おもしろ飼育コラム

カワバタモロコ
  • 日本の淡水魚

カワバタモロコ

こんにちは。 感染症対策で、たくさんの方が不安で不自由な日々を過ごされていると思います。 はやく日常が取り戻せるとよいですね。     さて、4月になりました。 春真っ盛り。 当館のバックヤードではカワバタモロコが繁殖期を迎えています。   カワバタモロコは、オスとメスで大きさが違います。 大きいほうがメス、小さいほうがオスです。     繁殖期には明らかにメスのお腹がふくらみますし、普段は銀色っぽいのですが、オスには金色の婚姻色がでて、なんかいつもと違う。 やる気を感じるぞ! となったら繁殖期です。   ということで、キンランと呼ばれる人工産卵藻を水槽に入れておきました。   翌日キンランに卵がついていないか、よーく見てみると、 ありました。   その翌日。 ちなみに卵の大きさは1.0mmで、日本のコイ科魚類の中で、もっとも小さい卵なんだそう。     孵化したばかりの仔魚はこんなふう。 「田んぼと用水路の生き物」水槽と、 「岐阜県の希少淡水魚」コーナーに展示するのと、 再来年の親用に、200匹ぐらい育てようと思っています。     ところで、このカワバタモロコ。 2月に「種の保存法」により特定第二種国内希少野生動物種に指定されました。 これは「商用目的で捕獲、譲渡してはいけません!」ということです。 同時にタガメも指定され、ニュースで取り上げられていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。   特定第ニ種は、「生息・生育の環境が良好に維持されていれば、繁殖による速やかな個体数の増加が見込まれる(※環境省HPより抜粋)」という位置付けです。   カワバタモロコは、体は小さいですが病気になることもほとんどなく、 仔稚魚も問題なく育つ丈夫な魚です。 特定第二種国内希少野生動物種に指定されたことで、生息・生育の環境が良好に維持されれば、きっとまたたくさん見られるようになると思います。   がんばれカワバタモロコ!     Tweet  

カメのあたま
  • アクア・トトの生き物
  • 爬虫類

カメのあたま

みなさん、こんにちは   春のポカポカ陽気が多くなり、もっと陽が長くなれーっと日々思うようになってきました中野です。   水族館の生き物たちも、春の訪れを感じて、活発的になってきました。   特にゾウガメたちは、小屋から外に出られる日が多くなり、日なたを目指してよく動いていますよ。       企画展にて展示中のアカアシガメも、紫外線ライトの下でよく日光浴をしています。   カメたちがだらーっとした姿で日なたぼっこしているのを見ると、とても癒されます。この癒し効果のおかげか、お客様が和んだ様子でご覧になっている姿も見かけます。     基本的にカメは臆病な性格なので、首や足をだらんと出しているときはリラックスしている状態ですが、飼育下のカメは危険が無いためか、リラックスしすぎだよと思うときもあります。 ブロックの上に乗ったスッポンが、だらんとしているところです。       カメたちが頭を引っ込める状況は、何か自分の身に危機を察知したときですので、自然下と比べて危険が少ない水族館の中では、逆に頭を引っ込めている姿の方が少ないかもしれません。     カメたちは種類によって色々な頭の引っ込め方をしており、そこが特徴的で面白いという一面もありますので、今回は少しだけご紹介します。 まずはイシガメです。 身近な種類ですので、知っている方が多いかと思いますが、頭や手はすっぽりと甲羅の中へ入ってしまいます。 リクガメの仲間のアカアシガメも同じように頭はすっぽり入るのですが、硬く丈夫な鱗のついた前足でフタをするようにしまいます。 (写真撮影では、そこまで危機を感じていないのでフタをしてくれませんでした。)     甲羅が比較的小さく、頭の大きいオオアタマガメはこの通り   頭は入りきらないです。 この仲間は性格も荒い傾向があり、頭を入れて防御!というよりも 頭は入れず口を大きく開けて威嚇してきます。       食用で有名なスッポンも頭を入れて防御というより、長い首が柔軟に曲がり噛みついて攻撃しながら防御するようで、性格も荒い傾向があります。       最後にこちら ヨコクビガメの仲間で、日本にはいない種類です。 名前の通り、首を横にして甲羅にすっぽりと頭を引っ込めます。 そして、頭を引っ込めた後は片目でじーーと観察してくるのが特徴的で、甲羅にこもってじっとしているのではなく、常に片目で観察をし、隙をみてダッシュで逃げ出す隙をうかがっているのではないかと感じます。     ユニークなカメたちの頭の引っ込め方、世界にはまだまだ色々な種類のカメがいますので、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。     Tweet  

