おもしろ飼育コラム

エゾサンショウウオの幼形成熟個体展示!
  • 日本の両生類

エゾサンショウウオの幼形成熟個体展示!

エゾサンショウウオは北海道に広く分布する小型サンショウウオで、当館では常設展示していませんが、これまでに何度か企画展示や特別展示を行ってきました。それ以外はバックヤードで長らく飼育していて、毎年産卵もしています。   さて、このエゾサンショウウオですが、かつて幼形成熟する集団がいたということが知られています。幼形成熟個体とは姿や形は幼生の特徴を有しているにもかかわらず、生殖器官は成熟しており繁殖可能な状態の個体をいい、ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)もその一つです。   エゾサンショウウオの幼形成熟個体は北海道の登別温泉の近くにある倶多楽(クッタラ)湖で見つかっていましたが、1932年に採集された2個体を最後に絶滅したと考えられています。以降約90年間にわたり見つかっていないという、伝説的な存在だったわけです。   それが、2020年12月、2021年4月に再発見したという論文を北海道大学の研究グループが発表したことが、大きく話題となりました。   (https://www.hokudai.ac.jp/news/2021/12/89.html)   論文では幼形成熟っぽい個体を発見しただけではなく、その個体の精子の活動性を確認し、さらに人工授精を行い、通常の成熟個体と遜色ない受精能力を持つことが確認されています。   当館では、なんと、この約90年ぶりに見つかった幼形成熟個体を12月14日から展示しています。 なぜアクア・トト ぎふで展示?と思われる方も多いかもしれませんが、当館では以前から北大と共同で両生類の生活史進化に関する共同研究を行ってきました。今回発見された幼形成熟個体についても、共同研究として成長や繁殖を調べることになったからです。   と、淡々と書いてしまいましたが、初めてこの件を耳にしたときの衝撃と言ったら…。 2021年10月中旬。幼形成熟個体を発見し報告した北海道大学の岡宮久規博士と岸田治博士らが別件の共同研究を進めるため来館されました。それぞれが作業を終えてから、一息ついている時に岸田さんが言いました。   「エゾサンショウウオの幼形成熟個体を見つけたんですよ。で、アクア・トトぎふで飼って、共同研究しませんか?」   あまりの衝撃に私の目はカッと見開き、口からは「マジっすか」の言葉しか出てきません。小心者の私はその場では返事を「保留」してしまいました…。 (その後、結局お引き受けすることにしました。)   それから約1か月後、発見された幼形成熟個体たちがいよいよ岐阜にやってくる日が来ました。貴重な個体たちですので、発見者の岡宮さん、岸田さんが再度北海道から手運びで輸送してくれました。     発泡スチロール箱の中の幼形成熟個体をチェックする航空会社職員の方。   箱は、ペットクレートに収容され、貨物輸送室に運ばれます。   輸送作業を鋭い視線で監視…、もとい見守る岸田さん。   こうして、無事アクア・トトぎふへ到着。   箱を開けて、いよいよご対面です。胸がトゥンクトゥンク高鳴ります。   「おぉ、すごい…。」幼形成熟個体をこの目で見ることができて感動しました、が(思ったより細いなぁ…、ちゃんと飼育できるだろうか…)という心配が強烈に湧き上がってもきました。   到着したのは18:30頃でしたが、それから帰宅するまでに心配になって何度も何度も確認しに行きました。フタがずれて逃げていたなんてことになったら、目も当てられないですからね…。   搬入からずっとド緊張のままバックヤードで飼育してきましたが、幸い大きな事故などもなく、無事に展示することができました。     ですが、まだまだ安心できません。じつは過去に捕獲された個体を生息地から別の場所に移動させたところ、変態したという記録があります。とりあえず展示期間中は幼形成熟の状態を維持したいので、水温など飼育環境に大きな変化をつけないよう注意しています。胃がキリキリする日々が続きますが、この貴重な幼形成熟個体を多くの方にご覧いただけるよう頑張ります。   そして今後は、岡宮さん、岸田さんら研究者の方々と共同で、飼育下での繁殖行動を調べたり、幼形のまま成長し続けるのか、いずれ変態して陸棲の生活に移るのかなど、生活様式を調べたりしていきます。またおもしろい発見などがあれば、展示を通じて皆様にご紹介いたしますね。     Tweet

