おもしろ飼育コラム

箱をあきらめて~2022夏~
  • 企画展・特別展示

箱をあきらめて~2022夏~

「輸送箱が届いていない・・・!?」     それは展示するオオヒキガエルを捕獲するため石垣島へ旅立つ前夜、 協力者から投げかけられた言葉でした。 今回はオオヒキガエル捕獲の顛末についてお話しいたします・・・。     ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   ヒキガエルの企画展を計画するにあたり、   「日本に生息しているヒキガエル5種類は全部展示したい!」   と強く考えていた私。   外来生物として定着している石垣島へ出張し、 現地の状況を視察するとともに、展示個体を捕獲することにしました。     オオヒキガエルは外来生物法で「特定外来生物」に指定されているため、 飼養、栽培、保管、運搬をすることができません。 研究や展示などの目的の場合、許可を得て飼養等をすることが可能とされています。     許可を得るためには、飼育する施設の場所、飼育ケージや展示水槽の写真や図面、そして今回は石垣島で捕獲し、飛行機で運ぶため、輸送箱の写真や図面など、たくさんの書類が必要となります。   今回輸送に利用する航空会社にも、事前に輸送ケージを確認してもらいました。     今回の石垣島出張では、現地在住で生き物イラストレーターのさちこさんに協力してもらえることになっていました。   出張日も決まり、事前にオオヒキガエル輸送箱もさちこさん宅へ送らせてもらい準備万端。   ウキウキです。     そして出張前夜。 冒頭のセリフを口にすることになりました。     私「明日からよろしくお願いします!」 さちこさん「よろしくお願いします! ところで輸送箱が届いていませんが大丈夫ですか?」 私「・・・・・え?輸送箱が届いていない・・・!?」   (そんなバカな!一週間前には送ったはず!) あわてて配送状況を確認すると、なんと、輸送箱はまだ岐阜にあることになっているではありませんか。   オオヒキガエルを輸送するには、あの輸送箱でなければなりません。 輸送箱がなければ、捕獲することもできず、私が石垣島へ行く意味がありません。 「どうしようどうしよう…」と珍しく食事が喉を通らないほど狼狽え、 私の顔は石垣島の海よりも青ざめたまま、中部国際空港を飛び立ったのでした。   後から分かったのですが、送るものの大きさやその時の状況で船便に振り分けられることがあること。   船便だとだいたい10日はかかるということ。   そして、配送状況は石垣島に着くまで更新されないということ。     自分の準備不足、確認不足で後悔しきりです。 しかし、もう届かないものは仕方がありません。   もう一つの目的、オオヒキガエルの生息状況や現地の様子をしっかり観察して、 展示に活かすことだけは達成できるように気持ちを切り替えました。       さちこさんの案内で、市街地を走ると早速ブロックの上にオオヒキガエルが!       他にもサトウキビ畑沿いの道路にも大小さまざまな個体がどんどん見つかります。     石垣島の平野部では、増え続けていることを実感しました。   結局、最終日まで輸送箱は届かず、石垣島を飛び立ちました。       翌日、さちこさんから連絡がきました。 「輸送箱が届いたよ」と。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   いかがでしたでしょうか、私のオオヒキガエル捕獲未遂顛末記。   その後、さちこさんや他のスタッフに協力してもらいながら、なんとか展示にこぎつけました。   私の様々な思いがつまったオオヒキガエルの展示は4月9日(日)まで。 あと少しで終了です。ぜひ見に来ていただければ嬉しく思います。       Tweet

