おもしろ飼育コラム

カタハガイ産まれのシロヒレタビラ
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カタハガイ産まれのシロヒレタビラ

こんにちは。 梅の花が咲いて、春まであと少し。 そろそろ、春に繁殖させる魚の様子が気になり始めています。   そういえば、ちょうど昨年の今頃に、こんな記事を書きました。   3階の岐阜県の希少淡水魚コーナーでは、 婚姻色に彩られたシロヒレタビラのオスがいて、 産卵母貝となるカタハガイの近くをうろうろしています。 ときどきメスと寄り添って泳いだりもします。     ここワンド水槽での出来事です。     それから、どうなったでしょう? じつは、夏から秋にかけて、5匹のシロヒレタビラの稚魚が誕生しました。   産卵母貝として、頑張ってくれたのはこちらのカタハガイ。   タナゴに卵を産みつけられるという災難?に合いながらも、 今でも元気そうです。   貝から浮上した稚魚は、2.5cmぐらいにまで育ちました。 警戒心が強いので、奥のほうに隠れていることが多いのですが、 人気のない時間には、稚魚同士かたまって泳いでいます。   こうして、私たち飼育スタッフが何も手助けしなくても、シロヒレタビラは貝に卵を産みつけ、産みつけられたカタハガイは衰弱もせず、稚魚の母貝を役目を果たしてくれました。   魚も元気。貝も元気。ということを示してくれたようで、なんだかうれしいですね。   これで、カタハガイが繁殖して幼生を放出してくれたら完璧なのですが…。 その時のために、幼生の宿主であるトウヨシノボリも同居させていますが、そんなに簡単には行きませんね。 (カタハガイの幼生はヨシノボリなどの魚のヒレなどに寄生して成長します。)     カタハガイなどの淡水二枚貝の長期飼育や繁殖はとても難しく、淡水生物の保全に関わるすべての人たちにとって大きな壁であり、課題となっています。 ですから、展示水槽での繁殖は無理だとは思いますが、せめて長く生きていてほしいなと毎日見守っています。     最後にひとつ、こちらのワンド水槽からお知らせです。   最近、ササノハガイの仲間の分類が見直され、ここ岐阜県に生息するトンガリササノハガイは「ササノハガイ」に改められました。     魚の名札も、ささっと修正いたしました。今後ともお見知りおきを。     Tweet  

パンタナール旅行記  ボニートに着きました
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パンタナール旅行記  ボニートに着きました

こんにちは パンタナールに行った河合です。   前回はブラジルに到着して驚きの連続というお話でした。 今回もその続き 長旅の目的地ボニートに到着してからのお話です。     最初に基礎知識として パンタナールは大きく北と南に分けられています。 ボニートという街は南パンタナールで有名な観光地です。 ボニートはポルトガル語で「美しい」という意味です。 サンパウロやリオ・デ・ジャネイロ、海外から長期休暇を利用して多くの観光客が訪れます。       我々がボニートに到着したのは夜 まずはホテルにチェックインし 荷物を置いてすぐに夕食のため街中のレストランへ移動しました。 今宵もまたブラジル料理が期待できるレストランです。   こちらがメニュー 一番上がピラルクー、2番目がパクー(コロソマ)、3番目がピンタード(タイガーショベルノーズキャット)の料理です。   ここで食べたのはピラルクー   ピンタード パクー ピラニア どれも白身で淡白な味、料理方法はだいたい揚げたものです。   一番美味かったのはパクーのスペアリブでした。淡白だけではなく、程よい脂ののりと旨味が口の中に広がり、あまりの美味さに感動しました。皆さんも機会があれば是非、ご賞味くださいね。     今回もまた胃袋でブラジルを味わい、レストランを後にして周辺を散策しながらホテルへも戻るわけですが ホテルに帰るまでも感動の連続!!!   まずはボニートの観光のシンボルになっているピラプタンガのモニュメント。 出発前にインターネットで検索して「見てみたいな~」と思っていたものにいきなり出会い大興奮!!   いくつか立ち寄ったお土産屋さんでは、パンタナールらしいお土産がたくさん売っているではないですか!   電話ボックスもいちいちパンタナール!! ジャガーとオオハシの電話ボックスです。   電話ボックスでこんなことをして遊んでいると   「デザート食べない?」とメンバーに誘われ僕の大好物 アイスクリーム屋さんへ   さすがフルーツ大国 いろんな果物のアイスがたくさん!!! メンバーみんなアイスクリーム大好きで気が合い、カンポグランデに到着してから毎日食事の後にアイスクリームを食べるのが日課で本当に幸せでした。 感動の連続でホテルに戻り、明日の調査の準備をして就寝しました。     翌朝、明るくなってからホテルの庭を改めて見ると、木彫りの生き物たちがたくさん。 毎日が新鮮で刺激的でした。     朝食を食べながらミーティングして 荷物を積んでいよいよプラタ川とその支流オーリョダグア川へ   まだまだお話は続きます。 次回は川の中での出来事を予定しています。     Tweet  

