おもしろ飼育コラム

なかなか再開できないアシカショー
  • アシカショー

なかなか再開できないアシカショー

本来ならば、春休みから新ショーに変わるはずだったアシカショー 今だに再開できず、ついに、夏休みの時期に突入してしましました。   1か月ほど前にブログでも紹介しました、アシカショーの練習ですが、現在も続けております。準備万端過ぎるくらい練習しています!!   「なかなか再開できないアシカショー」です。笑   アンケートでも、「アシカショーが見たい」「早く再開してほしい」というメッセージをくださる方がたくさんいらっしゃいます。楽しみにしてくれているお客様がいると思うと、私たちスタッフもとてもうれしい気持ちになります。それと同時に、やはり、早く再開してみなさまにショーを見て、楽しんでもらいたいというもどかしい気持ちも湧いてきます。   ですが、安全第一に考えると、、 再開には、もう少し時間がかかりそうです。 残念です。   そこで、今回のブログでは、再開を楽しみにしてくれている方にアシカショーの様子を少しお届けしたいと思います!!     まず、今年のショーのテーマは「お菓子作り」 ということで、マリンと一緒にお菓子作りにチャレンジします。   ステージのセットは、こんな感じ。   今回のショーのためにつくった道具がたくさんあります。   まずは、手洗いうがいをします。     今の時期、特に大切ですよね!     そして、使う材料は・・・ スポンジに 生クリーム   なんとなく、作るお菓子がわかります。   そして、トッピングとして、 イチゴ   魚   お菓子らしからぬ材料が入ってきましたが、まあ、気にせずに進みましょう。   そして、生クリームをまぜて     それを、スポンジにぬって   完成したのがこちら!!   ・・・と、ここからは実際に見てからのお楽しみにしておきましょうか。     再開時期は未定のままですが、みなさまに楽しんでもらえるよう練習を続けて、最高の状態でご覧いただけるよう私たちもがんばります!!   それまでは、ブログでアシカたちの様子をお伝えできるようにしますので、ブログのチェックもよろしくお願いします。   ちなみに、次のアシカブログの時期も未定です・・・ 近々・・・と、いうことで。 お楽しみに!!!!!!!       Tweet

ある日のゾウガメ
  • 爬虫類

ある日のゾウガメ

雨上がりのある日。 ゾウガメたちがすみっこの泥んこスペースでくつろいでいました。   夕方、おうちに帰る時間になりましたが、誰も動こうとしません。   そこでスタッフが持ってきたのは桑の葉っぱ。ゾウガメに歩いてもらうための秘密兵器です。 「ほら、桑の葉っぱだよー」 一口食べたゾウガメが振り向きます。 もっと欲しいみたいですね。 「食べたかったら、こっちにおいで」 ゾウガメが、ゆっくり歩きはじめました。   「ほら、こっちだよ」     のし、のし、と桑の葉につられて歩いたゾウガメは、ようやくおうちに入りました。   「やれやれ、やっと帰ってくれた。あと2頭・・・」     Tweet

ニューフェイス
  • アクア・トトの生き物

ニューフェイス

みなさん こんにちは。     さて、実はちょっと前に3階にある『下流の魚』水槽に カルガモ2羽が仲間入りしました!     カルガモは、国内で繁殖しているカモの仲間で、以前から展示はしていましたが、この度、大阪市の天王寺動物園から2羽を新たに搬入しました。 その搬入の様子、ちらっとお見せしますね!     受け取り当日、朝から車を走らせ大阪へ。   道中、土砂降りの雨に降られながらも大阪に到着し、カルガモを受け取って岐阜に帰ってきました。   着いてまず、体重測定や、健康状態のチェックなどを行います。     ひと通り確認も終えて、いよいよ展示水槽にデビュー!!・・・と言いたいところですが、新しい場所に来てまだ慣れていないので、展示水槽には出さず、一晩、展示水槽内にある隔離小屋にて過ごしました。     そして翌朝、正式に展示水槽デビューです! 初めは、植栽の茂みに隠れていましたが、最近では、前に出てくることも多くなってきました。   ちなみに、それぞれ黄色と黄緑色のバンドを足につけていますので、ぜひこの水槽の前を通った際には探してみてくださいね!   では!     Tweet