アシカのマリン
  • アクア・トトの生き物

アシカのマリン

皆さん、こんにちは!   題名の通り、今回はカリフォルニアアシカ「マリン」の最近の様子をお届けします。   マリンですが、今年で26歳。 アシカの寿命が30年ほどと言われていますので、かなりの高齢です。   現在、前脚に関節炎を患っており、マリンの健康状態を考慮して、2月末で、一般公開のアシカトレーニングタイムを終了しました。   突然終了となり、「マリンは大丈夫ですか?」といった温かい声をお客様からいただき、マリンはたくさんの方に愛されているのだなとしみじみ実感しています。   さて、マリンですが、関節炎の様子を見ながら毎日トレーニングを行っています。   あまり動かさない方がいいのでは・・・?と思われるかもしれませんが、 健康を保つには適度な運動が必要不可欠です。   マリンがどの動きが痛いのかをしっかり把握し、患部に負担がかからないようトレーニングを行っています。   こちらが先日行ったマリンのトレーニングの様子です。   クルクル回ったり、首を上下させたり・・・ マリンなりに一生懸命体を動かしてくれています。   今後、できないことが増えるかもしれませんが、マリンの健康を維持できるよう、そして穏やかに過ごすことができるよう、全力でマリンの健康を支えていきます。   屋外ステージに入ってこれまでのようにトレーニングをご覧いただくことはできませんが、屋外ステージ横の館内通路(出口付近)の窓からご覧いただけることもあります。   トレーニングの時間は決まっておらず、できる日もできない日もあります。そのため、この時間にご覧いただけます!というのはないのですが、見かけたその時は、ぜひマリンを応援してあげてくださいね。   これからも時々、ブログでマリンの近況を発信していきますので、楽しみに待っていてください!     Tweet

ハマガニを育てる
  • アクア・トトの生き物

ハマガニを育てる

こんにちは。 うららかな気候となりましたね。   昨年の10月に、ハマガニが「河口の生き物」水槽に仲間入りしましたとお知らせしましたが、その後、ハマガニはどうしているのでしょうか。 みなさま気になっているはず。と思いますので、近況をお伝えします。   まずは1匹のオスから展示をスタートして、   12月の初めごろには、2匹目(メス)が仲間に加わり…。   そして、年が明けた1月の終わりごろ、   メスがお腹に卵を抱いている!!!   わーどうしよ。 カニ幼生の育成といえば、じつは夏にベンケイガニで失敗しているのです。 1匹も育てられなかったという苦い経験をひきずっていて、正直まだ傷が癒えていない。   でも今回こそは!と再起を誓い、2月8日、お腹の大きなメスをバックヤードに移動させました。   卵を抱いたお腹は見る度に大きくなっていき、 私はといえば、月の満ち欠け🌕🌓🌒🌑が気になり…。というのも、ハマガニは満月や新月ちかくの大潮の日に、卵を孵化させて幼生を河口近くの水中に放出するからです。   🌓半月の時は平常心、🌕満月や🌑新月の時はハラハラしながら日々を過ごしていました。   そしてついに、無数に漂う幼生発見!   3月7日のことでした。 この日は満月で、月がとてもきれいな夜でした。 残念ながら幼生を放出する場面は見ることができませんでしたが、 元気そうなゾエア幼生(以下、ゾエちゃん)を手中におさめる事ができました。   ゾエちゃんのためにあらかじめ用意していた飼育ケースに収容し、 水流や塩分濃度、給餌量を探り探りしながら、現在育成中です。   このコラムを書いているのは孵化から1週間経過した3月14日なのですが、 なんとゾエちゃん、1回目の脱皮をしたんですねぇ~。   というわけで、今のところ元気に育っていると言えそうです。   ゾエア幼生は脱皮のたびに形を変えていき、 ゾエアⅠ期→ゾエアⅡ期→ゾエアⅢ期→ゾエアⅣ期→メガロパ幼生→稚ガニ と成長します。 まだまだここからが勝負ではありますが、1回目の脱皮を無事に終えて、ひとまずほっとしました。   稚ガニになるまでに1ヵ月以上かかるそうなので、 続きはまた、そのうちに。 よい報告ができるようにがんばります。     Tweet