トト・ラボでの出来事
  • 企画展・特別展示

トト・ラボでの出来事

第1章も合わせると7月から実施している「パンタナール展」ですが、第2章もついに折り返しに入りました。長いなーと思っていましたが、過ぎてみるとあっという間です。   見どころ満載の企画展ですが、今回は企画展ブースを過ぎた後にあるトト・ラボでの展示、イベントについてお話します。   まず、ひとつ目は「トト・ラボ展示」について! 第一章では、     こんな感じでパンタナール旅行記を書きました。   実はこれ、触っても消えないように裏から逆文字になるように書いてたんです。表に普通に書いた後で、裏からなぞって書きました。 頑張って書いたんですが、ご覧になっていただけましたか?これ、書くのすごく大変でした!!!!笑 第一章の展示なので、残念ながら現在は見ることができませんが、写真からでも私の頑張りが伝わればうれしいです!     そして第二章は、   パンタナールで印象に残ったことや、知ってほしいことを、より掘り下げて書きました。1枚ずつパネルを作って展示しています。 また、第二章のテーマが「残された森」ということで、フェイクグリーンを使って森を表現してみました!   そしてカピバラテラス側からは、現地の写真がたくさん見えるようにしました。       あと、工夫した点がもうひとつ! 第2章では、映像を使って実際に現地に行ったスタッフの言葉で「パンタナール」を伝えられるようにしました!読むのが苦手なあなたも、聞くだけでパンタナールについて知ることができちゃいますよ!!       現地に行ったスタッフ二人が、それぞれ印象に残ったことを話してもらいました。トト・ラボに行けば、いつでもパンタナールトークが聞けるようになっています。   二人の談話バージョンも撮ったのですが、、、まだ、流せていないので、、、もう少しお待ちくださいね、、、   こちらの展示は、現在も続行中です!まだ、見ていない方は是非とも足を運んでくださいね!!     そして、もうひとつ! 「トト・ラボ イベント」について!   土日祝の12:30~15:00は、スタッフがトト・ラボにいます。 いつもはそこで生き物の話をしていますが、夏休みと冬休みは「パンタナールにいる生き物のおはなし」をしました。   12:30~13:20「パンタナールについて」「カピバラについて」   13:20~14:10「パンタナールのおさかな」   14:10~15:00「パンタナールのカワウソ」   聞いていだたいた方は、ありがとうございました!     そして、冬だけでしたが、「パンタナールの生き物ぬりえ」も実施しました。   第2章の宣伝も兼ねて、昨年の11月から実施をしていました。(実は・・・) お話と同じように、トト・ラボにスタッフがいる時間に実施をして、来てくれた子供たちに塗ってもらいました。 第2章が始まったら終了予定でしたが、たくさんのみなさんが参加してくれた為、冬休みが終わるまで期間を伸ばして実施しました。 用意した生き物は ・ドラード ・ピラプタンガ ・アカアシガメ ・ルリコンゴウインコ ・アルマジロ ・ジャガー です。   そして、ぬりえをしてくれた枚数を数えていたのですが、 なんと! 2242枚! パチパチパチパチ!!←拍手   こんなにたくさん、ぬりえをしていただきました!! 参加していただき、本当にありがとうございました!!!     せっかくなので置いて帰ってくれたぬりえを現在順番にトト・ラボで展示しております。 一部を紹介しますね。   集まった枚数は、 714枚 !!! 展示が終わってしまったぬりえもありますが、まだ、展示できていないものもあります。企画展終了までには、全部を一度は貼れるようにしていきます。ちなみに、すべて一週間以上は展示するようにしていますので、こちらにも注目してみていただきたいと思います。     あ、 ぬりえですが、トト・ラボでのイベントとしては終了しましたが、現在、平日のものづくりをしているお部屋(多目的ホール)に置いてあります。   ぬりえをしたい方は、こちらでお取りくださいね!!(こちらでぬっていただいたものは、お持ち帰りしていただいております!)   さてさて、パンタナール展も終盤に近付いてまりました。 一人でも多くも方に魅力を伝えられるよう、あと少しですが頑張ります!! 一度と言わず、二度、三度、遊びに来てくださいね!!       Tweet  

