぞ!  

<サンショウウオ日記 vol.18>トウホクサンショウウオ
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<サンショウウオ日記 vol.18>トウホクサンショウウオ

どんどん紹介していきましょう。 早くしないとサンショウウオ展が終わってしまう・・・(;´Д`)   これは、トウホクサンショウウオ。 この種も今回の特別展で初めて飼育したのですが、 なんというか初めて見たときは、「・・・クロサンショウウオ?」って思いました。 似てるっていうのは知っていたのですが、ほんとうにそっくり。   こちらはクロサンショウウオです。(持っている写真の中から、わざと似ているのをセレクト) どうです?そっくりでしょ。   「クロサンショウウオの方が肢が長く、体を伸ばした状態で前肢と後肢をくっつけると完全に重なり、 トウホクサンショウウオは、指先がくっつく程度。あと、尾の形状や大きさでも区別がつく。」   だそうですが、正直、野外でみても見分ける自信がありませんよ・・・。 でも、卵のうは、全然色や形が違うので、一目瞭然なんですけどね。   他のサンショウウオでも、色や模様がそっくりだったり、同じ種でも全く違っていたりと、 頭を抱えることもしばしばですが、なんというか、こういった点も、 小型サンショウウオの魅力の一つだと思います。   さて、このトウホクサンショウウオは、新潟市水族館マリンピア日本海様より、お借りしています。 どうもありがとうございました! 特別展が終わると、お返しすることになりますので、観察できるのは今のうちですよ!

<サンショウウオ日記 Vol.17>
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<サンショウウオ日記 Vol.17>

こんにちは。天気が不安定で困っちゃいますね。   水族館1階のキッズルーム『サンショウウオの森』で、ペーパーシアターをやってます。     みなさん、もう見てくださいましたか?どんなふうかというと、こんなかんじ。       物語のヒーロー・ヒロイン役は、もちろん今年の主役サンショウウオの、 ハコネちゃんとコガタンですが、 ごらんのとおりヒキカエルの親分が巨大。 なぜって、ヒキガエルが大好きなので、ちょっと頑張っちゃいました。   もちろん、サンショウウオも大好きですよ。 まぁ、サンショウウオもカエルも同じ両生類なのでどちらも分け隔てなくと思っていますが、 やっぱり鳴き声聞いてると、おぉカエル、なんてすばらしいんだ!!と思っちゃいますね。   さて、内容はというと、15分間のストーリーですが、場面は山→川→町→ふたたび山 とせわしなく変わります。その間、何種類もの生き物が出てきます。 とくにアマゴは大活躍です。飼育スタッフの中にもアマゴのキャラクターは愛されています。   まだ見てない方はぜひぜひ見に来てくださいね。 夏休みの最終日までやってます。 土日祝日は11:30と14:30の2回ですが、平日は14:30の1回なのでお見逃しなく!  見てくれたお子様には こちら↓     アクア・トトぎふ オリジナル ぶさかわサンショウウオキャンディを差し上げます♪

<サンショウウオ日記 vol.16>ライブペイント開催!
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<サンショウウオ日記 vol.16>ライブペイント開催!

ここ数年、アクア・トトぎふでは、企画展と連動したイベントを夏に実施しています。 今年は「サンショウウオ展」をやっていますので、小型サンショウウオをテーマに楽しく学べる、 いろいろなイベントや企画をみんなで練り練りし、実行にうつしています。 そして、そのサンショウウオ・イベントの一つ、 「アートdeサンショウウオ~ライブペイント~」を8月7~8日に実施しました。   今回のライブペイントでは、絵本作家である池谷剛一さんをお迎えして、 中庭に突如出現した巨大なボードに、心地よいリズムの音曲に合わせて、 4枚の絵を描いていただきました。   真っ白の大きな用紙を前に、最初の一筆を入れる瞬間、見ているこちらも緊張。。。。 イベント終了後、池谷さんに「最初って、すごく緊張しないですか?」って聞いたところ、 「そこが一番、楽しいんだよ・・」とのこと。 おぉぉ、カッコイイ! テーマは「サンショウウオ・森と水・自然のつながり」です。 池谷さんの絵本は「いのち」をテーマに描かれています。 今回のライブペイントともつながるテーマで、否応なく期待が高まります。 軽快に音をつなぐ彼は、実は当館の飼育スタッフ。 仕事よりイキイキしています。コラ。 途中、見に来てくれた子供たちにも、作品を手伝ってもらいました! プロ顔負けの筆さばきに、オーディエンスからも大きな拍手!   さて、我々の仕事はというと、描いている池谷さんの絵をみながら、 サンショウウオの生態や生物のつながりについて、くわしく解説していくこと。 まさに、アートとサイエンスのコラボレーション!   2日目は3枚目の途中で豪雨にみまわれ、ライブが一時中断となるハプニングがあったものの、それもご愛敬。 とても心に残るイベントとなりました。 池谷さん、どうもありがとうございました!   イベントの様子をYouTubeにアップしていますので、ぜひ見てくださいね。  