花柄模様のエイ
  • 企画展・特別展示

花柄模様のエイ

こんにちは。 3月14日からのテーマ水槽は、桜や花を連想させる‶花柄模様のエイ”を展示しています。 題して「サクラサク!花咲くエイ」。 満開の桜をイメージした水槽にお目見えしたのは、フラワータイガースティングレイ。   そうです!まだ記憶に新しい企画展「トゲめくエイ」(2020年12月~2021年4月開催)で、展示していた個体です。   当時の展示では、神経質で↓こんなふうに砂に潜ってばかり。 食べ物のえり好みが激しく、しかも、人前ではあまり食べず、誰も見ていないときにこっそりと食べる個体でした。   あれから2年が経ち、今では砂に潜ることもなくなり、色々なものを食べるようになりました。   ちょっと大きくなりましたよ。   フラワータイガースティングレイの英名は、Rosette river stingrayなので、花飾り模様の淡水エイ💛という意味合いになるのでしょうか。 この機会にぜひ、美しい淡水エイにうっとりしていただきつつ、「ちょっと大きくなったねぇ!」と懐かしんでいただけたらと思います。     Tweet

アクアマイスターになろう! 2月の活動
  • イベント

アクアマイスターになろう! 2月の活動

皆さまこんにちは。 体験学習班の河合です。   2月の活動は、「シークレット講座」と「修了式」でした。 5月に開講したこの講座ですが、今月が最終回で大きな事故やけがもなく無事に10回の活動を終え閉講することができました。   最後の講座は、受講生のやりたいことを実施する回とし、アンケートを取り、回答が多かった「バックヤードツアー」「魚の給餌」を実施することにしました。   受講生たちは、みんな生き物が大好きなので、バックヤードツアーでは水族館の裏側にあるものすべてに興味津々でした。   普段は入ることができない特別な場所に入り、水質検査室やろ過装置などの設備、ごはんを準備する調餌室、繁殖水槽などを見学し、生き物の飼育方法や飼育スタッフの仕事内容、水族館の役割などを知るスペシャルな体験ができました。 中でも両生類や爬虫類の餌料として飼育しているフタホシコオロギや予備水槽の生き物に目を輝かせていました。   コンゴ川の水槽で給餌体験の様子   予備水槽の見学の様子       その後は多目的ホールに戻り、修了証と記念品を持ち帰るためのエコバッグを作りました。 バッグには、魚やカエルなど生き物を描いたり、当館のロゴを描いたりとそれぞれがこの講座で学んだことや思い出を表現してくれました。 どれも素敵な作品ばかりでした。     最後に修了式で5月からの活動をスライドで振り返りました。 10回の活動の中では、「ナイトツアー」が一番楽しかったようです。 スライドを見ながら「ヌマガエルをたくさん捕まえた」とか「ヌートリアいたよね」、「川でゴミ拾いした」、「また川で泳ぎたい」など、どのシーンも鮮明に覚えており、楽しそうに振り返っていました。     様々な体験を通じて水辺の生き物の生態や岐阜の食文化など、学校では学べないことをたくさん学んだことでしょう。 そして講座を通じて受講生、スタッフ、特別講師といろんな人と出会いがありました。 回を重ねるごとに仲良くなり、助け合ったり、人前で話せるようになったり、苦手なものを触れるようになったりと受講生が成長していく姿も見ることができました。     毎回送迎をしてくださった保護者の皆様、田んぼを使わせていただいた小野木武光様、川漁師の平工顕太朗様 皆様の多大なるご協力をいただき多くの体験ができ無事に終えることができました。 この場をお借りして、お礼申し上げます。       Tweet

ひな祭り!!
  • 企画展・特別展示

ひな祭り!!

