おもしろ飼育コラム

暑さにマケズ
  • 企画展・特別展示

暑さにマケズ

こんにちは。体験学習班の大島です。   「夏はやっぱりカブトムシ!クワガタムシ!」を開催中です。   ボランティアさんや近所の友人から繁殖個体や採集個体などを譲っていただき、国産カブトムシはかなり充実してきました。     これはボランティアさんによるカブトムシ収容のようす。     私も、猛暑の中あっちこっちへ出かけて、なんとかノコギリクワガタやミヤマクワガタを2~3匹ずつ集めることができましたが、 やはりまだ時期が早いのかカブトムシにはなかなか出会うことができません…。     毎年、カブトムシやクワガタムシの採集に出かけている方に聞くと、「昔は多かったけどね~」という言葉。 確かに私が小学生の頃は、自宅の裏山でもたくさん獲れたものでしたが、先日行ったら山の様相がすっかり変わっていて、昔の記憶が役に立ちませんでした。     山の中を歩き回っても、出会う生き物は、 とか、 など。     近年の気候変動が虫たちにも影響を及ぼしているのでしょうか…(泣)。 夏はやっぱりカブトムシ!クワガタムシ!子供達には虫たちの採集や飼育に夢中になってほしいなと感じました。
そっくりないきもの探し
  • 企画展・特別展示

そっくりないきもの探し

みなさまこんにちは。 そっくりないきもの展の連動イベントとして、7月6日(日)に「そっくりないきもの探し」を実施しました。   暑い中ではありましたが、事前に募集した子どもたちに公園内で木の枝や葉っぱ、草などにそっくりな生き物を探してもらいました。 開始してしばらくは、なかなか見つけられません。なにせ相手はそっくりな生き物です。     みなさんはこの写真のどこに生き物がいるかわかりますか?   正解はここ! 拡大するとよくわかりますが、カマキリがいました。葉っぱの緑に紛れているので、動いてくれないとなかなか見つけられません。     ただ、子供たちも目が慣れてくると次々に見つけられるようになりました。オンブバッタやニイニイゼミ、ナナフシモドキも捕まえていました。   どれも自然の中にいると枝や葉っぱにそっくりで、確かにこれなら敵に見つかりにくいし、獲物にも気付かれにくいだろうなぁと感心します。     擬態する生き物がテーマの企画展「そっくりないきもの」は7月13日(日)で終了となりますが、みなさまの身近な自然の中にもたくさんのそっくりないきものたちがいるはずです。   日中は暑すぎてなかなか外に出る気になりませんが、朝や夕方に公園や河原などに行って、木や草むらをじっくり観察すると出会えるかもしれません。 生き物を探しているとどうしても夢中になってしまいがちなので、くれぐれも熱中症にはご注意くださいね。
そっくりないきもの展 みどころその4
  • 企画展・特別展示

そっくりないきもの展 みどころその4

みなさまこんにちは。 企画展「そっくりないきもの」も残すところあとわずかとなりました。時間が過ぎるのがとても早く感じます。そういえば、昨年ごろから近くのものが見えづらくなっていたので、最近老眼鏡を作りました。些細なことですが近くのものがよく見えることに感動しています。     話がそれましたが、企画展の生き物たちも近くで見ることでよりそのすごさがわかります。 今回は生き物たちにぐっと近づいていきたいと思います。 まずはこちら   どこに生き物がいるかわかりますか? ベトナムコケガエルが2匹いました。 それでは近づいて見てみましょう! 体の表面にたくさんの突起があって、色だけでなく質感も周囲のコケに馴染んでいますね。       木の幹にそっくりなマダガスカルヘラオヤモリは、ぐっと近寄って見ると口の下などの皮膚のつくりがとても複雑であることに気付きます。       標本の展示ではありますがコノハムシも近づいて見ることで、その形態のすごさにきっと驚かれることと思います。もうこれは葉っぱにしか見えません。     そっくりないきもの展は7月13日(日)までとなりますので、期間中にぜひ遊びに来てくださいね!
飼育スタッフおすすめの生き物たち
  • アクア・トトの生き物