ヒダサンショウウオ幼生の常設展示開始
  • 両生類

ヒダサンショウウオ幼生の常設展示開始

4Fから3Fへ下りるスロープにある通称スロープ水槽。 この一番上の水槽にヒダサンショウウオの幼生を展示しました! 第一弾として7匹の幼生を展示しています。 この個体たちは当館で今年繁殖した個体になります。   卵嚢から出てきてすぐの頃はこのように外鰓が羽のようで何とも儚い感じでしたが、約1か月でずいぶんしっかりした体型になりました。   できるだけ長い間展示したいのですが、水槽の構造上、変態したら展示終了となります。野生下では幼生のまま越冬する個体もいますので、越冬幼生がでてくれることを祈りたいと思います。 (水温をしっかりと下げたりできれば変態時期を遅らせることは可能なのですが、いかんせん水温操作ができない水槽なので…、祈るのみ。)   もともとこの水槽には、ハコネサンショウウオの幼生も展示しています。 岐阜県内の渓流でも目にすることの多いヒダ幼生とハコネ幼生。同じサンショウウオの幼生とはいえ、姿かたちはかなり違っていて、見比べるととても面白いですよ。   Tweet ;

カワムツの作戦
  • 日本の淡水魚

カワムツの作戦

営業再開からしばらくの間、ふれあい水槽のエサやり体験はお休み。 その間、魚たちのエサは、スタッフが毎朝開館前に与えていました。   私はエサやりの前に水槽の掃除をしているのですが、掃除道具を水槽に入れてごしごししていると、手にカワムツが当たることが何度もありました。   最初はうっかりぶつけてしまったのかと思い、 「ごめん、当たっちゃった?大丈夫?」 と気を付けていたのですが、繰り返しぶつかってきます。   そもそもカワムツは泳ぎが遅いわけではなく、人間の手の動きを避けることなど朝飯前です。 よく見てみると、カワムツはわざと私の手をつついているようでした。     これは・・・エサくれって言ってるのかな? 更に観察を続けると、どうやらいつも同じ1匹の個体が寄って来ているみたいです。   以前はこんなことは一度もありませんでした。掃除のとき魚は遠くに逃げてしまい、こちらに近づいてこなかったのに。     エサやりをするとき、体の大きなウグイが優先的にエサを取り、小さなカワムツたちはその合間を縫ってこぼれたエサを拾っています。 掃除のときウグイは近寄ってきませんので、このカワムツは「ウグイのいないところでゆっくりエサをもらいたい!」と思っているのかもしれませんね。     それにしても、私の手にくるくるまとわりついてくるカワムツは可愛いです。 ので、掃除のときはエサを少し持って行って、ウグイに見つからないよう、こっそり手渡しであげています。カワムツの作戦勝ちですね。       Tweet

婚姻色コンテスト!
  • 日本の淡水魚

婚姻色コンテスト!

こんにちは。 毎日暑いですね~…。 魚のように水中で暮らせないかと思う今日この頃です…。(笑)     さて、当館の魚たちはというと、あちこちで恋の季節を迎えています。 日本産淡水魚のオスの多くには、繁殖期になると美しい婚姻色が現れます。 今回は、私の一押しの婚姻色がキレイな魚たちをご紹介♪ ハリヨ   ヌマムツ     オイカワ     どうでしょうか…♪ 普段は地味な色合いの魚たちがこのようにイメージチェンジ!!   日本産淡水魚=地味な魚というイメージが強いですが、繁殖期を迎えると、このように美しくなります…♪ この魅力がたくさんの人々に伝わりますように…。   Tweet

