おもしろ飼育コラム

うれしい再会
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うれしい再会

こんにちは。   夏休み期間中は、学芸員資格取得のための実習や、インターンシップなどで何人もの学生さんが水族館へ学びに来ます。 黄色いポロシャツを着て、午前中は展示飼育業務を行い、午後は与えられた課題に取り組みながら、1週間~10日ほどをスタッフとともに過ごします。   実習期間がはじまる前に学生さんの履歴書に目を通していると、なんだか見たことのある名前がありました。この名前。間違いない。 小学生の時にしょっちゅう遊びに来てくれていた男の子の名前です! ナイトツアーやワークショップに度々参加してくれて、当館のイベントを盛りたててくれた存在でした。   2013年には、「夏だ!自由研究塾!」というお客様参加型の企画展示をしたのですが、この時は、「ピラニアは血の匂いがないと臆病なの?」というテーマで研究に参加してくれました。 (※右側は当館スタッフです。)       そんな彼が、大学3年生になり、今も淡水魚が好きで、将来は魚に関する仕事に就きたいと、当館に実習に来てくれたのです。 古参スタッフたちは、皆「親戚の子のようだ、甥だ、孫だ」といい、 わたしもアクア・トト ぎふきっかけで生き物の将来について考えてくれる人がいることを、とてもうれしく感じました。   彼だけでなく、たくさんのアクア・トトチルドレンが育ってくれているといいなぁ。それが飼育スタッフの願いであり、水族館の目的のひとつでもあると思うんです。   もちろん、実習ではじめて当館に来られる学生さんも多くいらっしゃいます。生き物に興味をもって実習にのぞむ皆さまの、将来のご活躍を願っています。   このところ、人と人とが接することが難しい世の中ですが、生き物についてのふとした疑問を水族館で解決するような、お客様参加型の企画がまたやりたいです。     Tweet

カメのねぞう
  • 爬虫類

カメのねぞう

みなさまこんにちは。 夏の盛りを過ぎ、夜間はだいぶ過ごしやすくなってきましたね。   さて、展示飼育スタッフは半月に一回ほど当直業務が回ってきます。生き物や設備に異常がないか、夜中に一人だけで見回りを行うのです。   夏といえば怪談噺。先輩スタッフがさんざんおばけの話でからかってくるので、肝の小さい私はいつもどきどきしながら真夜中の館内を歩いています。   そんな当直業務ですが、私のひそかな楽しみがカメの「ねぞう」を見ることです!   カメのかわいらしいねぞうを見れば、怖い気持ちなんて吹っ飛んでしまいます。今日は、私と一緒にカメのねぞうを求めて夜の見回りに出発しましょう。4Fから順番に降りていきます。     まずは3F。最初に出会えるのは「山間の生き物」水槽にいるニホンイシガメです。 あしをだらんと伸ばして、無防備な姿をさらしています。「淵と瀬の生き物」水槽(コツメカワウソの隣)にいるニホンイシガメは水中で寝ているようですが、どうやらこちらの個体は陸上で眠るのがお好きなようです。     続いて2Fまで降りましょう。「淡水魚博士の探検小屋」中国の展示エリアにいるオオアタマガメが見えてきます。 今日はこちらも陸に上がって寝ているようです。ぎゅっと目をつむっているのがよく分かります。カメにはまぶたがあるため、人間と同じように目を閉じたり開いたりすることができるのですね。     さて、1Fまでやってきました。夜の見回りもいよいよ大詰めです。もぐもぐタイムでもおなじみ、アルダブラゾウガメの登場です。 マール(愛称)は泥に埋もれて、じつに気持ち良さそうですね。泥浴び場は夜もゾウガメたちに大人気のスポットです。野生のアルダブラゾウガメも、暑い時期は泥浴びを行い、体温調節をするそうです。   左右対称(!)という奇跡のねぞうを披露してくれたのは、チョコ(左)とナッツ(右)です。なんだか滑稽で見ていると思わず笑ってしまいますね。この一枚を紹介したいがためにこのコラムを書こうと決意しました。     カメのねぞう、いかがでしたでしょうか。当館では不定期に「夜の水族館」というプログラムを開催しており、閉館後の水族館をご覧いただけます。またぜひ参加してみてください。   見回りが終了したのでそろそろ仮眠を取りましょうか。みなさまもカメたちのようにしっかりと体温調整を行い、快適な夜をお過ごしくださいね。おやすみなさい!     Tweet

日本初!岐阜県のホムラハコネサンショウウオ特別展示!
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日本初!岐阜県のホムラハコネサンショウウオ特別展示!