飼育スタッフおすすめの生き物たち

みなさんこんにちは。 入社して1年があっという間に過ぎていた永井です。 この一年間で色々な飼育コラムがあがっていましたね。人と違うコラムを書きたいと悩みに悩んだ結果、私のおすすめの生き物たちを水族館の飼育スタッフならではの見方で紹介しようと思います!特に私は底の方にいる生き物が好きなので、多めに紹介していきます!     最初の場所は、この2個の水槽からです。 先ずは右の水槽です。ここは3階のサツキマスがいる水槽の横にあるアカザのいる水槽です。川の中のアカザは石の隙間に潜り込んでいることが多く、この水槽でもアカザは石の下に入っていて中々全体像を見ることは出来ませんが、石の隙間から見える頭に注目してみてください。     このヒゲがたくさんある顔が狭い場所に何匹もみっちりつまっていて可愛いんです! この状態は昼間に水槽をのぞくとよく見られる光景なのですが、毎回じっと眺めてしまうポイントなのです。いつまでも見てられる様子なのですが、まだまだ紹介したい生き物たちがいますので、次にいきたいと思います!     次はすぐ左隣の水槽です。こちらの水槽にはアジメドジョウとカワヨシノボリがいます。このアジメドジョウも中々愛嬌のある動きを見せてくれます。 アジメドジョウは、川底のわき水の出る石の隙間に潜り冬を越すのですが、この水槽でも下からわき水が出ているようにレイアウトをしてあるのでそこに潜る様子を観察できます。 よく観察してみると、何匹か頭を出しているのが分かりますね。     他にも、石の隙間をみると、3匹縦に並んでいたり、正面を向いていたりと色々なアジメドジョウの姿を見ることができます!       よく観察していると生き物によって、「この動き面白いかも!」というものが見つかります。是非生き物たちの様子を見に来てください! まだまだ紹介したい生き物はたくさんいますので、次回のコラムで紹介をしたいと思います!それではまた!
水族館の裏側を見学しよう!
  • イベント
  • バックヤード

水族館の裏側を見学しよう!

みなさま こんにちは   当館を楽しむ方法の1つにバックヤードツアーという体験プログラムがあります。   バックヤードツアーとは水族館の裏側を見学するツアーのことで、飼育スタッフが当館の裏側をご案内します。   常設展示を楽しんだ後にバックヤードを見学するも良し、常設展示を見学する前に先に裏側を見学するも良し。楽しみ方はそれぞれなのでどちらでも楽しめますよ。     参加するとどんなことが知れるのかと言いますと、水族館の役割や飼育設備、飼育スタッフの仕事などがわかります。       もう少し具体的に紹介しますと 両生類、は虫類のごはん(コオロギ)を育てている部屋の見学。     コンゴ川の水槽を飼育スタッフの目線で見学。 見学した後は、水槽の魚にごはんをあげる体験も。     予備水槽のコーナーでは当館の繁殖について学び、 バックヤードでしか見られない生き物に出会えるかも。     他にも生息域外保全の場所を見学できるなど内容が濃くとても面白いです。   全部お伝えしたいところですが、あとは参加してからのお楽しみにしてください。   今回紹介した内容は、ツアーの中でも見所です。私のおすすめポイントでもあります。 飼育スタッフと楽しい時間を過ごすことができます。 飼育や生き物について深い話も聞けちゃうかもしれませんよ。     バックヤードツアーのご案内とお申し込みはこちらから みなさまのご参加お待ちしております。
モツゴ稚魚とゼゼラ稚魚の展示始めました!
  • アクア・トトの生き物

モツゴ稚魚とゼゼラ稚魚の展示始めました!

みなさんこんにちは、梅雨入りしてジメジメの蒸し暑い日が続きますね。この時期は苦手な村上です。   さて、そんな季節ではありますが多くの魚が繫殖期を迎えています。   今回は当館で繫殖した魚の稚魚を新しく展示したので紹介したいと思います!   まず1種類目がこちらの魚   1種類目はモツゴの稚魚です。 モツゴは繫殖期を迎えるとオスが石や流木になわばりを持ち、そこで産卵が行われます。     展示水槽で撮影したモツゴの卵の写真がこちら       よーく観察してみると… 卵の中にモツゴの赤ちゃんがいるのがお分かりいただけるかと思います。まるで卵の中からこちらを見ているかのような目力です。     ちなみに成魚になるとこのような姿になります。         続いて、2種類目に紹介する魚の稚魚がこちら   ゼゼラです。ゼゼラも繫殖期を迎えると、オスが水草の根などになわばりを持ち、そこで産卵が行われます。     こちらは卵の写真です。丸いつぶつぶがたくさんあるのがお分かりいただけるでしょうか。卵はゼリー状になっていて、粘着性があるため産卵場所にしっかりと付着し、さらに砂や泥がくっついてカモフラージュされます。   そしてゼゼラの成魚がこちら         まだ2種類とも成魚のような模様はなく、成長と共に徐々に模様が現れてきます。現在は動物プランクトンを食べてすくすく成長中です。   そして、稚魚が日々成長していく姿を観察している私自身も勉強になり成長しているはずです、、、。   さあ、そんな2種類の稚魚は水族館3階の「里山の生き物」水槽で展示中です!         ちなみに成魚のモツゴとゼゼラも他の水槽で展示していますよ! モツゴは3階「下流の魚」の水槽         ゼゼラは3階「岐阜県の希少淡水魚」の水槽 で展示しています。今回の展示を機に成魚と稚魚の違いを見比べてみてくださいね!!! 私のコラムいかがだったでしょうか、これからも面白い出来事や発見があればコラムを通してみなさまにお伝えできればと思います。   それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!  
すくすく水草成長中 Part 1
  • アクア・トトの生き物

