みなさま、こんにちは。 いきなりですが、2月3日は何の日でしょうか? そう!節分の日です。 節分の日には、豆をまいて鬼を追い払い、無病息災を祈りながら歳の数だけ豆を食べるという慣習があります。鬼が嫌うイワシや痛そうなヒイラギの葉を魔除けとして、玄関に飾ることもあります。 さらに!大阪出身の私は、その年の良い方角、つまり恵方(今年は南南東)に向かって恵方巻(巻き寿司)を食べることも行っていました。 てっきり、全国的に恵方巻を食べる習慣があると思っていましたが、調べると関西地方が発祥で、近年に全国に広まっていた慣習だったそうで驚きました。 前置きが長くなってしまいましたが この恵方巻をテーマにした展示を、水族館のエントランスにて開始しました。 主役はファイヤースパイニィイールというトゲウナギの仲間で、背中に鬼の苦手なトゲトゲがある魚です。 もともと穴に隠れる魚のため、巻き寿司の中に細長いからだで入ってくれて、このテーマにピッタリの魚ではないでしょうか! 早速、展示に向けて準備を進めていきます。生きものに害のない材料を使って巻き寿司をどのように作製していくかは難しく、他のスタッフにアドバイスをもらうことにしました。 私のプランでは、お米や海苔はパイプに直接スプレーや絵具で描き込もうと思っていましたが、 「米粒の食品サンプルを接着して、よりお米感をだしてみるのはどうか」、 「黒色の寒冷紗をパイプに巻いてみるのはどうか」等々、アドバイスをもらい、下の写真の巻き寿司が完成しました! そして、こちらの巻き寿司、今年の恵方である南南東に向いて設置しています!(本当は、たまたまです…。お客様に質問されて初めて気付きました。) じつはこちらの魚、2階にある『メコン川 中流の魚Ⅱ』の水槽で常設展示しています。 アクア・トト ぎふのシンボルフィッシュであるメコンオオナマズを展示している水槽です。 ファイヤースパイニィイールは、砂利や水槽奥の暗い場所に隠れていることが多く、目立たないこともありますが、時々、下の写真のように泳いでいることもあります。 私は、つぶらな瞳と細長い鼻が特徴的なファイヤースパイニィイールの顔が大好きです。 この機会にぜひ、みなさまにも近くでじっくりと見てもらって、ファイヤースパイニィイールの魅力のとりこになってもらえたらな!と思っています。 Tweet