2022年2月に新種記載されたばかりのホムラハコネサンショウウオ(以下ホムラハコネ)の展示を開始しました!   展示個体は正真正銘、岐阜県のホムラハコネです。こうやって展示し皆さんに見ていただけることができて、感無量です…。 このホムラハコネ展示に至るこれまでのことについて、今回は少しお話しできればと思います。   ホムラ(焔)ハコネは名前の通り、背中には炎のような鮮やかな赤い斑紋があり、非常に美しいサンショウウオです。     ホムラハコネはこれまでハコネサンショウウオ(以下ハコネ)と同種とされていました。遺伝的にはシコクハコネサンショウウオに近い集団として、主に近畿地方に生息していることから「近畿型」とよばれていました。その近畿型について詳細に研究した結果、ハコネとは別種であるということがわかり新種記載されました。 そして、なんと岐阜県内でも1地点で生息していることが新たにわかりました。 (詳しくはこちらをご覧ください。https://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/817471.pdf)       これは衝撃です。 調査などで一緒にフィールドへ行く機会の多い、岐阜県立大垣北高等学校の高木先生、岐阜大学地域科学部の向井先生ともすぐにその話題でもちきりになりました。 早速、高木先生が記載者である国立科学博物館の吉川さんに連絡をしたところ、快く情報を教えてくれました。また岐阜県内の詳細な分布についてはこれから調査していく必要があるとのことで、吉川さんにもお手伝いいただきながら調査を進めていくことになりました。   調査地はこんな感じです。場所によってはなかなか行くのも大変です。いつも汗だく。     吉川さんとも一緒に調査を行いました。この時に初めて岐阜県のホムラハコネ成体を目にすることができました。感動です!   調査は今も継続中で、高木先生が県内の様々な地点から炎虎のごとくサンプルを収集し、それを向井先生が盛炎のうねりよろしく解析してくれています。   ちなみに、展示個体を発見したのも高木先生、吉川さん。私は隣で「すごいですね!ホムラだ!赤い~!」って喜んでいただけという…。   私は今のところほぼ役に立っていないので、非常に心苦しいのではありますが、生体は当館にやってきましたので、ここからが私が頑張れるところかと思っています。 いずれは常設展示できればと考えていますが、時期は未定ということで、とりあえずは10月上旬までの特別展示をご覧ください!     Tweet

あゆを身に着けよう!
  • イベント

あゆを身に着けよう!

暑い夏は、涼しいアクア・トトぎふが一番。 ということで、あゆウィークが開催しましたが、8月1日から8月5日までは「あゆを身に着けよう!」と題して、あゆのアクリルペンダント作りを行いました。   こちらのあゆのアクリルペンダントは、飼育スタッフの松下さんがデザインしてくれました。デザインは、3パターンあります。 踊るように泳いでいるデザインが一番人気でした! 実はこのデザイン、アユの縄張り争いをモチーフにしているそうです。 さすが、魚の飼育担当だけありますね。   今回のイベントでは、この透明のアクリルを、染色して色付け体験も出来るのです。 青・緑・ピンクと3色から選べます。   染色液の中に入れて 好みの濃さまで調整して・・・。     そして、さらにペンで模様をつけたり、目を書いたり、自分だけのあゆペンダントを作ります。完成した力作はこちら!     皆さま、楽しみながらも集中して作っていたのが印象的でした。 飼育スタッフの想いも詰まった、アクリルペンダントをいつまでも大切にしていただければと思います。 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!     Tweet