デンキウナギの発電で彩るクリスマスツリー
  • イベント

デンキウナギの発電で彩るクリスマスツリー

こんにちは。 12月ですね。クリスマスの時期がやって来ました。 アクア・トトぎふでも、テーマ水槽をクリスマス仕様にしています! 毎年恒例!デンキウナギの登場です。 デンキウナギは体内に発電器官を備えており、強い電気でエサとなる生き物の動きを止めて捕食します。   種によっては800Vをこえる強力な電気を放ちます。(※デンキウナギは1種のみとされていましたが、2019年に2種が新種記載され3種となりました。)   この水槽でデンキウナギが電気を放つと、水槽横に飾られているクリスマスツリーのイルミネーションライトが点灯する仕掛けとなっています。(あくまでも電気を感知してライトが点灯するという仕掛けですので、デンキウナギの出す電気でライトが点灯するわけではありません。)   ずっと電気を放っているわけではありませんので、イルミネーションの点灯が見られるかどうかはデンキウナギ次第!もし、見られたらとってもラッキーです。     ツリーが点灯していない時は、デンキウナギをぜひじっくりとご覧ください。 デンキウナギは器用に後ろ向きにも泳ぐこともできるんです!個人的には、その後ろ向きに泳ぐ姿が愛らしくて好きです。     また、長い体の大部分は発電器官となっていて、内臓は頭の後ろの狭いスペースに収まっています。お尻の穴の位置がすごく前にあるので、それをお話しすると多くのお客さまが驚かれます。 いかがでしょう?発電能力だけではなく、動きや体の特徴にも魅力がたっぷりですよね。   そして、11月20日よりクリスマス特別水槽も開始しています! サンタクロースをイメージして、レッドジュエルフィッシュを、イルミネーションをイメージして、ネオンテトラ、グリーンネオンテトラ、グローライトテトラの3種を展示しています。   クリスマス感満載の水槽となっていますので、こちらも、ぜひ見に来てくださいね。 お待ちしております!   Tweet

アオミドロをどうぞ
  • アクア・トトの生き物
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アオミドロをどうぞ

こんにちは。 寒くなりましたね。   冬に水温を低くしている水槽では、魚たちの食欲がおちてきています。   水温が高いときには、活発に動き、どんなエサでもペロリと平らげていたのに、 今は「あんまりほしくないのでー」という感じで、選り好みをする魚もいます。   たとえば展示水槽のイチモンジタナゴです。   もともとイチモンジタナゴは、図鑑に「おもに付着藻類を食べる」と書かれている藻類食よりの雑食です。   夏はエサとして与える配合餌料や冷凍アカムシを勢いよく食べていましたが、 水温が低くなるや、アカムシを見ても「ぷい」としてほとんど食べてくれません。 細かく刻んだアカムシや極小粒の配合餌料を細々と食べる程度。   水温が低いと言っても、エサを食べなくてもいいほどの低水温ってわけでは全くないので、痩せてしまったり必要な栄養が摂れていないんじゃないかと心配になります。   そんなときは、アオミドロ。   アオミドロといえば飼育員の天敵! 今もほかの展示水槽の水草にまとわりつくように発生して私を悩ませています。   アオミドロに覆われた水草をプチっと切ってそのままイチモンジタナゴの水槽へ…。   動画で撮影しました。   つついてちぎって。ちぎるときには体をひねる。 ふだんのエサやりだけでは見られなかった動きです。 タナゴらしくて、じつに良い。   数時間でこの通り。アオミドロはほとんどなくなりました。   そういえば、以前展示していたオオタナゴも、 夏は普通の(コイ用の)配合餌料を食べていたけど、冬は植物質の配合餌料のほうを好んで食べていました。 タナゴの仲間には、夏と冬で食べる物が大きく変わるものがいるのかもしれませんね。   これから寒さが厳しくなりますので、より一層魚の健康管理に気を付けたいと思います。     Tweet