新しい命
  • アクア・トトの生き物

新しい命

こんにちは!   2020年はネズミ年ですね。(もう2月ですが・・・)   私はネズミ年なので今年は年女です。 何かいいことありますように! 幸せに暮らせますように!! 美味しいものをお腹いっぱい食べられますように!!! と願っている日々です・・・     そんな中、アクア・トトにいる日本で一番小さなネズミ、カヤネズミに幸せが訪れたようです。     カヤネズミはユーラシア大陸や日本などに生息しており、学名は「Micromys minutus」、ラテン語で小さいネズミという意味です。 雑食性で、当館ではリンゴやサツマイモ、ひまわりの種などを与えています。   現在当館のバックヤードには、繁殖をさせるためのケージが計9個あり、1つのケージに雄と雌のカヤネズミが1匹ずつ、ペアで飼育しています。     齧歯類が大好きな私は、毎年、増えないかな~とワクワクしていましたが、なかなか増えてくれません・・・     そこで、床材を厚く敷いてみたり、日照時間を調整するため照明を付けたりと、様々な飼育方法を試してみた結果、なんと!!     繁殖に成功しました!!     2019年11月18日、いつもより餌の減りが多いことに気付きました。 普段はストレスを与えないようにするため、なるべくケージの中は触らず管理をしていますが、この時はケージの中を覗いてみることにしました。 すると、なんと・・・少し成長した子供のカヤネズミが2匹、さらにまだ毛の生えていない生まれたばかりのカヤネズミが5匹もいました。   年に2回繁殖をするといわれていますが、1度産み、またその後にもう一度出産したようです。 子供のカヤネズミ2匹は、成長具合から離乳(生後約2週間で離乳します)も終えており、生後約20~30日ほどではないかと思います。 上の写真は親(右)と比較していますが、 まだ体も小さく、毛並みも親と比べてしんなりしています。     そして同時に見つけた5匹の赤ちゃんがこちら。     まだ毛は生えておらず、目も開いていません。必死に前あしを動かすのがやっとです。 正確にはわかりませんが、生後約3~5日ではないかと思われます。   初めて見つけたときは、可愛すぎて声を出してしまいました。   もう離乳していた2匹は雄、雌1匹ずつだったので、 雄はお嫁さんを、雌は旦那様をむかえ、新たなケージに引っ越しです。     そして、生まれたばかりの赤ちゃんは親に託してしばらく観察してみることに。     次の日、ケージの中を覗いてみると・・・   なんと毛がうっすらと生えてきました。 昨日はまっピンクだったのに対し、若干灰色がかっています。 体の形も少しはっきりしてきたように思えます。   まだ体のサイズは小さく、私の小指と比べてみるとこの通り。   小指の第一関節ほど(1.5~2㎝)です。   あまりの小ささと親が育児放棄しないか注意しながらすぐさまケージを閉めました。     そして、発見から3日後。   順調に育っているようで一安心。 しっかりと毛が生えているのがわかります。 ですが、この時点でまだ目は開いていません。       11月23日(発見から6日後)、ついに!! 目が開きました!!     次の日には、まだぎこちないながらも、もぞもぞと動いています。     4日前と大きさを比較すると・・・   少し大きくなり、3㎝ほどになっていますね。 成長の早さに驚きながらも、すくすくと育っていることに嬉しさを感じます。     そして発見から9日後には、元気に動き回るように!   昨日のぎこちなさは消え、一生懸命穴を掘ろうとしています。 顔は見せてもらえませんでしたが、この後、巣から出て少し歩いたりもしていました。 まだ体は小さくても、もう立派なカヤネズミですね。     そして無事大きく育った5匹は、新たなパートナーと共に暮らしています。   そのうちの1匹は2月6日より展示槽にデビューしました!   展示槽には計5匹のカヤネズミが暮らしていますが、その中でもまだ体は小さいのでご覧いただくとわかるかと思います。   すぐに成長して大きくなると思いますので、皆さんぜひ会いに来てあげてください。   今年もまた、新たな命が生まれますように・・・   そう願いながら、カヤネズミを愛でている毎日です。   皆さんに嬉しい報告ができるよう頑張りますので、小さなカヤネズミ達の応援、よろしくお願いします!     Tweet  