すくすく水草成長中 Part 1

みなさまこんにちは。山下です。   最近の山下は少し水草にハマってきています。 やはり魚をはじめとした、当館で飼育している多くの生き物は、いい感じの水槽レイアウトがあってこそ、その魅力が引き立つと考えます。そのいい感じのレイアウトに欠かせないのが水草だと思います。 これまで当館の水草はけっこう種数が少なく、同じようなものばかりだなぁ、と感じることが多々ありました。そこで、新たに育てられる水草はないかと試行錯誤しているところです。     すくすく水草コラムでは、今のところいい感じに育っている水草をご紹介したく思います。山下、本当に水草初心者です。新規水草に挑戦するためにたびたび勉強しております。学んだことをコラムに備忘録かのように書いていこうかと思いますので、果たしてPart何までいくのか、ご期待ください。     記念すべきPart1の水草はこちら! トチカガミです。秋ごろに会社の先輩が見つけてきてくださったものを、暖かくなってきたので展示に出してみました。   トチカガミはおもにため池や水路などで見られる水草です。浮葉植物といって、地面に根を張ることなく、水面に浮かぶタイプの水草です。葉っぱの裏側には浮嚢というふくらみがあります。 こんな感じです。この浮嚢、よく見ると空気が入った小さな部屋のようなものがいくつもあるような構造になっています。これは水面に浮くわけですね。試しに水中に葉を沈めてみると、一瞬で浮かび上がってきました。   図鑑を読んでみると、どうも葉が多くなりすぎると、空気中へと葉を伸ばし始めるそうです。空気中に出た葉では浮嚢は無駄な構造になるのか、あまり見られなくなるそうです。環境に合わせて変化する葉、面白いですね。     さてそんなトチカガミ、水に浮かべておくと、あれよあれよという間に大きくなっていきます。走出枝という茎のようなものが横へ横へと広がり、途中にできる節から、新たな葉が出てきます。 こちらの写真は新たな葉が出てくる様子を撮影したものです。生命の息吹を感じられてとても良いですね。     では実際にどれくらい成長しているのか、水槽に水草を入れたばかりの頃の写真と、現在の水槽の写真を比べてみましょう。 入れたばかりの頃の様子はこちら。 ちょっと寂しい感じがしますね。頑張って増えてくれ~と思いながら控えめに投入しました。     そして現在はこちら。 かなり葉が増えています!素晴らしい成長ですね。悪くなってきた葉をじゃんじゃん剪定しながらもこの状態です。次々と新しい葉が出てきます。     さらに図鑑を読んでみると、気になる記述がありました。根は根毛が発達するそうです。水槽に入れたトチカガミの根を見てみると… 確かにかなり発達しています!もうフッサフサです。可愛いですね。     水草、細かく見ていくとそれぞれに興味深い特徴があって楽しいです。そんな中で今私が待っているのは、トチカガミの花を見ることです。トチカガミの花期は8~10月だそうです。花が咲いたらSNSに写真をアップしようと思います。みなさまもSNSを楽しみにお待ちください。もちろん当館に実際に足を運んでいただき、トチカガミの成長を一緒に見守っていただけるとより嬉しく思います。   現在トチカガミは里山の生き物水槽でのみ、展示しております。今後も水槽内でどのような成長を見せてくれるのかを楽しみにしながら、日々を過ごしていきたいと思います。   最後までお読みいただき、ありがとうございました。 また次のコラムでお会いしましょう!
プレアクア・スクール
  • イベント