<サンショウウオ日記 vol.15>エゾサンショウウオ
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<サンショウウオ日記 vol.15>エゾサンショウウオ

それでは、日本のサンショウウオ紹介、2種目はコチラ。 エゾサンショウウオです!まっクロな体色に見えますが、実はほんのりと金粉をふりかけたような、模様があるのですよ。 ちょっと見づらいですね。すみません。 幼体は成体と違って、もっと派手で金ピカですので、バックヤードにいる幼体の写真をお見せします。     このエゾサンショウウオ、名前の通り北海道のみに生息する種です。 エゾサンショウウオで興味深いのが、エゾアカガエルとのオタマジャクシと同所にいる時。 エゾサンショウウオのオタマジャクシは、エゾアカガエルのオタマジャクシを食べる天敵にあたります。 なんと、エゾアカガエルを丸呑みしやすくするため、口や頭が大きくなるんですね。 絶対食べてやる!という気合と迫力がひしひしと伝わってきます。 (ちなみに、エゾアカガエルだけではなく、自分の仲間も襲います。そのため「共食い型」とよばれます。)   これはエゾアカガエル、ピンチ! しかし、そこはエゾアカガエルも負けていません。 なんとか食べられまいと、こちらも頭が膨らんできて、なんとか丸呑みされないようにするわけです。 生死がかかっているわけですから、膨らむくらいなんのその、 新弟子検査で頭にシリコンを入れて身長を伸ばした舞の海関とはわけが違います。(例えが古いか)   機会があれば、ぜひ皆様に、膨らみ対決中の2種のオタマジャクシをお見せできればと思います。   さて、今回のサンショウウオ展で、エゾサンショウウオを初めて飼育して驚いたのが、 全く物怖じしないこと。搬入直後にピンセットから餌を食べて、かなり驚きました。 展示水槽でも全く隠れず、ドーンと中央に居座っています。 飼い込んだ個体でもないですし、これ、他種じゃちょっと考えられません・・・。 さらに、上からのぞくと、この目で「エサ―♡」ですからね、カワイイやつめ!!   さて。 このエゾサンショウウオ達ですが、おたる水族館様からサンショウウオ展のために、譲っていただきました。 ご協力、どうもありがとうございました!

<サンショウウオ日記 vol.14>アベサンショウウオ
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<サンショウウオ日記 vol.14>アベサンショウウオ

ようやく岐阜県に生息する6種の紹介が終わりました。 今回からは、日本各地にいるサンショウウオをご紹介します。   1発目はコチラ。 アベサンショウウオです。 このアベサンショウウオは小型サンショウウオで唯一、「種の保存法」で捕獲等が禁止されています。 今回のサンショウウオ展を企画するにあたり、このアベサンショウウオは規制が厳しいため、 生体の展示はちょっと無理だろうと思っていました。 しかしながら、数年前、福井県越前市で行われた「アベサンショウウオネットワーク会議」に参加した際、 アベサンショウウオ保全活動に感銘を受け、保全という切り口からでも紹介できればと考えていました。   今回、その情報収集のため、大変お世話になったのが、福井県両生爬虫類研究会会長、 (環)希少野生動植物種保存推進員の長谷川巌さんです。 お忙しい中、生息地など現地案内していただき、これまでの活動成果などについての資料もこころよく提供していただきました。   実際、アベサンショウウオが暮らす場所を目にして驚いたのは、人の生活圏と本当に近いことです。 民家の裏庭で繁殖していたりするものですから、ちょっと衝撃的でした。 また、人それぞれ、いろんな立場の方がおられます。そういった保全活動の難しさについても思い知らされました。   その後、展示準備を進めていくうちに、なんと幸運にもアベサンショウウオの捕獲・展示許可がおりました。 これは当館にやってきた若いメス個体です。 繁殖期は終わっており、時期的に微妙でしたが、なんとか発見できました・・・・。 (どうでもよいことですが、見つけたのは私ではありません。でも、こういうのって結構後引くくやしさです・・・)   今回のアベサンショウウオの展示が、サンショウウオと暮らしていくための「理解」につながるものとなれば、本当にうれしいことです。 同時に、飼育下繁殖方法の確立めざして、取り組んでいきます。皆さんにも良い結果を伝えられるよう、頑張っていきたいと思います。

<サンショウウオ日記 vol.13>イベントの打ち合わせ
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<サンショウウオ日記 vol.13>イベントの打ち合わせ

