おもしろ飼育コラム

企画展便り~おすすめフォトスポット~
  • 企画展・特別展示

企画展便り~おすすめフォトスポット~

みなさんこんにちは 新しく始まりました企画展ご覧下さいましたか?   そんな企画展コーナーの中で、おすすめフォトスポットのご紹介です! 展示スペース後半に設置してあるのがこちら     「パンタナールで水中散歩」と題しまして、水族館スタッフが実際に体験したあの綺麗な水中をイメージしたスペースをご用意していますので、是非みなさんも色んなポーズにチャレンジしてみて下さいね! (気づかず素通りしてしまう方もいますので・・・・・)     さらにもう一つおすすめをご紹介しますと それは今回展示している生き物たち 小型でちょこちょこしている魚がいます。   そんな生き物たちを観察するときにおすすめなのが、下から見る!ことです。   当館の水槽は子供目線で見やすいように高さが調整してありますので、大人の方だと見づらい面があるかと思います。   そんな時はぜひ屈んで頂き生き物たちと同じ目線で、目を合わせるともしかしたら面白い発見があるかもしれません。   このくらいの目線、という動画が下です。   いろいろな角度から見てくださいね。 ではまた Tweet

パンタナールに行った人の情報①
  • 企画展・特別展示

パンタナールに行った人の情報①

4月にパンタナールに行った河合です。 7月13日から始まっているパンタナール大湿原をテーマにした企画展。 みなさんはもうご覧になりましたか?   伝えたいことがたくさんありますが、企画展の中だけではスペースや文字数制限など様々な事情があり、伝えきれません。 現地で撮影した写真や動画も未公開のものがたくさんあります。 このまま日の目を見ずに埋もれていくのはもったいないです!   ということで、 これから少しずつ現地で撮影したものを交え、企画展の見所などを紹介していきます。   まずはこちらから「はじめに」   企画展の「ごあいさつ」になる部分です。 今回の企画は、「パンタナール大湿原」という場所を皆様に知っていただくことが最大のミッションです。   ブラジル・生き物・川といえば「アマゾン」をイメージする人が多いのではないでしょうか? 木々が生い茂ったジャングルの中を茶色く濁った水が流れ、そこにはピラニアやアナコンダ、森にはサソリやタランチュラが!足を踏み入れたら無事に帰ってこれないなんていうイメージがあるのではないでしょうか?   これだけははっきり伝えたいです。パンタナール大湿原はアマゾンではありません! アマゾンの一部でもありません!! アマゾンとは全く異なる場所です。     今回紹介しているパンタナール大湿原ってどんなところだろう? 展示ではこんな解説が       アマゾンは、南米大陸の北に位置し、アマゾン川流域の熱帯雨林気候。 パンタナールは、南米大陸の中央に位置し、大きな湿地帯でサバンナ気候。 地理的な位置や気候だけでも大きく異なります。   一緒に調査したメンバーのオリバー氏が撮影したパンタナールの一部の写真です。     雨季の終わり、乾季の始まりに私たちは行ってきました。 これが雨季になると広大な草原は、浸水し大きな湿原に変わります。 パンタナール大湿原は、本州と同じくらいの面積があり大きく北パンタナールと南パンタナールに分けられます。   今回、行った場所は南パンタナールのほんの一部の場所です。 プラタ川とスクリ川を調査してきました。 マトグロッソ・ド・スル州のボニートという観光地の街に拠点を置き、プラタ川とその支流オーリョダグア川を主に調査してきました。   例えていうならば 広い本州の中の岐阜県郡上市 郡上八幡に拠点を置き、長良川とその支流吉田川を調査したようなものです。     ひとまず今回はこれくらいにしておきまして 初回はアマゾンではないですよ!ということをお伝えします。 次回もお楽しみにしてください!   Tweet

