新しい企画展がスタートしました。 【Discovery!! ~新種はどうやって見つかるの?~】 新種発見をテーマにした企画展です。 そもそも「新種」とはなんなのでしょうか? 「新種」とはどのように見つかるのでしょうか? そのあたりの疑問は漫画にして説明しました。 企画展をごらんになる際には、まずはこちらをお読みいただくことをお勧めします。 今回の企画展では、身近な場所で見つかった新種から、海底洞窟や深海のような これまでほとんど調査されてこなかった場所で見つかった新種を紹介しつつ、 新種記載にたずさわった研究者の方々に教えていただいたエピソードもあわせてご紹介しています。 なかでも私が紹介したいのはこちら。 近年続々と新種記載されているゲンゴロウの仲間たちです。 今回の企画展では石川県ふれあい昆虫館の渡部さん、 東海大学の北野先生にご協力いただき、標本と生体を展示しています。 まずはチュウガタマルケシゲンゴロウ、ニセコウベツブゲンゴロウ、オニギリマルケシゲンゴロウ。 どれも5mm以下の小型のゲンゴロウです。 渡部さんより標本をお借りすることができましたが、標本を見たときは 「おぉ、小さい…」と緊張が走りました。 ちょっと力を加えたら簡単に崩れそうです。 展示用のケースに入れ換える作業はヒヤヒヤでした。 こんな小さな標本を何100個体も見比べて、新種の存在を明らかにするなんて… すごいですよね。 さらに、2023年7月に新種記載されたばかりの 「ヤンバルオオイチモンジシマゲンゴロウ」は成体をお借りすることができました! 名前もボディーも渋くてかっこいい! 新種記載されたばかりのゲンゴロウをまさか当館で展示できるとは思っていませんでしたので、 展示することができとても嬉しく思っています。 このように、今回の企画展を開催するにあたって多くの研究機関や 研究者の方々にご協力いただきました。 新種記載までの道のりはとても濃く、この企画展だけで伝わるものではありませんが、 「新種はどうやって見つかるの?」と思った方、ぜひ見にきていただけたらと思います。