アクアマイスターになろう!7月の活動
  • イベント

アクアマイスターになろう!7月の活動

皆さまこんにちは。 体験学習班の河合です。   今月の活動内容は、「館内クイズラリー」。 まずは、当館で用意したクイズラリーを解きながら館内を一周。 その後、自分たちでクイズを作りました。   クイズを作ることって簡単そうに思うかもしれませんが、実際に作ってみると意外と難しいものです。   例えば今回は、 ・対象を、アクアマイスター参加者に合わせ小学4年~6年生、そしてメンバーが解けるレベルの内容にすること。 ・他のメンバーと内容が重ならないこと。 ・展示している生き物を観察して問題が解けること。 ・解説を読んで問題が解けること。など このように作るにあたって考えることがたくさんあります。   今回参加したメンバーは悩み、苦労しながらもなんとか1題ずつクイズを作りあげ、全部で8題できました。 表紙も作り、全部を合本してアクアマイスターオリジナルのクイズラリーが完成! そのクイズラリーを持ってもう一周しました。 少しタイトなスケジュールでしたが充実した2時間となりました。   自分でクイズを作るためには、解説をしっかり読んだり、じっくり観察したり、生き物についていろいろと調べなければいけません。また、ほかの人が気づかないような興味深いポイントも探さないといけないので、より深く生き物を観察することが必要となります。 今回の活動を通じて、参加したメンバーの知識はさらに深まり、観察力を養うことができたことでしょう。   苦労しながら完成させた時の達成感、そして自分たちで作ったクイズを解くことで新たな気づきがあり、楽しく見学ができた回となりました。   では     Tweet

生き物の見分け方がわかる企画展が始まりました!
  • 企画展・特別展示

生き物の見分け方がわかる企画展が始まりました!

みなさま、こんにちは。 7月16日(土)から新しい企画展「ココがちがうんです!~生き物の見分けは難しい!?~」を、開催しています。     生き物の観察をしているときに、「この魚は何だろう」とか「どこを見ればわかるんだろう」と、思ったことはありませんか? また、水族館でも、水槽の中を泳いでいる魚と種名板の写真をにらめっこして、「この魚はこれかな?」と、見比べたことはありませんか?   今回は、生き物の見分け方にスポットを当てて紹介をしています。 展示しているほとんどの種類は、岐阜県で見ることのできる生き物です。身近な自然で観察できるような生き物をメインに展示をしました。   企画展では、似ている生き物を一緒に展示し、見分け方を紹介しています。 なかには、よーーーく見ないとわからない種、飼育スタッフも大苦戦の見れば見るほど悩ましい種も展示しています。 これを機に、見分けることに挑戦していただき、分かったときの嬉しさや、見分けられる楽しさを味わっていただけたらなと思います。     企画展をより楽しめるように、7月29日(金)には、インスタグラムのライブ配信を行いました。     このとき紹介したのは、 ① ベンケイガニとクロベンケイガニ   ② ヌマムツとカワムツ     ③ ミナミメダカとキタノメダカ   この3つの見分け方です。   まず、見分けポイントをイラストを使って説明し、その後、実際に水槽の中の生き物の見分けに挑戦していただくという内容で実施しました。 ↑ライブ配信の裏側です。カメラ係、照明係、コメント見る係、タイムキーパー、出演者×2の6人体制で実施していました。見分けポイントをお話ししたり、映像でちがいを伝えるために奮闘している様子です。 この時の様子は公式インスタグラムで紹介していますので、まだご覧になっていない方は、ぜひご視聴ください。<ご視聴はこちらから!> 企画展を見る前に、動画を見て、予習するのも良いかもしれませんね!!   では、最後にお知らせです! 今回、企画展エリアだけでなく、常設展示エリアにも見分けポイントを紹介するPOPを設置しました。   常設展示にも見分けがむずかしい生き物はたくさんいますので、これを機にじっくりと見比べてみてくださいね!     Tweet

あゆウィークイベント始まる!
  • イベント

あゆウィークイベント始まる!

