おもしろ飼育コラム

コツメカワウソのタカ
  • コツメカワウソ

コツメカワウソのタカ

コツメカワウソにそもそも「右利き」「左利き」という概念があるのかどうか分かりませんが、以前からタカだけ左利きだなーと思っていました。落ちたエサを拾うときや、口の周りを拭くとき、お手をするときいつもタカは左手(正確には左前あし)を使います。いつも一緒にいるミナミはお手は右手でします。タカはおそらく7頭のコツメカワウソのなかでは、1番器用に手を使うことができます。飼育係からエサをもらうときも、どの個体よりもうまくエサを受け取ってくれます。そのしぐさはとてもかわいらしくて、見ているお客様が思わずまねをしてくれるほどなんです。そんなタカですが、顔を見てみると、鼻には古傷がありやや上向き。ひげはちぢれてまばら。7頭のうちで1番へんてこな顔です。「天は二物を与えず」。タカを見るたびいつもこのことわざが浮かんできます。

お布団干して
  • アクア・トトの生き物

お布団干して

写真の飼育係が洗っているのはドンゴロス。よくコーヒー豆が入っているような麻袋ですが、これはコツメカワウソの布団です。3階巣穴の水槽で、カワウソたちがもぐりこんで寝ているあれです。この布団、飼育係が毎日このように洗ってきちんと干して、気持ちよく乾いたものに取り替えてあげてます。 そういえばうちの布団、最近あんまり干してないなあ。仕事のある日は干せないし、休みの日も天気悪いとだめだし・・・。カワウソのほうが絶対待遇がいいぞ!と思う飼育係なのです。

休館日なのに停電!?
  • お知らせ

休館日なのに停電!?

2月9日は休館日でしたが、館内の住人たち(展示生物)の命を守る電気設備を停電させて点検する年に一度の大切な日となりました。点検作業が始まると、館内は非常燈を除いて真っ暗闇です。水槽の水を綺麗にする濾過循環ポンプを始め、水を温めたり冷やしたりする冷凍機やボイラーの電気を自家発電機に切り替えながら、設備に異常がないか点検していきます。一度に全部できると良いのですが自家発電機の電気容量には限りがあるのでブロックごとに分けて切り替えながら調べて行きます。点検が終了するごとにそれぞれの機械が通常通りに機能するかバルブや圧力計を見ながら調整し元通りにします。仮の電線を引きまわして繋ぐ場所もあって、一日中、気の抜けない忙しさでした。御蔭さまで全ての電気設備に異常がなく安全である診断が下され、来年の点検まで、安心して水族館の住人達の命が守れることとなりました。

ハート型に見えませんか?
  • アクア・トトの生き物

ハート型に見えませんか?

もうすぐバレンタインですね。実は、ずっと前から、「あ、ハート型だ」と思っていたものがあるんです。それはアシカの鼻の穴。左右くっつけるとハート型ですよね?マリンもミントもトレーニング中や遊んでいるとき、じっとヒトの顔を見てきます。そのときハート型の鼻の穴はひくひくと開いたり閉じたりします。このハート型に気付いたとき、他のアシカ担当者に報告したのですが、反応はいまいち。「見えるっちゃー見えるけど…。」って感じの反応でした。皆さんはこの鼻の穴、ハート型に見えませんか?

角出せ
  • アクア・トトの生き物

角出せ

2月のマンスリー水槽には、コンゴウフグが展示されています。ポップな黄色い体、にゅっと細く伸びた角におちょぼ口の、大変可愛いフグですが、これがまた人懐っこいんです。水槽のふたを開けると「餌?!」とばかり寄ってきて「ちょーだい!ちょーだい!」と水面に顔を出します。角が水面から出ちゃうのもおかまいなし。時には口から水をぴゅっと吹いたりして、とってもキュートです。角、ちょいとつまんで持ち上げたらあわてるだろうなあ、とは思いますが、それも気の毒なので実行はしていません。はい。