カピバラもぐもぐタイム
  • イベント
  • カピバラ

カピバラもぐもぐタイム

みなさま、こんにちは。 カピバラのイベント情報です。   11月9日より、平日限定ではありますが、カピバラもぐもぐタイムを開催中です。     平日の14:00~14:30での開催で、事前予約が必要となりますのでご注意ください。   詳細は下記URLにて。 https://aquatotto.com/event/schedule/detail.php?p=12948   さて、カピバラもぐもぐタイムとはなんぞやということなんですが、 カピバラの大好きな牧草を与えていただくものとなっています。 (これまで行ってきた「カピバラのふれあい体験」では、カピバラにふれることができましたが、コロナウィルス感染防止策として、牧草を与えるだけとなりました。でも、お一人様当たりの牧草は増量していますよ。)     カピバラをいつもより間近で観察できるチャンスです。   カピバラの特徴のひとつでもある大きな門歯(前歯)はエサを食べるときくらいしか観察できないと思います。   カピバラはリスやネズミと同じげっ歯類です。この仲間は歯が一生伸び続けるので、自分で削って長さを調整します。うまく調整できていないと噛み合わせが悪くなり、ひどい時にはエサを食べることができなくなってしまいます。   そのため、飼育員もカピバラの歯については、毎日チェックしているところですので、みなさまもよく観察してみてください。     他にも、水中から辺りを見渡せるように一直線に並んだ鼻・目・耳や、 泳ぐのに必要な水かきなど、水辺の環境に生息するのに適した体をしていることがおわかりいただけると思います。     この機会にぜひ、間近で観察してみませんか? 皆様のご参加をお待ちしております。     Tweet

イタセンパラとアユとメダカ
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  • 日本の淡水魚

イタセンパラとアユとメダカ

こんにちは。 秋だと思っていたのに、買い物に行けばクリスマスのアイテムが出回っていて、 当館のエントランスにも、すでにクリスマスツリーが飾られています。   でも、ちょっと待ってほしい!!!   秋に繁殖期を迎えるイタセンパラには、まだまだ婚姻色があらわれていますし、   (10月20日より「下流の魚」水槽で展示しています)   「淵と瀬の魚」水槽のアユだってこの通り、さびアユとなって展示水槽で産卵継続中です。 (ピンぼけごめんなさい。) 秋はまだ終わってない。紅葉だって見頃はこれからですから。 ぜひアクア・トトぎふで、水辺の生き物たちの秋を感じていただけたらなと思います。     さて、前置きが長くなってしまいましたが、 3階の「田んぼや用水路の生き物」コーナーでは、キタノメダカを展示しています。   新種記載され、キタノメダカという新称がつけられてから9年。 じっくり見たかった。ミナミメダカとの違いをじっくり観察したかった。 という方もおられるのではないでしょうか?私もその一人です。   日本に生息する2種のメダカ、ミナミメダカとキタノメダカを 同じ水槽、同じ照明、同じレイアウトで並べて展示しています。 水槽設置後、わくわくしながら前に立ち、じっくり見比べてみたのですが、 う~~~~~ん…、難しい…。   しいて言うなら、キタノメダカはウロコが黒い色素で縁どられるため、 ミナミメダカよりも体が黒っぽく見えるかな。という程度です。 写真で見比べると、もう少しわかりやすいのですが。   キタノメダカ ↓ ミナミメダカ ↓   こちらの展示は12月上旬までの予定です。   実際に見て、比べてみたら、皆さまはどう感じるでしょうか? ぜひ感想をお聞かせください!       Tweet  