みなさま、こんにちは。   早いもので2023年が始まって、もう2ヵ月が過ぎようとしています。あっという間ですね。   さて、1月はお正月、2月は節分とイベントが続いていますが、3月も大事なイベントがありますよね?   そうです! 『ひな祭り』です!!   女の子がいるご家庭では、ひな人形を飾られるところが多いのではないでしょうか。 ということで今回は『ひな祭り』がテーマの水槽です!   いかがでしょう? 華やかに見えませんか??   こちらの水槽は2月22日より当館のエントランスにて展示しています。   普段はこの水槽、満タンに水を張り展示することが多いのですが、今回は水位を2/3ほどに下げて展示を行っています。   たまにしかないレア仕様です。笑   なぜこうなっているかと言いますと・・・     女雛と男雛をイメージして、現在開催中の企画展『新ヒキガエルのすすめ』からミヤコヒキガエルのペアに出張してきてもらっているのです!!     堂々たるたたずまい、決まっていますね!   そして水中には『バルーンモーリー』を展示しています。     この水槽をどのようなものにしようかと考えている時に、ひな祭りの飾りとして「つるし雛」というものがあると知りました。     つるし雛は、江戸時代から伝わっている伝統的な風習で、ひな人形がとても高価なものだったため、一般家庭ではこの「つるし雛」が好まれたそうです。   今回の展示では、そのつるし雛の1つ1つをイメージしてバルーンモーリーを抜擢しました!   丸いフォルムが可愛らしい魚で、つるし雛と一緒に水槽内に華を添えてくれています。   まだ寒い日がありますが、華やかなこのテーマ水槽をご覧いただき、一足先に春を感じていただけると嬉しいです!   展示は3月13日まで行っておりますので是非お越しくださいね!!     Tweet

第10回 トト漢字コンテスト 受賞作品発表!
  • お知らせ

第10回 トト漢字コンテスト 受賞作品発表!

みなさんこんにちは。   昨年より募集をしておりました「第10回 トト漢字コンテスト」の受賞作品が決定しました! 「トト漢字コンテスト」は「魚」に自由な文字を組み合わせて漢字を作るアクア・トト ぎふの創作漢字コンテストです。 記念すべき第10回の今回は、館内応募に加えてはがきやFAXで計1,190点ものご応募をいただきました。 計算したところ、第1回から10回までに皆さまからご応募いただいた作品の総数はなんと8,888点! なんと縁起のいい…。 ご応募いただいた皆さま、本当にありがとうございました。   さて、今年の最優秀作品はどんなトト漢字でしょう!? 一般の部 <最優秀賞>   【読み方/なまえ】 アマミホシゾラフグ 【説明】 ミステリーサークルを作る魚です 佐藤 苺 (17才)   <優秀賞> 【読み方/なまえ】 煮魚 【説明】 魚をコトコトじっくり煮込んでいる様子を表現しました 大野 篤子 (52才)   【読み方/なまえ】 キノボリウオ 【説明】 木に登っている様子 早川 賢三(54才)   <特別賞>   【読み方/なまえ】 ウッカリカサゴ 【説明】 子どもたちがよくうっかり忘れ物をするので(笑) 岩田 美佳(36才)   【読み方/なまえ】 シメサバ 【説明】 〆(しめ)ています 中田 基晴(57才)   【読み方/なまえ】 クロマグロ 【説明】 クロマグロの文字で漢字を作りました 橋村 政海(62才)   <佳作> 【読み方/なまえ】 ウルメイワシ 【説明】 魚に涙目でウルウルした目でウルメイワシ 新井 利光(52才)   【読み方/なまえ】 シャコ 【説明】 Pは車庫を表すマークだから 佐藤 恭子(64才)   【読み方/なまえ】 トビハゼ 【説明】 泥の上で跳ねる姿が、かわいらしいです 中川 真由美(51才)   【読み方/なまえ】 開きの干物 【説明】 魚という字を腹開きにしてみました 長谷川 等(62才)   【読み方/なまえ】 クラゲ 【説明】 体の90%以上が水でできています 町田 武重(42才)   【読み方/なまえ】 ハス 【説明】 斜にかまえました 四方 孝(64才) キッズの部(小学生以下) <最優秀賞> 【読み方/なまえ】 タナゴ 【説明】 タナゴは貝にたまごをうむからです 加藤 生旺(小学3年生)   <優秀賞>   【読み方/なまえ】 タツノオトシゴ 【説明】 ふくらんでいるおなか、くるくるまいているしっぽで、タツノオトシゴっぽくした 白木 美羽(小学4年生)   【読み方/なまえ】 メコンオオナマズ 【説明】 プラー・ブックともよばれるから 白木 勇翔(小学2年生)   <特別賞> 【読み方/なまえ】 キングサーモン 【説明】 王鮭は英語でキングサーモンだから 青野 いつ希(小学5年生)   【読み方/なまえ】 マス 【説明】 算数=MATH(マス) 浅井 瑛翔(小学5年生)   【読み方/なまえ】 ポルカドットスティングレイ 【説明】 背中の水玉もようがとってもかわいいラブリー♡ 酒井 啓衣(小学2年生)   <佳作> 【読み方/なまえ】 フィッシュバーガー 【説明】 パンにはさまれた魚 加賀 翔一朗(小学3年生)   【読み方/なまえ】 コバンザメ 【説明】 くじらなどの下にいるから 糟谷 奏空(小学4年生)   【読み方/なまえ】 チョウチンアンコウ 【説明】 イリシウムをあらわしたかった 小石 愛(小学3年生)   【読み方/なまえ】 デンキナマズ 【説明】 ナマズのとくちょうのヒゲと、電気の+とーをくみあわせました 佐治 未来(小学4年生)   【読み方/なまえ】 シャコ 【説明】 貝をパンチして割るから 西本 晧(小学3年生)   【読み方/なまえ】 アカハライモリ 【説明】 おなかが、赤いから! 東 明香里(小学3年生)     今年も個性的な作品が揃いました。 受賞された皆さま、おめでとうございます! 2月下旬に賞状と副賞を送付させていただきます。楽しみにお待ちください。     入賞作品は2月下旬から水族館ガレリア(出口ゲート付近)に展示予定です。   水族館には受賞作のテーマになった生き物もたくさんいるので、ぜひ作品とともに見てみてくださいね。     Tweet