第7回 トト漢字コンテスト 受賞作品発表!
  • お知らせ

第7回 トト漢字コンテスト 受賞作品発表!

みなさんこんにちは。   昨年より募集をしておりました「第7回 トト漢字コンテスト」の受賞作品が決定しました! 「トト漢字コンテスト」は「魚」に自由な文字を組み合わせて漢字を作るアクア・トト ぎふの創作漢字コンテストです。 今年でなんと7回目を迎えました!   今年はなんと1,349点ものご応募をいただきました! ご応募いただいた皆さま、ありがとうございます。   さて、今年の最優秀作品はどんなトト漢字でしょう!? 一般の部 <最優秀賞> 【読み方/なまえ】 こいのぼり 【説明】 男の子の成長を願って飾る魚であるため 継田 真由美 (34才 主婦) <優秀賞> 【読み方/なまえ】 メダカ 【説明】 ♫ メダカの学校は川の中~ 野田 榮都子 (83才) 【読み方/なまえ】 ウナギ 【説明】 絶滅危惧種のうえ、長旅、がんばって! 野田 拓(26才 会社員) <特別賞> 【読み方/なまえ】 ライギョ 【説明】 カミナリの天気記号 堀井 美子(61才 主婦) 【読み方/なまえ】 ネンブツダイ 【説明】 なむあみだぶつ… 中村 し乃ぶ(43才 会社員) 【読み方/なまえ】 ハリセンボン 【説明】 体のまわりに針を千本?書きました。 菅原 光則(61才 教員) <佳作> 【読み方/なまえ】 コクレン 【説明】 国連(United Nations)から 尾崎 穂(37才 会社員) 【読み方/なまえ】 ニジマス 【説明】 2字のマス目 川口 真央(19才 大学生) 【読み方/なまえ】 ハモ 【説明】 ハモは骨が多いことで有名だから 野中 優奈(18才 高校生) 【読み方/なまえ】 ウーパールーパー 【説明】 顔の横に何かある 羽山 魁人(25才 フリーター) 【読み方/なまえ】 チンアナゴ 【説明】 たくさんいて、みんな顔だけ出てるから 中山 貴弘(30才 会社員) 【読み方/なまえ】 ロイヤルナイフ 【説明】 ロイヤルは王、ナイフは刃物を意味する 杉本 絢音(中学2年生) キッズの部(小学生以下) <最優秀賞> 【読み方/なまえ】 アサリ 【説明】 アッサリ…。 幡野 一花(小学6年生) <優秀賞> 【読み方/なまえ】 タモロコ 【説明】 あみは「タモ」とよんで それを6つかいて タモ6こなので、タモロコです。 鵜木 柊真(小学4年生) 【読み方/なまえ】 ネオンテトラ 【説明】 ネオンは元素記号で「Ne」だから 高柳 太一(小学6年生) <特別賞> 【読み方/なまえ】 トド 【説明】 日曜日のお父さんの様子がトドのようだったので。 田草川 咲南(小学2年生) 【読み方/なまえ】 レプトセファルス 【説明】 ウナギの子ども 河瀬 煌希(小学5年生) 【読み方/なまえ】 めざし 【説明】 目標はめざすから。 