食欲の春
  • アクア・トトの生き物

食欲の春

さて、最近では暖かい日も増えてきましたね。   暖かい日にはこんな感じでゾウガメたちも外に出ています。 タイミングがよければ食事姿が見られるかもしれません。 牧草をほおばるチョコ     暖かくなって生き物たちはよく動き、エサもよく食べるようになります。 やはりよく食べてくれると、与えている私たちも嬉しいものです。     さて、今回紹介する生き物はこちら。 お久しぶりのゲンゴロウです。   先日エサを与えていたところ、むしゃむしゃとよく食べてくれました。     そういえば、私が初めて「ゲンゴロウってかわいいじゃん!」と思ったのもエサを食べているところでした。 今回はその魅力をたっぷりとご紹介したいと思います。     まず、ゲンゴロウは何を食べているのか。   ゲンゴロウは肉食で、当館では主にコオロギを与えています。たまに魚の切り身なんかも与えます。   これはコオロギを食べているところです。     ゲンゴロウは、生きた大きな獲物を捕らえることはできません。 自然界では、水面に落ちてきた虫や弱った魚など、エサのにおいを感じると、遠くからでも集まってきて食べます。     ゲンゴロウはあごの力がとても強く、口から吐き出した消化液でエサを溶かしながら、むしゃむしゃと食べます。 噛まれるとなかなか痛いですよ。笑   そして、こんな感じで前足でしっかり持って食べるのです。 動画を用意したのでぜひご覧ください。   いかがですか。 しっかり手で持って、むしゃむしゃしている姿。 私はとてもかわいいと感じています。   共感してくれる方はいらっしゃいますか!?     Tweet  

ここの魚たちは今
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

ここの魚たちは今

新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、皆様の感染リスクや安全面を考慮し、一部イベントを中止しております。   その1つに「ふれあいプールのエサやり」があります。       通常だとお客様がエサやりをしながら、魚たちとふれあいを楽しめる水槽で、お客様からいただくエサで健康に育ち、元気にしていますが… それではエサやりが中止になってからは、魚たちはどうなっているのでしょうか?     ご安心ください。 毎日スタッフが面倒を見ているから大丈夫ですよ。   エサも毎日このように与えています。 では元気な姿をご覧ください。   はーい 今日も摂餌良好です。 早く再開できる日がくることを願っています。 再開したら、また魚たちと触れあってくださいね。 では       Tweet  

油膜取り装置にいた魚
  • アクア・トトの生き物

油膜取り装置にいた魚

2Fコンゴ川下流の魚の展示水槽には、定期的なフガフガでおなじみゴライアスタイガーフィッシュをはじめとして、木製バットみたいなポリプテルス・コンギクス、性格が超悪いクラウンテトラなど、いかつい大型魚が展示されています。   さらに最近、ナイルパーチの展示も復活しました。個人的激アツ水槽です。   これらの魚たちはいわゆる肉食魚。餌としてアジやサバを中心に与えています。 そのため、餌やり後は水面に油膜がはって見苦しい状態になります。それを防ぐ為、このような簡易的な油膜取り装置を水槽の奥に設置しています。   このバケツの中にはスポンジフィルターが設置されていて、油膜を除去します。   定期的に清掃しているのですが、一月ほど前にこのフィルターの中から小さな魚が発見されました。   こ、これは!!! オーネイトキャットの幼魚!!! (種名板は学名のオーケノグラニス・オキシデンタリスと書いてますが、言いにくいし書きにくいので一般的に使用されているオーネイトキャットでお許しを。)     オーネイトキャットはこの殺伐とした水槽の中で唯一、平和&友好的な感じの魚です。この異彩を放つ特徴的な口は、来館者の皆様の目を引く人気者でもあります。たぶん。   まさかこのオーネイトキャットが水槽内で繁殖していたとは驚きです…。孵化後、他の魚に襲われずに水面に上がった個体が、奇跡的に油膜取りに引っかかったと思われます。そんなミラクル魚が2匹もいました。   本種は砂底に1.2~3.8mもの大きな巣を作り、その中に卵を産みます。そしてオスが子育てをするとのことですが、そんなシーンは全く見かけませんでした。   いや、見かけないというか正直気にしていなかったというべきか。 今までオーネイトキャットのことを全く気にかけていなかったくせに、こういうことがあるとキャーキャー言ってしまうミーハーな私。 早速、巣の痕跡みたいなものや、他にも幼魚いないか、水槽に潜ってみました。     が、残念ながらオーネイトキャットは見つからず。   でもゴライアスタイガーフィッシュの歯を2本拾いました。これはこれで超うれしい。     ミラクルなオーネイトキャットたちは、現在全長3~4㎝まで成長しています。 ですが、親たちがいる水槽にデビューできるまでには何年かかるんでしょうか…。気長に育てていきたいと思います。     あとはどこでどんな風に産卵したのか、今後はちゃんとチェックしておきたいと思います。 今回は勝手に繁殖しただけで、飼育技術もへったくれもないのですが、まぁ、やっぱりうれしいですね。     Tweet  