パンタナール展の気になる魚
  • 企画展・特別展示

パンタナール展の気になる魚

パンタナール展がスタートしています。連日大賑わいです。 展示されている魚種で個人的に好きな魚をピックアップします。 プラタ川の砂地で確認したとされる「かわいい小さな魚たち」水槽 その中で砂地にたたずむ細長い魚—それはロリカリアです。 現地名はカスクードハパカノーアというそうです。     以前、10周年企画展での調査でペルーアマゾンに出向いた時 たくさんのロリカリアに出会うことができました アマゾン川の本流から支流まで、砂地や砂泥底がある場所では 必ず生息していました。吻先の丸いタイプから尖っているものまで 種類が豊富だったことを覚えています。     扁平な体で砂地に身を潜めたり、餌を砂ごと飲み込んで鰓から砂を吐き出したり 観察していて飽きることのない魚です。同じ企画展で展示しているプレコやファロウェラに似ていますが、口の形状を見ると食性が少し違うようです。小動物やデトリタスなどの腐食性の物質を好んで摂取しているようなので、飼料に配慮しながら飼育していきます。     常設展示にもロリカリアの仲間がいますよ。1階水草水槽の上・中段の水槽です。 中段にいるロリカリアは普段なかなか姿をみせてくれません。 捜してみてください! Tweet

母校での講演
  • お知らせ

母校での講演

30年以上前に卒業した母校の小学校から講演の依頼をいただきました。 講演の内容は「ようこそ先輩 ~夢を叶えるために~」   私はとにかく魚大好き少年で、小学校卒業文集での将来の夢に書いた内容は「水族館のおじさんになること」でした。小学生のころからの夢を叶えた先輩として呼んでいただいたわけです。 地域の先輩である講師の話を聞き、将来に向けて自己実現を図るために、希望や目標をもってもらうことがねらいです。     お話の中で 夢とは、あこがれの職業につくことではなく、なりたい自分になる、ということだと伝えました。 その仕事につくことが目的になるのではなく、その仕事をすることでどんな自分になりたいか、どんな暮らしをしたいのかを想像してみる。そういうことまで考えることができる人が、ただなりたい!と思うだけじゃなくて、具体的に夢をかなえることに近づくことができるわけです。   ただし好きなことを貫くというのはとても勇気と根性のいることです。   それだけの価値のある好きなことをみつけるために子供たちにできることは、勉強なのか、友達を大切にすることなのか、本をたくさん読むことなのか、毎日トレーニングすることなのか、それは人それぞれ違うはずだから、自分と向き合って、自分でよく考えて、自分のことを知って、自分だけの好きなことを見つけて、その好きなことを大切にしてほしいと伝えました。     今、目標がない人も、どのような毎日を過ごしたいか、日々の生活の中で楽しいとか嬉しいということがたくさんある暮らしを目指してほしいな、と思います。 今回、私の話を聞いてくれた児童のみなさんが「好きなこと」を実現できる人生になることを願っています。     Tweet

タイコウチの成長
  • アクア・トトの生き物

タイコウチの成長

6/2にタイコウチの産卵と幼虫の誕生までをブログで紹介しましたが、今回はタイコウチのその後の成長を紹介したいと思います。 タイコウチは5回の脱皮を経て成虫になります。今回はふ化から成虫までを紹介します。   5月31日 「ふ化直後」 ふ化したては6mm程度の大きさで、赤い体色をしています。数時間で体が固まってきて体色も茶褐色になります。   5月31日「1令幼虫」 餌は冷凍アカムシ(ユスリカの幼虫)を与えています。自然界ではボウフラやミジンコ、小型の昆虫などを食べています。   6月6日 「2令幼虫」 はじめて脱皮をして1cm程度の大きさに成長しています。両方の前肢を振って、積極的に餌を捕まえようとする行動が見られます。   6月13日 「2令幼虫」と「3令幼虫」の比較 成長に個体差があり2令幼虫と3令幼虫が混在しています。1.5倍くらいの大きさになっているのがわかります。3令幼虫くらいからコオロギの幼虫を食べるようになります。     6月18日 「4令幼虫」食欲旺盛で、個別の容器で飼育しないと共食いしてしまいます。   6月26日 「5令幼虫」羽になる部分が黒くなっていて、もうじき最後の脱皮をします。   7月5日 「成虫」と「脱皮殻」背中が割れて最後の脱皮をして、立派な成虫になりました。   7月14日 展示槽に入ったタイコウチのオスとメス 5月生まれの幼虫たちも5回の脱皮をへて無事成虫になり、7月14日に展示槽デビューしました。   成虫になったタイコウチは、順調にいくと来年の初夏には卵を産んで、新しい命がつながっていくかと思います。 当館生まれのタイコウチを是非見にいらしていただければと思います。   Tweet