プレアクア・スクール

5月に未就学時児向け学習プログラム プレアクア・スクール「草花あそび」を開催しました。 身近な草花について五感を使った遊びで体験します。     タンポポの種を風に乗って飛ばそう! お決まりかもしれませんが夢中になります。 ※私も吹き飛ばしました   その後はタンポポの茎を使ったシャボン玉飛ばしや、色々な葉っぱでの草笛体験も行いました。     次は、様々な押し花と、花や葉から抽出した自然の絵の具を使った作品づくり。     そのほかにも葉や花にいる虫たちも観察して植物と虫との繋がりも少し勉強しました。     私は初めて運営する内容のプログラムで不安でしたが、あっという間に時間は過ぎてしまい足りないくらいでした。 一緒になって夢中になり幼少期の自分を思い出しました。   ひとつの場所に留まってじっくりと腰を据えてみると、草花だけでこんなにも学びがあるのだと実感しました。   参加者が家に帰ってからもお家の方々と自然に触れ、遊び学ぶきっかけ作りとしてこれからもサポートしていきたいです。 本当にありがとうございました。
夏休みを前に!
  • 企画展・特別展示

夏休みを前に!

こんにちは。体験学習班の大島です。   ただいま梅雨の真っただ中ということで、このところ雨の日が続いていますね。そして梅雨が明ければ、夏がやってきます。 夏といえば、カブトムシとクワガタムシっ! ということで、6月21日から「夏はやっぱりカブトムシ!クワガタムシ!」を開催します。   今、3階では展示準備を進めていますよ。 その様子を一足早くお伝えしますと、こんな感じです。 水槽の設置に、ちょっとアレンジを加えてみました   国産カブトムシ、クワガタムシ用の展示ケースは手作りです       展示種はといいますと… 金色のボディをもつ大迫力のあのカブトムシや   アゴの曲線美がたまらないあのクワガタムシなど     時期的に早いのか国産のカブトムシ、クワガタムシの姿をまだ見ていません…。 国産種については、これから少しずつ数を増やしていく予定です。 夏休みにはたくさん展示できるといいな~と願っております。     また、この展示の開催にちなんで、クルミの殻を材料にした「カブトムシのマグネットを作ろう!」も企画しています。 これまでの当館のワークショップに比べると、少し難易度高めです(汗) 詳しくは、ホームページなどでお知らせします。     楽しみにお待ちくださいね!   さ、設営、設営…。
クロベンケイガニを育てる
  • アクア・トトの生き物

クロベンケイガニを育てる

こんにちは。 今回はクロベンケイガニの繁殖のおはなしです。   まず、クロベンケイガニとはこんなカニ。紫色のはさみ脚が特徴です。   川の下流から河口で見られ、岸辺の土手に穴を掘ってくらしています。   当館では「下流の生き物水槽」で展示しています。 隣の「河口の生き物」水槽にいるハマガニとアシハラガニは、去年と一昨年に繁殖できたので、今年はぜひとも下流の生き物水槽のクロベンケイガニ、ベンケイガニ、アカテガニのどれかの繁殖を成功させたいと思っていました。     5月3日、予備槽から母ガニを、安全に幼生を放出できる場所へ移動させました。     その2日後の5月5日に無数のゾエア幼生が産まれました。     ゾエアは海中でプランクトン生活を送りながら、さらに小さな動物プランクトンを食べます。     ゾエア期に4回脱皮をして、その4回目の脱皮でメガロバ幼生に、さらにもう一回脱皮をしてカニの姿になります。   ゾエアⅠ期→ゾエアⅡ期→ゾエアⅢ期→ゾエアⅣ期→メガロパ幼生→稚ガニ   という具合。     孵化から13日後にはメガロパに、 それから8日後にはみごとに稚ガニになりました。     甲長1mmちょっと。すごく小さくてゴマみたいですが、ちゃんとカニの姿をしています。       さて、幼生を放出した母ガニはというと…。 なんと!幼生の放出から数日後にはまたお腹が膨らんでいて卵を抱えていました。 オスがいないのにびっくりです。     クロベンケイガニやその近縁のカニの場合、交尾をしてオスの精子をメスが体内に貯めておき、それを産卵のとき(お腹に卵を抱くとき)に使って受精させるのですが、今回のように2度目の産卵にも、その貯めておいた精子が使えるということは知りませんでした。     クロベンケイガニは珍しいカニではありません。川の下流や河口に行けば必ずといっていいほど姿を見ることができる身近なカニで、これまで長い間当館で飼育していたカニでもあります。それでも、まだまだわたしが知らないことにあふれていて、改めて生き物の偉大さを感じました。     今回育った稚ガニたちはおそらく2年後ぐらいに展示水槽へデビューできる大きさになるかと。それまで大切に育てていきます。    
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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