げっ歯類は歯が命
  • カピバラ

げっ歯類は歯が命

先日、新人飼育スタッフから「カピバラの餌入れに骨が落ちてます!!」と連絡が入りました。 見てみると、カピバラの折れた歯でした。       げっ歯類は一生歯が伸び続けるので、こまめに削る必要があります。 そのおかげで、いたるところを齧り、木製のものはすぐボロボロにされます。 今回は固いものを齧ったのか、折れてしまったようです。       この立派な前歯は、餌を食べるときや敵に襲われて反撃するときなどに使うため、げっ歯類にとっては重要なものです。   先ほど言ったように、一生伸び続けるので、たとえ折れてしまっても少しすると元通りになります。   カピバラ以外にも当館にはネズミの仲間であるカヤネズミがいますが、同様に伸び続けますので、硬い餌(配合飼料)を与えて、歯を削れるようにしています。   歯が削れず、伸び続けてしまうと噛み合わせが悪くなり、餌をうまく食べられなくなってしまいますので、注意が必要です。   歯は生きていく上で、とっても大切なんですね。     Tweet  

これは何だ???
  • 企画展・特別展示

これは何だ???

みなさんこんにちは。 パンタナール展第2章のいきもの紹介です。     ホプロステルヌム・リットラーレです。 この種に対する日本語の名前がないため、カリクティスの一種という形で紹介しています。   この魚はナマズの仲間で、長いヒゲが特徴的ですが、それ以外にも頭は固い骨質板で囲われ、体にはヨロイのような鱗があります。   その見た目から、日本では「ヨロイナマズ」、英語では「アーマードキャットフィッシュ」とも呼ばれることもあります。   この魚の実際の骨格はみたことはないのですが、近い仲間はプレコやコリドラスなどです。下の写真はプレコの仲間の骨格です。 いかにも硬そうな頭をしていて、まさにヨロイを着けているようですね。     さて、このカリクティスの一種は、とてもユニークな生態をもっています。   まず一つは腸呼吸を行うことができます。 これは沼や池などで水中の酸素が少なくなっても、生存していける呼吸方法の一つです。   水槽内は酸素不足ではないですが、たまに水面へあがって息継ぎをした後に、おならをするように泡がでてきますので、どのような環境でも腸呼吸するようです。 しばらく水槽を観察していると結構見ることができますよ。     二つ目は、産卵する際、植物の根っこや枯葉などに泡の巣をつくります。 ぜひ見てみたいと思い、植物の根や枯葉を用意してはいるものの、残念ながらまだ見ることができていません。     三つ目は、ウインクしてきます(笑) 厳密にいうと、まぶたがないのでウインクではないのですが、目がぎょろっと下へ動きます。 最初見たときは、幻かな?と思ったのですが、調べてみると「ウインクキャットフィッシュ」とでてくるので、この仲間の特徴のようです。     長くなりましたが、最後はこのお話。 お腹側の写真です。 肛門の下にちょろっとついているものが見えますか?   アップにしてみます なんだか分かりますか? 最初みたとき、なんだこれ?と思いました。 場所的には、肛門の下で、オスのみについています。 どうやらこの魚は、交尾の際オスがメスの口に放精をして、メスは精子を飲み込み一度ためてから、産卵するという特殊な繁殖方法をもっているようです。     こちらがメスのお腹側で、メスにはついていないようです。 (オスは胸びれの先端が、厚くなりオレンジ色に染まります)   同じナマズの仲間だと、コリドラスも似た繁殖方法をもっていますが、この魚もそうだとは知らず、お腹側をみて初めて気が付いたので、かなり意外な発見でした。     ただ実際のところ、本種の繁殖行動をみたことがないので、本当なのかな?とも思ってもいます。ぜひ展示期間中までに交尾を行い、産卵するところをみられたらなと思っています。 みなさんも立ち寄った際は、少し観察してみてくださいね!   Tweet  

パンタナール展より この生き物はなに?
  • 企画展・特別展示

パンタナール展より この生き物はなに?