皆さまこんにちは。 当館では、この7月24日~8月7日までを「あゆウィーク」としてアユに関する様々なイベントを実施しています。もうアユづくしです!     こちらのイベントは、岐阜県で鮎に関わる企業の有志が、アユの魅力や地域の自然の豊かさ・素晴らしさをお伝えしたいと集まり、開催される催しです。 その名も「Team 岐阜の鮎もっと広めたろまい!」です。   7月24日の岐阜県の「GIASH鮎の日」を皮切りに   「あゆにふれてみよう!」清流ふれあいプールでのあゆの展示(7月24日~) こちらは、岐阜県でアユの養殖をされている森養魚場様のアユを展示しました。自然光の下で見るアユはまた違いますね。大きなアユをじっくりと観察してみてください。   「あゆを釣ってみよう!」オモチャのあゆの友釣り体験(7月25~29日) さすがに水族館で本物のアユを釣るのは難しいので、小さなお子様でも楽しめるようオモチャのアユを釣って楽しんでいただけるよう工夫しました。ちなみに無料(入館料のみ)でお楽しみいただけます。   「あゆをデザインしよう!」シルクスクリーンワークショップ(7月30日・8月6日) こちらは岐阜市のセレクトショップである「PEPS」様にご協力いただき、Tシャツやサコッシュなどにアユがデザインされたシルクスクリーンで色付け体験が出来ます。有料体験となりますが、夏の思い出にぜひ!またPEPS様のオリジナルの商品もご紹介する予定です。   「あゆを味わってみよう!」あゆの串打ち・塩焼き体験(7月31日・8月7日) こちらは岐阜市で112年つづく鮮魚店「魚ぎ」の4代目店主の内藤様にご協力いただき、アユの串打ち・塩焼きを体験するイベントです。事前募集制となっており、7月31日分は申込み終了となってしまいました。 串打ち技術を教えていただき、夏の味・故郷の味を皆さまと味わいたいと思います。   「あゆを身に着けよう!」あゆのアクリルペンダント作り(8月1~5日) こちらは、飼育スタッフがデザインしたアユのアクリル素材を使って、染色や飾りつけをしてオリジナルのペンダントやキーホルダーを作るイベントです。アクリル染色だけでも面白いですし、自分だけの素敵なペンダントを作ってみて下さい。   「あゆを食べてみよう!」岐阜県産アユの缶詰のご紹介(8月7日) こちらは、国分グループ様にご協力いただき、岐阜県産の小鮎を使った缶詰をご紹介していただきます。故郷のお土産にもピッタリな一品ではないでしょうか。     そんなこんなで、盛り沢山の内容となっておりますが、ふるさとの宝物である岐阜のアユを知って・食べて・思いをつなぐ、そのようなイベントになればと思っております。 たくさんのお客さまに楽しんでいただければ思っております! ご来館お待ちしております!     Tweet

ワラゴ・ミクロポゴンの歯
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  • 研究・調査

ワラゴ・ミクロポゴンの歯

先日、メコン川エリアの水槽で展示していたワラゴ・ミクロポゴンが残念ながら死亡しました。 いつものように担当スタッフと獣医師が体長などの測定と、解剖をして病気の有無などを調べたあと、体験学習班スタッフに魚体が引き渡されました。 貴重なサンプルですので、耳石や歯を調べ、標本にすることにしました。   これがワラゴ・ミクロポゴンの上あごの歯です。 鋭い歯がたくさん密集していて、おろし金のようですね。ワラゴ・ミクロポゴンは魚食性で、大きな口で他の魚をバクリと食べるのですが、歯はすべて喉の方向に曲がっていて、くわえた獲物を逃がさない作りになっています。   いかにも痛そうな歯なので、おそるおそる触ってみたところ・・・あれ、意外と弾力があります。歯の向きにそってなでると、ゴムのような手触りです。 居合わせた他のスタッフにも触ってもらったところ、 「犬用のブラシみたい」とのこと。   これなら噛まれても大丈夫?と歯を逆なでしてみると、痛い痛い!!鋭い歯の先がガリガリとひっかかって結構痛いです。魚食性の魚の歯を甘く見てはいけませんでした。     生きている間は、なかなか歯を見ることはできませんが、こうして調べてみると意外な発見がたくさんあります。 またおもしろい観察ができましたら、このブログで皆様にもお伝えしますね。     Tweet