狛ガエルがいる神社
  • 企画展・特別展示

狛ガエルがいる神社

企画展が始まって早くも2か月近くになりました。 前回の「ヒキガエルの企画展がはじまりました」コラムには たくさんのいいねやコメントありがとうございます。   返信はできませんが、コメントには目を通しているので、 たくさん投稿してもらえると嬉しいです!     さて、話は変わりますが、アクア・トト ぎふのある各務原市には「日吉神社」という神社があります。   昔は境内に池があり、毎年ヒキガエルが産卵に来ていたそうです。   現在は埋め立てられてしまいましたが、 かつて池があった場所は、石でかたどられています。     そしてこの神社には「狛(こま)ガエル」がいたり、 「ヒキガエル伝説」というものがあったりします。       そして、毎年4月には「げえろ祭り」というお祭りが行われ、 カエルのおみこしを担いで町内を歩いたりする行事もあります。 (2020年からコロナ禍のため中止となっています)   そんなヒキガエルにまつわる神社については、もちろん今回の企画展で紹介しています。 企画展ブース終わりのこちらの部屋(トト・ラボ)です。       日吉神社やヒキガエル伝説、げえろ祭りなど、パネルや動画で解説していますので、ぜひ見てくださいね。     この神社は、水族館から車で10分ほどのところにあるんです! 水族館を見学した後は、日吉神社にも足を運んでいただけたらと思います。     そしてそして、日吉神社紹介の隣では、こんな展示もやっています。   「#私のヒキガエルのすすめ」     皆さんが思う 「ヒキガエルのここがかわいい、好き!」 という投稿を展示しています。   皆さんが撮った写真がとてもすばらしく、コメントも愛にあふれているものばかりで、 投稿を見るだけでほっこりします。   なかなか水族館に遊びに来られないという方も、ぜひTwitterやInstagramで このタグを検索してみてくださいね!     Tweet