ずーっと旅行記やパンタナールの現地のことを書き続けてきましたが、 展示中の生き物についても紹介します。     この生き物は何でしょうか?     正解はマタコミツオビアルマジロ アルマジロが正解でしたー!     この写真はアルマジロの甲羅です。 「鱗甲板」と呼ばれるウロコ状の硬いヨロイは、実はなんと「体毛」が変化したものです。天敵のジャガーやピューマ、オオカミなどから身を守ることができます。 進化ってすごいですね。   これを人の頭部で考えてみると・・・ 髪の毛が硬くなり、ヘルメットになるってことでしょうか?     以前、アルマジロの展示飼育も担当している近藤が魅力を紹介してくれました。読んでいただけましたか? https://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=7655     アルマジロは夜行性で1日15時間以上寝る動物と言われています。 視力がとても弱いかわりに、嗅覚が発達していて、においでエサを探します。 虫やシロアリ、果物など、時には動物の死骸なども食べるようです。 アリなどを食べる際には、大きな爪でアリ塚や地面を掘り、粘着性のある長い舌を器用に使って捕食します。       においをかいでいる行動はこちら クンクン鼻を動かし、においをかいでいる様子が分かりますよね。     20種程いるアルマジロの仲間の中でも、ミツオビアルマジロとマタコミツオビアルマジロだけがボールのような球体になることができます。   こんな感じです。   まるで美術館の展示物のようにも見えますね。     ある朝「え?のびている」と思ってしまう姿を見かけました。 動かない どうした?元気ないのか? と心配しましたが、近くで見るとちゃんと呼吸をしています。   どうやら寝ていただけのようです。 しばらくするとこちらの気配に気づいたのか、起きて走り始めました。     起きる瞬間の映像です。       可愛いですね~。       おまけの話です。 ミツオビアルマジロとマタコミツオビアルマジロの現地名は「Tatu-Bola(タトゥーボーラ)」と言います。「タトゥー」はアルマジロ、ボーラは「ボール」の意味です。 ボールのように丸くなるアルマジロということなんでしょうね。       もうひとつおまけの話です。 サッカー好きならご存知かもしれませんが、 2014年にブラジルで開催されたワールドカップ。ブラジルが歴史的な敗退をした大会です。 その大会のマスコットに「フレコ」というミツオビアルマジロがモデルになったキャラクターがいたんですよ。   では。   Tweet  

餃子
  • 日本の淡水魚

餃子

こんにちは。おいしそうなタイトルにしてみました。 今日はエサの話です。   水族館の飼育係にとって、魚のエサやりは基本中の基本の業務です。 痩せやすい魚、太りやすい魚、エサの好みや、量や与え方など、 色々なことに気を配りながら、時間をかけてエサやりする日々を送っていますので、 それなりにエサやりには自信があります。   ですが、どうしても痩せてしまう魚がいて、 数か月間、頭を悩ませてきました。 去年の夏ごろから展示を始めたナガレカマツカです。     展示を始めた当初は、水流にエサが流されてしまい、 ナガレカマツカがいる場所にエサを落とすことができませんでした。 そのため、流木を置いて水槽内の水の流れを変えてみたところ、   ナガレカマツカの近くにエサを落とすことに成功。 それでも残念ながら、まだ痩せていく一方でした。   次に試したのは、夜間にもエサを与えるということ。 夜間はカワムツやオイカワなどの同居している遊泳魚の動きはにぶく、反対にナガレカマツカはエサを探している感じでしたので、多少の効果はあったような気もしますが、何匹かはまだ痩せていく一方…。   そして、ほかのスタッフとも相談した結果、こんなものを試してみることにしました。   緑色の餃子。   その中には、ナガレカマツカが大好物なアカムシをたっぷり詰めました。 餃子の皮となる部分は、メコンオオナマズに与えている練りエサを使いました。     これをナガレカマツカの水槽に沈めて、すぐさま蓋をします。       ナガレカマツカだけが横の隙間からエサに近づくことができ、 水に沈んで、もろくなった皮が崩れてアカムシが流れ出すっていうシロモノです。   どうでしょう?蓋の下にナガレカマツカが入り込んで、なにやら食べているのがお分かりいただけますか?     この方法にしてからは、痩せることはなくなり、ひと回りサイズアップ。 堂々としてきました!   水槽には12匹のナガレカマツカがいます。 水槽の前を通るときは、何匹見えているかな?と、 チェックするのが、私の密かな楽しみになっています。     3匹見えたらまずまず。 5匹見えたらヨシヨシ。 8匹見えたらウキウキ。 今のところ8匹が最高記録です。みなさまも数えてみてくださいね。       Tweet  