サンショウウオづくしの今年の夏、イベントの準備もちゃくちゃくと進行しております。 先日は8月22日(日)に実施する、 「アートdeサンショウウオ~クレイアニメをつくろう!~」の打ち合わせを、 一緒に実施運営するNPOの方々と行いました。   これはサンプルで作ったものですね。 バラバラはちょっと気持ち悪いかも・・・。   クレイアニメは粘土でつくった造形物を静止画撮影し、PCに取り込んで、専用ソフトでアニメーション化します。 ご存知かと思いますが、某ペンギンが主役のピ〇グーなんかのアレです。 今回は、サンショウウオの成長をクレイアニメで再現し、参加者の子供たちに生態を学んでもらおうという企画です。 出来上がった作品は、生態写真などとともにDVDでプレゼントしますよ。 さて、   クレイアニメ製作のノウハウをもつNPOの方々との打ち合わせは、いつも侃々諤々! これも、ひとえに良い講座としたいからこそでございます。   現在このイベントの参加者を募集中です。皆さんぜひぜひご参加を! https://aquatotto.com/event/schedule/detail.php?id=160

<サンショウウオ日記 vol.12>サイエンスカフェ開催!
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<サンショウウオ日記 vol.12>サイエンスカフェ開催!

いやいや、暑い日が続きますね。 それにしても、今年はセミの声が少ない気がするのですが、 皆さんのところではいかがでしょうか? 毎年耳をつんざくほど聞こえるはずなんですが、今年はそれが全然ないんですよね。 うーむ・・・。   さて、話をサンショウウオに戻します。 さる7月31日に第1回サンショウウオdeサイエンスカフェが開催されました! 当館で行われるのは、約2年ぶりになります。 今回は講師として、京都大学大学院 人間・環境学研究科の西川完途先生をお迎えして、 「日本のサンショウウオの多様性」というテーマでお話していただきました。   開催前の会場をパチリ。 普通(?)の講演会と違って、「気軽に」参加してもらって、「気軽に」研究者に質問してもらって、知識を深めていただきたい! というのが、趣旨ですので、会場のムードを和やかにするのも我々の役目。 当館のスタッフが、手始めにサンショウウオクイズで場を盛り上げました。   やはり参加されている方は、少なからずもサンショウウオに興味をお持ちの方が多く、 準備していたクイズは「サンショウウオは両生類?」とか、そういった簡単な問題でしたので、 まず全員が正解するわけです。 こんな問題が何問か続いても、「そんなんわかるよー・・・。」みたいな雰囲気になりますよね。   そこが狙い目。ふっふっふ・・・。 最後の問題は、6枚のサンショウウオの写真の中で、同じ種を当てろという問題。 難易度急上昇。今まで静かだったフロアも少し騒然とし、参加者同士での会話が 一気に見られるようになりました。 なかなか憎い演出ですな・・・。   さて、その後はいよいよ西川先生の講演がスタートしました。 両生類の進化やサンショウウオについての概論から、 「生物多様性」や「種って?」というような内容を、サンショウウオを例にとてもわかりやすく教えていただきました。 本来、スタッフとして参加しているわけですから、周囲の状況に目を配り、先読みして動かなくてはいけない立場なのですが、すみません、もう講演に夢中でした・・・。最後に「サンショウウオのような目立たない、身近な生物こそ、大事にしていかなくてはいけない。」というメッセージは、非常に心に残りました。今回、サンショウウオ展を企画した意図はまさしくこのメッセージにあることです。展示を通じて、皆様にもこのメッセージが伝わるよう、まだまだ改善する点があるなと強く思いました。さて、講演の後は質問タイムです。 こんな機会はめったにありません。私も正直手を挙げたくて仕方がありませんでしたが、ここはぐっと我慢です。 質問は時間いっぱいまで続き、終了後も先生の前には質問の人が並んでいました。 どうやら、今回のサイエンスカフェ、大成功のようです。   西川先生、本当にどうもありがとうございました!     次回は8月21日です。 ご興味をもたれた方は、ぜひご参加ください。 https://aquatotto.com/event/schedule/detail.php?id=170   さてさて、片づけをしていると、なんとケーキが余っているじゃないですか・・。 でも、西川先生に会うなり、「太られましたね(笑)」と言われてしまったので、、、、、いただきます。

<サンショウウオ日記 vol.11>カスミサンショウウオ
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<サンショウウオ日記 vol.11>カスミサンショウウオ

さて、サンショウウオ紹介も6種目。 岐阜県に生息するサンショウウオ、最後の1種です。 それは、こちら。   カスミサンショウウオです。 今回はイラストのアップ!   カスミサンショウウオについては、いろいろな取り組みなど過去の記事でも紹介しております。 (何よりサンショウウオ日記の一発目はカスミ幼生の放流についてでした) 当館から一番近くの場所に生息地があるサンショウウオですし、 最初に繁殖に成功したサンショウウオでもあります。 いろんな意味で、このサンショウウオに教えられたことは多い気がします。   というわけで、今回の特別展では、カスミサンショウウオがいろんなところに出没しています。 たとえば、   生態解説ブースのフィギュアもそう。他にも・・・   この写真の中にも実は、隠れていたりするのです。   さて、良いか悪いか別にして、展示個体はよくなついているので、 水槽をのぞきこめば、必ず人の方を向いてくれます。被写体には最高です。 良い写真がとれたら、またご紹介します! 

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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