アシシロハゼの共同作業
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

アシシロハゼの共同作業

こんにちは。いよいよ夏休み! でも、雨がたくさん降りますね。 雨の日、外で遊べなくてお困りの場合は、ぜひアクア・トト ぎふへ!   さて、今回はアシシロハゼの巣穴掘りの様子をお届けします。 アシシロハゼは、皆さまよくご存じのマハゼの近縁種で、 川の下流や河口の砂地にすんでいます。 産卵は石の下などに巣穴を掘り、天井部分(石の裏側)に卵を産みつけます。   当館では「下流のカニ」水槽で展示していて、時々巣穴を掘る行動が観察できます。   手前がオスです。手前中央の砂のくぼんだ所をさらに堀り進めたい様子。 奥がメスで、鼻先は婚姻色で黒くなっています。   オスの作業を見守るメス。   そして、メスも巣穴掘りに参加しはじめました!!   ちょっとメスがヘタクソすぎて、手伝うどころか邪魔してましたね。 おまけに大きな石まで落としちゃって…。 でも、怒らない心の広いオス。 この後、オスはがんばって大きな石を運び出していました。   産卵用の穴掘りはオスの役目と思っていたのですが、 過去の動画を見てみても、アシシロハゼはメスが掘る場合もあるようです。   体の小さなハゼの仲間が、よいしょよいしょと巣穴を掘る行動がものすごく好きです。また何か、おもしろい動画が撮れたらご紹介しますね。     Tweet

バトンタッチ
  • アクア・トトの生き物

バトンタッチ

皆さまこんにちは。   今年も暑くなってきました。 梅雨が明けたと思ったらいきなりの酷暑。 外で作業することも多い私たちにとっては、かなり大変ですが、負けずに乗りきろうと思います! 皆さまも体調にはくれぐれもお気を付け下さい。   さて、今日は日本最小のネズミ、カヤネズミについて書いていきますね。   当館では3階カワウソの巣穴展示の横でカヤネズミを展示しています。   水槽の端っこで集まっていたり、真ん中にある木の下に隠れていたり、その日によってカヤネズミのポジションはさまざまです。   エサは、小鳥フード(アワやヒエ、キビなどの雑穀類)、ひまわりの種、キャベツ、リンゴを与えています。 飲水器はなく、リンゴやキャベツから水分を摂取しています。飲水器でも良いのですが、床材が濡れてしまい床材を交換する頻度が高くなってしまうため、当館ではリンゴやキャベツから摂取できるようにしています。   実は、現在展示水槽にいるカヤネズミは、今年の4月22日に世代交代をしています。   以前展示していたカヤネズミは2020年6月22日生まれのオスの兄弟7頭でした。 カヤネズミの寿命は、野生下で1~2年ほど、飼育下では2~3年ほどといわれており、今年でもう2才・・・すっかりおじいちゃんになりました。 そこで、バックヤードでゆっくり過ごしてもらおうと思い、総入れ替えを行い、 現在もバックヤードでまだまだ全頭元気に過ごしています。   新しく展示した個体は、性成熟している個体を選びました。その理由は、移動や環境の変化がストレスとなることもあり、性成熟していない個体は、まだ小さくストレスに弱いためと考えたからです。 ちなみにカヤネズミは生後40~50日ほどで性成熟するといわれています。生後2週間ほどで離乳したと思ったら、あっという間に大人の仲間入りです!人と比べると、いかに成長が早いかおわかりいただけるかと思います。     老齢か若齢か、私たち飼育スタッフは見慣れていることもあって毛並みや毛の色で見分けることができます。 皆さんにも見分けてもらえるよう写真付きで少し比較してみました。   上の写真は、左側が老齢個体、右側が若齢個体です。 毛の色が、高齢個体の方は濃い茶色、若齢個体は薄い茶色で若干灰色がかっています。   毛並みは、高齢個体は少しボサボサしており、若齢個体はしんなりしています。 アップも撮影しましたので見比べてみてください。(体についているのは床材です。)   ↓高齢個体   ↓若齢個体   いかがでしょうか? 少しでもなるほど!!と感じていただけたら幸いです。   現在展示しているカヤネズミも来年には高齢個体です。体毛の変化にもぜひ注目してみてくださいね。     最後におまけをどうぞ! 先日、6月5日に産まれたばかりのカヤネズミと母獣(母親)の写真です。 仔獣はまだ母親の半分にも満たない大きさで、離乳したばかり。 これから大きくなり、いつか展示デビューを果たすその時まで健康に育ってくれますように・・・。           Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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