閉館時間になると、両生爬虫類班がまずやる仕事が、ゾウガメを小屋に入れる作業です。といっても、「はい、入って入って」と言ったところでカメたちはこちらの言うことを聞いてはくれないので、ニンジンを使って誘導します。ニンジンを輪切りにして、カメたちの口元から小屋の中まで、点々とならべておくと、カメはニンジンを食べながらすすみ、気がつくと小屋に入っているという寸法です。最近では、飼育係を「ニンジンくれる人」と認識したようで、夕方スタッフが運動場に入ると、「ニンジン?」という顔でこちらを見るまでになりました。活動的な日はニンジンを並べなくても、見せるだけで小屋までやってきます。毎日ニンジンにつられて、わらわらと小屋に向かうカメたち。そうかそうか、そんなにニンジン好きか。