夏休みといえば…
  • イベント

夏休みといえば…

みなさん、こんにちは!   待ちに待った夏休みですね。 夏休みといえば 子供から大人まで楽しむことができるあのイベントの季節です! そう、あのイベントです‼ みなさん、お分かりですか?   そのイベントをテーマにした水槽を来月の8月6日から水族館のエントランスにて展示を開始します。 現在は、上の写真のような『真夏の水中ひまわり畑!』というテーマで展示しています。   このように季節やイベントなど様々なテーマに合わせて、展示内容を考えています。   来月から展示が始まるということで 今、水槽に使用する装飾を少しずつ製作しています。   これは、イベントには欠かせないある建物の設計図を作っているところです。 何を作っているでしょうか?     さらに!みなさんが一度は見たことのある魚型の醤油入れを 光り輝くあるものに見立てて使用するつもりです。     果たして、私が何を作っているか… 来月のテーマ水槽をお楽しみに!   Tweet

2世代目のコガタブチサンショウウオ
  • 日本の両生類

2世代目のコガタブチサンショウウオ

こちらのサンショウウオ。 みんな大好きコガタブチサンショウウオです。 地下伏流水中に繁殖する小型サンショウウオで、当館では2011年に初めて繁殖に成功しました。   それ以降、毎年繁殖には成功していますが、今年の春にようやく2世代目(当館生まれの個体同士で繁殖)が産まれました! 親は2011年と2012年に生まれた個体たちです。   もっと早くに2世代目が得られるかと思っていましたが、 他のサンショウウオに浮気していたりしたせいか、なかなか産卵が見られませんでした。   ごめんなさいと反省しつつ、日々の管理にいそしんだ結果…、 何度見ても小躍りしてしまう光景!   その後の卵はご覧の通り、日々姿を変えていきます。 現在の様子はこの通りです。 もうすぐ変態し、上陸しそうです。まだまだ気が抜けません。   改善すべきことはまだまだたくさんありますが、とりあえず2世代目が得られたましたので、今後は自信をもって「繁殖させてます!」と宣言したいと思います。   Tweet

パンタナール展スタート
  • 企画展・特別展示

パンタナール展スタート

15周年の企画展という大仕事を任命され、4/12にセントレアを出発し4/24に帰国しました。出発前からも黄熱病だの狂犬病だのA型肝炎だの予防接種でたくさんの菌を体に注入し、ブラジルの情報を収集し荷物の準備、USAとブラジルの電子ビザの取得など慣れないことをたくさんやって出発前からヘロヘロ状態でした。 でも今となればすべてが良い経験です。 ブラジルにいる間はカナダやコスタリカ、ブラジルの研究者たちと昼夜を共にし、川の調査をしました。 もちろん日本語なんて通じることもなく 片言の英語とポルトガル語とジェスチャーでの会話でした。なんか格好よさげに聞こえますがほとんどがグーグル翻訳ですよ。 今の世の中は本当に便利です。 幸か不幸か大きなトラブルもなく無事に帰国でき、急ピッチで企画展の準備です。   ご覧いただいた方もいるとは思いますが 6/1のおもしろ飼育コラムで近藤が「パンタナール展準備中」と題し、準備段階の様子を紹介してくれました。   バックヤードで粛々と地道に準備を続け、 徐々に形が見えてきて、 「美しきカエルの世界」展示の終了と同時にラストスパート。 水槽を置いて配管をつないで木や石などレイアウトしてようやく完成しました。 トトラボでも「パンタナール旅行記」と題して 旅の出来事を時系列にまとめ上げた超大作もありますのでこちらも是非楽しんでいただきたいと思います。 現地で何をしたのかほぼ全てが紹介されています。 おすすめですよ。 移動も含め約2週間のブラジル出張。大島と河合が現地で調査してきたパンタナール大湿原をできるだけ忠実に再現しています。我々が見て感じて体験したプラタ川を皆様にも疑似体験していただき、アマゾンではないブラジルの大自然を体感して欲しいと思います。 それでも…。 あーやっぱり展示だけでは伝えきれない!!! ということで夏休み限定フロアトークを行います。 8/4、11、12、25の16:00~16:30の間 大島か河合が企画展スペースにいますのでパンタナール大湿原に行って感じたことを生の声でお伝えします。 上記以外の日でも企画展スペースには顔を出しますので(神出鬼没にはなりますが)、見かけたら気軽にお声がけください。 お待ちしております。 Tweet

