12月29日に4Fの展示水槽でカスミサンショウウオが産卵しました。       アクア・トトぎふでのカスミサンショウウオの繁殖は、  毎年のように成功していましたが、 やはり、水槽内で繁殖が見られたときの喜びといったら、 何度経験してもうれしいものです。   しかも、今回は岐阜市産のカスミサンショウウオです。   岐阜県ではカスミサンショウウオが絶滅危惧Ⅰ類に指定されており、 確実な生息地はたった2カ所しかありません。 そのうちの一つ、岐阜市では条例によって保護されており、捕まえたり、 飼育したりすることは禁止されています。   岐阜市のカスミサンショウウオ繁殖地は、湿地や休耕田などではなく、 なんと駐車場を取り囲むコンクリート製のU字溝です。 水がなくなったりすることもしばしばみられ、非常に不安定なところなのです。   そのため、もしもの時に備え、平成19年に岐阜市からの依頼によって 幼生を保護しました。 その幼生こそ、今回繁殖した親個体なのです!   岐阜市では例年3月頃に繁殖が確認されていますので、 幾分早い産卵となりましたが、お腹の中に卵をもったメスが残っていますので、 まだ、産卵を観察するチャンスがありそうです。     展示は下の写真のように、小さな水槽をガラス面に取り付けていますので、 卵のうをしっかり観察できますよ。     オスが邪魔ですね(笑)