企画展「極彩蛇頭魚-スネークヘッド-」終了です。ありがとうございました。
  • 企画展・特別展示

企画展「極彩蛇頭魚-スネークヘッド-」終了です。ありがとうございました。

皆さん、こんにちは。   4/17より始まりました企画展「極彩蛇頭魚-スネークヘッド-」は、11/7をもって終了となりました。   コロナ禍での開催ではありましたが、多くのお客様にご覧いただき、ありがとうございました。     さて、今回テーマにした「スネークヘッド」について最後に少しお話をさせていただたいと思います。   スネークヘッドは、日本では雷魚(ライギョ)と呼ばれています。雷魚の名前の方が馴染み深いかもしれません。 名前の由来については、諸説あるようで、台湾での呼び名「雷魚(ライヒー)」(ヒーは魚という意味)や、「雷雨の時に地を這って移動する」や「雷が鳴るまでくわえた獲物を放さない」などさまざまな説があります。     「地を這って移動する」という行動を、「ありえない!」と思われるかもしれませんが、スネークヘッドは空気呼吸もできるので、水から出たからといってすぐに窒息してしまうということはありません。   さらにヘビのような見た目もしていますので陸上でもにょろにょろと移動ができそうです。 *イメージです     また、スネークヘッドは肉食性で捕食シーンはとても迫力があります。 上の写真の種はスネークヘッドの仲間の最大種「レッドスネークヘッド」です。 この種は、獲物を噛みちぎってしまうほど強靭なあごをもち、後ろから勢いよく捕食します。 そのためレッドスネークヘッドがすむ川岸には、尾側が嚙みちぎられた魚が転がっているそうです…。     他のスネークヘッドも捕食シーンは派手で、水面を割ってルアーに飛びついてくるので、ゲームフィッシングの対象魚として人気があります。 実際に飼育をしていてもそのような行動が頻繁にみられるので、給餌の際には勢い余って水槽の外へ飛び出したり、餌を持つ手に咬みついたりしないかと注意が必要でした。   また、現地では釣りの対象魚としてだけでなく、食用にもされています。日本国内のタイ料理屋さんでもメニューに載っているお店があります。   日本にいるライギョも食べることができますが、生食は寄生虫がいるため厳禁です。ご注意ください!   最後になりますが、スネークヘッドの全身の写真を撮ろうとしても、どうしてもこっちを向いてしまい正面顔の写真が多くなってしまいます。 観察していても、すーっと寄ってきてしばらくじーっと見つめられて、なんだかこちらが逆に観察されているようです。このように人馴れしやすいのも魅力の一つだと思います。   スネークヘッドは特殊な生態を持っていたり、派手な模様をもつものがいたりと、魅力がたくさんで、今回の企画展を担当して私自身、さらにスネークヘッドが好きになりました。   ご覧いただいた皆様にも、スネークヘッドの魅力が少しでも伝わっていたらうれしいです。   では、次回の企画展もお楽しみに!     Tweet  

企画展フグざんまい準備中
  • アクア・トトの生き物
  • 企画展・特別展示

企画展フグざんまい準備中

みなさん、こんにちは!   現在開催中の企画展「極彩蛇頭魚」が11月7日(日)で終了し、 次の企画展、「フグざんまい ~やっぱり川のフグにこだわりました~」が、11月13日(土)から始まります。   フグと言えば、クサフグやトラフグなど、海にすむフグを連想される方が多いと思いますが、川や湖などの淡水にすむフグもいます。残念ながら日本には淡水にすむフグはいませんが、世界には約30種もいます! 企画展「フグざんまい」の展示種はタイトルにもあるとおり、淡水にすむフグです!(一部汽水にすむフグも展示します。) 今日は、展示を予定しているフグたちの一部をご紹介します!   テトラオドン・ショウテデニー   インドエメラルドパファー   マミズフグ この3種ですが、実は大阪の「生きているミュージアム・ニフレル」からやってきたフグたちなんです。 今回の企画展では、この3種をニフレルさんからお借りすることができました。ちなみに、お借りしたすべての個体が、ニフレル生まれです。 今回のように企画展のためだけではなく、展示生物の交換や貸し借りということは、実は頻繁に行わてれいることなんです。展示を充実させることで、ご来館いただいた多くのお客さまに楽しみながら学んでいただけるよう、水族館同士で協力し合っているんですよ!   さて、先日、フグたちを受け取りにニフレルさんにお邪魔した際、「フグのお引越し」の様子をインスタグラムでライブ配信していただきました。 私も配信に登場させていただき、水族館同士のつながりや、生物の輸送などの話をニフレルの担当者さんとお話しさせていただきました。まだ見ていない方は、良ければ見てみてくださいね!(ニフレルさんのインスタグラムにのってます!)ちょっと恥ずかしいですが・・・   さて、 企画展開催が近づいてきて、毎日バタバタとしていますが、みなさんに楽しんでご覧いただけるよう、もうひと踏ん張りがんばります!   「フグざんまい」お楽しみに!!!!!!!       ~おまけ~ こんな感じになる予定です↓     Tweet  

