水生昆虫の冬越し
急に寒くなってきましたが、皆さんは風邪などひいてないですか?
寒くなると冬眠する生き物といえば、すぐに思いつくのはクマやリスといった哺乳類ではないでしょうか。
昆虫ですとテントウムシやカメムシが、集団で木の皮の間などで越冬しているのを見かけた方もいらっしゃるかもしれません。
そして、水生昆虫も越冬するのですが、どんなふうに冬を越すと思いますか?
自然下では、流れの緩やかな用水路やため池の中などで越冬する水中越冬や、山や田んぼの落ち葉やわらの下などで越冬する陸上越冬が見られます。
当館で展示しているタガメなどの水生昆虫は、館内の空調や水温管理により、冬眠させていませんが、バックヤードで飼育してる予備個体は冬眠させています。
飼育条件を自然環境に近づけることで、冬場の体力を温存させ、翌年の繁殖がうまくいくようにしているのです。
ゲンゴロウは気温が下がっても餌を食べて動き回っているので、冬眠はさせていません。
では、当館における水生昆虫の冬眠方法を紹介します。
まずプラケースにミズゴケを敷き詰めて、その上に水生昆虫を置いておくと、自分たちでミズゴケの中に潜って動かなくなります。
ミズゴケの中に入っている様子
そうなったら屋外に置いておきます。こうしておくと、翌春まですやすやと冬眠します。
春までの期間はミズゴケが乾燥しないように、適度な水分を補充します。
春になると、ミズゴケの中から這い出してきて水場に行こうと動き出し、すぐに餌を食べ始めます。
来春に元気に出てくる姿を楽しみにしつつ、水生昆虫の冬眠を見守っています。
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