カワウソの遊具をつくる
  • コツメカワウソ

カワウソの遊具をつくる

みなさま、こんにちは!   年が明けてから、当館に遊びにきていただいた方の中にはお気づきの方もいるかと思いますが、「カワウソの巣穴」展示のレイアウトが少し変わっているんです。   昨年12月、少し殺風景だったこちらの展示に 砂を敷き、流木や石を置くなど自然物を取り入れ、思い切って雰囲気を変えてみることにしました。     初めてこの砂の上で展示したカワウソは「ヒダ」でした。砂を掘ったり、流木に体をこすり付けたりしてくれるかなと期待していたのですが、 ドア前のスペースにいることが多かったです。笑     次にこちらで展示したのは、「ミヤマ」「サクラ」。 砂の上でも問題なく過ごせているようで安心しましたが、ヒダ同様、ドア前のスペースにいることも多くありました。   カワウソたちが、もっと楽しく過ごせる場所にしたいなと思い、立体的に動ける遊具をつくってみることにしました。     何を作ろうかと考えていたところ、これを見つけました。 カピバラのヒノキ風呂イベントで使用したヒノキです。 ヒノキを積み上げたら、いい感じの階段ができそうだと思い、早速作ってみることにしました。     どうしたら積み上げて階段っぽくできるか考えてみました。 ヒノキの高さに合わせて、垂木を切り、その上にヒノキを置き、少しずつずらしてしっかり固定するのを繰り返し、段をつくっていくことにしました。   そうやって積み上げたのがこちら。 作製工程の写真を撮り忘れてしまったので、いきなり組み立て後の写真になりましたが、なかなか良い感じの階段ができました。     腐らないように、ちゃんと防腐剤も塗り、 完成です!     早速、「カワウソの巣穴」展示に置いてみることにしました。 この時、巣穴にいたのは「カシワ」と「アサヒ」です。 近くには居るものの、乗ってはくれません。ですが、よーく見ると、階段の上に砂が乗っています。もしかして登ったのかな?とは思いましたが、結局この日は実際に目で確かめることはできませんでした。     そして次の日、 ほかのスタッフが、乗っているところを確認! 自分で作ったものを、使っていることがわかるとうれしいですね!!     そして次の日、 自分の目でも確認することができました!   感激!! これからも、カワウソにとって良い環境にしていけるよう、試行錯誤していきます。次は、どんな遊具が増えるのかお楽しみに!       Tweet

アクアマイスターになろう! 1月の活動
  • イベント

アクアマイスターになろう! 1月の活動

皆さまこんにちは。 体験学習班の河合です。   1月の活動内容は、「川のめぐみ」と題し、10月に特別講師としてお招きした川漁師の平工顕太朗さんに再びお越しいただき、岐阜の食文化についてお話していただきました。 10月の活動はこちら。     平工さんは、アユを中心にコイ、ニホンスッポン、モクズガニなどを漁の対象とし、天然魚の販売やご自身の店「結の船」で料理も提供されています。   アユについては8月と10月の活動で学んだので、今回は「モクズガニ」と「ニホンスッポン」について、漁法から料理の話までわかりやすく丁寧に教えていただきました。       ①漁具、漁法について   生態や習性の説明から始まり、いつどこにどのように仕掛けを設置するのかなど 経験を交えた解説は、説得力がありとてもわかりやすかったです。   モクズガニが捕れすぎてしまうため今は禁止となった漁法の話も、子ども達には興味深かったようです。     ②食べ方について   それぞれの捌き方や平工さんのおすすめの食べ方、食べられる部位と食べられない部位、寄生虫による食中毒の話など(※今回は寄生虫の恐れがあるので食用で冷凍保存したものを使用しました。)平工さんは子どもたちと一緒に捌きながら説明してくれました。   プロに教わりながら滅多に触れることのない食材を調理した今回の活動は、子どもたちにとって良い経験になったことでしょう。   スッポンを捌くのは難しいけど、カニなら一人でもできるようになったのではないでしょうか?     他には保存方法、漁期、市場価格、チュウゴクモクズガニ(通称:上海ガニ)との見分け方やスッポンの首のしくみ、カニは「杯」スッポンは「枚」といった数え方など雑学も交えて楽しませてくれました。   平工さんのバラエティに富んだお話は、大人が聞いても面白い内容ばかりで、私も勉強させていただきながら活動のサポートをしました。   今回は、コロナ対策や食中毒を考慮して食べることはできませんでしたが、生き物好きの川漁師、平工さんならではの観点と経験談、捌く体験だけでも「川のめぐみ」について深く学ぶことが出来ました。     なお、使った食材は平工さんが持ち帰り、鍋にしたそうです。   では     Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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