こんにちは。10月の終わりに河口の生きものに会いに行ってきました。 秋といえば、モクズガニ! 山や平野部の用水路にいたモクズガニも、秋は繁殖のために河口におりてきます。 (興味のある方は、1年前に書いた「モクズガニの秋」をご覧ください。) 今回は、ちょっとびっくりなモクズガニをみつけました。 こちらです↓ つぶつぶが苦手な人は無理かも…。 どうでしょう?体にフジツボ。見事に全身についています。 他にも何匹かモクズガニを見つけましたが、こんなふうになっているのはこの個体だけでした。 モクズガニにとってはいいカモフラージュになっているのか? それとも迷惑しているのか…?どちらなんでしょうね。 モクズガニwithフジツボ以外にも、秋の河口にはいろいろな生きものがいました。 わたしの好きなハゼもいろいろ。 たとえばこちら↓ 小さなトビハゼです。秋ならではのこのサイズ。 指にのせてみるといかに小さいかお分かりいただけますね。全長は1.5cmほどです。 トビハゼの繁殖期は夏で、ふ化した仔魚は水中で浮遊生活を送り、 約1.5cmに成長すると親と同じように陸上で生活するようになります。 大きさからすると、この個体は今まさに、陸に上がってきたばかり。 寒い冬を乗り越えられるよう、少しでも大きくならなきゃいけない時期です。 モクズガニは「繁殖の秋」 トビハゼは「上陸の秋」 ですね。 季節がめぐり、冬になれば、ビリンゴやスミウキゴリに婚姻色が現れ、 繁殖に備えた体つきになっています。 そして、そのビリンゴには、二枚貝の幼生(グロキディウム)が寄生していることも…。 年が明けた、初春には、遡上を始めるアユカケの稚魚や、 イシガレイのちびっこもみられるようになります。 こんなふうに河口はいつ訪れても、違う様相を見せてくれるおもしろい場所です。 「河口?そんなところいけやしないよ!」という方は、 ぜひアクア・トトまで! Tweet