横山 達也(小学3年生) <佳作> 【読み方/なまえ】 ヒラメ 【説明】 左目ヒラメと右目カレイ。分かっていても…。 林 花帆 (小学5年生)   【読み方/なまえ】 シュモクザメ 【説明】 シュモクザメは別名ハンマーヘッドシャークで、かなづちはハンマーに似ているから“づち”をつけた 宮村 仁俊(小学6年生) 【読み方/なまえ】 メガマウス 【説明】 魚の字に比べて鼠(ねずみ)がメガサイズになっている。 ネズミ年にピッタリなトト漢字です。 竹内 明日香(小学4年生) 【読み方/なまえ】 アユモドキ 【説明】 この川にしかいないよ! 中西 円 (小学6年生) 【読み方/なまえ】 タコ 【説明】 タコには三つの心ぞうがあるから心というかんじを三つかきました。 櫻山 雄琉 (小学3年生) 【読み方/なまえ】 デメキン 【説明】 魚の両脇に目がついてデメキン 大橋 璃子(8才)     今年もおもしろい作品が揃いました!   入賞作品は2月下旬~ 水族館ガレリア(出口ゲート付近)に展示予定です。   お越しの際は展示された作品を、ぜひお楽しみください♪   それでは、また!   Tweet

魚闘病日記パート②
  • 治療

魚闘病日記パート②

みなさん、こんにちは! 前回の魚闘病日記パート①はもう読んでいただけましたでしょうか?!   今回は、パート②になります! ブログの冒頭について、他のスタッフから面白い案をもらいましたので今回からそれを採用していこうと思います! 物語風に想像しながらご覧くださいね。ではでは、どうぞ~       昨年の11月ある日のこと、一本の内線が入りました。   <<トゥルルル トゥルルル ガチャ>> 私:はい、獣医の小野です。   クニさん(飼育スタッフ):ちょっと、パカモンの皮膚が赤いねん、診てくれへん?   私:わかりました!今すぐ行きますね。       現場に駆け付けると、パカモンの背側の皮膚が赤くなっていました。(青色の丸で囲ったところ)   少し拡大しますと 赤いですね…     早速、原因を調べていきます。 滅菌された綿棒で赤くなっている部分をこすり、組織を採材します。 その組織をスライドグラスに擦りつけて、顕微鏡で観察します。   その結果、細菌が多く検出されたため、エサである魚の切り身に抗生物質の錠剤を入れて治療を始めていきました。     投薬開始3日後、皮膚の赤みがなくなりました!   その後も順調に回復していきました。 そして、1週間後、投薬が終了し、元のきれいな皮膚に戻りました!よかった!     その後のパカモンはといいますと… こちら! 水族館のエントランスにあるテーマ水槽で、バレンタインの展示として活躍してくれました。(2/14まで展示)   Tweet

コサギの脚はどこいった?
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コサギの脚はどこいった?