パンタナール旅行記 最終回
  • 企画展・特別展示

パンタナール旅行記 最終回

こんにちは パンタナールに行ってきた河合です。   我々は、4月にパンタナールに赴き、帰国後すぐに企画展の準備に取りかかり、そして第1章、第2章とパンタナール大湿原の魅力と現状をお伝えしてきました。 この企画展も残すところあと僅かとなりました。   たくさんの方にご覧いただけたことを、本当にうれしく思います。そして、この旅行記も楽しみにしていただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。       さて、今回でパンタナール旅行記最終回です。 お蔵入りしそうなネタを紹介したいと思います。   まずはドローンを使った調査を紹介します。 これはオリバーとマーガレットが主となって行っていた研究の一つです。   マーガレットはカナダのマギル大学の准教授でリモートセンシング(衛星及び空中画像)を使った研究を得意とする研究者です。 これがドローンを飛ばすところ         ドローンで撮影したオーリョダグア川とプラタ川の合流点の映像です。 濁った水がプラタ川、澄んだ水がオーリョダグア川です。 プラタ川も本来は透明度の高い川ですがこの映像を見ると土砂が流入している様子がはっきりわかりますよね。   パンタナールの大地が農場になっている様子がわかります。     ドローン調査の道中の映像です。 このように赤土の悪路が続きます。手で持っているカメラのブレで悪路を体感できるかと思います。   ドローンの撮影のために農場にも立ち寄り、家主に農家の暮らしを見せていただきました。 かまど   スコーンのような食べ物をいただきました。       バナナを栽培していました。     これはサトウキビです。 サトウキビの奥はマンジョッカ(キャッサバ芋)です。       そしてこちらは、オーリョダグア川で3Dマップを作るための撮影について打合せしているところです。 撮影中の様子です。     このように川の一部が3Dマップになりました。       そして、最終日に訪れたミランダ川への道中にてカピバラに遭遇。   シンボルバードのズグロハゲコウに遭遇 ミランダ川周辺は蚊が多く、車の扉を開けた瞬間に蚊の集団に襲われているときの映像です。     動物の絵が描かれている道路標識が多かったです。       焼き畑農業、少しわかりにくいですが煙が見えますか?       ロードキルのワニ   他にもミナミコアリクイやアルマジロ、カピバラなど多くの野生動物が車にはねられて死んでいる姿を見ました。     こちらは、ミランダ川で釣りを楽しむ人たち。     今回、釣りは出来なくて残念でしたがミランダ川のクルージングはしました。   さて、このクルージングでは、ボニート周辺ではなかなか出会うことができなかったカピバラやジャガー、オオカワウソ、オナガカワウソなどを求めていたのですが、結果、出会えず…。   突然のスコールでびしょ濡れになるという思い出付きで楽しんできました。       これである程度パンタナール大湿原についてお伝え出来たと思います。     最後にメッセージです。 正直なことを言うと、パンタナール大湿原のことを語れるほど長い期間滞在していたわけではないですし、今回訪れた場所はほんの一部に過ぎません。   しかし、独特な環境で多くの動植物が生息する生物の楽園であることは間違いありません。 世界的にとても貴重な環境です。   そんなパンタナールも問題を抱えています。例えば火災。興味がある方は、是非こちらもご覧ください。 少し残酷な映像も出てくることがありますがこれが現状です。 https://www.afpbb.com/articles/-/3252767 アマゾンの森林火災やオーストラリアの大規模火災が国際問題として取り上げられたことは、記憶に新しいかと思いますが、パンタナールも同様なんです。     さて河合の3度目のブラジル行きはあるのでしょうか? 私としては、またパンタナールに行きたいです。そしてもっといろんな生き物や環境を見て体験して皆さんにお伝えしたいです。       毎回、長文でしたが最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。     Tweet  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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