命のバトン
  • アクア・トトの生き物

命のバトン

春に当館で繁殖させたハリヨの稚魚が大きくなったので展示水槽に出しました。3~4cm程の稚魚が70匹ほど・・・バックヤードにはまだまだたくさんの稚魚がいるんですよ。大きな水槽に移され餌をたくさん食べるうちにすでに婚姻色のでているオスを発見!来年の春~初夏にかけてこの稚魚たちはさらに大きく成長して立派な親魚となり、繁殖し子育てをします。ハリヨの寿命は約1年、次の世代へ命のバトンを繋いでいます。

赤ら顔のエビ
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赤ら顔のエビ

みなさま、明けましておめでとうございます!もう「おとそ」は飲みましたか?この写真のエビ、お正月だからといって酔っ払って赤ら顔になっているわけではありません。エビの消化器官(胃など)は眼の後ろに収まっており、またスジエビなどは体が透明なために、エサとして赤虫をあげるとこのように頭胸部が赤くなって見えるのです。今年もアクア・トトぎふをどうぞよろしくお願い致します。スタッフ一同、心よりみなさまのお越しをお待ちしております。

まぶた
  • 未分類

まぶた

最近気付いた当たり前のこと。それは、カエルやサンショウウオには、まぶたがあるけど、同じ両生類でもオオサンショウウオにはまぶたがないということ。オオサンショウウオの目はとても小さくて見つけにくいので、「目はココですよ」という内容のPOPやクイズを今まで何度も作ってきました。一方、カエルや、サンショウウオは目をつむり眼球で押し込んでエサを飲み込むので、まぶたを閉じている姿はいつも見ていたはずです。それなのに今まで気がつかなかったなんて…。ところで、ずっと水の中で生活し、陸に上がることのないカエル、たとえばピパのなかまには、まぶたはありません。オオサンショウウオもほとんど水から出ずに生活します。ということは、目を乾燥から守るのが、まぶたの主な役割といえるのかな。

献立編
  • 未分類

献立編

さーて、今日のメニューは?「ワカサギ」と「オキアミ」の2種類。あ、もちろん僕のお昼ごはんではありません。これはコサギのごはんです。朝と夕方2回あげています。これを持っていくと、普段は警戒心の強いコサギたちがバサバサッと飛んできて、おいしそうに食べ始めます。「ワカサギ」は長いくちばしを器用に使い、食べやすい向きにしてから飲み込むんですよ。そして水面下では、おこぼれを狙って鯉たちが集まっていることがあります。

両生爬虫類会議
  • 研究・調査

両生爬虫類会議

先日、出張で北海道の円山動物園に行ってきました。岐阜県でも寒い寒いと思っていましたが、さすが北海道。寒さのレベルが違います。路面もキンキンに凍っていました。さて、出張の目的は「第20回日本動物園水族館両生類爬虫類会議」に参加するためです。この会議は、全国の水族館・動物園の両生爬虫類に携わる職員が、日ごろの研究成果などを発表する場となっています。私も、今年の夏に実施した国際カエル年イベントの成果などについて発表してきました。ちなみに、開催園の円山動物園はヨウスコウワニの繁殖など、かなりの成果を挙げられている動物園で、そこで働く職員の方々に色々と参考になる情報もいただきました。コモドオオトカゲを観察することが出来るのも日本でここだけなんですよ。さて、このシックで美しいヘビは、アオダイショウ。岐阜県にもたくさん生息しています。写真の個体は、円山動物園で展示しているアオダイショウで、「青色」が非常に美しいです。感動しました。写真では若干色がとんでしまっているのが残念ですが。北海道のアオダイショウは青みがかっているものが多いそうです。岐阜県では見たことがない色ですね。なにより、身近な生物のすばらしさを伝えようとする展示姿勢がすばらしかったです。身近な両生爬虫類の魅力をもっともっと皆さんに知ってもらえるよう、心に火がついた出張でした。

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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