カピバラカボチャイベント
  • カピバラ

カピバラカボチャイベント

10月27日のコラムでもお知らせしましたが、先日、岐阜農林高校の生徒さんたちをお招きして、ハロウィンイベントを行いました。   このイベントは、岐阜農林高校の生徒の皆さんが育てた大きなカボチャをカピバラにプレゼントする企画で、今年で2回目の開催です。   生徒さんたちは、学校で栽培した立派なカボチャに、どんな顔にしようかと悩みながらも個性あふれる顔を下書きし、それを切り抜いて素敵な加工をしてくださいました。 みんなで和気あいあいと、楽しそうに作業しながら、「ジャックオーランタン」風おばけカボチャができあがりました!完成品がこちらです。 どれも、素晴らしい出来です!   カピバラにプレゼントする時は、カボチャの中に牧草やリンゴ人参をいれて、代表の生徒さんとカピバラ舎内へと運びました。   指定の場所に置く前からカピバラは、食べたそうに寄ってきました。   岐阜農林高校の生徒さん、今年もありがとうございました!   そして、10月30(土)、31(日)には、このおばけカボチャを使ったハロウィン特別イベントも行いました。 ユーモラスなカピバラの姿をご覧になった多くのお客さまが楽しんでくださいました。   中に入れた牧草やリンゴだけでなく、おばけカボチャそのものもカピバラのかたい歯でかじられて、よりおばけっぽくなりました。 また来年も、たくさんのお客様に楽しんでいただけるイベントができればいいなと思っています。   Tweet

オンライン学会に参加してきました!
  • 研究・調査

オンライン学会に参加してきました!

みなさま、こんにちは!獣医の小野です。 秋を通り越したように急に寒くなりましたね。 先日「第14回アジア保全医学会・第27回日本野生動物医学会 2021年合同大会」が開催され、私はオンラインで参加してきました。   本大会は、One Healthの最前線で活躍されている研究者や獣医師の方々が最新の研究成果を発表し、議論する場にすることを目的としています。 One Healthとは、生態系と人と動物は互いに強く影響し合っているため、これら3つをひとつのまとまりとして捉えて、守っていく考え方のことです。   詳しくはこちら → ホームページ   野生動物や、水族館や動物園で飼育されている動物に対する獣医医療は、年々進化を続けており、治療法や予防法が確立されていなかった病気に対して、新たな解決策が研究されています。さらに野生動物に対する研究も進んでいます。   そのため、学会や研究会に参加して獣医医療に関する知識のアップデートをすることは、飼育動物の健康管理を行う上で、とても大切なことと言えます。   大会では新型コロナウイルス感染症に関する飼育動物への予防対策や、テーマになっているOne Healthに関連する発表が多い印象でした。   私は当館での事例として『カエル類で認められた抗酸菌症について』という内容で口頭発表を行いました。 抗酸菌症とは、細菌感染の病気です。発症してしまうと、今のところ有効な治療法がなく、最悪の場合は死に至ります。そのため、感染が起きないようにすることが肝心で、飼育環境の改善などさまざまな予防法を行い、発症個体をゼロにおさえられていることについて発表しました。   国際学会なので、発表はすべて英語で行いました。 発表資料ももちろん英語です。色々な人に資料を確認してもらい、発表時の原稿も前もって作成して、添削もしてもらいました。万全の準備をして本番に挑みましたが、やはり英語が得意でない私にとっては、とても緊張した発表となりました…。 それでも何とか、質疑応答まで終わり、やりきりました!よかった!   ↓オンライン参加の様子を少し…   研究成果を発表することで、自分にはなかった視点からの指摘や、同じ病気を研究している大学の先生方とのつながりができ、今後の研究の方針を定める上で参考となる情報をたくさん収集することができました。何か結果を出すことができれば、それを研究会や学会で発表していくことはとても大切であると改めて実感しました。   今は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ほとんどの学会や研究会はオンライン開催となっています。   オンライン開催の利点はたくさんありますが、私個人としては、さまざまな機関に所属する人たちが直接集まって情報交換したり、討論したりしたいなあと思います。   Tweet <!– Tweet

カボチャのおばけ
  • イベント
  • カピバラ

カボチャのおばけ

みなさん、こんにちは。 10月31日はハロウィンです。     今年もカピバラたちには、おばけカボチャの器に大好物の牧草やリンゴ、ニンジンを入れて、ハロウィンの演出に協力してもらおうと計画中です。   大きなカボチャは昨年同様、岐阜農林高校の皆さんにご協力いただき、収穫していただきました。   生徒の皆さんには、ジャックオーランタン風にカボチャの器も作製していただきます。     去年のリオはというと、 こんな感じですっぽりと頭を突っ込んでいました。   今年も元気いっぱい頬張る姿が見られると良いなぁと思います。     ちなみにカボチャの中身はこんな感じ。     10月30日(土)と10月31日(日)の15:30から開催です。 皆様にハロウィン気分をお届けできたら幸いです。     Tweet <!– Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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