モトロ、ちょっと成長
  • バックヤード

モトロ、ちょっと成長

こんにちは。 今日は「やっと会えた」の続報です。 4月17日に産まれたモトロの赤ちゃんは、2匹とも元気にしています。 毎日、こんなにも食べるんか!!と思うほど、たくさんエサを食べます。   先日、少し広い水槽へ引っ越したのですが、その時に体盤の大きさをはかってみました。 産まれた時には10cmだったのが、14cmになっていました。 体には厚みが出て、力強く感じられます。模様もくっきり。   2匹のドットの数は全然違いますね。   トレードマークともいえる尾の毒トゲも、ばっちり生えました。 (出生時は毒トゲはありません。)       さて、魚なのに赤ちゃんを産むってどういうこと?!と疑問に思われた方もいらっしゃるようなので、少し説明します。   まず、エイはサメと同じ板鰓(ばんさい)類というグループになります。 共通の特徴として、エラ孔(あな)がスリット状をしています。 このエラ孔がお腹側にあるとエイ! このエラ孔が背中側にあるとサメ! となります。     では、繁殖についてです。 板鰓類のオスには、クラスパーというおちんちんがあります。   しかも2本あります。   これを、メスの体内に挿入して体内受精させます。     ここからが色々なんです。   大きくは、卵生(卵を産む種)と胎生(赤ちゃんを産む)に分けられます。 胎生はさらに、 ①卵黄依存型 ②卵食・共食い型 ③組織栄養型 ④胎盤型 というふうに、お腹の中で胎仔が何を栄養にして育つのかで分けられます。   ①は、卵内にたっぷり栄養があり、それを吸収して育つ。 ②は、お腹の中でお母さんが排卵した栄養卵を食べたり、胎仔同士が共食いしたりして育つ。 ③は、子宮内壁から分泌された栄養を摂取して育つ。 ④は、子宮内に形成された胎盤から、へその緒を通じて栄養をもらって育つ。   と、多様です。 しかも①→②、③→②と、組み合わせるものもいます。   モトロは、これの③にあたり、その中でも、子宮内の絨毛(じゅうもう)から分泌される子宮ミルクを飲んで育つ「子宮ミルク型」になります。   モトロの繁殖の仕組み、お分かりいただけましたでしょうか? これは、今、私の手元にある本を参考にしていますが、 板鰓類の繁殖様式については、どんどん新しいことが分かってきていますし、 研究者によっては、分け方が違う場合もあります。     それにしても、魚なのに体内でミルクを与えて赤ちゃんを育てて出産するって…。 奥が深いですね。   産んだお母さんはそれからどうしているのかというと…、おそらくまた妊娠していますよ!   次も元気な赤ちゃん産んでくれるといいなぁ。   モトロの赤ちゃんの展示は、今のところ未定ですが、いつか必ず…。 それまでは動画でお楽しみください。   Tweet ;

水生昆虫の卵
  • アクア・トトの生き物

水生昆虫の卵

現在、当館ではゲンゴロウ、コオイムシ、タガメ、タイコウチの4種の水生昆虫を展示飼育しています。 今年も繁殖期をむかえ、5月1日にゲンゴロウが、5月5日にコオイムシ、6月7日にタガメ、6月8日にタイコウチがそれぞれ産卵しました。 今回は、その中でもカメムシ目に分類されるコオイムシ、タガメ、タイコウチの繁殖に注目してみたいと思います。       まずはコオイムシ(子負虫)ですが、名前が示すように、コオイムシのメスが、オスの背中に卵を産みつけます。 写真のように卵は長径2mm、短径1.3mmほどの楕円形で、これを背負い、保護するのはオスの役割です。オスが積極的にアピールし、1匹のオスに複数のメスが卵を産みつけるのが一般的です。 オスは卵を背負うと酸素を供給するため、水面から卵が出るようにしてじっとしていることが多いようです。 卵は成長に伴い水分を吸収しながら大きくなります。1~2週間ほどで最初の1.5倍くらいの大きさになると、幼虫がふ化します。         次にタガメですが、写真のように水面から出た木の杭や水草の茎などに卵を産みつけます。 受精した卵は白地に黒い縞が入った長径5mm、短径2.5mmほどの大きなもので、1回の産卵でおよそ80~90個が産みつけられます。 タガメのオスはふ化するまで、この卵の世話をします。直射日光が当たるときは自分の体で卵の上に覆いかぶさって日陰にしたり、定期的に口に含んだ水分を卵に補給して乾燥するのを防ぎます。また、外敵が襲ってきたときは、威嚇して追い払うこともあります。 1~2週間で卵が1.5倍くらいの大きさになると幼虫のふ化が始まります。ふ化はほぼ同時で一斉にたくさんの幼虫が産まれてきます。しばらくはオスが幼虫を外敵から守ります。     最後にタイコウチの卵は湿った土やコケの中に産みつけられます。 当館では生け花などで使う吸水スポンジを産卵床として使っています。 長径3.7mm、短径1.5mmほどの楕円形の卵に呼吸糸というひげのようなものが生えています。この呼吸糸は卵に酸素を送ることができ、卵が水没しても呼吸糸を通して呼吸することができます。 下の写真では呼吸糸だけが出ていて、卵はスポンジ内に埋め込まれています。   1回の産卵で10~12個ほど産卵します。 ふ化直前になると卵の中の幼虫が透けてきて、卵自体が赤っぽくなります。           このように産卵場所や子育てに違いがあるというのは、面白いですよね。       Tweet ;