先日、お客様からご質問をいただきました。   「コサギが片脚で立っているんですが、怪我とかしてるんですか?」 これは、不思議ですね。あるはずの右脚が全く見当たりません。 でも、これは怪我をしているわけではなく、ましてや無くなってしまったわけでもありません。   では、どこへいってしまったのかというと、お腹の羽毛の中に入れているのです。 羽毛のない脚をお腹の羽毛の中に入れることによって、脚から熱が逃げていかないようにしていると考えられています。 体温維持の目的以外にも、片脚ずつ休ませている場合もあるようです。   さて、脚以外にも羽毛のないところがあります。 それは、くちばしです。   こちらはカルガモですが、首を180℃曲げて背中の羽毛の中にくちばしを入れて休んでいます。 熱(体温)を逃がさないようにいろいろ工夫しているんですね。   確かに羽毛布団って暖かいですもんね。 Tweet

水族館の困りごと・・・落ち葉の巻
  • アクア・トトの生き物

水族館の困りごと・・・落ち葉の巻

アクア・トト ぎふの館内ではいろんな植物が見られますが、3階、4階には本物の植物が植えてあります。   ホウノキやイタヤカエデ、ミズナラ、トキノキ等いろんな種類があるのですが、秋から冬にかけて落葉樹は、枯れた葉を落とします。 はらはらと落ちてくる落ち葉は季節を感じ風情があるのですが、この時期は量が半端ではありません。   特に水槽内に落ち葉がたまると、ろ過循環の配管にはりついたり、オーバーフローに詰まったりと設備的な事故につながる恐れがあります。その為、スタッフは開館準備の時間にできる限り回収しています。     これはコツメカワウソの水槽の写真。 大量の落ち葉が浮いていますね。   ここまでたまると開館作業時の落ち葉回収がとても大変になり、通常の3倍以上の時間がかかるのです。というのも浮いている落ち葉はササッと掬うだけで終わるのですが、水槽の底に沈んでいるものや、流木や擬岩の下に入り込んだ落ち葉はベタッと張り付いてなかなか取るのが難しいです。     これはアズマヒキガエルの水槽。 ここは植物や石の間に落ち葉が入り込んで、取っても取っても終わらない・・・     これはコイの水槽。 落ち葉は底に沈んで、端の方に固まっていますね。この水槽はウェーダーを履いて水槽の落ち葉を回収します。ウェーダーを履いていると、動きにくく落ち葉回収の難易度が上がります。うまく取れない落ち葉は潜水掃除の際に回収することもあります。 落ち葉は季節を感じることができる、アクア・トト ぎふには無くてはならないものですが、事故を未然に防ぐためにも日々落ち葉と格闘しながら回収しています。 そんな私たちもこの作業をすることで季節を感じています。   Tweet

子育てする魚
  • アクア・トトの生き物

子育てする魚

水族館2階、最後にある「タンガニーカ湖の魚」の水槽。 1/13の古田さんのブログでも紹介されていますが、ここに展示されている魚の中には、親が子供を保護する、つまり子育てする種類が多くいます。   卵を口の中に入れて守る魚や、貝殻の中に卵を産み、ずっと付き添って敵から守る魚など、その方法はさまざま。少しでも多くの子孫を残すため、それぞれ知恵をしぼっています。     「へえ、魚が子育てするんだ。見てみたいかも・・・でもそんな簡単には見られないよね?」 と思われたあなた。 ちょっと気を付けて観察するだけで、その望みは割とすぐ叶います。 画面上部に写っているベージュの魚。これはネオランプロローグス・ブリチャージといい、子育て真っ最中のペアです。 岩に卵を産みつけ、生まれてきた稚魚たちを守っているところです!   とはいえ、稚魚たちはまだ2ミリほど。一応写ってるんですが、ちょっと分かりにくいですね・・・。     では、こちらの動画を見てみましょう。 お分かりいただけたでしょうか? 小さな白い点のようなものが親のまわりをうろちょろしていますよね。これが稚魚たちです。 こんなに小さいのに自力で泳いでいます。そしてちゃんと親の近くにいて、どっか行っちゃったりしないところがとても可愛い!     この動画は1/10に撮影したものなので、この子たちは成長して巣立ってしまい、今はもうここにはいません。   でも、気を付けて水槽を観察すれば、こうやって稚魚を守っている様子や、口いっぱいに卵を入れてもごもごしているところ、卵を産むための穴を掘っているところなど、育児行動を見られることも多いですよ。     今度アクア・トトにいらっしゃったときにはぜひ、タンガニーカ湖の水槽に注目してくださいね。   Tweet