里親
  • 日本の淡水魚

里親

こんにちは。 婚姻色のあらわれたニッポンバラタナゴのオスです。 繁殖期真っただ中で、ものすごくきれいな色になっています。   この個体は、屋外に設置してある繁殖用水槽のものですが、 展示水槽でも、きれいな個体が見られますよ。 写真にすると、いまいち美しさが伝わらないのがはがゆいですね…。 本当に目の覚めるような美しさで、バラタナゴのバラは薔薇色のバラなんだなと実感させられます。   ニッポンバラタナゴは、琵琶湖以西の西日本、四国、九州北部に分布していましたが、生息環境の悪化や外来種のタイリクバラタナゴとの交雑がすすむなど、生息数が激減し、絶滅してしまった地域もあるほどです。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に指定されています。 当館で飼育している個体はすべて奈良県産のものですが、奈良県内でも一度は絶滅したと考えられていたほどです。 奈良県のニッポンバラタナゴについては、近畿大学が中心となって保護活動を行っており、当館はその一部を分けていただいています。 このように、アクア・トトぎふは、奈良県産ニッポンバラタナゴの里親、つまり生息地以外での系統保存を目的とした維持管理をまかされている施設のひとつです。 絶やすわけにはいきませんから、しっかり繁殖して子孫をつないでいかなければなりません。   昨年は室内で飼育している個体を人工授精する方法をとりましたが、繁殖数0という苦い結果となってしまいました。   そこで、今年は親魚を屋外で飼育し、自然繁殖と人工授精の二刀流で試みることにしました。   自然繁殖は、水槽内に産卵母貝となるドブガイ類を入れておき、貝の中から稚魚が泳ぎ出てくるのを待つ方法。自然界と同じように貝を見つけて産卵してくれることを願って、ストレスを与えないように気を付けました。 5月の初旬あたりから、毎日毎日、じーーーーっと小さな稚魚が出てきていないか水中を見つめてきました。 そして、やりました!6月6日に1匹の稚魚を見つけました。   6月12日には2匹目を確認。現在までに5匹が自然繁殖により産まれています。     人工授精は、親魚のお腹を軽く押すと、卵と精子が出てきますので、 それを受精させて育てる方法です。 状態の良い卵が採取でき、オスの精子もばっちりでました。 このような段階を経て、現在15匹ほどが育っています。 まだ匹数は少ないですが、どちらのやり方もうまくいきほっとしています。   この稚魚たちは、1年後の春には成熟して繁殖期をむかえます。 来年、バラ色の婚姻色を見せてくれるように、しっかり育てていきます。 そして、いつか奈良県内の生息地が整備されて「ペタキン」が再びなじみのある魚として回復することを願っています。   Tweet

採集日記
  • 日本の淡水魚

採集日記

こんにちは。   さて、お客様から「水族館にいる生き物はどこからくるのですかー?」なんて聞かれることがたまにあります。 それにはいろいろとあって購入したり、繁殖させたり、あとは採集に出かけることもあります。   今回はその採集のお話です。   採集に行くのはだいたい月に1回くらい。 スタッフ内であれがほしい、これをそろそろ採りにいきたいなどと意見をだして、じゃあ今月はこれを採りに行きましょうとなるわけです。   そして今回採集することになったのは「水生昆虫」。 私、先輩スタッフと行って参りました。     場所はとある田んぼ。     網でガサガサしたりして探していきます。   水路をゆっくり進んでいると     「気づかれませんように…」と思っていそうなトノサマガエルを発見。       こちらはコオイムシの幼虫。     そしてそしてやっと見つけました。     タガメです! 捕まえることはもちろん、野外でタガメを見るのも初めてです。 おおー!国内最大の水生昆虫。やはりでかい! ムキムキな前足で自分より大きな体の生き物だって食べてしまいます。       採集した生き物ですが、すべて持ち帰るわけではありません。   特にタガメなんて絶滅が危惧されている生き物ですので、採りすぎたためにその場所からタガメがいなくなってしまった、なんてことは絶対にあってはいけません。   必要数だけ持ち帰り、その後は展示の維持のためにバックヤードで繁殖させ、個体数の維持に努めます。 今後採りに行かなくてもいいように、私も繁殖させられるよう、頑張ります。         あと、話は変わりますが今年もゾウガメが相模原ふれあい科学館に出張に行きます。 今年出張するのはデコ。     デコとはしばしのお別れ。 頑張るんだぞデコ!   Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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