おもしろ飼育コラム

ニホンアカガエルの産卵状況調査
  • 日本の両生類
  • 研究・調査

ニホンアカガエルの産卵状況調査

今年で3年目、ニホンアカガエルの産卵状況を見てきました。ニホンアカガエルは岐阜県のレッドデータブックにも記載されていて、産卵場所となるような里山の田んぼが減っていることが問題視されています。その貴重な繁殖地をこの季節に見て回り、卵塊の数や発生状況をチェックしています。その調査の中で、今年はニホンアカガエルの卵塊のほかに、アズマヒキガエルの卵塊も見つけることができました。ヒキガエルの卵塊はながーくて太さ2cmぐらいの麺みたいな形をしています。その麺みたいな卵塊に紛れて、見事にコイル状に巻いた卵塊を見つけました。「おもしろーい」と思い写真に撮ってきましたので、みなさん見てください。すごいでしょ?

苦手、克服
  • アクア・トトの生き物

苦手、克服

実は私、カエルが苦手なんです。小さなアマガエルを掌に乗せるだけで精一杯。でも、飼育係がこんなこと言っていてはいけませんよね。先輩に「2年経てば触れるようになる!」と言われて早3年。最近は少しだけ可愛いと思えるようになってきました。エサをあげていると「あぁ、今日も元気だな。よかった」と安心します。触れるようになるまでもう少し頑張ります。

森林浴
  • アクア・トトの生き物

森林浴

まだ寒さが残りますが、菜の花や桜が咲き始め、春を感じる季節となりましたね。水族館の中には桜はありませんが4階のミズナラやホウノキは若葉で満たされ始め、春のおとずれを感じることができるようになってきましたよ。新緑からの木漏れ日はとても気持ちがいいですよ。木々の下で水族館の春を感じ、森林浴を楽しみ癒されてみませんか?

オスとメスの見分け方
  • アクア・トトの生き物

オスとメスの見分け方

3階の水槽にいるカルガモ、オスとメスがそれぞれいるのですが皆さん見分けがつきますか?他のカモだと、オスとメスは模様が全然違いますが、カルガモはとても似ています。でもよく見ると、ちゃんと違いがあります。一番分かりやすいのは腰(?)の部分。尾のつけね、背中側のところの色が、オスは黒っぽく、メスは胸やおなかと同じまだら模様なんです。写真は右がオス、左手前がメスですね。オスとメスがわかると、いろいろな行動の意味が見えてきたりします。今度じっくり観察してみてくださいね。

食べちゃダメ
  • アクア・トトの生き物

食べちゃダメ

ヌマヨコクビガメが水面をじーっと見つめていました。その目線の先には真っ赤なジュエルフィッシュ。そういえば、少し前に水中で泳ぎながら必死にジュエルフィッシュを追いかける姿を見たような気が…。もしかして、狙ってる?でも、君の泳ぐ速度じゃいつまでたっても追いつけないねぇ。

ちょっと早い春便り~スイゲンゼニタナゴの卵~
  • 日本の淡水魚

ちょっと早い春便り~スイゲンゼニタナゴの卵~

スイゲンゼニタナゴは山陽地方に分布し、日本産のタナゴの中では最も小型で、現在では非常に数が少なくなり絶滅が心配されている種類の一つです。当水族館でも希少淡水魚の生息域外保全活動としてその繁殖に取り組んでいます。本種の産卵は4~7月と言われ、イシガイなどの淡水棲二枚貝の中に産卵します。しかし水族館の屋内水槽では冬になっても屋外ほど冷えず、魚たちは春を若干早く感じてしまうようです。そのため産卵の準備ができている個体が現れ、貝に卵を産ませる代わりに、お腹を押して卵を取り出し、人工授精を行いました。日本産の淡水魚はこれからが繁殖シーズン、スイゲンゼニタナゴを皮切りにまた忙しくなりそうです。

いい夢見てるかな
  • アクア・トトの生き物

いい夢見てるかな

毎日寒い日が続いていますね。こんな時の陽だまりは暖かくて、本当に気持ちがいいものです。中庭は風も穏やかで、お昼寝するにはちょうどいいんでしょうね。カピバラのしずちゃんも幸せそうに寝ています。時々、耳や鼻がぴくぴくっと動くので、何か夢でも見てるんだろうなぁって。でも、物音がすると飛び起きます。その辺りは野性味を感じますね。

コツメカワウソのタカ
  • コツメカワウソ

コツメカワウソのタカ

コツメカワウソにそもそも「右利き」「左利き」という概念があるのかどうか分かりませんが、以前からタカだけ左利きだなーと思っていました。落ちたエサを拾うときや、口の周りを拭くとき、お手をするときいつもタカは左手(正確には左前あし)を使います。いつも一緒にいるミナミはお手は右手でします。タカはおそらく7頭のコツメカワウソのなかでは、1番器用に手を使うことができます。飼育係からエサをもらうときも、どの個体よりもうまくエサを受け取ってくれます。そのしぐさはとてもかわいらしくて、見ているお客様が思わずまねをしてくれるほどなんです。そんなタカですが、顔を見てみると、鼻には古傷がありやや上向き。ひげはちぢれてまばら。7頭のうちで1番へんてこな顔です。「天は二物を与えず」。タカを見るたびいつもこのことわざが浮かんできます。

お布団干して
  • アクア・トトの生き物

お布団干して

写真の飼育係が洗っているのはドンゴロス。よくコーヒー豆が入っているような麻袋ですが、これはコツメカワウソの布団です。3階巣穴の水槽で、カワウソたちがもぐりこんで寝ているあれです。この布団、飼育係が毎日このように洗ってきちんと干して、気持ちよく乾いたものに取り替えてあげてます。 そういえばうちの布団、最近あんまり干してないなあ。仕事のある日は干せないし、休みの日も天気悪いとだめだし・・・。カワウソのほうが絶対待遇がいいぞ!と思う飼育係なのです。

休館日なのに停電!?
  • お知らせ

休館日なのに停電!?

2月9日は休館日でしたが、館内の住人たち(展示生物)の命を守る電気設備を停電させて点検する年に一度の大切な日となりました。点検作業が始まると、館内は非常燈を除いて真っ暗闇です。水槽の水を綺麗にする濾過循環ポンプを始め、水を温めたり冷やしたりする冷凍機やボイラーの電気を自家発電機に切り替えながら、設備に異常がないか点検していきます。一度に全部できると良いのですが自家発電機の電気容量には限りがあるのでブロックごとに分けて切り替えながら調べて行きます。点検が終了するごとにそれぞれの機械が通常通りに機能するかバルブや圧力計を見ながら調整し元通りにします。仮の電線を引きまわして繋ぐ場所もあって、一日中、気の抜けない忙しさでした。御蔭さまで全ての電気設備に異常がなく安全である診断が下され、来年の点検まで、安心して水族館の住人達の命が守れることとなりました。

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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