アシカショーにデビューしました
  • アシカショー

アシカショーにデビューしました

皆さんこんにちは。 ご挨拶が遅れまして、申し訳ありません。 私、去年の4月に入社しました、平出です。   入社してから、あっという間に1年が経とうとしています。 右も左もわからなかった私ですが、去年の12/25、アシカショーにデビューしました。   ショーデビューをするまでに約5か月間トレーニングや稽古をしました。 今回は、デビューをするまでについて書かせていただきます。   まず初めは、カリフォルニアアシカのマリンに給餌する(餌を与える)ことからはじめました。 アシカに給餌すること自体私には初めてのことだったので、給餌の仕方や注意することなど、基本的なことを一から先輩に教えてもらいました。   問題なく給餌することができるようになったら、次はマリンに指示を出すサインを覚えて、実際にマリンにサインを出してその通りにマリンが行動してくれるようにトレーニングをします。   初めてマリンにサインを出して、マリンが反応し行動してくれた時は、マリンと心が通じ合ったような気がして、嬉しくて感動したのを今でも覚えています。ですが感動し過ぎてしまい、マリンに「できているよ」と伝える為のホイッスルを吹き忘れるという失態をしてしまいました。   そんな心が通じ合えたサインですが、手の動きによる「ハンドサイン」や、声による「ボイスサイン」など50種類以上もあります。 これらのサインは、ショーで披露する種目(輪投げやフラフープなど)の他に、健康診断をするためのハズバンダリーを目的としたものまであり、トレーナーの意思を動物に伝える重要な「言葉」になっています。     マリンはこれを全て覚えてその通りに行動できるので賢いですよね。 毎回すごいなぁと感心します。     そしてサインや種目を全て覚えて問題なく出来ると、次はショーの練習です。 まずは、ショーの流れ(サインを出すタイミングなど)を一通り行いました。     それが問題なくできたら、ショーの台本の内容をスムーズに行えるようにマリン無しの立ち稽古をしました。 何日間もマリン無しの立ち稽古をし、先輩方からOKが出たら、次はステージ上でマリン有りの立ち稽古をしました。   これがとても苦戦しました。 上手く話せなかったり、アドリブが出てこなかったり、言葉の引き出しが少なく、思い通りにいかなくて、自信を無くしかけました。   しかし日々の稽古の中で先輩からのアドバイスやビデオを見て自分を客観的にみることで、改善し少しずつ前に進んで頑張っていきました。   そして、マリン有りの立ち稽古でもOKが出て、ドキドキのアシカショーのデビュー日を迎えることとなりました。   ショーデビューの日は、マイクの不具合などのハプニングもありましたが、笑顔で頑張りました。先輩方からも「よく頑張りました」と言ってもらい、嬉しかったです。マリンも私のサインに対してきちんと反応してくれて良かったですし、感謝です。   これからも、ショーの時間が来てくださった方々の素敵な時間となるよう、日々精進していきます。 まだまだ未熟な私ですが、どうぞ宜しくお願い致します。 そして、ぜひマリンに会いに遊びに来てくださいね。 お待ちしています。   最後まで読んでいただきありがとうございました。   Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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