今回は、3階の「清流近くの生き物」水槽横に設置してある、カワニナの仲間の貝殻のハンズオンパネルをご紹介します。 ハンズオンとは、実際に手で触れ体験することで、学習効果をより高める展示のことです。 こちらのパネルは、本物のカワニナの貝殻が埋め込まれていて、巻貝の形や質感、内部構造を学ぶことができるものです。 パネルの左半分は貝殻のを切断したものを、右半分は貝殻を直接埋め込んであります。 これまでたくさんのお客様に触れられたおかげで、貝殻が割れたり、外れたりしてしまいました。(赤線の枠の部分) そこで、これからもハンズオンパネルに活躍してもらうために、リニューアルすることにしました。 リニューアルにあたり、早速カワニナの貝殻の調達を開始です。 当館でもカワニナを飼育しているのですが、パネルに使うには小さかったので、川へ採集に向かいました。 写真左から当館のカワニナ貝殻、川で採集したカワニナ貝殻、貝殻を次亜塩素酸ナトリウムに漬けたものです。 貝殻だけでは、長く展示しているうちに割れてしまうことが分かったので、今回は殻の強度を上げるために内部に樹脂を注入しました。 カワニナは川にいる蜷(にな・巻貝の総称)という意味です。止水や流れのあまりない田んぼなどに生息しているタニシ【田にいる螺(にし・巻貝の総称)】に対して、流れのある川に生息することから、この名がついたようです。 新型コロナウイルス感染防止対策のため、現在ハンズオンの使用は中止していますが、パネルが新しくなるのを楽しみにしていてくださいね。 (ちなみにサツキマスのハンズオンパネルもリニューアルしました。) ※投稿後、一部表記を修正いたしました。 Tweet