答えあわせ
  • 日本の淡水魚

答えあわせ

こんにちは。   当館では、チチブ ↓   ヌマチチブ ↓   シモフリシマハゼ ↓   の3種のチチブの仲間を展示しています。       チチブの仲間に共通する特徴は「3つに分かれた歯(三尖歯)をもつ」ことです。 「この歯は石などについたコケを食べるのに適している」と、ずっと以前に何かの本で読んだのですが、   チチブもヌマチチブもシモフリシマハゼも、エサのオキアミを、大きな口でばくっと食べますし、小魚を見れば追い回してしとめるほど獰猛で、また、オス同士のケンカもたえません。   普段の様子を見ている限りでは、(コケなんか食べそうにないんだけどな~。本当に食べるのかなぁ?)と、ずっと気になっていました。     そんなある日、展示水槽でのヌマチチブの様子を見て、はっとしました。 こ、これはどう見ても、コケをそぎ取って食べている!! しかもかわいい。     こんなふうに、本で読み疑問に思っていることが、生きている姿を観察することによって解決でき、とてもうれしい瞬間でした。   後日、チチブの歯(側歯)を見てみたところ、3つに分かれているのまでは分かりませんでしたが、歯は2列に並んでいました。 図鑑にも2列に並んだ歯が見えると書いてありました。   生き物について分からないことがあったら、水族館に来て、生きている姿を見てみてください。   疑問は解決しないかもしれませんが、生きている姿は何かしら教えてくれますよ。         Tweet  

お父さんが頑張る昆虫
  • アクア・トトの生き物

お父さんが頑張る昆虫

さて、6月は父の日がありましたね。 今回は「お父さんが頑張る生き物」を紹介したいと思います。   人気の水生昆虫、タガメです。     タガメのオスは卵を保護し、ふ化まで世話をするという習性があります。 このような習性はタガメやコオイムシなどの、コオイムシ科の仲間でみられます。     当館で産卵が確認されたのは6月7日、この日からふ化するまで卵を守るのがオスの役目です。 水面から出ている木に産み付けられた卵が乾燥をしないように、体表に付いている水や飲みこんできた水を与えたりします。   また、当館では室内で飼育をしていますが、野性下で直射日光がさす場所に卵がある場合には、オスは何時間も卵にかぶさり、命がけで卵の乾燥を防ぐそうです。   こちらが実際に卵を保護している写真です。   ちょっと近づいたからか、前脚を大きく広げて威嚇しているようにも見えます。   タガメの習性とはいえ、一生懸命卵を守ったり、世話をしている姿をみると健気だなあなんて思います。     そしてオスが頑張って世話した卵は、無事に6月17日にふ化しました。 ふ化した1令幼虫はこちら。   この後、5回脱皮をし、成虫になります。 ちなみにこのしましま模様は1令幼虫だけにみられます。 これは水底にいることが多い1令幼虫が、泥の上で少しでも目立たないような色になっているのではないかと考えられています。   こうしてオスが頑張って世話をして生まれてきた幼虫たちを、次は私たちが立派な成虫に育てていきたいと思います。   Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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